他視点。最初は先生から。……でも俺オリ主以外の視点苦手だから許しテ。上手く描写できてるかは分かんね
キャラ崩壊注意
「……こちらの私……」
「……何かな?」
生徒たちを……よろしく、お願いします。
別の世界線の、失敗をしてしまった私。確かに生徒を救うことは出来なかったが、その思いは本物だと感じた。そんな自分に、言われた言葉。これに対する返答なんて決まっている
──言われずとも。任せて欲しい
生徒は……子どもは、私たち大人が守るべき存在。言われずとも、私は生徒達を守る
……さて、もう1人の私の言葉を聞き終えた時点で、もう1人のシロコも脱出させる。あと残っているのは……最後まで着いてきてくれた、私の相棒。着任時から、ずっとこちらの事を助けてくれた、大切な生徒がまだ残っている。……最後の脱出シーケンスは、彼に使わなくては
「どうか許してくれ」
しかし、そんな思考も、彼の言葉により遮られる。
「……? どうしたの?」
彼が急に謝罪の言葉を言った。誰に向けたのかだとか、そんなことより脱出を……といったような思考は、彼の取り出した1枚のカードによって、全てが吹き飛ばされた
「?! 何で……君が……?」
彼が取り出したのは……『大人のカード』。相手の理不尽に対抗するため、私が使ってきた物と、同質のものだと直感で感じた
「……確かに、俺はあなたにとって生徒だったかもしれない。だが、同時に大人でもあった。……その立場を明確にしただけだ」
彼の言っている事が……分からない。何故生徒である君が『大人のカード』を持っているのか。何故自分が生徒である事を否定するのか。……何故、そんな落ち着いているのか。
そこで、思考を断ち切る。今はそんなことはどうでも良い。とりあえず……彼を脱出させなければ……と、彼に伝えると、いつもと同じように、首をふる
「それは無理だ」
何故……? 何故諦めているんだ? 何故生きることを諦めているような表情をしているんだ? それは……君がしていい表情じゃない……
「これは……先生!」
「アロナ……?」
私が呆然としていると、手元のタブレット……シッテムの箱から声がかかる。……アロナだ。一体どうしたんだ……?
「彼に……彼に脱出シーケンスが使用できません!」
その言葉に、反射的に彼に使用を試みる……が、アロナの言っていた通り、使用が出来ない。……いや、これは……そもそも対象外になっている……? 一体なぜ……
「あなたが助けるべきは生徒だ。俺じゃあない」
「君だって私の大事な生徒だ!」
そうだ。彼は今までも……そしてこれからも、ずっと私の大切な生徒だ。彼がどう思おうとそれだけは変わらない。
「いや違う。俺は大人だ。この世界で、責任を負う側なんだよ」
彼がそういった瞬間、彼の持つ『大人のカード』が光を放つ。使ってしまったのか……! あれは自分の命を削ってしまう。早く止めなければ! ……いや、彼は一体何にカードを使っているんだ……?
「……?! 先生! プレナパテスの生命エネルギーが増幅していきます!」
?! ……まさか……使用先は……!
「やめるんだ! このままだと君は……!」
「理解しているさ。だからやっているんだ。むしろ、そのために来たんだからな」
死んでしまう。と、そう言葉を続けようとして……続けられなかった。彼の……覚悟を決めたような発言を聞いたら……言えなかった。……だって、理解してしまったんだ……彼はここで死ぬつもりなんだ……と。……だが
(……いや! 何を考えている! 彼が……生徒がそんな事を考えているのなら止めるべきだろう! 何の為に大人が……私が居るんだ!)
愚かな思考を断ち切る。そうだ、生徒が死んでしまうなら、私が助けなくてどうする!
そして……こちらも彼に対し『大人のカード』を使用する……事は出来なかった。……私が、覚悟を持ち直すが遅かったんだ。……彼の体は、既に崩壊が始まっている。私にも分かってしまう。……あれは助けられない
「そんな……」
思わず、歯を食いしばる。
(何が……何が先生だ! 何が大人だ! 目の前の……大事な生徒1人すら救えていないじゃないか! ……私は……彼に何度も救われたのに……!)
「何で……君が! まだ、やりたい事があるって言っていたじゃないか!」
彼はいつも言っていた。『まだやりたい事が残っている』と。それを成し遂げるまで死ねないと、いつも言っていた。なのに……どうして……
「ああ。これがそのやりたいことなんだよ」
「え……」
……これが、彼のやりたい事……?
「この世界に産まれた時から、ずっとこの日を待っていた。……許せなかったんだよ、先生の思いは本物なのに、何も知らないやつらに『偽物』の称号が与えられる事が。……だから、これで良いんだ」
「……」
何故別世界線の私の事を知っていたのか、と聞きたかったが……聞けなかった。彼が……やりきった様な……とても穏やかな表情をしていたから……。
「ただ……そうだな、長生きしろとは伝えてくれ。あんたもな。あんたらは見ててヒヤヒヤする。生徒の為にどっか突っ込んで死んだとかになったらぶん殴るからな」
「……分かっ……た……」
彼からの言葉にも、曖昧に頷く事しか出来ない。……嫌だ
彼がアロナと話している。何を話しているのかは分からない。……嫌だ……嫌だ
「……もういいか。じゃあな先生! 他の奴らには適当に言っといてくれ! 悪かったってな!」
……嫌だ嫌だ嫌だ! 君が居なくなるなんて! もう笑顔が見れないなんて! ……そんなの嫌なんだ……! だから……だから……!
「待っ……」
そう手を伸ばす前に、彼の体は完全に崩壊してしまった
「……は……う……そ……いや……いや……いやいやいやいや!」
そんな……子供の様な言葉しか口にできない。この場には……私しかいないんだ。なら……良いでしょ?
「……何……で……何で行っちゃったの! ……ずっと支えてくれるって言った!」
思い出すのは、初めて私がここに来た時のこと。彼は最初から私の傍で、私を守ってくれた。私がどんな事をしても、何だかんだ付き合ってくれる。……そんな君と居るのが、心地よかった
……ずっと一緒に居れると思ってた
「また一緒にご飯に行こうって言った!」
思い出すのは、アビドスでの出来事。アビドス対策委員会のみんなと、ご飯を食べに行った時、約束した。またみんなで来ようって。その時の彼は、心底嬉しそうだった
……また、あの幸せそうな顔を見れると思ってた
「また一緒にゲームをしようって言った!」
思い出すのは、ミレニアムでの出来事。アリスを助けたあと、みんなでゲームをした。つまらないゲームもあったけど、君と居たら、全部が楽しかった。また、ミレニアム全体を巻き込んだゲーム大会をしたいと言っていた君の顔は、とても楽しそうだった
……また、小さな事で笑い合えると思ってた
「またみんなで出かけようって言った!」
思い出すのは、トリニティでの出来事。退学の危機に晒されている子が居たり、調印式が襲撃されたりと、色々な事があったが、最終的には和解して、ティーパーティーや、シスターフッド、アリウスの子達等、立場関係なく一緒に出かけたりした。また行こうと言った君の顔は、とても幸せそうだった
……また、一緒に出かけたり出来ると思ってた
でも、彼はもう居ない。……もう笑い合えない。もう話せない。もう……一緒に居られない。
方舟が崩れていく。私が居るところも、例外無く。……私は宙に放り出されてしまう。
ー初めまして、先生。凛堂キリアと言います。よろしくお願いしますね?
ー昼飯それだけですか? ……しょうがないですね、俺が作りますよ
ーここの飯マジで美味いんですよね。また皆で来ますか!
ーはァ?! 何でそこコンボ繋がんだよ! ……だァクソ! 次は負けねえぞ! 先生! 次はいつ開催しますか?!
ーいやぁ……ギスギスも無くなって良かった良かった。また来たいですねぇ
思い出すのは……彼との記憶。もう増えることのない……彼との思い出
……また……会いたいよ……キリア
もしかしたら前編かもしれない。
彼女は今取り乱してるけど、ちゃんと生徒の前になったら先生になるよ
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高評価ちょうだい♡
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