インタビュー対象: SCP-2XXXX-JP
インタビュアー: ウェイバー・ベルベット博士
前記: SCP-2XXXX-JPへのインタビュー。このインタビューは、異常発生している実体群の効果的な収容方法の早急な確立及び、XK-クラス:世界終焉シナリオの修復方法に係る技術的方法論を明らかにする目的で行われました。
<記録開始>
ベルベット博士: まずは、今我々の世界に出現している実体群について質問します。それらについて、貴方たちの世界ではどのような原因で発生し、またどのような方法でその発生を停止してきたのですか?
SCP-2XXXX-JP: ええと、まず発生する正確な原因についてはわからないです。ただ、それが出現する場所は特異点だけです。特異点というのは、聖杯っていう物?概念?が使われることによって、改変された過去や現在の世界の地域のことです。
ベルベット博士: では、個々の実体群の収容や破壊によって、実体群の発生は停止できないということですか?
SCP-2XXXX-JP: 収容というのは、やったことが無いので分かりませんが、恐らくそうだと思います。特に、この世界に出現するのは自然に発生するタイプのものみたいですし。
ベルベット博士: 逆にいえば、聖杯を回収すれば、発生は停止するということですか?
SCP-2XXXX-JP: はい。そうすればその地域が特異点じゃなくなるので。その地域は特異点が無かった頃の状態へ戻ります。
ベルベット博士: 因みに、貴方たちは回収した聖杯をどのように保管しているのですか?
SCP-2XXXX-JP: …いまは、持ってないです。
ベルベット博士: 敵対勢力に奪取されたのですか?
SCP-2XXXX-JP: エミヤ…サーヴァントの強化に使っちゃいました。
ベルベット博士: ……分かり、ました。
[ベルベット博士は数分間沈黙する。]
ベルベット博士: …では、続いて質問です。貴方たちとゲーティアとの決戦の時を始めとして、貴方たちが特異点を解決する手段について教えてください。
SCP-2XXXX-JP: 特異点については、レイシフトという方法で、特異点が発生した過去に直接行って、解決しました。決戦の時は、カルデアごとゲーティアが居る場所に転移しました。
ベルベット博士: 過去に行った後、安全に帰還できる方法があるのですか?
SCP-2XXXX-JP: はい。ただレイシフトには適性が必要らしいですけど。
ベルベット博士: では、貴方たちの組織の構成員のうち、レイシフトに適性を持たない人もいるのですか?
SCP-2XXXX-JP: はい、多数はそうだと思います。
ベルベット博士: では、なぜ決戦の時には拠点ごとの転移が可能だったのですか?
SCP-2XXXX-JP: 拠点ごと転移したからだと、思うんですけど…
[SCP-2XXXX-JPは暫く逡巡する。対象はこれを可能にした技術について体系的な知識を持たないことが推察される。]
SCP-2XXXX-JP: やっぱり、わからないです。すいません。
[この後、SCP-2XXXX-JPは、博士がこれらの技術の知識を持つSCP-2XXXX-JP-1にインタビューを行うことを提案する。博士はこれを受け入れ、後日それを行うことが決定される。]
<記録終了>
終了報告: 異常発生している実体群は、聖杯と呼ばれる現実改変能力を持つ異常物体による現象だと推察されます。また、SCP-2XXXX-JPの所属する組織はそれらが現実に及ぼす改変について、ほとんど無頓着であるようです。
補遺2: このインタビューの結果を受け、機動部隊アルファ-1("レッド・ライト・ハンド")を中心とする複数の機動部隊に対し、聖杯の発見及び収容任務である、プロジェクト:ギャラハッドが発令されました。ただ、当該異常物体の現象の停止は、大規模な過去改変及び現実改変を引き起こす可能性があるため保留されています。
ベルベット博士の提言: ベルベット博士から、O5評議会に対し、SCP-2XXXX-JPの所属する組織の持つ拠点の空間転移技術の再現を試みる旨の提言がなされました。
これは、現在オブジェクトクラスが極秘裏にThaumielに指定されているSCP-1968の役割を代替し、かつその有効性を改善しうるものであると推察されます。
最終的な判断は詳細が判明するまで保留されますが、この提言に対する無制限の予算及びSCPの使用を認める予備決議案は、O5評議会によって全会一致で承認されました。
ベルベット博士「聖杯をサーヴァントの強化に使っちゃっただぁ!?F██K…」
今回登場したSCP: SCP-1968:逆因果の円環http://scp-jp.wikidot.com/scp-1968
作成者不明
ここでの登場がネタバレになるのが申し訳ない程面白いです。