先生が、今の問題を解決できるフィクサーであるとの説明。そして、諸々の事情があーだこーだあり、サンクトゥムタワーの奪還を行うことになった少女たちと先生。果たして、その作戦の行方は!
って、感じだったじゃん?
「なぁんで俺までここに来てるのかね?」
キヴォトスの青空の下、強制連行ヘリの旅をさせられている俺はそう呟いた
「仕方ないでしょう? 人手が足りないのよ」
「いやさぁ、それは分かるけど」
こうなった原因としては、先生が来たことにより、サンクトゥムタワーの再稼働が可能となった今、使えるものは使おう、という結論になった連邦生徒会であったが、現在サンクトゥムタワーは不良生徒達により占拠中。奪還しないといけないが、残念ながら現在連邦生徒会は人手不足、というか、実戦向きの生徒が少ない。そこで白羽の矢が立ったのが、その先生とその場に居た三大学園の生徒たち
申し訳ないんだけどさ、あそこ、取り返してよ
ってな感じ。まあもちろん文句もあった訳なんだけど、なんか丸め込まれて結局奪還に向かうことになってた。可哀想……と、思っていた矢先
んーでもやっぱ、ちょっと心配だなぁ。……あ、実戦行ける生徒、まだ居るじゃん
ってことで俺も駆り出されたって感じよ。おーけー? 俺は全然OKじゃない
……まあけど、ずっと沈んでても仕方ない。ってなわけで、今回の作戦を共に行う子達に挨拶でもしとこう
「はぁ……。まあ、仕方ないか。っと、まあそんな訳で、今回だけだけど、よろしく頼む」
「よろしくお願いします。足を引っ張らないよう、頑張ります!」
「キリア先輩と戦場で一緒に……っていうのは、初めてね」
「私は何度か……。今回も、よろしくお願いします」
「怪我をした時は、すぐに言ってくださいね」
うーん、元気だねぇ。っと、そうだそうだ
「先生も、よろしくお願いしますね。といっても、先生はあまり前に出てほしくはないので、よろしくする事もないとは思いますが」
「あはは、よろしくね。みんなの足を引っ張らないようにするよ」
「……よし。そろそろ到着だ。気を引き締めて行くぞ」
『了解!』
……なんか勝手に仕切っちゃってるけど、大丈夫か? ……まあ、なんか言われたら大人しく先生に任せよう
「いや先生の指揮すご!!」
「わっ、急に大きな声出さないでくださいよ……」
「ああ、悪い悪い」
いや、原作でも生徒たちが凄い凄い言ってたから、そりゃさぞ凄いんだろうなとは思っていたが……。まさかあれ程とは
なんだろ、こう、凄かった。めちゃくちゃ楽勝だったもん。あ、もうサンクトゥムタワーの奪還は完了して、今は中に入っていった先生を待ってる状態。でも多分そろそろ……
「みんな、おまたせ」
「あっ、先生。大丈夫でしたか?」
「うん。特に問題なく、サンクトゥムタワーの制御権も元に戻ったし、一件落着って感じだね」
「そうですか……。って、あ! もうこんな時間! そろそろ私は失礼します! キリア先輩、またミレニアムまで来てくださいよ! 待ってますから!」
「ああ、またな」
そう言って、足早に去っていくユウカ。それを見て、他の子達もこちらに一声かけてから、それぞれの学園へと帰って行った
「……さて。では、俺もそろそろ。先生、お疲れ様でした」
「うん、お疲れ様。ゆっくり休んでね」
「はい。では、またいつか」
そう言い残し、俺もその場を去る
あの時、先生となる大人と初めて対面したあの時、総ては始まったのだと、そう感じた。俺が俺であることを自覚してから、この時まで、十数年。長かった様な気もするし、短かった様な気もする。まあどちらにせよ、俺はこの時を待ち侘びていた。この、全ての軌跡の始まりを
けれど、俺が出来ることはそう多くない。俺の仕事は、あくまでも連邦生徒会長の補佐。現在はその連邦生徒会長代理であるリンの補佐だが。まあ、だから先生と直接関わることは少ないと、そう、思ってたんだけどな……
「先生、こちらの書類は後は判子を押すだけで終わります。ああ、内容の確認はしてからでお願いしますよ?」
「うん。分かってる。ありがとうね」
「いえ」
シャーレの部室に並ぶ二つの作業机。その上にある書類と、その前に座る俺と先生。まあつまり、現在先生と二人でお仕事、ってわけだ
……はぁ。その時まで、それなりの付き合いで済ませようとしてたんだがな。なんだかほっとけねぇんだよなぁ、この人。それも魅力ってことは分かるんだが、なんだかなぁ
そんなことを考えながら作業を進めること、早一時間。机の上にある書類は綺麗さっぱりなくなっていた。まだシャーレの発足からあまり時間が経っておらず、そこまでの量の仕事が舞い込んでくることはないため、あまり時間がかかることはなかった
「ふぅ……。ごめんね、仕事手伝ってもらっちゃって」
一息つくためにお茶でも入れようとしていたところ、ふと先生から声がかかった
「いえ、あまり気にしないでください」
「あはは……。でも、大丈夫? キリアって、連邦生徒会でもそれなりの地位に居るんでしょ? その、そっちの仕事とか」
「あー、その。まあ、一応立場としてはそれなり、なんですが」
「?」
「その、リンが優秀すぎて。こっちが手伝う様な仕事ってあんまり無いんですよね……。だから、リンからシャーレを手伝ってこいって言われてこっちに」
「あー」
そう、これなのだ。あの七神リンという女、仕事が早すぎて俺だと逆に足でまといになる可能性すらあるのだ
「なので、俺がやるのは大体前に出ることですね」
「前に?」
「はい。リンって、事務仕事とかはホンットに凄いんですよ。ケチのつけ所が無いくらいに。ただ、代わりに人の前に出るのがその、あまり向いてなくて。なので、代わりに僕が前に出るんです。まあ、適材適所、ってやつですね」
「へぇ〜。良いコンビだね!」
「そうですかね? 日頃からリンに頼りっぱなしなので、彼女からしたら手のかかるやつ、位の認識だと思いますけどね」
「う、うーん。それはないと思うけどな。この前も……。いや、なんでもない」
「? まあ、だったらいいんですけど」
けど実際、迷惑ばっかりかけてるっていうのは事実だ。俺が結構物事考えずに突っ走るタイプだから、事が終わった後にその問題に気づいたりする。リンと話す時、あいついつも溜息ばっかりつくし、疎まれてたり……。いや、考えるのはよそう。悲しくなってきた
そこで、ふと机を見れば、置きっぱなしになっていた一通の手紙があった。こいつは……。あ、マジか。もう来るか
「これは……。先生!」
「ん、どうかした?」
「これを。結構重要なやつです」
そういって、その手紙……アビドスからの救援要請を手渡す
数分、目を滑らせるように手紙を読んだ先生は、よし、と一声上げ、立ち上がった
「ちょっとアビドスってところまで行ってくるね」
「はい?」
知ってはいたことだが……実際、こんなすぐ現地に行くって言われると多少なり困惑するもんなんだなって、うん
「はぁ、ですが、アビドスへの行き方などは知ってるんですか? あそこ、結構入り組んでますし、危ないですよ?」
「あ、そこは大丈夫。なんかアビドス高校のOGの子が案内に来てくれるらしいから」
「え」
待て、それは知らないぞ? 原作だと……。ああー、いや、そうだもんなぁ。うん。だってなあ
───コンコン
そこで、ノックの音が響いた
「あ、来たみたい! はーい! どうぞー!」
「失礼します!」
そう言って中に入ってきたのは、水色の髪を携えた、本来であればこの場には居ないはずの少女
「アビドス高等学校から、案内役として来ました! 梔子ユメです!」
みんなからユメ先輩、と呼ばれている少女だった
まあそうだよなー! 俺が助けちゃったもんなぁ〜!
「って、あれ? キリア君?」
「あー、どうもです。ユメ先輩」
久しぶりの再会は、そんな緩い感じから始まった
久しぶりの話がこんな雑で申し訳ない
挨拶回りに行く学園(ひとまず三大学園)
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