呪術廻戦の世界に転生したので(個人的に思う)悲劇を徹底回避しちゃおうと思います!死なないように。 作:ヨシザエモン
内容も超短いです。
次からはちゃんと人助けします。
本当にすみません。
「お馬さんして! お・う・ま・さ・ん〜〜!」
「真希ばっかりずるい。わたしもする」
ギャンギャンと喚いてオレっちの両腕を引っ張る二人。真に可愛らしいが、一つ言いたい。
「ふたりとも」
「「私にしてくれるよね!?」」
「や、じゃなくて」
「「??」」
「あたい、ふたりよりとししたなの、わすれないでね」
普通逆(年上が年下に構う)だと思うんだ。
「え、あ、ずいぶんげんき、なんだね……」
「いつからか急に吹っ切れたようにはしゃぎ出して……禪院家総出で面倒見ても見きれん。『梨に会いたい〜!』っていっつも言うからお前となら多少落ち着くと思うねん」
二人に背中をよじ登られながら言う直ピに口角が上がりかけ、慌てて口を塞ぐ。
「え、でもかいぎは」
「お前にも聞いてもらわないかんことはもう言うた。あとは本当にお前を次期当主にしてもええもんか話し合う。九割方パパのゴリ押しみたいな感じやからな」
ほい、と両腕に双子を投げ入れられる。重い。というか3歳に4歳の子守り任せるって字面だけ見たらナニコレ珍百景状態。恐ろしい速さで去っていった直ピを見送って、俺氏はこちらを期待の眼差しで見てくる二人を見返した。
そして数秒もしないうちにこれである。お子様の体力半端ない。いや自分もお子様ですけど、その、違うんスよ、中身がどう足掻いても3歳じゃないせいで身体は動けてもメンタルが駄目なんですよ。前世ではインドアオタクだったし「アウトドア」や「アグレッシブ」という単語に拒絶反応起こすんですよ。というわけでなんとかしてこのアクティブ双子を止めようと思います。
「ねぇふたりとも」
「「なに!?」」
うわすっごい目キラキラ。無意識に罪悪感与えてくるのやめてホンマに。
「と、とーじさんって、しってる?」
「とうじ?」
真希ちゃんがキョトンと首を傾げる。やっぱ知らんか。いや別に遊びから意識を離したくて言っただけだし良いんだけど。や、良くない良くない、遊びから意識逸らせてないし。
「知ってるよ? めぐみって子も知ってる。ね、真依」
「うん」
「ふぁ??」
やば変な声出た。え、知ってんの?
「いつあったの」
「ん〜〜、よく分かんない。むかしから知ってるよ」
少し考える素振りのあと、真希ちゃんが言う。その顔に嘘はなかった。
もしや、パパ黒を救ったことで禪院家との関係性も変わって、普通に親戚として付き合うようになった、ということだろうか。
「あ!」
「あ!?」
急に叫ぶ真希ちゃんに心臓が跳ね上がる。ほんとやめて、自慢じゃないけどクソビビリなんだから。
「なんかね、『梨ってやつに会ったらお礼言っといてくれ』って言ってた。むかし」
「自分に?」
どういうことだろう。あ。もしかして、護衛で直ピッピを送った時、アイツが漏らしたのだろうか。別にオレっちの存在がバレて困ることは何も無いし、隠したところでいつかめぐみんと同じ年に入学して会うんだし。しかし、パパ黒が誰かのお礼をするなんて意外だなぁ。直ピッピも結構性格変わったし。……もしかしてワタクシ性格改変製造機!? え、原作めちゃくちゃぶっ壊してない!? 大丈夫かなコレ……。
ま、まぁ心配したとてどうにもならんし考えるのやめよう、頭痛する(億泰? とかいうツッコミはやめておくんなし)。とにかく分かったことは、今後パパ黒に会うことがあっても悪い印象を抱かれる確率は極めて低いということ。あのスーパーゴリラに嫌われたり憎まれたりしたらジ・エンドですからね。
「そう、ありがとまきちゃん」
「ううん、どういたしまして。じゃあ……」
「ん?」
じゃあ? 嫌な予感に後退りするが、もう遅い。
「「お馬さんのつづきーーーーっ!!」」
「ゲェ〜〜〜ッ!!」
結局3時間ほど付き合わされ、翌日、子供らしからぬ筋肉痛に襲われたのだった。