始まりはいつも海岸だった。
意識が覚醒し、自分の状態を確認すると必ずパンツ一丁で、持ち物は大きな石と松明だけ。
親切な説明書もガイドも居ない。ゼロからのスタート。
石を斧代わりに使いで手に入る僅かな木材と、同じく石をピッケル代わりに使い岩を削り、家を建てた。
道端に点在するドラム缶を砕きスクラップを集め、作業台を作った。
作業台を使うと不思議と脳裏に浮かぶ設計図を元にピッケルや銃を作った。
初めは避けるしか無かった銃を持った青い服の野郎を殺せた。勿論他の漂流者も、何回も殺した
硫黄を集め火薬を作り、爆薬を作った。その爆薬を使い他の漂流者の拠点を破壊して物資を奪った。家主は殺した。
罪悪感は無かった。なぜなら俺たちは死んでも蘇るから、寝袋やベット、そのどちらかを設置してなければあの海岸で目覚める。その原理を考えたこともあるが、やめた。分からなかったから。
それに、奪わなければ、生き残れなかった。
だから今日もどこかの拠点を破壊しようとしていた。苦労して集めた石で作った外壁に囲まれた俺の拠点から出て、さあいざゆかんと足を踏み出した時、世界が変わった。
「.......?」
理解不能。
後ろを見る。俺が出てきた石門は消えていた。そこに広がるのは炎に包まれた建物、死んでまもない誰かの死体。
あの島にこのような町は無かったはず、賊の野営地はこれほど発達した文明はないし、アウトポストもこれほど広くはなかった。
混乱している俺の元に、誰かが来た。白い服、白い仮面を付けた人間たち。その手にはボウガンやナタが握られている。そしてこちらに向かってその武器を向けてきた。
賊や緑色の服の奴らのように、非武装ならば攻撃してこない可能性もある為、武器をしまった。
こちらに向かってきた。仕方がない、殺そう。
これから拠点を破壊しようとしてたから、銃弾は潤沢にある。それにアイツらの装備には大した防弾性能はないようで、撃たれたやつはバタバタと倒れていった。
5分もすれば殲滅が完了した。奴らの物資を奪おう。.........なにも持ってない。銃がある今、鉈やボウガンなど論外だし、回復用のシリンジすら持っていないようだった。
だが、初めて見る敵だから、もしかしたら珍しいドロップ品を落とすかもしれない、積極的に狩ろう。
「....銃声?」
「ウルサスの憲兵隊の物か?まあいい、進もう。」
黒をベースとし、所々に青色の走る服を纏っている集団が居た。彼らは一様に武装しており、一見すればどこぞの正規軍のようにも見える。
ただその実態はなんと「製薬会社」だった。
彼彼女らの目的は、己らの指揮官に当たる「ドクター」の救出である。
幸いなことにドクターは無事に確保されたが、彼は記憶喪失に陥っていた。
だが彼の能力は記憶が無かろうと遺憾無く発揮された。地形や敵の習性を生かした周到な奇襲。オペレーター達の能力を完全に把握し適材適所に配置する判断力。
ドクターの指揮は記憶喪失であろうと素晴らしいものであったのも後押しし、作戦自体は、レユニオンなる集団の襲撃というアクシデントさえあったものの概ね順調に進んでいた。
今この瞬間までは
「!?皆さん!止まってください、誰かいます。」
「レユニオンでは無いな...何者だ?」
『お前は友好的か?』
黄色を基調とした防護服を身にまとい、不格好な銃を彼らに向けながら、問い掛けてきた不審者が居た。
Q、そもそもRUSTとは?
A、サバイバルゲーム。最大で100人のプレイヤーがいる所に、チュートリアルも無しにほっぽり出される。これと言ったゴールもない。結構ハードコアだとは思う。
賊の野営地
RUST内に登場する町のひとつ、名前の通り賊が根城にしている。ただ、武装したまま侵入したり、中にいるNPCに攻撃したりしなければ害はない。ある建物の中にはスクラップと呼ばれるRUST内における通貨のようなものを賭けて出来るルーレットがある。
作者は1000スクラップをあっさりスって友達に泣かれた
アウトポスト
RUST内に登場する町のひとつ、緑色の防護服を着た奴らが根城にしている。賊の野営地と同じく基本的には無害、中にある自動販売機で物資を購入したりできる
青い防護服
RUSTに登場するNPC、近寄れば無差別に攻撃してくる。銃を持っている上結構当ててくるため、初心者なら1度は殺される。
『お前は友好的か?』
RUST内で行える固定チャットのひとつ。殆どのプレイヤーは友好的では無いので気をつけよう
漂流者
これはオリジナル用語。主人公、そして同じような状況にある者(ようするにRUSTプレイヤーのこと)をさす