誰よりも尊敬したあなたを   作:チキ・ヨンハ

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おひさ


そんなヤバい?……あかんなぁ

 

 

「あ、そうだ」

 

 三人で歩いている途中、ふと気になったことがあったので声をあげる

 

「俺の荷物ってどうなってる?」

 

 大体は家に置いてあるが、泊まり込みの仕事もそれなりにあったからここにもある程度の私物は持ち込んでたんだが……どうだ? 

 

「ああ、それならまだ保管してあるわよ」

 

「おっと、マジか」

 

 正直、もう捨てられててもおかしくないと思ってたんだが、ラッキーだな

 

「なら保管されてる場所に行きたいな。できるか?」

 

「ええ、構わないわ」

 

「助かる。ということなんですが、大丈夫ですか? 先生」

 

「私はなんでも良いよ」

 

 んじゃまあ、とりあえず行きますか。何が残ってるかなぁ

 

 

 

 

「おー、意外とそのまま残ってるな。制服にー? 学生証。あ、財布あんじゃん。ラッキー。んで後は……ん?」

 

 自分の私物が案外そのまま残っていることに嬉しく思いつつ、そのまま確認していると、目に留まる物があった

 

「何でここに……?」

 

 俺の刀だ。このキヴォトスで刀なんて珍しい物を使っているのなんて俺位だし、何より何年も使ってきた相棒の様なものだ。見間違えはしない。アトラハシースにも勿論持って行っていたから、てっきりもうどこかに行ってしまったと思っていたが……

 

「どうしたの?」

 

 俺が刀の前でうんうん唸っていると、見かねたのか先生が話しかけてきた

 

「先生。いや、なんでこれがここにあるのかな……と」

 

「これ? ……ああ、キリアの刀ね。私がここに置いておいたんだ」

 

「先生が?」

 

「うん。私が箱舟から落ちてくるときに見つけてね。なんとか空中でキャッチできたよ」

 

「なるほど……ありがとうございます」

 

 ありがたい。正直この刀以外を使うのは違和感があるんだ。また同じ様なのを作ってもらうにしても時間がかかるからな……

 

「よし……まあこんなもんか」

 

 一先ず、俺の私物の確認は済んだ

 

「終わったかしら?」

 

「ああ」

 

「……それで、これからどうするの?」

 

「んー……とりあえず各学園の世話になった奴らのとこに行くかな。多分色々迷惑かけたと思うし」

 

「そうだねぇ。……ただ、一つの学園で一日はかかると思うよ?」

 

「そうですかね?」

 

 正直挨拶回りに行くだけだからそこまで時間はかからないと思うんだけどな

 

「……シャーレに来る前にアビドスに寄ったんだよね?」

 

「ですね」

 

「みんなどんな反応だった?」

 

「え? ……そうですね、みんな泣いて喜んでくれましたよ。ただ、大袈裟じゃないかとは思いましたけど……」

 

 んまあ死んだと思ってた知り合いが生きてたら嬉しいけど……俺が居なくなっただけであんなになるのか? 

 

「大袈裟じゃないんだよねぇ……」

 

「え?」

 

「おそらく、ではあるけど。他の生徒も同じ感じだと思うよ?」

 

「……」

 

 …………

 

「マジすか?」

 

「「マジ」」

 

「マジかぁ」

 

 えぇ……みんなあんな感じなの? 正直あいつら大袈裟だと思ってたんだけど……うーん、泣かれるのは好きじゃないんだよなぁ

 

「……ま、結局いつかは顔を出さないといけないんだし、早めの方が良いよ?」

 

「そうですね……」

 

 まあ行くしかないんだけどさ……しゃあなし、ギャグでも考えとくか

 

 

 

 

 






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挨拶回りに行く学園(ひとまず三大学園)

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