マジアアズール「バトルは…」
ベーゼ&アズール「「お預けです♡」」
作者「くぅーん…」
「う、うぅ…トランセイザー様…」
「おのれ、エノルミータ!今に吠え面かかせたる!」
「その姿じゃ…格好つかないけどな~!」
「後はあなただけですよ…マジアマゼンタ!」
「待っててアズール、サルファ!今助け……きゃっ!」
トレスマジアはエノルミータの戦いにて…マジアベーゼは接着剤を魔物化させてトレスマジアを追い詰めていた。そこに1人…白いマスコットが表れる。
「時空転移完了…やぁ、諸君!チーポ君、参上だっチ!」
「あなたは!トランセイザーのそばにいる…」
「…トランセイザーは?」
「今日はもう寝てるっチ!」
「…はぁ。わたしとしてはいい加減にその中身が見たいのですけどねぇ。」
「もうアイツは来ないんだってば!てかさ…お前に何が出来んだよ?」
「見てろっチ…とうっ!」だんっ
ジャンプと同時にチーポの身体が光に包まれ…人型並みに伸びる。
「チーポ君…変身…」
そして、またチーポの身体が光に包まれた。
「一体どんな姿に…」
「変身完了!」
顔はウサギのまま大きくなり…首から下がヒョロガリの人型ウサギがそこにいた。
「嫌な感じの生物が今ここに爆誕した!?」
「全身白タイツに雑に顔だけ被ったコスプレの人に見えるわね。」
「下だけマッチョになったんもキモかったけど…ヒョロいんも生々しくてキモいわぁ…」
「ねぇ、ベーゼちゃん。アイツ、殺してもいいよね?…ベーゼちゃん?」
「…」げんなり
マジアベーゼはチーポをゴミを見るような目で見つめ…
「えーと、萎えたんで帰ります。さよなら。」
「ベーゼちゃん!?」
そのまま撤退した。
「よし!撃退したっチ!では、トレスマジアの諸君!ボクはもう行くっチ…去らばだっチ!時空転移!」
「ちょっと!せめて壁から剥がしてよ!」
ーーー
次の日…心愛と小夜と薫子ははるかからお弁当を渡された。中身は…色んなキノコの詰め合わせだった。
「…えっと、これは?」
「はるか特製キノコ弁当だよ♪ほら食べて食べて♪たくさん食べれば力が付くよ♪」
「…美味しい!流石はるかちゃん!」
「でしょでしょ?ほら、小夜ちゃんと薫子ちゃんも!」
「…」
「…」
………
体育の授業にて…心愛とキウィは共に踊っていた。
「「HEY♪HEY♪HEY♪HEY♪」」
「わぁ…新しいプリキ○アのEDだぁ!心愛ちゃん、キウィちゃん…凄いねえ!」
「でしょでしょ♪今度こりすにも見せてやろーぜ!」
「それはいいかもしれないね。」
「4人版も出たらうてなちゃんとこりすも一緒に…」
「わ、わたしはいいよ…」
「うっ!」
「薫子ちゃん!?」
「大丈夫?」
近くで腰を痛めたのか薫子が手を後ろへと回す。
「アハハ…何だ?アホがタコ踊りでもしてんのか?」
「あん!?脳ミソがタコ以下のミジンコに言われたくないなぁ!」
「はいはい。今日も始まったな…えーと…」
いつも通りに嫌悪な2人。そして、いつも通りに心愛が仲裁に入ろうとするが…
「ダメだよ薫子ちゃん。人の悪口言っちゃ…めっ!ごめんねキウィちゃん。うてなちゃんもうちの薫子ちゃんと仲良くしてやってね?」
「「は…はぁ?」」
「あっ!これ飲んで!」
「マジ!?いいの?」
「あ、ありがとうございます…」
「水分補給は大事だよ♪」
「小夜、薫子…はるかちゃんって何かあったの?」
「何というか…」
「おかんになった。」
ーーー
そして放課後、心愛はチーポの探索に付き合わされていた。
「ふぅ…ここら辺は調べた尽くしたと思うけど…魔幻獣の気配とかあった?」
「…多分大丈夫だっチ。…タマゴで持ってこられるとボクでも分からないのが辛いっチね。はぁ…早く経費で寿司が食いたいっチ。」
「私にも奢りなさいよ。しかし、まぁ…そこら辺はしょうがないか……ん?何か転神ステッキが光ってるんだけど?」
「ーー!こりすに何かあったかもしれないっチ!」
「こりすちゃんが!?どういうことなの?」
「あのブレスレットには装着者の危険を報せる機能もあるっチ。現在それを持っているのはこりすだけ…だから、何かあったに違いないっチ!」
「おいおいオイっ!どうするの!?」
「ブレスレットの反応を頼りに時空転移をするっチ!早く、変身しろっチ!」
「分かったわよ!」
心愛はマジカルステッキを持ち上げ…呪文を唱える。
「リリカルマジカル、トランスマジカル…チェンジ!」
ピカーン
「転神!超空転神トランセイザー!!」
超空転神トランセイザー!
篠原心愛は転神のかけ声とともに空気中の聖幻エネルギーを物質化して身にまといトランセイザーへと変形変身する!
その間わずか0.021ミリ秒!!
「こりすちゃん、今助けにいくわよ!」
「時空転移!」
………
トランセイザーとチーポは一瞬でこりすの元へ着く。その場所はどこかの公園だった。
「到着……ん?」
「キャーーーッ!!」
「マジアマゼンタさん!?」
トランセイザーが到着と同時に見えたのはネコの人形に拐われるマジアマゼンタと…城の前に立っているこりす…いや、
「トランセイザー、後ろっチ!」
「…へ?」
「…」サッ
バコンッ
「ぐえっ!!」
「トランセイザー!?」
トランセイザーが振り返ると…
ーーー
「…はっ!」ムクッ
トランセイザーが立ち上がると周りは何もない草原…そこに1人の少女が姿が見える。表は黒、裏地は紫の大きな魔女帽子を被り、同じ色のローブを羽織っている…一目で魔女っ娘と呼べる姿の少女だった。
「…こりすちゃん…なの?」
「…」ふっ
トランセイザーが周りを見渡すと何もなく…その少女は淡い笑みを見せると急に走り出したのだ。
「待って…速っ!?」
猛スピードで走る少女をトランセイザーは追いかける。スピードは少女の方が速いものの…疲れたのかどんどん減速していき…トランセイザーとの距離が縮まる。
「よし!捕まえ…」
『
「なっ!」
少女が止まると同時にトランセイザーの動きも止まる。正確にはトランセイザーは止まってはいないのだが…その動きは非常に遅くなり、その手が近くにいる少女に届くことはない。
「…ふぅ…ふぅ。」じー
「もしかして、これって…『トランチアー』としてのこりすちゃんの力?」
「…」ぐっ
「…あ!待って!」
少女は…『トランチアー』はその場で息を整えながらトランセイザーを見つめていた。そして、トランセイザーが言ったことを肯定するようにサムズアップをする。それと同時にトランチアーは再び走り出した。また、トランセイザーも動けるようになったので再び追いかける。
「はぁ…はぁ…速い!!でも追い付く毎に私の動きを止められたらキリがないし…何か…何か無いかな…」
ブンッ
「…ん?」ピタッ
トランセイザーがハートのステッキを振り、ライトセイバーを出す。それに反応して、トランチアーが動きを止めてトランセイザーを期待した目で見つめる。
「(やべっ!この後の考えてなかった。そういえばこのサブステッキ…ライトセイバー以外にも何か出来ないのかしら?…試してみるか!)」
『トランスマジカル…ホー○ーソード』
バババババッ
「ー!」キラキラッ
トランセイザーがライトセイバーを振ると軌道に残った光が剣の形となって辺りに飛ぶ。それを見たトランチアーの目が輝く。
「キ○アソードの技を再現したみたの…どうだった?」
「ん!」パチパチッ
「ふぅ…喜んでくれて良かった…」
「ん…」
「トランチアー?」
トランチアーは拍手を送り、今度はトランセイザーの隣まで移動してきて…ローブの中から杖を取り出した。
「何々?魔法を見せてくれるの?」
「ん!」こく
トランチアーは杖を構え…
『
ビビビビイイイィィィ
「なっ!?」
持っている杖より数倍は太い氷のビームを発射したのだ。あまりの光景にトランセイザーが息を飲む。
「アズールさんと一緒の氷属性か…すごいよトランチアー!」
「…」ぐっ
「そうだ!私もやってみるね!」
『トランスマジカル…ブリザード』
ゴオォォォッ
「…出来ちゃったよ。」
「!」パチパチパチパチッ
トランセイザーがハートのステッキに想いを込めると…ライトセイバーが引っ込み、代わりに猛吹雪が出てきたのだ。それをみたトランチアーは惜しみない拍手を送る。
「…これ…トランチアーと一緒に…いや、アズールさんのも合わせればもっと…」
「…」ふんっふんっ
「ふふっ、一緒に戦える時が楽しみね……トランチアー?」
「…」ふわぁ
「今日はここまでかな?」
「…」ふるふる
「んー、他に何がしたい?」
「んっ…」グイッ
「ちょ…ちょっと!?」
大きなあくびをしたトランチアーが取り出したのはミルクが入った哺乳瓶。それをトランセイザーへと飲ませようとする。しかし、顔はフルフェイスで覆われているためそれは失敗した。
「ごめんね。これは外せないから…代わりにトランチアーに飲ませてあげるね。」
「ーー!?」んぐっ
トランセイザーは哺乳瓶を手に取り、流れるようにトランチアーを自身の膝に寝かせて…それを口へと突っ込む。するとトランチアーはトロンとした顔になり、そのままトランセイザーが頭を撫でると…下半身丸出しのマジアマゼンタへと姿が変わったのだ。
「………は?」
「…ばぶ?」
突然のことにトランセイザーとマジアマゼンタの2人は一瞬固まり…すぐに離れる。周りは公園に戻っていたことから…ネロアリスの結界が解けたようだ。
「ちょっ!?マゼンタさん!下、下!何で脱いじゃってるの!?」
「あ、あれ?トランセイザーさんは何で…ってネロアリス!?ちょっと待って!!」
「…?」ちゅぱ…こく…こく…
「あなたの…いや、エノルミータの目的って…本当に世界征服なの?」
「…」ぐっ
ズズズズ…
「ネロアリス!どういう返事なの!?」
ネロアリスは哺乳瓶を咥えたまま、眠そうな顔で黒い空間を作りあげ…マジアマゼンタの問いに手で返事をした後にその空間へと消えた。それと同時にマジアアズールとマジアサルファがやってくる。
「「マゼンタ!」」
「アズール、サルファ!」
「すまん!」
「遅くなってしまって…」
「マゼンタさん、これ!早く履いて!」
「トランセイザーさん。ありが…」
「ってトランセイザーがおるやん!?」
「トランセイザー様!?どうしてここに…」
「…トランセイザー、ようやく戻ってきたっチね。いったい、何が…」
「あ…」
「マゼンタ!まさかあんた、変身が解け…」
マジアマゼンタの身体が光始める…状況を察したトランセイザーがチーポへと合図を送った。
「チーポ!」
「時空転移っチ!」
「待ってください!私と話す時間を…ああぁぁ!!」
トランセイザーとチーポは時空転移によりその場からいなくなる。次の瞬間、マジアマゼンタははるかへと戻り…マジアアズールの絶叫が辺りに響く。そして、マジアアズールとマジアサルファも変身を解いた。
「トランセイザー様…う、うぅ…」
「小夜ちゃん…ごめんね。あたしの変身が解けちゃったから…」
「………いいのよ。
「いっそのことトランセイザーさんにあたしたちの正体、見せたらダメかな?」
「ダメに決まってんやろ。ヴァーツはんも言うてたやん。」
「そうね。トランセイザー様もそれを望んでいないようだし…それよりもはるか、あなたが無事でよかったわ。…あら?これは…ブレスレット?誰かの忘れ物かしら?」
「あ…」
「薫子?」
「…別に。何でもあらへんよ。」
「ん?これって…こりすちゃんが持ってたような…でもちょっと違うかな。あれは宝石みたいなのついていたし…今度聞いてみるね。」
「こりす?誰やそれ?」
「うん!最近仲良くなった女の子だよ!」
「とりあえず、これははるかに…」
「小夜ちゃんに持ってて欲しいかな。…失くすの怖いから。」
「全く…分かったわよ。」
「…」
「じゃあ…帰ろっか!」
ーーー
「うおー!不味いっチ!」
「どうしたのチーポ?」
「ブレスレットが…ブレスレットが1つ足りないっチ!さっきの公園だと思って探しにいったのだけど…見つからなかったっチ!!」
「そもそもあれって何個もあるものなの?」
「トランチアーになるための転神石が限られているだけでブレスレット自体は割りとたくさん…」
「そうなんだ。んー、こりすちゃんの時みたいに時空転移は出来ないの?」
「心愛の転神ステッキが反応しないと無理だっチ!あぁ、管理責任で査定に支障が…ボクのボーナスが…」
「生々しいこと言わないでくれる!?…誰かが拾っているなら…エノルミータか魔幻獣が来た時に反応するとは思うけど。そういえば、こりすちゃんのはどうして反応したのだろ…?」
「マジアマゼンタと交戦になったからでは?もしくはエノルミータの魔力に反応した可能性も…」
「う、うーん…とにかく!見つかるといいわねブレスレット。」
「エノルミータ!魔幻獣!さっさと街に出てきて暴れろっチ!!」
「縁起でもないこと叫ぶんじゃないわよ!!」
こりすのトランチアーの姿はウマ娘の『スイープトウショウ』というキャラをモチーフにしています…中の人つながりで。アプリでは天井まで回して親密度10にするくらいには好きなキャラです。
ピエドラデルーナとスイープアワーズの馬券(新馬戦)も持ってます。