元過労暗殺者、平和だが平和じゃない世界へとやってきた 作:シャオロウェをすこれ
-追記-
先駆者様の投稿を見る限り、どうやらヘルメット団の拠点って公民館らしいですね....ここではちょっと違くなってるのをご了承ください。
「こんなにケガをしながらあんな動きをするなんて...次からはしないでくださいね?」
「善処はします。」
アヤネさんに処置されながら、保健室の椅子の上に座る。処置くらいなら自分でできるが、折角やってくれるなら厚意には甘えさせてもらうのがいいだろう。都市のように裏切られる心配もなさそうだしな。
にしたって、刀が折れてしまったのは痛いな...貴重な武器だったんだが、徒手空拳で戦うしかないか。流石に真ん中から折れているものは使えない。鞘で殴打するか?いっそのこと...
いや、ないものはないと割り切って、とりあえず戦う面での問題を整理しよう。今分かっていることを挙げるか。
その1、今認識している限り、この世界の主力武器はおそらく銃。とは言ってもあまり威力も高くないようだし、その気になれば弾ける。
その2、やたら耐久性が高い。何故だかは知らないが弱点を斬ったつもりでも気絶程度にとどまっている。ある意味先生と交わした契約を考えると都合はいいが...少し不安だな。
交戦する上での懸念点はこんなものか。銃使いの練度がそこまで高くない以上、戦闘面での問題はないが...ハァ、徒手空拳で銃弾弾くのは結構怖いんだが。
リウの頃で慣れっことはいえ、あのダイレクトに衝撃が伝わる感じは好きじゃない。早急に刀の代用となるものを探す必要がある。
にしたってこっちの戦闘が終わった後、辺りの様子を見てみたが...酷かったな。シロコさんは飛ぶドローンにロケット弾を積んで敵を吹っ飛ばしていたし、あの銃口が6つの銃?を持っていた人は超高速で連射して敵をハチの巣にしていた。
流石にあの量の銃弾を弾く自信はない。ユジンさんとかシャオさんならやれるかもしれないが...私ではな。
「これでひとまず傷の処置は終わりました。対策室に戻りましょう!」
「分かりました。処置に感謝します。」
「おっ、シグレにアヤネも戻ってきたね。それじゃあ始めようか。」
私たちが保健室から戻ると、すでに私たち以外のメンバーは全員部屋に戻っていた。席についていて、穏やかそうな様子だ。
アヤネさんは本来の自分の席に戻ると、口を開いて話し始めた。
「少し遅れちゃいましたけど、まずは挨拶から改めて始めさせていただきます。」
「私たちは、アビドス廃校対策委員会です。私は委員会で、書記とオペレーターを担当している一年生のアヤネです。こちらが同じく一年生のセリカ。」
アヤネさんに紹介されて、セリカさんも軽く会釈して手を挙げる。そしてまだ紹介は続く。
「二年生のノノミ先輩とシロコ先輩。」
「これからよろしくお願いします~、先生、シグレさん。」
「ん、よろしく。」
なるほど、あのデカい銃を振り回していたのがノノミさんか...思ったが、どこからそんな力が出てるんだ?強化施術でも受けているのか?
まぁ、都市にもシャオさんやユジンさんのように強い女性もいるし、そんな...ものか?そんなものか...
「そして、委員長の三年生、ホシノ先輩です。」
「いやぁ~、よろしく~先生、シグレさんもよろしくね~。」
このピンク髪のホシノさんとやらは一見気だるげな印象を受けるが...私にはなんとなく分かる、只物じゃない。奥にはとてつもない力を秘めていそうだ。
しかし、それを隠しているというか...自分で抑えつけているかのような印象を受ける。いまいち掴めないな...
「さて、さっき先生が補給物資を持ってきてくれたお陰で、物資の問題は解決、またやって行けそうではあるけど...」
「やっぱり、目下の問題であるカタカタヘルメット団が残ってますね...」
全員の表情を見てみれば、物資受領により一度は歓びの表情を見せていたが、ヘルメット団という言葉を聞いた途端またすこし影が差した。
...そこまで課題を抱えているのか?あんなバカスカ撃ちまくっていたのに...それにこの環境、都市だったらかなりいい条件の巣だと思うんだが。
「アイツらは一度失敗したからって諦めるような奴じゃないもの。きっと次も来る。」
「私もセリカちゃんに同意見かな~、しつこいからね。」
...なるほど、なんとなく読めたぞ。多分ヘルメット団とやらが、このアビドスを占領しようと攻撃を仕掛け続けている。
迎撃を繰り返して今までなんとかやりくりしていたが、限界が見えてきていたころに先生が...のような感じか。ふむ、だったら本拠地を叩いてしまえばいいのではないか?
いくら頑強な組織でも頭を叩かれれば動けなくなる。ヘルメット団がそんな組織かどうかは知らないが、少なくとも頭が悪いと下も悪化するというのは分かる。シ協会がそれを証明している。あの野郎....
「そこでなんだけどさ...おじさんが少し計画を練ってみたんだよね~。」
その発言を聞くと同時に、その場にいる私と先生以外の顔が全員驚きの表情を見せた。
なんでだ?委員長ということだし組織のトップが積極的に発言するのは当たり前だろうに。...あ~でも、ここに来たときのあの様子じゃあな....普段は大方仕事をしないのか?
「えっ、ホシノ先輩が....!?」
「ん、ちょっと信じられない。頬をつねってみよう。」
「いやぁ~...おじさんそんなに驚かれるとちょっとショックを受けちゃうな....たまにはおじさんだってやることやるんだよ?委員長でもあるしさ。」
....私もそれが正論だと思う。流石にそんな反応はしない。ユジン部長が今日は仕事をさぼってやるって言っても....いや、それは流石に驚くな。多分同じ反応を示すな。
「ま、まぁそれは一度おいておいて!どんな計画何ですか?」
「お、よく聞いてくれたねぇ~、それはずばり...」
「敵の前哨基地を、こっちから襲撃してやるのさ。最近やられっぱなしだったけど、物資も整ったこの機に反撃すれば、しばらくこっちに構う余裕はなくなるでしょ。」
やはり私と同じ意見か。ふむ、それを実行するならここは一つ腕の見せ所というべきか?場所さえ分かれば私が先行してリーダーを狩ってこようか。私の気配探知なら、ちょっとくらいの距離なら探し出せるし。
それに考えてみれば、今まで困窮して大した手段も取れず、なおかつ戦いをやり過ごして疲弊しているはずの組織が急に襲撃してくるとは思わないか...合理的だな。
皆も驚愕の表情を浮かべているが、ホシノさんからの説明を受けると、ある程度納得した表情をしていた。
よし、なら私からの提案も出してみるか。
「すみません、少し提案があるのですが...」
「お、どうしたの~?」
「私が先行して、ヘルメット団とやらの基地を攪乱してきます。中枢系統を崩せば、敵は総崩れになり必然的に攻撃も成功しやすくなるはずです。」
しばらく沈黙が走った後、先生が口を開いた。
「そんな傷だらけの身体で...ケガはしないんだよね?これ以上。」
「しないとは確実に言い切れませんが、努力はします。」
...先生はしばらく悩む素振りをした後、決心したような顔で言った。
「分かった。行っていいけど、絶対に無理をしないこと。限界を感じたら、すぐにこっちに避難してくること。」
「分かりました。それではお先に失礼します。」
「待って、武器はどうするの?」
...徒手空拳でどうにかするしかないからな、そうすると答えよう。
「私の装備には発火機能があります。これで何とかするので、心配なさらず。時間もないので、改めて失礼させていただきます。」
「あっ、ちょっ、まっ...」
アビドスの砂漠は中々に広大だな。先生が遭難したわけもうなづけるが...よく見れば、人が行き交いした痕跡が所々残っている。
大人数での行軍のようだから、これをたどっていけば見つかるはず....見つけた。
だが、様子がおかしい。人が少なすぎる。警戒兵の一人もいないし、残った気配も大変弱弱しい...これなら、私一人でも行けるかもしれない。
作戦変更、司令塔を叩いたのちそのまま殲滅に移行するとしよう。まずは侵入からだな。
...とはいっても、正直こんな穴の空いた警備体制では侵入するのも容易もいいところだ。都市と比べるのも烏滸がましいレベルだ。
前にK社の巣に住んでいる人物の暗殺任務を請け負った時は、触れたら切り刻まれるセンサートラップが仕掛けられていて酷い目に遭ったな...
そんなことを考えているうちに侵入に成功した。まずは...あの高台にいる人物を鎮圧するか。
壁を蹴って高台に駆け上がれば、あっという間にがら空きの背後を取ることに成功した。本当に警戒が甘いな...
「動くな。」
「!?っ、お前、だ」
余計なことを言われる前に、そのまま首に一撃入れて気絶させた。壁を蹴っても足音が出ないよう訓練と実戦を重ねてきたし、気絶する急所も理解している。
おまけに都市の人間に比べて気配探知がザルすぎる。危機感というものはないのか?
次はあそこの緑のテントの傍にいる三人だな。一人がショットガン持ちで、あとの二人は見たことはないが多分セリカさんが持っているのと同じタイプだ。
銃身も長いし、近距離戦での取り回しは悪いだろう。ならば狙うのは一択、ショットガン。
高台から飛び降りて、着地の勢いそのままに足を引っかけて胸元に一撃を入れる。そのままショットガンを奪って、銃床で一人を殴りつける。あっ曲がっちゃった。
「!?て、敵襲」
喋られる前に黙ってもらって、これで4人目...そうだ、折角だし、この世界の銃を使ってみようかな。なんとなくだけど、扱い方は分かるぞ。
多分この下に刺さってるやつがR社の武器かなんかで見る弾倉で...トリガーくらいは分かるぞ。でこの上についているのが照準器だろう。よし。
「狙って....ここらへんか?」
しかし発射された弾丸が命中しても倒れることはなく、むしろこっちに気づかせる要因となってしまった。そして振り向いた敵が大声で、
「敵襲!侵入者がいる!」
なんて言われてしまった。クソッ、慣れないことはするもんじゃないか...こうなったらまた突破するしかないか!
とりあえず飛んでくる銃弾は弾く、弾く、弾く...おっ、この軌道なら...
自身と敵の対角線上に飛んできた銃弾を蹴って、敵の方向へと軌道を逸らす。これで多分命中...したな。よし。
なら次、都市では制限されている以上ありえないはずなのだが連射系の銃を持っている敵が中々に厄介だ。次はそいつを仕留める!
弾は無限じゃない、いつしかなくなる時が来るはずだ。例えば今とか...ここだな。
「うおっ!?急に近付いてきやがった!?」
顎下に一撃、これだけで大分大きいダメージなはずだ。案の定食らった敵はこれでノックアウトした。あと5人、ならば....
今こそ短期で決着をつけるときだな。足の発火機能を最大にすれば、多分再現できると思うんだが....いくか。消耗戦は面倒くさいし。
いつか前にシャオさんとロウェルさんが教えてくれた技の一つ。リウ協会の戦闘スタイルにマッチしていて、早期決戦を臨むときに使う技。
広範囲に炎を纏った斬撃を飛ばし、一気にカタをつける。その攻撃はまるで炎の波が押し寄せるような技だから、付けられた名前が...
「押し寄せる一撃...!!」
次の瞬間、周りにいた敵は一瞬にして吹き飛び、そのまま周囲の施設ごと爆発を伴いながら焼き払った。
あれ、これ大丈夫か...?全部吹き飛ばしてしまったんだが....
使用ページ
1 シの暗殺術
打撃6~10 的中時麻痺1付与
1 一点集中
使用時 光1回復
回避6~9
打撃4~8 的中時火傷1付与
2 流れる火花
打撃4~9 的中時火傷2付与
打撃5~10 的中時火傷1付与、ページを一枚引く
5 押し寄せる一撃
広域攻撃 個別
打撃8-20 的中時火傷2付与 このページで敵を倒した場合このページのコストを一つ下げ、火傷の付与回数一低下。このページは威力の効果を受けない。
0 弱々しい射撃
使用時 脆弱1を得る
貫通1~1
シグレちゃんの攻撃が全部打撃ダイスなのは今は刀を持っていないからです。持っているとまた変化します。
流れる火花はお隣のダンテェ...がいるホンル君のスキルを参考にしました。ぶっちゃけ2コスページとしては結構強いと思った。
前回感想欄で押し寄せるか死の境界どちらに寄るのかと考察している人がいましたが、対策委員会編は押し寄せるの方に寄りますね。つまりリウスキルが多くなります。本懐を発揮できるのはエデン条約編から始まりかなぁ?疲労もそこらへんになったら取れますから。
ページが強くねって思った方、私も思いました。だったら基準を都市からブルアカ世界に替えてください、そういうことです...こじつけすぎてセルマァ、俺涙が出そうだよ...
何か見たい話はありますか?
-
剣楔アリス
-
W社ウタハ
-
ディエーチ協会ウイ
-
リクエスト......?