事故で転生したら最弱のドラゴンになったから成り上がって最強になってやる!! 作:黒
私はセフレールを撃墜したあと、騎竜部隊に警戒態勢を取らせ、セフレールの様子を見る。
この程度では当然だが奴が撃退するほどのダメージは与えられていないだろう、だが雷魔法を翼に直撃させた、ならば翼を使って飛ぶのが難しくなっているはず、これは翼を持つ竜にとってはかなりの痛手になるはず、これを起点に一気に攻める!
そう考え、騎竜部隊に矢を放つ様に指示しようとするが、セフレールが翼を動かし、何かをしようとしていた。
なんだ…翼を動かして何をしようとしている?さっきの魔法で奴はうまく飛べないはず…と言うことは翼を使って飛ぼうとしてるわけではないはずだ…となると…攻撃をしようとしている?怪しいな、ここは下手な攻撃をしようとしない方がよさそうだ。
騎竜部隊にセフレールから距離を取れと指示を出す、すると指示通りに騎竜部隊が動き、距離を取ったその時、セフレールの翼から風の刃が放たれる、だが距離を取っていたおかげで風の刃は騎竜部隊に当たることはなかった。
やはり攻撃をしようとしていたか、警戒していて正解だった、そして攻撃を避けることができるのなら攻撃に転じても問題ないだろう。
「騎竜部隊!先ほどの攻撃に警戒しつつセフレールへ矢を放て!」
騎竜部隊へ攻撃指示を出す、私の攻撃指示に合わせて、騎竜部隊がセフレールへと矢の攻撃を放つ、だが騎竜部隊から放たれた矢が尾で弾かれる。
弾かれたか…だがここで攻撃を止めてはいけない、セフレールの翼が治り飛べるようになるまでに少しでも奴の余力を削いでおかなければならない。
しかし騎竜部隊の矢だけではまともに通らないだろう、やはり魔法の力が必要だ、だがセフレールほどの竜に効くほどの威力の魔法はそれなりに消耗が激しい、確実に当てる必要がある、ならば…
「騎竜部隊!セフレールの頭上から矢を放て!魔法部隊はセフレールが矢に意識を向けた瞬間にバインドを仕掛けろ!」
そう指示すると、騎竜部隊がセフレールの頭上から矢を放つ、すると狙い通り、セフレールが頭上の矢へと意識を向ける、その瞬間、魔法部隊によるバインドがセフレールへと命中する。
「今だ!魔法部隊!セフレールへとライトニングランスを放て!」
そう指示すると同時に、魔法部隊からセフレールへとライトニングランスを放つ、巨大な雷の槍がセフレールへと向かっていき、直撃する。
よし…無事命中した、いいぞ、上手くいっている、この調子で行けばいける、だが決して油断はしない、確実に撃退する…!
そう考えながら、セフレールの様子を見ていると、セフレールの動きが急に止まる。
…なんだ?セフレールが急に動きを止めた…?何を狙っている…?手出ししない方がいいか…?しかし棒立ちしてる今はチャンスとも言える…ここは攻撃を…
そう思った直後、セフレールが姿勢を低くしたと同時に一気に跳躍し、騎竜部隊へと距離を詰める、そして上空にいる騎竜部隊へと風の刃を放つ、セフレールの翼から放たれた風の刃が騎竜部隊を切り裂いていく。
なっ…!翼を持つ竜が翼を使わずに跳躍だと…!?くそっ…!!翼と魔法を封じれば対空手段がないと思っていたが…油断しないと言いつつ内心少し油断してしまっていたか…!くそ、騎竜部隊の一部が犠牲になってしまった…!
だが…多少の犠牲は仕方がない、我々の目的はセフレールの撃退だ、ここで止まるわけにはいかない!
「怯むな!あんなのは所詮一発芸だ!引き続き騎竜部隊!セフレールの前方と後方から矢を放て!」
騎竜部隊が指示通りに動き、矢を後ろと前から同時に発射する、セフレールの前方から放った矢をセフレールが尾で弾くが、セフレールの背中に後方から放たれた矢が突き刺さる。
命中した、よし、まだまだやれる、まだいくらでも勝機はある、必ず撃退を…
そう思った瞬間、セフレールが翼を凄まじい速度で動かす、それと同時に翼から風の刃が凄まじい速度で放たれ、騎竜部隊が風の刃で切断される。
んなっ…!なんだあの速度…!?さっきはあんなに速く…いや、そうか、翼が魔法で麻痺していたから本来の速度ではなかったということか…!しかしそれならば再び麻痺させてしまえばいい!
「魔法部隊!セフレールの翼へ雷を放て!」
魔法部隊へ指示し、ライトニングを放つが、セフレールがそれを瞬時に動き、回避する。
なっ…!?読まれた!?なんて感の良さだ…クソ、やはり確実に当てれる状況を作らなければ魔法は撃てないか…!
そう考えていると、セフレールが再び翼を動かし、飛び立とうとする。
「魔法部隊!セフレールの翼へ雷を放て!奴を自由にさせるな!」
魔法部隊に指示をしたと同時に、セフレールが飛び立つ、そして飛び立った次の瞬間にセフレールの翼へライトニングが直撃する。
よし!命中した!これで奴は落ちるはず!その隙に一気に…
そう考え、セフレールを見たが、セフレールは墜落せず、騎竜部隊へと直進していく。
なっ…!落ちていないだと…!?もう耐性がついたのか…!?このままではまずい…!
「騎竜部隊!セフレールの翼に矢を放て!奴の動きを止めるんだ!」
騎竜部隊がセフレール目掛け矢を放つが、腕に弾かれ、翼に当たらない、そしてあっという間に距離を詰め、騎竜部隊へと爪を振るい、騎竜部隊が切り裂かれていく。
「ひ、怯むな!引き続き矢を放て!」
騎竜部隊が指示の通り、セフレールへと矢を放つが、翼で矢を弾かれ、風の刃で切り裂かれる。
くっ…だめだ、これ以上はもう通じない、騎竜部隊の数もかなり減った、これ以上無駄死にさせるわけにはいかない…
「騎竜部隊!撤退だ!魔法部隊!目眩しとしてファイアランスを放て!騎竜部隊の撤退をサポートするんだ!」
魔法部隊がセフレールへとファイアランスを放つ、炎の槍がセフレールへと命中し、爆発が起きる、その隙に騎竜部隊が撤退していく、セフレールが騎竜部隊を探して辺りを見回しているのが見える。
なんとか撤退出来たか…しかし…奴はそこまで深手を負っていない…しかしもう騎竜部隊の数ももうかなり少なくなっている、これ以上このまま戦えば全滅だろう…
この手段は使いたくなかったが…これを温存して勝てるほど甘い相手でもない…ここは出すしかないだろう。
そう考えているうちに、セフレールが地面へと着地する。
ここだ!今しかない!!
「魔法部隊!!奴の元へロックゴーレムを召喚しろ!ここで確実に奴を追い込む!」
魔法部隊に指示し、ロックゴーレムをセフレールの元へ召喚させる。
「魔法部隊!召喚したロックゴーレムにヘイトを付与しろ!」
そう指示すると同時に、召喚されたロックゴーレムへとヘイトが付与される。
セフレールを倒すのなら出し渋っているべきではない…もう少し早く判断できていれば…いや、今考えるべきことではない、今はセフレールを撃退することだけを考えるんだ、大丈夫、セフレールにはかなり矢を撃ち込んでいる、あれだけ撃ち込めたのなら、おそらくそろそろ効いて来るはずだ…!
そう考えていると、ロックゴーレムがセフレールへと攻撃を仕掛けるが、セフレールはその攻撃を躱わす。
いくらセフレールとはいえど、ロックゴーレムを魔法を使わずに倒すのは骨が折れるはず、今はまだ待つんだ…!
ロックゴーレムが次々とセフレールへ攻撃を仕掛けるが、セフレールがそれを軽く躱わす、そしてセフレールが高度を上げていく、それに対してロックゴーレムが岩を投げる、その投擲をセフレールが躱わすかと思ったそのとき、セフレールの体勢が崩れ、岩が直撃する。
ようやく…ようやく効いてきたか…!矢に塗った竜殺しの実の毒が!
セフレールが墜落し、立とうとするが、ふらついており、立つのもしんどそうだ。
かなりの犠牲が出てしまったが…彼らの犠牲は無駄ではなかった、竜殺しの実の毒は竜に対して凄まじい効果を発揮する、Aランク相当の竜であっても、竜殺しの実の毒は猛毒になる、矢に塗った程度の毒とはいえ、相当効いているはずだ、ここで畳み掛ける!