魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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ロードエノルメ(の中の人)もウマ娘になるとは…


エピソード14

場所はナハトベース…シスタキガントの胸の上へとロードエノルメが腰かけており、その正面にはロコムジカと…包帯に包まれたルベルブルーメ。前回、トランセイザーの極太レーザーからロコムジカを庇った結果である。そしてロコムジカがロードエノルメの前に立つ。

 

「…ロード様。今、お話してもよろしいですか?」

「許す。申してみろロコムジカ。」

「…エノルミータがいた町を…襲撃してもよろしいですか?」

「残当狩りか?放っておけと…」

「…その町にも魔法少女がいましたよね?魔法少女狩り…行ってきますよ。エノルミータは…まぁ、出会ったら適当に。」

「…いいだろう。だが、失敗は許さないぞ。」

「おい!それならアタシも一緒に…」

「…今は大人しく休んでなさいよ、ロコ1人で十分だから。」

「フッ!ならば往けロコムジカ!我ら『ロード団』の力…奴らにしかと見せつけよ!」

「…はい。ルベル、ちょっと待っててね。」

「ロコ…」

 

………

 

一方、心愛のいる中学校…うてなは欠席しており、スマホを触り続けていたキウィに心愛は声をかける。

 

「SNSをやりたい?」

「うん、キウィちゃんって詳しいんでしょ?」

「いいけどさー…何がしたいの?」

「このアニメ…フォローとRTをしたら、抽選でサイン付きの色紙が当たるの。」

「アカウントはあるじゃん…それくらい自分でやれよ~」

「見る以外したことなくて。架空請求とかされたら怖いし…」

「分かった分かった…パパッとやんぞ~」

「ありがとう。」

「んー、詐欺アカウントって感じじゃねぇーな。ほい、終わり~、じゃあな!」ポチポチ

「早っ!」

 

キウィは心愛のスマホを受けとるで一瞬で返し、自身のスマホへと目を向けた。

 

「あ…えーと…」

「何?まだ何かあるの?」

「キウィちゃんってどんなこと呟いてるのかが気になって…」

「…はぁ。これ、アタシのアカウント。鍵じゃないから全部に"いいね"を付けとけよ。」

「ありがとう。(これ以上は怪しまれるか。)」

 

心愛は早速、教えてもらったアカウントを開く。

 

「(自撮りばっかりだ。乳を強調しよって…イラつくなぁ。)」

 

とりあえず…いいねを付けまくった。

 

ーーー

 

放課後になり、キウィを付けようとした心愛だったが荷物をまとめていると薫子から声がかかる。

 

「なぁ、心愛…放課後は暇かいな?」

「薫子?どうしたの?」

「ちょっと付きおうて欲しいことがあってな…」

「分かった。どこに行くの?」

「詳しい場所はLINEで送るから…変身してから来てや。」ボソッ

 

………

 

「やぁ!」ブンッ

「…!」カキン

「おらおらぁ!隙ありやで!」

 

『アズールブレス』

 

「危なっ!…厄介な技やわ。」

 

心愛がトランセイザーとなり、指定されたところに着くとそこにはトレスマジアの3人が互いの武器をぶつけあっていたのだ。いや…マジアアズールが2人の攻撃を受けていたのだ。マジアマゼンタの槍攻撃を氷の剣で受け流し、ナックルを構えたマジアサルファの接近を吐息で防ぐ。

 

「あっ!トランセイザーさ……ま、ぐえっ!?」

 

バキッ、ボコッ!

 

「「アズール!?」」

 

そして、トランセイザーに気を取られ、2人の攻撃が同時に命中したのだ。

 

………

 

「情けないところを見せてしまいましたね…」

「えーと、どういうこと?」

「アズールがもっと強くなりたいって言ってきてな…ウチら2人で相手したんやけど…全然、練習になってないようやから…呼んだ。」

「そんなこと無いわよ…」

「それがあるんよ…なぁ、マゼンタ。」

「うん…アズール、あたしたちだけだと物足りない顔をしているよ。だから、トランセイザーさんならアズールを満足させてあげれるんじゃないかって。」

「まぁ、偶然(・・)出会えて、偶然(・・)オーケー貰えたから良かったわぁ。」

「いやいやいや!このスーツの力が凄いだけで私自身は全然…」

「ほな、そのスーツの力でアズールを強くしてやりや。」

「お願いしますトランセイザー様。」

「…分かった。」

 

トランセイザーはライトセーバーを、マジアアズールは氷の剣を構え…互いの武器がぶつかり…合わなかった。

 

「あれ?」

「え?」

「そんな…私の武器じゃ修業にすらならないなんて…」

 

トランセイザーの持つライトセイバーが氷の剣をあっさりと切ってしまうのだ。マジアアズールは…その場で膝をつく。その直後…

 

「ー!?この気配は…」

「エノルミータ!」

「ステッキが光ってる!?すぐに向かわないと…」

「…マゼンタ、サルファ、トランセイザー様。私1人で行ってきてもいいかしら?」

「…え?」

 

ーーー

 

「何よこんなぬいぐるみ……消えろーっ!!」

 

ピカッ!

 

「キャッ!!目眩まし何て…!?アイツらどこに………ってどこでもいいわ。はぁ…無駄な時間になってしまったわね。」

 

ロコムジカはレオパルトとネロアリスの2人と戦闘になったのだが…歌を披露し、ボロクソに言われた後に泣いて無差別に音波攻撃を放つことになった。それはネロアリスが出したスタングレネード仕込みのぬいぐるみを破壊し…辺りは光と大音量に包まれる。そして、ロコムジカが辺りを見渡すとレオパルトとネロアリスの姿は無かったのだ。ロコムジカは落ち着きを取り戻すと何事も無かったかのように町を歩きだす。

 

「町をこんなに滅茶苦茶にしたのは貴方?」

 

そんな彼女に声をかける魔法少女が1人…マジアアズールだ。

 

「そうなるわ…アンタがこの町の魔法少女?」

「えぇ…私含めて後3人はいるわよ。」

「そう。とりあえず…今からアンタを狩るわ。」

「ちょうどいいタイミングね…ちょっと、練習相手が欲しかったのよ。」

 

ロコムジカとマジアアズールの戦闘が始まった。

 

『アズールソード』

 

「へぇ…剣を使…はぁ!?」

 

『アズールロケットパンチ』

 

「危なっ!アンタ、どういう戦い方してきたらそういう発想になるのよ!?」

 

マジアアズールは氷の剣を右手に作り上げると同時に左手から氷の拳を放ったのだ。ロコムジカはそれを回避すると音符の攻撃を放つ。

 

『ヴォア・フォルテ!!』

 

『アズールブレス』

 

ボンッ

 

「…くっ!」

「そんなのでロコの攻撃が防げると思ってるの!」

 

氷の吐息で防ごうとしたマジアアズールだったが、音の速さに反応出来ず、音符は突き抜ける。それは氷の剣を破壊し…そのままマジアアズールの身体にも少なくないダメージを負わせる。しかし、マジアアズールはそれに怯むことなく再び氷の剣を生成し構えた。

 

『アズールソード』

 

「何度でも壊してあげるわ。」

 

『ヴォア・フォルテ!!』

 

『アズールララバイ』

 

~♪~~♪♪

 

マジアアズールの歌が周りにじわりじわりと広がり…ロコムジカの音符を相殺する。

 

「…え?嘘でしょ!?ロコの可愛い歌を…そんな静かな歌で防いだの!?」

「隙ありよ!」

「しまっ…冷たい!」

 

マジアアズールは無数の剣を飛ばしてロコムジカの周囲を…足を凍らせて動きを封じたのだ。ロコムジカは追撃に備えて警戒するもマジアアズールが動く様子はない。

 

「ロコの動きを止めて…何のつもりよ。これで捕らえたつもり?」

「…上をご覧なさい。」

「その手には乗らないわ!」

 

『ヴォア・フォルテ!!』

 

「…」サッ

「今のうち……にっ!?」

 

ゴチン…コチコチコチ

 

「な…に…これ…」

「…だから、注意したのに。」

 

マジアアズールに音波攻撃を放った直後、ロコムジカの頭上に氷の拳が落ちてきた…マジアアズールが最初に放った技が今になり命中したのだ。ロコムジカの頭と足から凍結が始まる。

 

「凍らせた後に連れていくわ…覚悟しなさい。」

 

「くっ……ああぁーーーっ!!」

 

「なっ…何て大声なの…!?」

 

ロコムジカは今までに無い大音量を出しマジアアズールは耳を塞ぐ…そして、それは周囲のあらゆる物を破壊した。激しい砂煙が舞い…それが晴れるとロコムジカの姿はそこには無かった。

 

「…逃がしてしまったわね。」

 

ーーー

 

同時刻、マジアアズールの戦いを見届けた心愛はチーポと合流した後、変身を解き…こりすを探していると…大きな木に隠れた2人を発見した。

 

「キウィちゃんとこりすちゃん?何で木登りしてるの?」

「ほら…何か、悪の組織が襲撃してきたみたいだから…急いで隠れた。」

「ん…」

「そうだったんだ。2人とも無事で良かったわ…」

「んで…何で心愛はここにいるんだよ?」

「え!?えーと、マジアアズールが向かっていたらしくてね。それを撮ってSNSでバズろうかなって…それで私もいい感じに隠れれる所を探してたの。」

「あっそう。もう終わったみたいだけどな。」

「…」じー

 

こりすが疑いの目を向けてきたため…心愛は目を反らす。

 

「あ、心愛ー!今からこりすの家に行くけど来るかー?」

「いいの?」

「…」こくっ

「こりすのオモチャ、直すの手伝ってくれよー。」

「分かったわ。それじゃあ、行こっか。」

「ん!」

 

その後、こりすの家に着きオモチャを直し始めたものの…心愛の女子力では戦力にならず、結局キウィが1人でオモチャを直すこととなった。

 

ーーー

 

場所はナハトベース…ロコムジカは暗い顔でロードエノルメの前へと立つ。

 

「言い訳は聞かん…脱げ。」

「…はい。」

 

ロードエノルメの指示に従い…その場で全ての服を脱ぐ。羞恥があるのか胸と股間を手で隠すロコムジカ。

 

「邪魔な手だな。」

「…」

 

しかし、ロードエノルメの言葉に従い…ロコムジカは休めの姿勢を取る。ロードエノルメの無言で近づき…そのままロコムジカの頭を掴んで見下ろした。

 

「私の質問に答えろロコムジカ…貴様が戦った魔法少女の特徴は?」

「青色で…氷の剣を持っていました。さらに技も多才で…ロコの音波攻撃を歌で防がれました…今まで戦ってきた中では最も強い魔法少女かと。他にも最低3人の魔法少女がいるそうです。」

「…なるほどな。では…」

「っ!!」

 

ロードエノルメはムチを構え…

 

「待ってくれ!」

 

「ルベルブルーメか?何のつもりだ?」

「アタシがいれば…絶対に勝てた!だから…次はアタシとロコを一緒に行かせてくれ!コイツの音波攻撃が魔法少女に通用していたのはアンタも知ってるだろ!」

「トランセイザーに負けた貴様が何を言う。」

「…戦ったから分かることもある。アイツに触れた時…スーツ自身はそこまで分厚い物ではなかったんだ!つまり…攻撃さえ当てれればトランセイザーにもダメージはあるかも…いや!ある!だから、ロコに罰を与えるのは…待って欲しい!」

「ルベル…」

「ロコムジカ、何か言いたいことはあるか?」

「ロードさま……世界征服、本格的に動くのはまだ辞めておきません?」

 

ロコムジカの発言に周囲の空気が凍る。

 

「は?」

「おいロコ…何を言って…」

「今の戦力だけではあの町1つも堕とせない…それを身にもって痛感しました。だから…今は仲間を増やし…」

「黙れ。」

「…え?」

 

パンッ

 

「あ"ぁ!!」

 

ロードエノルメはムチでロコムジカを叩き出す。

 

「何故貴様にそんなことを言われなければならない?」

 

パパンッ

 

「あ"あ"あ"…ごめんなざい…」

 

パパパパンッ

 

「取り消せ…その言葉。」

 

パパパパパパンッ

 

「ごめん…なざい…でも…まだ…はや…」

 

バチンッ

 

「ギャア"…」

 

何度もムチを叩き付けられたことによりロコムジカの身体は大量の痣で赤く染まる。そして、ロードエノルメはムチをロコムジカの首へと巻き付け自身の元へと引っ張り…口の中へムチの柄を突っ込んだ。

 

「魔法少女を倒せなかった貴様が私にそのような提案をするとは…何様のつもりだ?別に貴様なぞ居なくても私は実行するぞ?」

「えぁ…え"…ロード…さま…」

「今回のことは聞かなかったことにしてやろう。次はルベルブルーメと共に確実に狩ってこい。…もし、またしくじれば貴様の望みごと潰す。いいな?」

「ぐぇっ!あ"ぁ"…」

 

「ロコ…一体どうしたんだよ?」




火曜にまヒあこトークを投稿します。
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