呪術廻戦の世界に転生したので(個人的に思う)悲劇を徹底回避しちゃおうと思います!死なないように。   作:ヨシザエモン

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決死

 

 

 

 夕焼け小焼けの赤とんぼ

 負われて見たのはいつの日か

 

 

 

 今で〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!!!!!!(情緒ヤバ)

 絶賛ゲットーにおぶってもらってまーーーーーーす!!!!!

 わー夕焼け綺麗ダナァァァ!!!!!

 ……はぁ疲れた。

 どないしょ。ホンマどないしょ。

 理子ちゃん! 同化しないで! ねぇどうしたら泣いてくれるの!(語弊)

 というわけで絶賛大パニックイエーーーイ()。

 ちらっと、隣を歩く理子ちゃんの顔には、何の逡巡もない。悲しみの色もない。瞳にもただ、目の前の世界が映っているだけ。

 理子ちゃん。

 私のしようとしていることは、間違っている?

 死なないのなら、同化したって構わないのかな。

「理子様、お荷物お持ちしましょうか」

「大丈夫じゃ、ありがとう、黒井」

 そう言葉を交わし合う二人の幸せそうな笑顔に、ハッとした。

 

 ───駄目だ。

 

 死なないとしても、同化すれば自由を失うのだ。自我や意識があろうとも、今日のように遊び回ったりすることは、二度と出来ない。何より、唯一と言っていい家族である存在と離れなければいけないだなんて、そんなの虚しすぎるではないか。

 こうなったら強硬手段だ。何があっても理子ちゃんを、同化させない。これは理子ちゃんの為じゃない。ボクチンのエゴだ。理子ちゃんが可哀想だと勝手に決めつける、ボクチンのエゴ。

 けどきっといつか、「これで良かった」って思える日が来る。だって、天元様には何の異変も起こらないし、理子ちゃんは大人になれるし。

「りこちゃん」

「なんじゃ? 梨」

 俺っちは一瞬ためらった。いきなり「同化やめよう」なんて言っても、「いきなりなんだ」と困惑されるだけかもしれない。しばしの思考の後、あたいは口を開いた。

「りこちゃんが、どうかしなくても、てんげんさまは、だいじょうぶなんだよ」

 キョトンとしている。そりゃそうだよな。ゴホンと咳払いを一つし、オレっちは続ける。

「むかし、いつかわすれたけど、きいたんだ。てんげんさま、どうかをしなくても、じぶんでどうにかするんだって」

「何じゃその、あやふやな知識は。そんな信ぴょう性のかけらもないもの、信じられるわけないじゃろ」

 うわ、猜疑心ムンムンだぁ。あーあ、わたくしって嘘つく能力皆無なのかな? いや、良いことだとは思うけどね?? でもこういう大事な時までクソ正直発動してどうすんのよ、いらんやろ。「嘘も方便」って言うぢゃん?(急なギャル)

「噂としては、少し、聞いたことがあります」

 助け舟を出してくれたのは、黒井さんだった。おずおずと言った様子だが、どこか何かを期待しているようにも見える。きっと、理子ちゃんがいつまでも普通に生きていく未来を思い描いていたのだろう。

「黒井も?」

 理子ちゃんが驚きの声を上げる。おい、俺様のときは全否定したくせに黒井さんの時はちょっと驚くだけなの何なんだよ悲しいな!!

「はい、ですが、ただの噂ですし、理子様の言う通り、信憑性は低いかと……」

 うわっ、理子ちゃん超ドヤ顔しとる。うざ。なんだよもうぉぉぉぉ! ハブかよぉぉぉぉぉ!!!(悲)

「あながち、単なる噂とも言い切れないとは思います」

 そう口にしたのは、アタイをおぶるゲットーだった。思わずゲットーの方を見るも、ゲットーはこちらを見ていない。遠くの方を見て、何やら頭の中で理論をこねているような、そんな目だった。

「術式というのはピンからキリまである。天元様の術式も、一応分かってはいるが、カモフラージュという可能性もゼロではない。もしかしたら、梨の言う通り、本当は同化は必要ないが、その有無を比較したときに、有った方が良いことがある……、そんな可能性も、なくはありません」

 確かに、「同化がなくなっても特に不便はないが、有ったほうが姿形を人間にしておけたから」という理由だったりするのかもしれない。天元の所に、見た目を気にする客人が行くのかという疑問はあるが。

「難しいこと考えすぎじゃね? 俺頭痛くなりそう」

 ふわ〜〜あ、と盛大なあくびをかますゴジョジョを華麗にスルーし、ゲットーは爽やかスマイルで理子ちゃんに「あの提案」をした。

「まあ、噂が本当かどうかは抜きにして。……君は此処で引き返して、黒井さんと一緒に家に帰っても良いんだよ」

「え?」

 今までにない素っ頓狂な声。まあ、無理もないだろう。生まれた時から背負わされていた業を、呆気なく放り捨てられたのだから。

「大丈夫だ。私達は最強だから、天元様が凶暴化しようが、世界を壊そうとしようが、絶対に止められる」

 もう話し合いは済んでるんだよ。

 あとは君が選ぶだけだ。

 理子ちゃんは固まっている。ゲットーの目を見、地面を見、しばらく下を向いたまま視線を右往左往させ、後ろに立つ黒井さんを見やる。目には困惑の色が浮かんでいた。と同時に、早く肯定したいという感情も見て取れた。それを後押ししてくれる誰かがほしい、そんな表情。

 ゲットーもそれに気づいたのだろう。ゆっくり手を差し伸べた。原作のあのシーンのように、穏やかで、確固たる自信を秘めた顔で。

「理子様」

 黒井さんが、ポツリと、呟くように漏らす。

「私は、まだ、理子様と一緒にいたいです。ですが、理子様が望まぬのなら、無理は言いません」

「梨もまた、あそびたいよ。こんどはディ○ニーいこうよ。あと、おんせんとか?」

 俺っちも顔を突き出しながら、背中を押すつもりで言う。

 ゴジョジョが、また一つ大きなあくびをした。静寂。

 理子ちゃんの足元に水滴がぽたりと落ちた。

 思わず笑みが浮かぶ。

 ゆっくりと、理子ちゃんの左手がゲットーの手と重なる。

 右手で顔をぬぐいながら、くぐもった声をもらす理子ちゃんの肩は、震えていた。

「行きたい」

 ズビ、と鼻をすする音。

「温泉、良いな。意外と粋な提案するんじゃな、梨」

「いがいって。しつれい!」

 ニッと笑顔を見せると、理子ちゃんも満面の笑みになった。

 黒井さんが花が咲いたような笑顔で理子ちゃんに抱きつく。

 ゲットーも目を細め、抱きしめ合う二人を見守っている。その背中で、吾輩もポカポカした気分になる。

 良かった、ゲットーのおかげで、理子ちゃん生存ルートにたどり着くことができた。

 ツンと鼻をさす痛みに顔をしかめる。目頭も熱い。

 そこに広がる夕日と沈黙は、その時、世界で一番美しかったと思う。

 しかし。

ブェーーーーーーーーーーーーックショッッッツアァァ

 あろうことか、ゴジョジョがドデカくしゃみをかましたのだ。今回なんなのお前、あくびとくしゃみしかしてないじゃん。仮にも最強の風格はどこに……って、もともとそんな風格なかったか()。

 それはそれとして、勿論空気はギャグに様変わりしてしまったわけで。

「ちょっと、雰囲気ぶち壊しなのじゃ!」

「それはないよ、さとる……。さすがに、くしゃみは、いまいちばんしちゃいけないよ」

「悟ってホント空気読めないよね〜」

「あ゛!? なんだよ寄ってたかって文句言いやがってうっせーなぁ!!」

 皆から総非難を受けたとさ。

 まあ、理子ちゃんの未来は保障されたし──────めでたしめでたし、ってことで。

 

 

 




 なんか、遊園地の回とかほとんど無意味になっちゃいましたね……。
 ほんと、ほとんど先のこと考えずに「こういう感じのテンション面白くね?」って思いながら書いてるので、あまり辻褄とか考えずに読んでいただけたらありがたいです。


 それと、鳥山明さんがお亡くなりになったそうで……。ドラゴンボール超は録画して毎週見てました。まさかこんなに早く亡くなるなんて……。
 ご冥福をお祈りします。
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