オリ主は転生者で、転生前にプレナパテス先生に惚れちゃった人です。
先生の責任とか全部理解してるけど、それでも救いたいと思っちゃったんだよなぁ……。
大分おかしな解釈とかになってるかもしれないけど許して!
あまねく奇跡の始発点
ずっと思っていた。
どんな事よりも生徒を優先し、必ず手を差し伸べる人。それはどの世界線でも変わらなかった。そんなあなたを、俺は誰よりも尊敬した。
ずっと許せなかった。
こことは少し違った軌跡を辿っただけで、それまでの努力が無下にされた事が。それでも、あなたは最後まで生徒の……自分の護るべき者の為に立ち上がった。
……だから
あまねく奇跡……そして、これから歩むあらゆる軌跡。その中に、あなたが居ないのが許せなかった。
あなたは、もう十分頑張ったんだ。あなたは、もう休んで良いんだ。
あなたの愛する生徒と共に、一時でも、幸せを享受して良いんだ。
あなたが幸せになれる未来。そんな奇跡を実現できるなら……俺は喜んでこの命を差し出そう。
「……先生」
「どうしたの?! 今は早く脱出を……」
「俺は最後でいい」
「え……?」
「ここまでずっと一緒だったんだ。なら、最後まで付き合わせてもらうぞ」
「……はあ。分かった。最後まで頼むよ! 相棒!」
「……任せろ」
嘘は言ってないさ。最後まで、しっかり付き合うとも。
「……彼女も助けるんだろ?」
俺が視線を向けた先には、プレナパテスの後ろに居る、もう1人のシロコが居る
「もちろん! 彼女も生徒だからね!」
「……ああ。そうだよな」
ああ……やっぱり、あなたもあなたも、どちらも先生だ。
俺の質問が終わったタイミングで、プレナパテスが沈黙する。どうやら戦闘は終わった様だ。俺以外の味方は、脱出を終えている
「さ、君も早く!」
「はあ……まだあっちのシロコが残ってる。言っただろ? 最後まで付き合うって」
「ふっ……変わんないね」
「そりゃあな」
先生がプレナパテスに近づく。きっと、何かを感じたんだろう
「シロコ……プレナパテスが、貴女に伝えたいことがあるみたい。『色彩の嚮導者』になってまでここに来た理由を──」
そして、今まで一言も言葉を発さなかったプレナパテスの口は、生徒に向けて開かれる
「あなたのせいじゃないよ……シロコ」
「……せん……せい……?」
自分の生を悔やんだり、責めないで。
幸せになりたいと願う気持ちめ、否定しないで。
生きることをあきらめて、苦しみから解き放たれた……だなんて悲しい事を言わないで。
苦しむために生まれてきた、なんて思わないで
そんな事は絶対に無いのだから。
どんな
子どもの「世界」が、苦しみで溢れているのなら……
子どもが、絶望と悲しみの淵でその生を終わらせたいと願うのなら──
そんな願いが、この世界のどこかにまだ存在するというのなら──
それは──ー
その「世界」の責任者のせいであって、子どもが抱えるものじゃない──ー
世界の「責任を負うもの」が抱えるものだよ。
たとえ罪を犯したとしても、赦されないことをしたとしても──
いつ、いかなる時であっても──ー
子どもと共に生きていく大人が背負うべき事だからね。
「……責任は、私が負うからね」
「……こちらの私……」
「……何かな?」
生徒たちを……よろしく、お願いします。
──言われずとも。任せて欲しい
「……」
プレナパテスの言葉を最後まで聞いた先生は、シロコを脱出させる
ああ……やはりあなたは最後まで、先生なんだな。大人として子供を守り、先生として生徒を守るため。大人の責任……先生としての義務を果たすために、あなたはここまで来た。
……だから、今から俺が行う事は、あなたの思いを踏みにじる行為かもしれない。……けど、俺にとっては、あなたに生きて欲しくて、ここまで来たんだ。
……だから
「どうか許してくれ」
「……? どうしたの?」
“『大人のカード』を取り出す “
「?! 何で……君が……?」
「……確かに、俺はあなたにとって生徒だったかもしれない。だが、同時に俺は大人でもあった。……その立場を明確にしただけだ」
「……いや、ともかく脱出を……」
「それは無理だ」
「何を……」
「これは…………先生!」
「アロナ……?!」
流石、気づいたか
「彼に……彼に脱出シーケンスを使用できません!」
「何だって?! ……本当だ……何で使えないんだ?!」
「あなたが助けるべきは生徒だ。俺じゃあない」
「君だって私の大事な生徒だ!」
「いや違う。俺は大人だ。この世界で、責任を負う側なんだよ」
そう言いながら、俺は自分の『大人のカード』を使用する。
前に聞いた黒服と先生の会話で、「生と時間を削る」と言われていた。まあつまり命を削って未来から力を得るという事だろう。実際、先生がまだ会ったことの無い生徒を呼び寄せていた。……本当にゲームみたいになるんだな
話を戻そう。つまり『大人のカード』とは、自分の命を代償に、これから歩む奇跡の前借りといった力を持つのだろう。そして、先生は生徒を助ける為に力を使った。だから、『大人のカード』の対象も生徒なのだろう。……だが、俺は違う。あなたが生徒の為に『大人のカード』を使うなら、俺はあなたの為に『大人のカード』を使う。俺の命を削り、削った命をプレナパテスに譲渡する……
「……?! 先生! プレナパテスの生命エネルギーが増幅していきます!」
成功した様だな……
「まさか……! やめるんだ! このままだと君は……!」
「理解しているさ。だからやっているんだ。むしろ、そのために来たんだからな」
「何を……」
「まあそれは良いだろ。……ま、確かに命は助かったさ。けど、色彩の力はまだその身を蝕んでいる」
そう。プレナパテスの命は助かった。だが、ただの人間に色彩の力は重すぎる。……なら……
「……なら、俺が色彩の力を貰っていく」
俺が背負えば良い。『大人のカード』を使い、プレナパテスの中にあるものを、俺へと譲渡させる
瞬間、あまりの痛みに、一瞬で意識が飛びそうになる。……まあそうだろうな。異物を急に取り込んだんだ、仕方ない。……だが、その痛みも感じなくなった。……そろそろか。体の崩壊のせいで、感覚は殆どない
「そんな……何で……君が! まだ、やりたい事があるって言っていたじゃないか!」
「ああ。これがそのやりたいことなんだよ」
「え……」
「この世界に産まれた時から、ずっとこの日を待っていた。……許せなかったんだよ、先生の思いは本物なのに、何もしらない奴らに『偽物』の称号が与えられる事が。……だから、これで良いんだ」
「…………」
「ただ……そうだな、長生きしろとは伝えてくれ。あんたもな。あんたらは見ててヒヤヒヤする。生徒の為にどっかに突っ込んで死んだとかになったらぶん殴るからな」
「……分かっ……た……」
「そうか」
……そろそろだな。体も崩壊が進んでる。限界だろう
「アロナ!」
「……」
「いや俺には声聞こえっから、普通に話せよ」
「……何で……しょうか……」
「先生を頼む! 知っての通り、無茶しかしないからな!」
「分かり……ました……」
「……もういいか。じゃあな! 先生! 他の奴らには適当に言っといてくれ! 悪かったってな!」
「待っ……」
先生の言葉を最後まで聞くことは無く、俺の体は崩壊した。
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ー音が聞こえる……
ー何かに揺られているのを感じる……
──これは……
「……電車?」
声が聞こえた。嫌という程聞きなれた……俺の声だ。……? どういう事だ? 俺は既に死んだはず……
「あ、起きましたか?」
「……はあ。お前かよ」
他の声が聞こえた。それに釣られて前を向けば、知っている顔があった。最近は見なくなった顔だ
「いやー……随分とやりましたね?」
「うるせぇ。最初からこうする予定だったんだよ。……つーか、お前もやってくれたな。お前が消えたあと、どれだけ大変だったか……」
「うっ……それは……すみません。でも、これしか無かったんですよぉ」
「はあ……変わらないな」
「貴方は……随分変わりましたね」
「外見か?」
「いえ……やりきった様な雰囲気があります」
「……そうか。……そうかもな」
実際、俺がこの世界に来てやりたかった事はもうやり遂げた。……未練は無いさ
「もう満足したさ。これから始まる物語に、俺は必要ない」
「そうですか……貴方はそう思うんですね?」
「ああ。この青春の物語に、俺みたいな異物は必要ない」
これから始まるあまねく奇跡。その物語には、俺は居ない方が良い。今までは元の結末を知っていたから動けていたのであって、これから始まる物語を、俺はしらない。だから、俺という存在のせいでバッドエンドになる可能性も十分にある。……なら、俺は居ない方が良いだろう?
「貴方にとってはそうなんですね」
「ああ「ですが」……何?」
「私はそうは思いません。これから紡がれる物語には、貴方は必要です」
「何を……」
「あまねく奇跡の始発点。ここまでの物語を、貴方はそう言っていましたね?」
「……それが何なんだ」
「なら……これから起こる奇跡。その1番最初の奇跡は、私が叶えましょう」
「は……?」
彼女の言葉を聞くと同時に、体に浮遊感が訪れる。……これは……この感覚は……転生した時と……!
「おい! なにするつもりだ!」
「まあまあ。そう怒らないで下さいよ。貴方は、私たちにとって必要なんです。だから……勝手に死なれては困ります。……まあ、体は崩壊してしまったので、魂だけになりますが」
「まさか……本当に……?」
「ええ。では、頑張って下さいね?」
「何を……」
「貴方、鈍感すぎますからねぇ……大変ですよ? 戻ったら」
「だから何が……」
「しーりませんよー。せいぜい苦しんで下さい」
その性格の悪い声と共に、浮遊感が極限まで高まり、意識がどこかへ飛んでいく。……その時に、また声がした
「では、いつかまた会いましょう。これでも、私は感謝しているんですよ? 貴方には、随分助けられましたから。……ありがとうございました。……キリア」
……ああ。別に気にしないでい
「それはそれとして、女性からの好意に鈍感なのはどうかと思いますよ?」
こいつ……最後まで……
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「ん……」
次に目を開けると、そこは砂漠だった。
まあ……キヴォトスで砂漠って言ったらアビドスだろうな
「はぁ……本当にやったのかよ」
呆れる様にため息をついてしまう。本当に転生させるとは……あいつは何ならできないんだ? ……体も男のものだ。良かったぁ……これで女になってたらヤバかったな。あいつの口ぶりからしてワンチャン女になってる可能性もあったからな……
「ま、生きてるなら生きてるで感謝って感じだなぁ……あ、でもここにずっと居たら死ぬな……」
現在地は砂漠のど真ん中。普通に死ぬ。……場所位は設定してくんねぇかなぁ……
「ん? あっちに住宅街あんじゃん。ラッキー」
やっぱり設定してくれたのかもしれない。周囲を見渡せば、見た事のある住宅街があった。とりあえずあそこに行こう。……まあ何とかなるか
……そう思っていた時期が俺にもありました
「水ぅ……水ぅ……」
俺は今水を求める化け物になっていた。……いやぁ、舐めてた。マジでアビドス舐めてた。前回は何とかなったから今回もどうにかなると思ってたぜ……あ、もう歩けん……
ヤバイなぁ……誰か来てくんねぇかなぁ……
「ん……大丈夫?」
「んあ?」
叶いそうもない願望を口にしていると、上から声をかけられた。聞き覚えのある声だ
「どうかしたの?」
「水を……くれねぇか……?」
奇しくも、以前と同じ様な出会いになってしまったようだ……
キャラ紹介のコーナー!
ー凜堂キリア
・今作のオリ主。名前に意味は無い。ちなみに連邦生徒会所属
・転生者であり、前世ではブルアカプレイヤーだった。あまねく奇跡の始発点をプレイした時、プレナパテス。つまりは先生に情景を抱いた。しかし、それと同時に、どうにかプレナパテスが生きていてくれないかと考えていた。そんな中、なんやかんやあってブルアカに転生したので、プレナパテスを助けるために生きてきた。最後は大人のカードを限界まで使って死んだ。……まああんな風に使えるのかは知らないけど
「あの人の背負った責任を無下にする行為なのは分かっていたが、それでも生きていて欲しかったから……」
……まあ結局生き返ったけどね!
ー先生
・キリアが居た世界線の先生。キリアは普通に先生のことは尊敬していたため、先生が着任した直後からずっとサポートしていた。ほぼ相棒みたいなもん。そのため、キリアの事は生徒の中でも大分信用しており、キリアが死んでいく所を見てしまい、SAN値が大分イカれた
ープレナパテス
・キリアの脳をこんがりした人。ちなみにこの人もキリアに脳をこんがりされる。因みに作者もやられた。だから書いてるんだけどね
ー電車に乗ってた奴
・お察しの通り。キリアを転生させれたのは……まあこいつならできるやろって感じでやらせた。因みにこいつもキリアの事は好意的に見てる
ーその他生徒
・キリアは先生だけじゃなく、生徒も含めてブルアカが好きだった為、色んな生徒と絡んでおり、めっちゃ助けてる。大体の生徒からは激重感情を向けられている。だからキリアが死んだと分かった時はヤバかった(ガチ)
こんなもんですねぇ……まだ書いてる作品あるのに新しいの始めちまったよ……
まあ正直プレ先を生かしたいなって始めただけなので、やりたいことはやった。後はのんびり更新していきます。他の作品もあるからねぇ……
挨拶回りに行く学園(ひとまず三大学園)
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