呪術廻戦の世界に転生したので(個人的に思う)悲劇を徹底回避しちゃおうと思います!死なないように。 作:ヨシザエモン
ウィンナー軍団を倒そう
子供らしからぬ筋肉痛。その終わり。その頃呪術高専東京校は夏を迎えようとしていた。世間では「ゲド戦記」が公開された……なんてことは置いといて。
「依頼は2つ。星漿体ーー天元様との適合者、その少女の護衛と抹消だ」
来たのだ、この日が。
心臓がバクバク鳴っている。ついに始まった、と思う。今までの事は、いわば全て下準備。これは今までとは比べ物にならない、物語を根底からひっくり返す一大イベント。
この任務に着いていけるかは甚だ疑問だった。特級とはいえ3歳の身。「特級だから護衛のサポートをする」か「3歳だから危険な任務は流石に駄目」なのか。
答えは前者だった。
「そこで、梨、お前にこのサポートを頼みたい」
そう夜蛾センに言われた時、胸が張り裂けんばかりの喜びに包まれた。しかしここで興奮し大発狂なんてしてしまったら、ドン引きされてしまう。オレっちは出来るだけ落ち着いて答えた。
「サポート……ぐたいてきには、なにをすれば?」
「護衛をするのは少女だが、その少女にはお付きのメイドもいる。もしかするとそのメイドを拉致し交換条件だ、とかなんとか言って取引を持ちかけられたりするかもしれない」
おお、流石次期学長、大当たり。まあ、ゴジョジョとゲットーがヨユーのよっちゃんで救出したけど。
「そこで、敵襲で散り散りになる時に、誰も一人きりにしてはいけないと考えた。そこでお前だ。少女とメイド、悟と傑、そしてお前と、5人いれば一人になることはまず少ないだろう。お前は主に少女とメイドを守ってくれると助かる」
「ラジャー」
何はともあれ、理子ちゃん護衛に同行できるのは有り難い。行けないとしても最大限の手配はしておくつもりだったが、現場にいられるというのは強い。パパ黒を沈静化させた今、「……うん」パァン! の流れは無いと断言できるが、パパ黒沈静化の結果、
だがしかし、念には念を入れよというヤツは大事だ。
「良かったわぁ梨いて。俺と傑だけでもまあ余裕だけど、やっぱ梨がいてこそ最強トリオだよな!」
今の発言はゴジョジョである。読者諸君、今腰抜かしただろう。そうだろうそうだろう。ぼくちんも信じられないが、どうやら自分が介入したことにより、ゴジョジョは「二人で最強」ではなく「三人で最強」と豪語するようになってしまったのです! なんということでしょう!(ビ○ーアフター)
「がんばろうね、さとる、すぐる」
「うん、がんばろうね」
柔らかな笑みを浮かべるゲットーと握手する。去年の4月の前髪事件がゲットーの記憶から消えたのかは私には分からない。こちらはまだ時々思い出してひゅっと息を呑むことがある位トラウマになっていた。ゲットーの前髪への異常な執着マヂ怖い……。下手したら某「このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?」発言の髪型ハンバーグ()くんより凶暴になる可能性あるよゲットー。いやでもゲットーは女子(理子ちゃん)にはひねるだけで許してやってたもんな。某ハンバーグくんは女子に馬鹿にされたらブチギレるんだろうか……。
「おい梨〜」
「じょじょるっっ!!」
あ、やばいずっと某ハンバーグのこと考えててそこから派生してあの某神MADを脳内再生してたから変な反応しちまった。
「なんだそれ」
「な、なんでも無いよ。ちょっとぼーっとしてて。で、なに?」
「何って、護衛行くんだよ。話聞いてたか?」
「ふぁ????」
え? もう行くの? 早くない? 漫画ではすぐに場面転換して護衛向かってたけど、本当にすぐ行ってたん!? まあいっか、行くか……とよっこらせと腰を上げると、
「い゛゛っ!!」
「え、もしかしてまだ筋肉痛? ウケる」
大爆笑するゴジョジョの前で震えることしかできないオレっちょす。子供らしからぬその筋肉痛。その終わり、は、気のせいだったというのに、この世界では慈悲もなく一大イベントが始まろうとしていた。
そしてやって来ました例のビル! どうやら今回は漫画ヴァージョンの展開で、ワタクシ共が外にいる時にビルがドッカーンして、理子ちゃんピューンして、そこをゲットーがナイスキャッチしました(語彙力)。さっすがぁ〜。
「さぁてと。さとる、すぐる、
「「オッケー」」
二人の了承を得、あたくしは素早く杖を手に取る。杖入れと擦れ、シュッと気持ちいい音を立てる。視界の隅で動く影が見えた。多分「Q」のメンバーだろう。
───残念だったね、俺っちたちは今から君をボッコボコにするんだよ。
ニィっと、自分でも意地が悪いだろうと分かるくらい口角を上げ、杖を地面に叩く。
コンコンッ!
「さとる、すぐる、うごいてヨシ!」
コンッ!
「フー、一瞬とは言えど、動けねーってのは、なんつーか、本能的に怖いな、ちょっとな」
「悟、そんなことより」
ゲットーがビルの一角を指差す。その時空中に放置されている呪霊と理子ちゃんが目に入って少し笑ってしまった。気を取り直して、ゲットーの指の先を追う。見れば、爆発した部屋で佇む一人の男がいた。「Q」の……誰だっけ。名前は出てたはず。ラクーンだかフォーチュンだか、確かそんな感じ。兎に角フォーチュン(仮)が突っ立っていた。怒りの形相で。
それと。
「あれ、なんじゃこりゃ」
ゴジョジョが首を傾げる。見れば、ゴジョジョに向かってくる形で幾つかのナイフが停止していた。あ、そういえばナイフ投げられて、無下限でそれ止めてたっけ。となるとこのナイフの軌道を追えばいるはず。
いた。ナイフを投げ終わり、右手を腰に当てようとしているところだった。しかし途中で止まっているので、片手コマネチみたいになっている。そしてこちらもまた怒り心頭に発すといった表情。
「よしっ、それじゃあ、ふたりとも、ボコボコにしておしま〜〜い!」
「「ラジャー」」
ゲットーはフォーチュン(仮)に、ゴジョジョはナイフ男の方に散っていった。ぼくちんの「命令」で戦闘不能にすることも可能だが、「お前ばっかりずりぃ」(byゴジョジョ)らしいので二人にも活躍の場面を与えたというわけだ。
そして一分も経たずボコされていく「Q」のお方たち。もう顔面が元の形を保っていませんわ。可哀相に。思ってないけど。
「おつかれ。んじゃあ、もうかいほーしよっか」
「そうだな」
コンコンッ!
───ドォォォン!!!!
「「「ん???」」」
謎の大爆音に、わたくし達は振り向く。見れば、理子ちゃんを背に乗せた呪霊が地面に叩きつけられていた。忘れてた、今回の任務は理子ちゃんの護衛なのに、なんちゅーことを!
「ちょっとすぐる! どーゆーこと!!」
けど俺っちょすは悪くない! ゲットーだけに責任があるものとして問い詰める!()
「いや……ほんとゴメン。完全に忘れてたから、操作されなくなってしまったから空中に留まっていられなくなって、落ちたんだと思う」
「ガキ大丈夫なの? ソイツ死んでたら多分俺らチョーどやされるよ?」
ゴジョジョの言葉にあたいとゲットーは慌てて理子ちゃんに視線を戻す。まだ意識を失っているが、今までの騒音で少し目覚めかけているのか、唸り声が漏れている。
「おぉーい……おきろよぉ〜〜い……」
ゆさゆさと静かに揺さぶると、
「んぇ……何……あれぇ、此処、は」
「! おきたぁ!」
良かった良かった、と胸をなでおろす。ところが。
「ひえ! なんじゃこの子! 退けっ!」
あろうことか、理子ちゃんに突き飛ばされたのである。割と本気で。3歳に耐えられる力量ではなく、ぼくっちは地面に向かってまっしぐら。瞬発力の鬼であるゲットーがこれまた鬼のような速さで支えてくれたので、地球とのKissは免れることができた。
しかし我氏の心はちょっぴり傷ついていた。言うならば、机の下で探しものをしていて、そのまま立ち上がってしまい頭をぶつけた後のような痛みがまだ残っている。一言で言えばショックを受けていた。
そんなこちらの心境など微塵も感じ取っていない理子ちゃんは、わたくしの背後二人にも、丁寧に地雷を投下してくれた。
「な、なんじゃあ!? 胡散臭い男まで出てきたぞ! 変なサングラスに変な前髪……」
もうお分かりでしょう。捻られました。すぐに黒井さんが来てねじ切られるのは回避しました。ぼくちんの術式で治してあげるから一回引きちぎれてほしかったけれど。
ようやく本編合流ですね。
Qの名前がウィンナーから付いているのでこのタイトルになりました。
次話も、時間がかかると思われますが待っていただけると嬉しいです。
この話の着地点って何処だ???