「久しぶり〜! 元気だった?」
「ええまあ。程々にやってますよ。そちらは?」
「私もぼちぼちかなぁ。卒業してからはキヴォトスの外とか、色々見て回ってたんだけどね〜。結局ここが居心地良くてさ! 帰ってきちゃった!」
笑いながら頭を搔く先輩。最近あまり連絡をとっておらず、少し心配していたが……。余計だった。まあ、緩い所とか、ドジな所とか。色々あるが、あのアビドスを存続させようと、少数で頑張っていた人だ。杞憂だったな。
「あれ、2人とも知り合い?」
「まあ、そうですね。彼女が所属している学園とは色々縁がありまして」
「そうなんですよ! キリア君には色々助けてもらっちゃって!」
「へぇ〜。この前も思ったけど、キリアって交友関係広いよね。なんか色んな学園に知り合い居ない?」
「連邦生徒会という立場上、様々な学園に赴くこともありますから。知り合いはそれなりに居ますよ」
「それなり……。ホントかなぁ」
そう言いながら、訝しげな目を向けてくる。そんな目をされても、本当にそれなりには居るのだから仕方ない。
「そんなに疑わないで下さいよ。これでも、友人は多い方なんですよ?」
「いや、そういう疑いじゃないんだけど……」
「?」
であれば、何故疑われたのだろうか?
「……って、違う違う。アビドスが今大変なことになってるんでしょ?」
「ああ、そうですね。現在も進む砂漠化に加え、不良集団も中々に多い。あまり金銭的に余裕がある訳ではないので、弾薬等も足りず……。だから、先生。つまりはシャーレに助けを求めに来たわけですから」
「う〜ん。改めて聞いても大変な状況だね……。ユメ、って呼んで大丈夫?」
「あ、全然! お好きに呼んでください!」
「うん。じゃあ、ユメ。アビドスまで案内してくれるって話だったけど……」
「はい。下に車が停めてあるので、それで行こうかなと。先生に問題が無ければ、ですが」
「私は大丈夫だけど……。ここからアビドスって、結構距離あるんじゃないの? 疲れない?」
「あはは、大丈夫ですよ! これでも体力には自信があるので!」
「それは頼もしい。じゃ、お願いしよっかな。……どしたの、キリア。そんな驚いたような顔して」
「いや、ユメ先輩でも免許って取れるんだな、と」
「ちょっとー!? 失礼だよキリア君!」
「はいはい。漫才やってないで、早く行くよ。ほら、キリアも準備して」
「え? 俺も行くんですか?」
「え、逆に行かないの?」
「行ってもいいですけど……」
ついて行っても良いが、その場合、俺も先生も書類仕事等は行えなくなる。もちろん、これからも仕事の量はどんどん増えるだろう。舞い込んでくる仕事の量は、まだそこまで多くは無い。しかし、これからその量は増えていく。そうなった時、困るのは……
その事を、恐らく理解したのだろう。少し考えるような素振りを見せた後
「……ご、ごめん。こっちに残ってもらってもいい?」
少し苦笑いをしながら、俺に向けてそう言ってきた。いやまあ、そらそうなるよ
「はいはい。了解です。頑張ってくださいね」
「ありがとう〜! ホンットにごめん!」
「お気になさらず。ってことで、ユメ先輩。先生のこと、よろしくお願いしますね。この人ちょっと抜けてる……。いや、そうなるとユメ先輩に任せるのも少し不安に……」
「さっきから酷くない!? これでも私、前より成長したってみんなから言われるんだけど!?」
「……なるほど」
「信じてないね!?」
「あはは。そんな訳。じゃ、改めて頼みましたよ」
「ぐぬぬ……。ま、まあ、先生は任せて。きっちりしっかり、案内するから!」
そう言いながら、胸を張るユメ先輩。……確かに、これは前よりも成長していらっしゃるかも……
「よーし。じゃ、行こっか。よろしくね、ユメ」
「あ、はい! よろしくお願いします」
そんなことを思いながら、外へと向かう2人を見送る。おっちょこちょい二人組、多少の不安はあるが、まあ大丈夫だろう
問題は、むしろこっちだ
「どうすっかねぇ。今やるべきこと、つっても、特にはねぇんだよなぁ」
そう、やる事がない。今日の仕事は既に片付いているし、特段やりたいこともない。つまりは暇なのだ
「う〜ん……。どっかブラブラするか」
やる事が無いの究極。行く宛てもなく散歩を行う事にした俺は、そのままシャーレを後にした
久しぶりがこんな繋ぎで申し訳ない。次から、次からちゃんと進むから!(多分)
挨拶回りに行く学園(ひとまず三大学園)
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