元過労暗殺者、平和だが平和じゃない世界へとやってきた   作:シャオロウェをすこれ

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 まず二つ話しておくことがあります。
 一つ、結構会話文がが多いです。文字数も今日は3500と少ないので、違和感を感じられるかもしれません。

 二つ目、セルマア.....されます。誰がとは言いませんが。


元過労暗殺者、情報を手に入れる

「ふぅ......とりあえず撤退していったね。」

 

「えぇ......」

 

 あれから何十体倒したか。倒しても倒してもゴキブリのように湧いてくるカイザーのゴミ共を倒し続け、どうにかしてあいつらを撤退させることに成功した。そして、狙っていたカイザー理事の捕獲も無事に成功した。今はユメさんの威圧のお陰で少し大人しくしている。

 

 さて、これからどうしようか。あの理事はただでは情報を吐かないだろうし......やっぱり拷問しかないか。ロボットに使う自白剤なんぞある訳ないだろうし、それこそ私とユメさんで一緒に吐かせようか。うん、それがいい。そうするとしよう。

 

「ユメさん。少し相談があるのですが......」

 

「お、シグレちゃん。丁度いいね、私もしようと思ってたの。」

 

「「あれ(カイザー理事)、一緒に拷問どう?」」

 

「......私達、結構息が合ったりします?」

 

「かもね!じゃ、みんなにこれを見せるわけにはいかないから、ちょっと離れた所に行こうか!」

 

 ユメさんの表情が変化する。つい先ほどまで疲れが見えていた表情から、一気に眼の光がない笑顔になった。そして杖を握ると、カイザー理事を縛って......あぁ、縄は便利屋の一人のハルカさんから借りた。いつどこでも首を吊れるようにだとか言っていたが、なんでそんなことを......?

まぁそれは置いておいて。私も縄を引きずって、ガラクタを人気のない場所へ連れていくことにした。ユメさんは先行して場所の用意をしているとの事なので、私はそれについていくだけでいい。

 

 襲撃で崩壊した建物や、破壊されたロボットの残骸。あちこちに戦闘の跡が残る場所を超えて、誘導されたのは倒壊したビルの一室。なぜかロボットの残骸がご丁寧に積まれていて、ユメさんは壁にもたれかかっていた。これはどこに置けばいいのか......多分そこのガラクタの山の上だろ。

 

「ここに置けばいいですかね?」

 

「うん!それじゃ、始めよっか。」

 

「どっちが質問します?」

 

「あ、じゃあシグレちゃんがやって。コイツにはちょっと並々ならぬ恨みがあるからね......」

 

 そういってユメさんはガラクタの山の上に載せられた理事に向かって歩き始めた。理事側からしたら、さながら悪魔が鎌を持って自身の命を刈り取ろうとしてきているように見えているだろう。

さて、私はどんな質問をしようか。色々したいのはあるが......そうだな、何故アビドスに目を付けていたのか聞いてみるか。あの場で見た記憶から考えるに、3年前から縁があるみたいだしな。

 

「何でここに目を付けていた?」

 

「誰がお前らなんかに言う......あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!?」

 

「あ~もう、うるさいなぁ......素直に喋ればいいのに。」

 

 ロボットがそんな耳障りなほど叫ぶんだな?と思ってユメさんがしたものを見て見ているが......なるほど、中々えげつないことをしているな。発射されてかすっただけでも致命的レベルの精神の鞭を、直接胴体部に灼きつけるとは......中々恐ろしいことをするな。

ま、拷問なんてそんなものか。は~、なんか協会長のことを思い出すな......私もよく腹を焼かれたっけ?こっちと違って精神ダメージがないだけマシか......あったら今頃生きていないだろう。

 

「もう一回、言ってみなよ。さぁ、どうぞ?」

 

「......黒服。黒服が、ここの土地は......金が眠る木だと......」

 

「黒服?」

 

「......あいつか。」

 

 その言葉を聞くと、ユメさんは何か心当たりがあるように少し考え始めた。まぁでも、コイツと繋がっている時点で碌なものではないことくらいは分かる。でもとりあえず今はそんなことは置いておこう。お話の続きをしようじゃないか。

 

「ユメさん、質問を続けても?」

 

「大丈夫。」

 

「じゃあ......ホシノさんはどこにいる?」

 

 さっきの質問も気になっていた質問だが、とりあえず今一番重要な質問はこれだろう。こういうとき人だったら表情からどんな感じかを読み取ってなんとなく詰められるんだが......こういうときに機械は強いな。もっとも吐かせられば関係ないが。

 

「知.....知らない。私は知らない......」

 

「くだらない嘘をつくなよ......」

 

「があ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!?わ、分かった......!アビドス、アビドス......いや、カイザーの第51地区の中央!旧アビドス高等学校本館にいる!」

 

 .......旧アビドス高等学校本館。私たちは最後まで、学校に因縁のある場所で戦うらしい。さて、それが分かったらあとはとんとん拍子で進むだろうな。さて、こいつはどうしようか......もう用済みではあるんだよな......もう処分してもいいが......ユメさんに聞いてみるか。

 

「ユメさん、こいつどうします?」

 

「私が少し考えていることがあるから、それをやっていい?ちょっとあれかもしれないから、見たくないなら先に帰ってていいよ。」

 

「......少しお供します。」

 

 ユメさんが言うあれなこと......そんなに言うくらいなら、少し気になってきた。あまりそういうのを見る趣味はないが、少し見て見ようじゃないか。何をするのかな?

 

「さて......今から私が言うことをやったら、この場から解放して許してあげるけど......どうかな?どんな選択を指定もいいよ?拒否しても別に構わないし。さ、選んでごらん。」

 

 理事はしばらく口を噤んだまま、顔を俯けている。。一度の沈黙が場に走ると、しばらくしてユメさんが杖を持って......理事の顔面を殴打した。......殴打した?

 

「人に質問されたら返事を返すのが常識じゃない?」

 

「だ、だってさっき喋るなって......」

 

「馬鹿なのかな?今は質問されてるじゃん。さっきとは状況が違うじゃん?」

 

「さ、答えてよ。」

 

 ......大分強圧的な交渉だな?まぁ、やってきたことと今の状況を考えると妥当な判断だが。

 

「......分かりました。答えるので、答えるのでどうか......」

 

「うん、いい返事だね。それじゃ言うね。」

 

「私達アビドス高等学校の借金を減額させて。そして利子も元に戻せ。」

 

 理事はその質問を聞くと、しばしの間の間に自身の服の胸ポケットに手を突っ込み、携帯を取り出して慌てて液晶をタップし始めた。命に危機に面しているということもあり、その手はガタガタに震えていて見るからにタイプミスしているのも分かった。ロボでも震えはあるんだな.....?

 

「......もしもし、私だ!今すぐアビドスの信用を最高ランクに戻せ!それから額も減額しろ!......なんでだって?いいから早くするんだ!」

 

「お~、出来たみたいだね?嘘はついていないみたいだし......それじゃあ、もういいかな?」

 

「!?た、頼まれたことをやったら助けてくれるって言ったじゃないか!」

 

「その鉄でできた頭は空っぽなのかな?いい?人に助けを求めるときは、まずは謝罪から入るのが当然じゃない?」

 

 

「......ごめんなさい!申し訳ありません!申し訳ございません......今までアビドスの方々に多大なる負荷を押し付けて申し訳ございません......!」

 

「全て私のせいです!今まで起こってきた出来事全て私のせいです!わたくしめの足りないガラクタの脳なぞ絶対!絞らず!」

 

「これからはアビドス様のために尽くすようにします......!ですからどうか......」

 

 ......醜いものだな。命がかかった瞬間、こうも人......いやロボは変わるものなのか。なんだかセルマを見ているようで気に食わないな......だが判断は私じゃない、ユメさんに任せよう。彼女こそ、今までコイツらに苦汁をなめさせられてきた当事者の一人であるのだから。

私が入る余地はない。

 

「......あ~......理事さん......」

 

「私、涙がでそうですよ......あなたのあまりの愚かさにね。本当にお前が謝ったところで、お前が死という結末から逃げられるわけないじゃないか。」

 

「シグレちゃん、後は帰ってて。私がコイツの始末をつけておくからさ。」

 

「分かりました。」

 

 ユメさんはどうやら許さないという決断をしたようだ。当然だろうな......さて、帰れと言われたし、帰ることにしよう。

後始末は私の仕事じゃない......こういうときは、やるべき人に任せるべきだからな。

 

 

『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっっっっ!!おい!この死にぞこないが!私を殺したら、どうなるか分かっているのか!』

『知らないけどさ、自業自得ってやつだよ。恨むなら私たちに手を出した自分を恨んで。』

 

 さて、いい情報も知れたことだし......みんなの元へ行って、先生にこれを話すとしよう。あ、もちろん拷問のことは黙っておくがな。

 

 

 

 




 青 キ チ ユ メ 先 輩

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