呪術廻戦の世界に転生したので(個人的に思う)悲劇を徹底回避しちゃおうと思います!死なないように。   作:ヨシザエモン

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 今回は人命救助とは全く関係ない話です。
 ちょっと一日書けなかったので慣らしということで。
 変なとこあるかもですが、お許しを。


早々のフリ入れ

「「「舞踊披露会!?」」」

 同時に響いた3つの声は、僕っち、ゲットー、ゴジョジョのモノだった。しょこたんは相変わらずスパスパおタバコを吸っていらっしゃる。やっぱお美しい……。ってそうじゃなく!

 あたい達は目の前にいる夜蛾ちーの言葉に耳を疑っているのである。現在進行系で。

 

「驚くのは分かるがな、10年に一度の恒例行事なのだ。知っての通りウチ(呪術高専)は表向きは宗教系の学校だ。しかしただ『宗教系学校です』とシラをこいているだけでは怪しまれてしまう。そこで編み出されたのが『信仰舞踊鍛錬成果披露会』____通称『舞踊披露会』だ……って聞け!」

 見ると、ゴジョジョが爆睡をかましていた。いやまぁ気持ちは分かる。訳わからんよな、分かる。

「ゴホンッ、じゃあ続きを喋るぞ。この『舞踊披露会』ではウチ(呪術高専)が作った架空の宗教『数珠津(じゅずつ)教』という宗教の、これまた架空の舞踊『念誦(ねんじゅ)の舞い』を、その年の一年生が披露することで、宗教系学校であることを印象付けるのだ」

 すると、あの……とゲットーがゆっくり挙手した。

「場所は何処でやるんです? 真逆(まさか)高専内でやるわけにはいかないでしょう」

 うむ、と夜蛾センが「もっともだ」とでも言うような神妙な顔で頷く。次期学長だからってんで浮かれてんなー()。

「勿論そこは心配しなくていい。あまり大っぴらにして注目されると逆効果だからそこらへんの下町で行う。毎回場所は変えてな」

「で、その披露会はいつ行うんです」

 ペイっとタバコを放りながらしょこたんが訊ねる。そして私は素早くそれを受け止めゴミ箱にシュート。正直に言うとそのまま自分のものにしたかったけどしょこたんに嫌われるのは辛いので我慢した。

「11月だ」

「11月? だとしたら入学したての今日に言わなくてもよくない?」

 あ、ゴジョジョ起きてる。話も聞いてる。偉い。

「お前らは呪術師だ。普通の学生のように毎日練習時間が取れるわけではない。だからこの『舞踊披露会』を行う年には入学日に報告しておくのだ」

 そうだ。オレっち、そしてオレっちが関わる人達は普通の人間ではない。「呪い」を祓い、時には死にかけ、最悪の場合、本当に死ぬ……。ただの高校生に背負わせるには、いや、大人であっても経験するべきでない悲惨な経験の数々がこの世界(呪術界)には存在している。その悲劇、その惨劇を出来る限り無くす。そのためにうちは此処に来た。心のなかで、再確認するように決意が(うず)く。

「で、フリは?」

 あ、ゴジョジョ起き(略)。

「大ホールにスクリーンを用意してある。好きなときに使え。」

「早速行こうぜ!」

 キャッホーゥとアニメでしか聞かないような(アニメだよ)声をあげ、ゴジョジョは廊下に走っていった。今日一日のスケジュールは終わっているのでなんら問題はないが、夜蛾センは不服そうな顔をしている。先生、貴方これからもっと苦労しますよ……なんなら大人になってからも苦労しますよ……とひっそり哀れんでいると

「なんだ」

「いえ、なんでもないですよ、べつに」

見つめていたことがバレていたようだ。やっべと思いつつ目を逸らす。

「じゃ、私らも行くか」

「そうだね、梨……」

「『ちゃん』も『くん』も要らないよ。梨でいいよ」

「ええとじゃあ、梨、行こっか」

「うい」

 やべ、またアー○ャ語出ちゃった。え、何? ゲットーの前だと○ーニャ語になる縛りとか結んだっけ??(「結んでへんわ」by直ピ)

 大ホールに向かうと、スクリーンをツンツンつつく高身長の白髪男がいた。普通にホラー。てか電気つけろよ夕方だぞ。

「おーいさとるくーん?」

「お! 梨! ちょうどいいところに! これ何も見えねーんだけど、どうしたら良いわけ?」

 oh……眩しいほどのお坊ちゃまめ……。

「しょうがないなー。えぇとね、ここをこーして……」

 パッ!

「お。ついたついた……え?」

 スクリーンに映された映像に、吾輩は困惑した。オレっちだけでなく、しょこたんもゲットーも呆然としているのが気配で分かる。

 夜蛾セン……これを、どう踊れとおっしゃるのですかー!?

 

 早すぎる(とやっぱり思う)舞踊のフリ入れ開始から8ヶ月が経過し、11月。そう、今日は遂に「舞踊披露会」の日である。

 ある下町の商店街の一角をお借りし、披露するようだ。人通りも少なく、成程確かに、これなら目立つこともないだろう。だがしかし、だ。だからといって()()を踊るというのは……所謂(いわゆる)上層部の憂さ晴らしなのでは、などと考えてしまう。

「えー、それでは、はるばる遠くからやって来てくれました、えぇと、『信仰舞踊鍛錬成果披露会』?を、開催いたします。えぇと、どうぞ」

 立っているのがやっと、という言葉がピッタリなお爺ちゃんのアナウンスが終わり、今ではもう潰れているお店の中から三人が現れる。もうすでに笑いそうになるが、必死でこらえた。ゴジョジョの鋭い視線が痛い。

『♪ ♪ ♪♪』

「ブーーーーーーッ」

 限界だった。耐えきれずに吹き出す。お爺ちゃんは棒立ち。夜蛾センは簡易的な舞台の横で真顔で腕組み。カオスな状況である。

 音楽は至極普通な、どこにでもありそうな音頭だ。我を大爆笑させたのは()()()()()()()()()()(着物)ことだ。勿論しょこたんは女なので美しい。よく似合っている。しかし問題は他二人である。

「ブッ」

 ああ駄目だどこが面白いとかいちいち頭で整理できない全部オモロイどないしょ。あ、いやゲットーはまだなんか……色気を感じてギリ見れんことはないけど……。

 ゴジョジョ!! お前どうしたんだよ!! 忍たま○太郎の山田伝蔵かよ!!! やっぱお前上層部からの恨みつらみでそのメイクさせられてんじゃないの!? 明らかに他二人よりメイク濃いよ! ていうかメイクさせられてるのゴジョジョだけじゃないの!? しょこたんもゲットーもいつもどおりの顔だよ!?

 などと脳内で怒涛のツッコミラッシュをしているうちに発表は終わっていた。15分ほどあったはずだが男どもの女装(主にゴジョジョの違和感)に突っ込んでいたせいか1分くらいに感じた。無理マヂ笑う。

「おい梨! お前爆笑してたろ許さねーぞ!」

「だっておもしろかったんだもんwww」

「おーし殺すあとで俺の部屋来い」

 そんなふうにはしゃいでいたオレっちょはすっかり忘れていた。

 来年、()()()が高専にやって来ることをーーーーー。




 気づいた方もいるかもしれませんが、タイトルがタイトルの役割をなしてません。
 次からは気をつけます。
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