誰よりも尊敬したあなたを   作:チキ・ヨンハ

13 / 13
久しぶりの再会

 

 

「久しぶり〜! 元気だった?」

 

「ええまあ。程々にやってますよ。そちらは?」

 

「私もぼちぼちかなぁ。卒業してからはキヴォトスの外とか、色々見て回ってたんだけどね〜。結局ここが居心地良くてさ! 帰ってきちゃった!」

 

 笑いながら頭を搔く先輩。最近あまり連絡をとっておらず、少し心配していたが……。余計だった。まあ、緩い所とか、ドジな所とか。色々あるが、あのアビドスを存続させようと、少数で頑張っていた人だ。杞憂だったな。

 

「あれ、2人とも知り合い?」

 

「まあ、そうですね。彼女が所属している学園とは色々縁がありまして」

 

「そうなんですよ! キリア君には色々助けてもらっちゃって!」

 

「へぇ〜。この前も思ったけど、キリアって交友関係広いよね。なんか色んな学園に知り合い居ない?」

 

「連邦生徒会という立場上、様々な学園に赴くこともありますから。知り合いはそれなりに居ますよ」

 

「それなり……。ホントかなぁ」

 

 そう言いながら、訝しげな目を向けてくる。そんな目をされても、本当にそれなりには居るのだから仕方ない。

 

「そんなに疑わないで下さいよ。これでも、友人は多い方なんですよ?」

 

「いや、そういう疑いじゃないんだけど……」

 

「?」

 

 であれば、何故疑われたのだろうか? 

 

「……って、違う違う。アビドスが今大変なことになってるんでしょ?」

 

「ああ、そうですね。現在も進む砂漠化に加え、不良集団も中々に多い。あまり金銭的に余裕がある訳ではないので、弾薬等も足りず……。だから、先生。つまりはシャーレに助けを求めに来たわけですから」

 

「う〜ん。改めて聞いても大変な状況だね……。ユメ、って呼んで大丈夫?」

 

「あ、全然! お好きに呼んでください!」

 

「うん。じゃあ、ユメ。アビドスまで案内してくれるって話だったけど……」

 

「はい。下に車が停めてあるので、それで行こうかなと。先生に問題が無ければ、ですが」

 

「私は大丈夫だけど……。ここからアビドスって、結構距離あるんじゃないの? 疲れない?」

 

「あはは、大丈夫ですよ! これでも体力には自信があるので!」

 

「それは頼もしい。じゃ、お願いしよっかな。……どしたの、キリア。そんな驚いたような顔して」

 

「いや、ユメ先輩でも免許って取れるんだな、と」

 

「ちょっとー!? 失礼だよキリア君!」

 

「はいはい。漫才やってないで、早く行くよ。ほら、キリアも準備して」

 

「え? 俺も行くんですか?」

 

「え、逆に行かないの?」

 

「行ってもいいですけど……」

 

 ついて行っても良いが、その場合、俺も先生も書類仕事等は行えなくなる。もちろん、これからも仕事の量はどんどん増えるだろう。舞い込んでくる仕事の量は、まだそこまで多くは無い。しかし、これからその量は増えていく。そうなった時、困るのは……

 

 その事を、恐らく理解したのだろう。少し考えるような素振りを見せた後

 

「……ご、ごめん。こっちに残ってもらってもいい?」

 

 少し苦笑いをしながら、俺に向けてそう言ってきた。いやまあ、そらそうなるよ

 

「はいはい。了解です。頑張ってくださいね」

 

「ありがとう〜! ホンットにごめん!」

 

「お気になさらず。ってことで、ユメ先輩。先生のこと、よろしくお願いしますね。この人ちょっと抜けてる……。いや、そうなるとユメ先輩に任せるのも少し不安に……」

 

「さっきから酷くない!? これでも私、前より成長したってみんなから言われるんだけど!?」

 

「……なるほど」

 

「信じてないね!?」

 

「あはは。そんな訳。じゃ、改めて頼みましたよ」

 

「ぐぬぬ……。ま、まあ、先生は任せて。きっちりしっかり、案内するから!」

 

 そう言いながら、胸を張るユメ先輩。……確かに、これは前よりも成長していらっしゃるかも……

 

「よーし。じゃ、行こっか。よろしくね、ユメ」

 

「あ、はい! よろしくお願いします」

 

 そんなことを思いながら、外へと向かう2人を見送る。おっちょこちょい二人組、多少の不安はあるが、まあ大丈夫だろう

 

 問題は、むしろこっちだ

 

「どうすっかねぇ。今やるべきこと、つっても、特にはねぇんだよなぁ」

 

 そう、やる事がない。今日の仕事は既に片付いているし、特段やりたいこともない。つまりは暇なのだ

 

「う〜ん……。どっかブラブラするか」

 

 やる事が無いの究極。行く宛てもなく散歩を行う事にした俺は、そのままシャーレを後にした






久しぶりがこんな繋ぎで申し訳ない。次から、次からちゃんと進むから!(多分)

挨拶回りに行く学園(ひとまず三大学園)

  • ゲヘナ
  • ミレニアム
  • トリニティ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

トリニティとゲヘナ、共通の敵が出来れば両校とも仲良くできるのでは?(作者:ミカへの愛)(原作:ブルーアーカイブ)

とある少年はエデン条約編でのゲヘナとトリニティの対立の悪化を見てからというもの、仲良くする方法はなかったのか考えていた…▼そんなある日、起きたらブルーアーカイブの世界に転生していた!▼周りの生徒と比べて神秘的なこの体でゲヘナとトリニティの共通の敵になって仲良くさせたい!▼なお、彼は鈍感なので周りからの好意に気づかないまま計画を実行してしまう模様。▼12/11…


総合評価:558/評価:6.57/連載:8話/更新日時:2024年12月31日(火) 19:40 小説情報

自分の事が大嫌いな少年と彼の事が大好きな皆(作者:いもけんぴ。)(原作:ブルーアーカイブ)

▼愚か者は救われるのか▼


総合評価:1388/評価:8.97/連載:3話/更新日時:2025年01月02日(木) 00:02 小説情報

転移者in貞操観念逆転キヴォトス(作者:.ハル)(原作:ブルーアーカイブ)

貞操観念逆転キヴォトスに転移した奴が、もしこのまま男に慣れていなければゲマトリアが卑劣な作戦を展開して生徒を行動不能にしてくるかもしれないと思った(そんな未来はない)ので、先生が来るまでに、生徒の皆を男に慣れさせよう大作戦を考えたみたいなn番煎じな話。いつからこの後来る先生が男だと錯覚していた?▼


総合評価:540/評価:7.57/短編:2話/更新日時:2025年12月30日(火) 14:00 小説情報

元連邦生徒会副会長は征く(作者:ふしあな)(原作:ブルーアーカイブ)

▼旧: 「華の青春の為にゲマトリアに雇ってもらいます」▼黒服「………本末転倒では?」▼連邦生徒会に勤めるその少年は連邦生徒会副会長。▼失踪した自分の姉である連邦生徒会長の代わりを務めていたが、次第に限界になる身体と精神。▼極限にまで至った彼の心は遂に、昔からの変わらないたったひとつの野望を胸に連邦生徒会を脱退する覚悟を決めた。▼……そう、それは華の青春生活を…


総合評価:6228/評価:7.77/未完:10話/更新日時:2024年06月08日(土) 00:00 小説情報

キヴォトスに転校しました!…皆さん、目が怖いです。(作者:KV-1S)(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスに転校することになった高校三年生の雀瓜ユウヤ、彼は新しい場所、新しい人達、新しい学校に胸を踊らせて……▼すみません、なんか皆さんの目が怖いんですが


総合評価:848/評価:6.12/連載:6話/更新日時:2025年09月27日(土) 08:40 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>