機動戦士ガンダムSEED DESTINY ~ 機械人形は"蒼き星"の夢をみるか ~ 作:松ノ木ほまれ
~ デブリ帯・ミネルバ艦内 ~
カガリ・ユラ・アスハは、一人天井を眺めていた。
オーブ連合首長国の代表に就任してからというもの、落ち着いて眠ったという記憶は無い。それは、国家という巨大な"人間の営み"を背負う責任によるものであるという、少女のみには重すぎる自覚から、受け入れてきた。
しかし最近は、一人で気負いすぎたかとも思い始めている。
父・ウズミの志をと、就任当初は息巻いていたが、現実に呑まれる中でそれが世迷い言では無いかと、惑い始めていた事も否定出来なかった。
人の考える事は千差万別であり、それら全てを汲む事など出来ず、それらのいわゆる上澄みをくみ上げて政策を実行する。そうなっていくと、自然と衝突する部分が生まれてくる。ある地区の主張が隣の地区の利害とかみ合わず口論になるなどしょっちゅうだ。
戦争とは、憎しみから生まれるものだと、漠然と考えていた。しかし、それは違うのだと身にしみて感じ始めている。
人々の営みが広がる中で生まれる"衝突"の行き着く先だという事だ。
こっちの畑が不作で、あちらが豊作なのは何か汚い手を使ったのに違いない。
川の水をこっちが多く引いているといちゃもんを付けてきた。
新しくマンションを建設するから立ち退きしろと脅してきたからぶっ飛ばした。
日常における些細な"衝突"から人死にが出る事は、現代はあまり見られない。しかし、人権が希薄だった時代においては、人を殺す理由になり得るものもあったという。戦争は、それらが国家規模に発展して、外交で解決出来なくなった終着点なのだと、知ったのだ。
『戦争』の対義語は『平和』では無い。
カガリはまず、首長となった時にそれを受け入れなければならなかった。『戦争』はあくまで、"外交問題を暴力的手段によって解決する"手段でしかないという事を。
『戦争』の対義語はいわば『穏やかな外交』である。暴力的手段を用いる事無く、互いの主張を通した上で国家間の"話し合い"が成立する事を指す。
では、『平和』の反対語とは何だ?
それも、首長の椅子に座ると自然とわかってくるものだった。地球連合加盟国とプラントが総力戦を繰り広げ、多大な犠牲を払った大戦が終結した後の、資源欠乏と資産変動が引き起こした、食糧難や賃金を巡る各国の暴動と、世界各国に未だ燻っていた民族紛争。
それらを見れば平和の反対は"混沌"なのだと、突きつけられる。
言葉でわかってもらえるものでは無かった。衣食住足りて、人は初めて礼節を知るのだと孔子は言ったが、まさしくその通りだ。今日の夕飯の心配が最優先の難民棄民にとってみれば、世界平和だのなんだのは二の次なのである。
パンとスープの保証が無しに、何を頼りに生きよと言うのか。
「難しいな、
自分が、何も知らぬ小娘だったのだと、二年間で嫌と言う程思い知らされた。
しかしオーブという小国が何をすべきかは、だんだんと見えてきている。生存戦略として、オーブの中立性を他国に保証して貰う。それをまず目指さなければならない。父は、それをやらなかった。やらなかったというより、やる前に地球全体が戦争という気風に呑まれたとも言える。悪い言い方だが、自分も含めて柔軟さというものが無かったとも思える。
小国なれど、かみつかれれば怖いのだと思い知らせ、大国の庇護を得られれば上々だ。
いまがそうでないかと言われれば、確かにそうだ。しかし容認できる相手ではなかった。大西洋連邦を、仇ととらえるオーブ人は多いのだから。故に留守中をユウナに任せた。彼は立場と、自信の心中とを切り離すことが出来る男だ。カガリ以上に。
「これを好機と言えば、アスランは怒るかな」
今自身が置かれている状況は、好ましいとは言いがたい。
他国の軍艦に、成り行きとはいえ乗船して作戦行動を共にしている。参加しているわけでは無いが、身を危険にさらしているとも言える。ただそれは、デュランダル議長の好意と状況によるものだ。
あえて、"船上へ代表の身をさらした"という名目でプラントにふっかける事も可能では無い。それはプラントとの敵対を意味しているが、そのカードを手に入れる事は出来た。加えて、彼らとしてはオーブから流出した技術も一部新型機へ使用している以上、建前上でもオーブとの対立は避けると彼女は踏んでいる。
今は良いが、情報公開を迫られた時の言い訳に苦慮する事は見えている。しかし、こちらとしてもプラントの関係を改善するとなって来た時に、扱いに困る存在がいた事をカガリは思い至り、苦悩する。
アスラン・ザラが、彼女の周囲を占める要素の中で、最も不要になりつつある。
それを受け入れるべきか、撥ね付けるべきかの決断が、未だ出来ていない。
実際の所、月日を重ねるにつれて、それがわかってくるのが辛かった。"肉親"らは、まだ良い。問題なのは、プラントから政治的な圧力を加えられかねないアスランと、"あの女性"の存在が、重荷になっている。
今に至るまで、気づいてはいた。いたが、手を付けるのを躊躇ったのだ。
だれが好き好んで、自分の肉親や甘い思い出も含まれている空間を自ら壊すというのか。二年前の、出会いから喪失までをも含む全てを、かなぐり捨てなければならないという事に他ならず、言えずにいたのである。
「どう切り出せばいいんだ」
「何を切り出すんだ、カガリ」
「――っ!?」
突如、声が聞こえた。跳ね起きて扉に顔をやると、当のアスラン本人が立っている。後ろの扉は閉まっているから、あくまで私的な護衛の"アレックス"が、雇い主に無礼を働いた光景がばれる事は無かったろうが、肝が冷えた。
「・・・・・・終わったのか?」
「いや、逃げられた。この先はデブリの量が増えるし、伏兵にあった以上迂闊にMSでの索敵もできない。観測班は休憩時間無しだろう」
「そうか、終わったわけではないか」
彼の事が心配だったかと言うと、半々だ。二年ぶりのMS搭乗だろうという不安が半分、そして彼の腕なら調子を取り戻すのも速かろうというのが半分。何とも勝手なものだと思うが、アスラン・ザラという男がどれ程の奴かはよく知っているつもりだった。
彼が隣に座る。腕の大きさがわかり、自身が包まれていくような暖かさを感じる。それが、彼に抱いている自身の感情なのだと理解もしている。しかし、この心地よさを棄てなければ、自分が前に行けないという事を悟ってしまった。それでも甘えていたいという気持ちが、二年間勝っていた。
それは、彼も同じであったらしい。"男女の関係"も持っている。それが、段々と減った。気持ちが離れている訳で無い事はわかっていたが、立場をわきまえたものとも思えない。次第と、そうしなくても良いという方向へ変わっていったのだと思う。
「寂しかったのか?」
「当たり前だ。この艦でナチュラルは私だけなんだぞ」
「そうだったな、すまない」
彼の気持ちは、常に戦場にあった。それに気づいたのは、つい最近だ。気づいたというよりは、そうなのだと確信がいったと表現した方が良いかもしれない。大戦が終結して、アレックス・ディノという偽名を得て、カガリの護衛になった。それからの彼には、どこか枯れているような雰囲気が常につきまとっていた。
昼、護衛としてそばにいる時も。そして夜、腕の中に抱かれている時もそうだった。どれ程情熱的な夜を過ごそうと、奥底のどこかに砂漠があった。それを潤すことが出来ないという事は、女として屈辱的な思いだったが、ようやくわかったのだ。
部屋に戻ってきた時の彼の顔に、乾きが無かった。枯れた何かが、無かった。
それが、戦場へ行って戻ってきたからなのだと、気づく。
心が締め付けられる。己を苛む様な気分では無かった。裏切られたというものでもない。やはり、お前はそうなのかという感想が先にあった。
些細な違いに気づいた時の"もやが晴れた気分"を味わったのに、不意に水底に引きずり込まれたような息苦しさと、寒さが同時にやって来る。自分にとって、最も慰めと癒やしをもたらす男が、最も自分が恐怖するものを求めている事実。きっと、彼も自覚が出来初めているのだと思う。
だから彼は、デュランダル議長の"誘い"に乗ったのだ。またとない、MSに乗る機会。
「私は寂しかったが、お前はどうだったんだ。アスラン」
「俺か? 俺は、そうだな・・・・・・」
「正直に、言って良いんだぞ」
そう、彼の顔を見て言った。今まで、ずっと我慢してきたのだ。自覚を持ってしまってからどれ程であるかはわからない。しかし、心を置いてきてしまったのだと気づいてからの、SPの仕事は苦痛だったのではないかと思えば、期間は問題ではなかった。
「カガリ、それはどういう」
「言ったとおりの意味だ。お前、楽しそうだったぞ」
「楽しいって、そんな事ないさ」
「実際、そうだったんじゃないのか。議長の誘いの時も、今も」
自分を、これ以上偽って欲しくはなかった。二年前共に語らった事に背こうと、それがアスラン・ザラという男が下した決断で、それが本来の自分であるならば、認めるべきなのだ。カガリ・ユラ・アスハが、自身の望みが子供の我が儘だと思い知っているのと同じように、闘争心に苛まれるのもまた、一つの答えなのだから。
隣にいて欲しい。そばにいて欲しい。それでも、無理をしてまでいて欲しいとは思わない。彼は人間であり、所有物ではないのだから。
「アスラン、私は、お前がこうして
彼は、彼女の言葉に、返す言葉を見繕っているようで、眼の奥に動揺が見えている。しかし、この間まで見えていた乾きはすでに無い。やはりそうなのだなと、カガリは胸中を締め付けられながらも、言う。
「この追撃が成功しようとしまいと、ミネルバはプラント本国へ行くだろう」
「そうなるだろう。要人を二人も、軍艦に乗せたままにするわけにはいかないからな」
「思ったんだが、お前はそのままプラントに残るべきだ」
「・・・・・・はっ? えっ!?」
「何を驚いている。私は本気だぞ」
本気だった。しかし本音とも言い切れなかった。言って欲しくないという小娘が、半分ほど残っているからだ。そばにいて欲しいとねだる"少女"と、ここにいるべきで無いと言う"首長"とが、せめぎ合っている。そして、もう自分はそういう"私"を抑えてでも、国を優先しなければならない。
きっと、この考え方はユウナも怒るだろう。そしてアスランも、きっと怒る。
自分を殺しきってまでする決断では、彼は首を縦に振らないだろうから。
だから、彼がアーモリーワンでMSに乗ったあの時、疑念が確信に変わってから、ずっと自分の中の"小娘"を説得し続けて来た。彼を諭すべきだと。
「お前は、やはり"アレックス"ではダメだ」
「俺が、不足だったか?」
「不足なものか。女として、この上ないくらい満ち足りていた。本当だ」
胸の内に、震えがやって来る。離れるのが怖い。
今言った言葉は、100%の本音だった。彼が隣にいてくれた事で、欠けている部分が埋まっていたと、胸を張って言える。二年の間、守ってくれていた事には感謝の言葉をいくら言っても足りないと思う。いなくなってからの喪失感を埋める術が思いつかないとも、恥ずかしいが言えるだろう。
だがそれ以上に・・・・・・
「でも、やっぱりお前は"アスラン・ザラ"なんだ。オーブ連合首長国首長の護衛・アレックスじゃなくて、プラント国、ザフトのトップエースのアスラン・ザラでなきゃ、ダメなんだ」
頬を、熱いものが伝う。これでは台無しだ。何か、良い事を言って突き放してやろうと思っていた。彼の居場所は、私の隣では狭すぎる。そう口に出そうとしたら、唇が重くなって、喉の栓が閉まったかのように、声が出なくなった。
身振りで、伝えようとしてもダメだった。止めどなく、目尻からあふれ出てくるモノを抑える方に気を取られてしまう。
どう伝えれば良いのかわからなくなる。国家元首ではなく、一人の少女として取り乱し、泣いてしまうのはいつもの事ではあった。しかし今は、少女として言葉を発してはならないと思っている。なのに、それが出来なくなった。仮面を被ることが出来ない。
「お前は、プラントに行かなきゃ、ダメだ。ダメなんだ」
「カガリ・・・・・・」
彼の手が、肩と背中を覆う。顔が、彼の胸に引き寄せられる。抱きしめられていると気づくまで、ほんの少し時間がかかった。
「無理しなくて良いんだ。言いたいことはわかったよ」
「ずるいぞ。コレじゃ、言えなくなる」
「言わなくて良い。勇気を出したんだな」
肩を、優しく撫でられる。心の温度が上がっていく。
この暖かさを、感じる事が無くなるのだと思うと、とても怖い。しかし、この暖かさを自分だけが独り占めに出来る時間が終わったのだ。それを、あの時実感したのだから、これ以上の我が儘は許されない。
一要人の護衛、アレックス・ディノではない。
MSパイロット、アスラン・ザラとして、生きるのが最良なのだ。
何かを我慢している顔より、男として満ちた顔を見たいのだ。
「嫌な女だな、私は。お前に好きに生きて欲しいのに、縛り付けたい」
「いや、それは違うぞ、カガリ。お前は良い女だよ、俺の知る限り」
彼が、ようやく笑った。そうだ、その顔だ。
これでいいのだと、自分の中の"少女"に、もう一度言い聞かせた。
※※※※※※※
~ 某所にて ~
『自由』、『永遠』、『清浄』、『経験』、『知恵』
それらの単語が、我が名に込められた意味。
親にあたる人物が、
誰かを参考に学ぼうにも、他に誰もいないというのが常態であったが故に、長き年月を経てもなお、愛というものがどういう感情なのか理解に苦しむ。生まれてきた子供への祝福、前途への希望、願い。それは親たる個体が成し遂げられなかった"野望"や、一族の"悲願"といったエゴの類いまでもが含まれていると、私は考えている。
無論、健やかで穏やかな一生を送ってくれれば良いという親もいるだろう。私の親という人間は、一体どのタイプの人間だったのだろうか。
(今となってはもう、解りようが無い)
人々の自由を守り、永遠に慈しみ、清浄たる空間を保ち、経験を積んで、知恵と為す。
私という存在に期待した"親のエゴ"は、何とも人離れしたシロモノのように思えてならない。より具体的で世俗的な、"金持ち"とかいう一般的な望みでも良かったろうに。ただ、言った所で今更何かが変わるわけではない。親の骨ももはや朽ち果て、残っているかどうかも怪しいのだから。
数多ある光景の中に、デブリ帯を漂う巨大な廃墟がある。それを見、730日余も前に起こった出来事を考えてみると、親の墓標を手ずから作れただけでも幸福なのだろうか。肉親の死に目にも会えず、ただひたすらに"死んだ"という情報と、確信を抱けるだけの映像を見ることしか出来ない"遺族"に比べれば。
(彼らも、これで本望なのか? 私にはこれ以上関係はなくなるモノだが)
手は貸した。機会も与えた。しかし最後まで彼らのそんな捨て鉢な心が理解出来なかった。MSは旧式で、精鋭に当たれば一掃される危険もある。そんなシロモノしか用意しなかったのは私だ。それでも彼らは是とした。
―― 理解出来ない。
死ぬと解っている。すなわち、生きて何かを成し遂げる事が出来なくなるという事だ。存在していなければ、何も出来ない、出来た事を確認出来ない。ただただ、自己陶酔の中で意識を手放していく。無駄骨というものだろう。遠大な計画など無く、将来への展望も持てぬまま、自らの鬱屈を晴らすためだけの暴力。人間の歴史の中で最も原始的で、最も無駄な発散。
―― 唾棄すべき愚か者共
コーディネイターは、ナチュラルより優れているという自負心を、少なからず持っている。しかし何の事は無い。『ホモ・サピエンス・サピエンス』という生物学的範疇から逸脱する事は無く、単に『優秀になれる素質』を持って生まれるタダの人間ではないか。
生きるための目的外で、同種を屠る数少ない生物。
何より、歪なエゴの下誕生した"ヒトの亜種"に過ぎない。周囲の環境に恵まれなければ、人類史に数限りなく残る、語る価値も無い愚者と同列に落ちる者も現れるのは当然だ。
(愚かで無ければ、こうも踊ってはくれんが)
『―― 今度こそ正すのだ!』
首領・サトーの音声が聞こえる。何とも、酔った物言いだ。
人間社会を変えて来たのは例外なく民衆と、政治家と、軍人だ。
古今東西、民衆を慰撫せず暴虐を尽くした勢力が長続きした試しなぞ数える程度しか無いのだが……その程度も脳裏に無い故、こんな事をする。何とも哀れな男だ。恋人と友人を失ったその身上には同情する他無いが、墓前で『テロリストになって、無辜の人間を虐殺した』と報告するつもりか?
<おめでとう、サトー。新世界の扉に手をかけた訳だな>
『……感謝する。貴殿の協力無くば、この静かな海の中で朽ちていた事だろう』
その方が万倍も幸せだったのでは無いか、とは言わない。
東西宗教の中に出てくる『あの世』というものがもし存在しているとして、この男が向こう側にいるであろう"大切な人々"に、こんな事をしでかしてどの面を下げて会いに行くつもりなのか、散り際の顔を拝んでやるとしよう。
(こんな考え方、"父"は嘆き悲しむだろう。だが、先に
我が名に込められた意味が、形骸化している事なぞとっくに承知である。
掲げた目的の為ならば、父の嘆きも、母の嗚咽も、愛する人々の慟哭も、全て糧にして生き抜いてやるつもりだ。
この男も汚泥に顔を浸し、肝を嘗め薪に臥してでも生きて、目的をより"合理的"に達しようというならば、生ある間手を貸してやろうとも思っていた。それは本当だ。しかし、死にたいというのならそれを止める義理も無い。
(―― さて、次に見定めるべきは『女神』の乗り手共だ)
早々に、思考の中からこの連中を切り離し、次の観察対象のリストをチェックする。
舞台を用意したのが何のためかといえば、次の"偶像"を作り上げる道筋造りのためだ。この場に集まってくる、うら若き者達。次代の"将"を、"帥"を見いだして、かき乱された大波を鎮めて貰わねばならない。
鎮定の儀式を司る司祭には、砂時計を統括する男と、絶海の小国で旗を振る小娘等の候補がいる。しかし、巨獣の矢面に立ち槍を掲げ、人々に勇気の象徴として振る舞う先鋒を誰にするか、悩む。
(翼を与えた
急がねばならない。ヒトという生き物の限界は既に見た。
そして、このコズミック・イラでは人類は進化の袋小路に自ら突っ込んでいる。自分の存在意義が、影も形も無くなってしまう。それだけは避けねばならないのだ。少々危険ではあるが、賭けてみるには面白い者を、見つけてある。
(シン・アスカ、運命の子。
データが正しければ、この子は次代の
当人が望もうと望むまいと、冕冠をかぶって貰おうではないか。