魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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某アミューズの狂犬さんが出てた放送直前生放送を見て衝動的に書きました。…そもそもクロスオーバーしているトランセイザーを知ってる人がいるのか気になりますが。


エピソード1

「魔法少女トレスマジア…ここに参上!!」

 

この街には魔法少女がいる。魔法少女『トレスマジア』…世界征服を企む悪の組織『エノルミータ』と戦う正義のヒロインたちだ。

篠原心愛(しのはらここあ)はそんな彼女たちに憧れを持っている普通の中学生である。そして今、彼女は…

 

『とどめよセイラム=ピンク!』

『えぇ!スター・ライト・シャワー!!』

『ギャァァァ!!』

 

『いけない魔物におしおき☆完了!!』

 

「カッコイイ~~!!」

 

変身ヒロインもののアニメ(再放送)を見ていた。

 

「コラ心愛!いつまでテレビなんて見てるの!遅刻しても知らないわよ!」

「チコク……?きゃあー!!いってきまーす!」

 

慌てて家を出る心愛。

 

「…そうだった。あのアニメは最後まで見ていたら学校に間に合わなくなっちゃうんだった!くすん、もし私がトレスマジアだったら学校くらいひとっ飛びなのに……!!」

 

急いで走るものの校門前で朝礼の鐘がなり…彼女は遅刻となったのであった。

 

ーーー

 

放課後になる…心愛の心は落ち込んだままだ。

 

「うぅ…中2でもいいものはいつ見ても見入っちゃうのに…あんなに笑わなくても…」

 

アニメ(再放送)を見ていての遅刻…友人たちにとっては笑いのネタになるのは是非もない。それでも心愛の憧れに変わりはない。

 

「目の前で繰り広げられる悪との戦い…強くて可愛くて…私もあんな風になれたらなぁ…」

 

「やってみるっチ?」

 

「誰!?」

 

声のした方角見ると…そこには長い耳に星形の尻尾を持つウサギのような白い生物がいたのだ。

 

「ボクはもうひとつの世界から君たちを助けにやってきた『聖幻獣』…チーポ君だっチ!」

「か……かわいいウサギちゃん!」

「ウサギちゃんじゃないっチ!チーポ君はキミに転神ステッキを授けにやってきた聖幻獣っチ!この世界中は今、『魔幻獣』というおそろしいヤツらに狙われてるんだっチ!」

「エノミルータ以外にもそんな組織が…」

「ヤツらが来れば地上は暗黒情念(ダークシンパシー)で満たされ…世界は混沌と絶望の闇につつまれる!!そして、心愛はその魔幻獣を浄化することの出来る変身魔法使い(トランスウィザード)となるべき女の子なのだっチ!」

変身魔法使い(トランスウィザード)~!?」

「さぁ、このマジカルステッキを持って…心のままに変身の呪文(スペル)を唱えるっチ!」

「心のままに……」

 

心愛はマジカルステッキを受け取り…心の内から湧き出る言葉を唱える。

 

「リリカルマジカル、トランスマジカル…チェンジ!」

 

子供の頃から憧れた変身ヒロイン…強くて可愛くて凛々しくて気高い正義の味方…トレスマジアをイメージした呪文(スペル)が心愛の姿を変えた。

 

「転・神!超空転神トランセイザー!!」

 

超空転神トランセイザー!

篠原心愛は転神のかけ声とともに空気中の聖幻エネルギーを物質化して身にまといトランセイザーへと変形変身(トランスミューティレイト)する!

その間わずか0.021ミリ秒!!

 

 

ドォーンといった爆発音と共に心愛は全身銀色のメタリックボディ…特撮風の変身ヒーローへと変身していた。

 

「おっしゃーー!!」

「何が『おっしゃー』じゃぁーー!!」ドコッ

「へぶっし!」

 

そして、そのままチーポを掴み壁へとめり込ませた。

 

「どーゆーこっちゃワレ!今の今までトレスマジアの追加メンバーみたいな流れだったやろがー!」

「苦しい苦しい。トランクナックル苦しい。」

「特撮っぽい技名をつけるなァ!!」

「………。まあまず聞いてくれ。」

「標準語じゃねーか!『っチ』はどうした『っチ』は!!」

「……もう勘弁してくれや。35歳の俺があの口調でつらぬくのは辛すぎる。あれはチミへのサービスだから。」

「なんだその生々しい年齢設定!とにかく説明しなさいよ!さっき、私のこと変身魔法使いになるべき女の子って言ってたじゃない!なんで衣装が思っくそ男モノなのよー!」

「いい歳こいて本気で変身したいとか思ってる人間探してたら最初に君が目に入った。」

「適当過ぎる選ばれ方じゃない!」

「いやいやいや。ここまでノリノリで変身できる人間はなかなかいないっスよ。もっと自信をもって。」

「だまされたー!全身全霊だまされたー!」

 

心愛はその場でしばらく落ち込んだ。

 

ーーー

 

「で、敵はいつ来るの?」

「可笑しいな…次元穴(カオシックゲート)の気配が感じられないっチ。」

「その口調に戻すんだ…次元穴?」

「魔幻獣が表れる穴っチ。1個みたら30匹と戦うことを覚悟するっチ。」

「ゴキブリじゃん!はぁ、これならトレスマジアと共にエノルミータと倒しにいった方がいいのかな。でもこんな格好で戦いたくないし…」

「さっきから言ってるトレスマジアとかエノルミータとかは一体何だっチ?」

「何で知らないの?」

「そりゃ、もうひとつの世界から来たからだっチ。…で、何だっチ?」

「んー、簡単に言えば魔法少女と悪の組織よ。」

「そんなテレビやマンガみたいの世界があるっチか!?だからボクの探していた人間があっさり見つかったと…」

「?普通でしょ?珍しくないわよ。」

 

今度はチーポを落ち込むこととなった。

 

「それで、いつになったらこの姿から戻れるの?」

「戻れないっチよ。もう制服が変質してるし…」

「これ私の制服なの!?」

「後先考えずに変身するから…」

「お前のせいだろがっ!」ドコッ

「トランスナックルやめるっチ…とりあえず、その力でトランスジェンダー?に協力してくればいいっチ。ただ魔幻獣が来たらそっち優先して欲しいっチ。」

「トレスマジア!2度と間違えないでよね!後、これちゃんと制服に戻しなさいよ!」

「分かったっチ…」

「とりあえず、街の見回りとかしてトレスマジアを探してみよっと♪」

「その姿でっチか?」

 

ーーー

 

「いっったーい!!」

「もうやめてーっ!」

「あかーーん!!」

 

「うおっ!いきなりトレスマジアたちがエノミルータにやられてる!早く助けないと!」

「…ビデオに撮るっチ。」

「止めぃ!」

 

心愛が公園に着くとトレスマジアの3人が拘束され、少し前にエノルミータに加入した女幹部によりお尻を叩かれていたのだ。

 

「そこまでよエノルミータ!!」

 

「…誰?敵なの?味方なの?」

「ボクも知らないよ…何なのアレ?」

 

「正義のヒーロー?」

「みたいだけど…」

「ヴァーツはんがよこしてくれはったんかいな?」

 

魔法少女も悪の組織も混乱している中でトランセイザーは女幹部へと顔を向ける。するとうてながナヨナヨとした声で訪ねてきた。

 

「あなたは…誰ですか?」

変身魔女っ娘(トランスウィザード)トランシーナよ。」

「嘘ですよね?」

「じゃあいいわよ!!だまされ戦士クソバカウンコーで!!」

「何でいきなりヤケになってるの!?」

 

心愛はその場で横になったためチーポが代わりに答える。

 

「超空転神トランセイザーです。」

「ちゃんとした…カッコイイ名前ですね。では…あなたを倒します…いってください!」

「キシャーー!!」

「来たぞセイザー!迎撃準備をするっチ!」

「はぁ!?素手であの怪人を倒せっての!?」

「武器ならいくつかあるから…とりあえずこれを振ってみるっチ!」ポイっ

「おっ!変身ヒロインがよく使うハートがついた短い杖…これなら…」

 

グオーン

 

「変身ヒロインがリボルケイン何か使うか!!」ヴンッヴンッ

「その銀色ボディでまーだ変身ヒロインとか夢みてるっチか!あと、音的にライトセイバーが正しいっチ!」スパッスパッ

 

迫りくる花の怪人に迎撃しようとするトランセイザー。そしてチーポより渡されたステッキから光の刀身が伸びる。トランセイザーは怪人の蔦を切りつつ、チーポの耳も切り取った。ちなみにチーポの耳はすぐに再生した。

 

「キシャ…」

「トランセイザー、蔦の再生が弱まった今がチャンスだ!浄化するっチ!」

「じょ…浄化ってどうやればいいの!?」

「アンタの体から出る浄化の光を敵にぶつけるっチ!好きなポーズをとって…『マジカル☆プリフィアー☆スターライト☆』と叫ぶっチよ!」

「ポーズとってその技名!?めっちゃ変身ヒロインっぽい!!よっしゃー!やったるわー!最後だけでも可愛く華麗にシメてやらーー!!」ダンッ

 

心愛はその場から華麗にジャンプし、舞い上がった。

 

「これ…まずい流れですよね…」

「んー、そうだね。そろそろ退こうか。」

 

「マジカル☆…」

 

「すごいエネルギー…」

「これって私たちも離れた方がよくない?」

「巻き込まれるのはかんにんや…」

 

「プリフィアー☆…」

 

「キシャシャ!?」

 

「スターライトォォォ!!……って特撮っぽいビームだぁ!?」

 

ドシャァァァ

 

トランセイザーのベルト辺りから極太いレーザーが発射され…花の怪人は断末魔をあげることなく消された。

 

「てめー!可愛いの名前だけじゃねーか!空中で舞ってた私は何だったんだ!?」

「気持ち悪い人。」

「ウオオオォーーン!でもトレスマジアのみんなに私の活躍をみてもらえて…」

 

その場にはトランセイザーとチーポ以外の姿は無かった。

 

「ないなんて…」

 

トランセイザーは再び落ち込むのだった。

 

ーーー

 

というワケで、変身ヒロインに憧れる女の子の夢は叶って、正義のために戦う魔法少女になっちゃったんだっチ!

まぁ、これもチーポ君が心愛の秘めたるパワーを引き出してあげたお陰だっチね☆

これからは魔幻獣との戦いになるだろうけど…心愛は大丈夫!

強い精神とみんなの応援を力にして戦い続けるっチよ!

 

「それでは皆さん!また会うまでに…ボクたちのコト忘れないでね☆!」

「1人でキレイにシメてんじゃねーー!」

 

ゲシッ

 

「おぉ!特撮系キックが板についてきたっチなトランセイザー!」

「うるさい!私は変身ヒロインの夢、諦めた訳じゃないからね!!」

 

ーーー

 

「ーーはっ!夢か…夢だよね。わたしがエノルミータの女幹部になってトレスマジアを痛めつけていると変なヒーローが助けにくるなんて…」

「おはよう、うてな。よく眠れたかい?いや~、デビュー戦としてはなかなか良かったと思うけど…あの銀色の乱入に関してはボクも予想外だよ。これからアイツの情報も集めていくとして…今日も世界征服に勤しんでいこっか。」

「………。」

 

「助けて、魔法少女~~!!」




チーポ君はキュゥべえみたいな姿を想像してください。チーポ君の方が登場は先ですけど。
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