魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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投稿、間に合いました!まさか、次回予告が出ないという焦らしに踊らされることになるとは…


エピソード19

幻獣…それは地球とは別の星に住んでいる種族で2種類いる。変身能力を持つ聖幻獣と攻撃的な魔幻獣…この種族は互いに干渉しあうことで力のバランスを取っていた。しかし、魔幻獣が地球を発見したことによりそれが危ぶまれ…と、そんな事情は今はいい。

トランセイザーが過去に2度戦い…どちらも苦戦となった強敵が…3体も同時に現れたのだ。

 

「ゲゲゲ。」

「ルルル…」

「ガガガ!」

 

「来たわね…」

 

所々が白いものの全体的に黒く、細身で、鋭い爪を持った2足歩行の魔幻獣が3体…トランセイザーの前に姿を見せる。3体の異なる所は頭部に生えている角…1本、2本、3本と数が違っていた。

 

「チーポ!あの魔幻獣は?」

「小型魔幻獣スリーゲルガー…小型といえどスピードがあり、1体辺りの戦闘力も小型の中ではかなり高い魔幻獣っチ。けど…普段はそこまで危険な魔幻獣では無い筈っチけど…」

「時空転移は?」

「…成体なだけあって闇が濃い…1体だけが限界っチね。何としてもここで2体倒すっチ!」

「分かったわ!」

 

「ゲ。」

「ル…」

「ガ!」

 

スリーゲルガーはトランセイザーとは別の所へと移動した。

 

「私たちには…来ない?」

「まさか!アイツらの狙いは…!」

 

「ゲゲ。」ガブッ…ブチッ

「ー!」

 

「ルル…」ズズズ…ゴクリッ

「!」

 

「ガガ!」バキッボキッ

「!!」

 

「コイツら…ロードの魔物を食ってやがる!」

「え?味方なの?」

「ん!」ふるふる

 

スリーゲルガーは仮面の魔物を捕食し始めたのだ。

 

「ゲゲゲ…」

「ルルル…」

「ガガガ…」

 

『ゲルゲルガー!!』

 

細身だった身体は少し逞しくなり、次々と魔物を捕食しにいくスリーゲルガーたち。チーポが大声で叫ぶ!

 

「それ以上食わせたらダメっチ!強くなってトランセイザーでも手に負えなくなるっチ!」

 

「ん!」

 

「ゲ?」

「ル?」

「ガ?」

 

スポッ!

 

最初に動いたのはネロアリス…スリーゲルガー全員をドールハウスへと閉じ込める。

 

「よくやったっチ、ネロアリス!」

「後は奴らに食われる前にこの魔物たちを…」

 

「…ん!?」

 

スパッ

 

1本角のスリーゲルガーの爪により、ネロアリスのドールハウスが2つに裂かれ、中にいたスリーゲルガーたちが戻ってくる。

 

「おいおい…これ…不味くないか?」

「魔物たちだけでも厄介というのに…」

 

「…」

 

「やるしかない!やぁ!」ブンッ

「ルル…!」バシッ

 

ライトセイバーで2本角のスリーゲルガーを攻撃するトランセイザー。その背後では既に1本角のスリーゲルガーが回り込み、トランセイザーへと爪を振るっていた。

 

「ゲ。」

 

『ヴォア・フォルテ!』

 

「ゲゲっ!」ボンッ

 

「ありがとう、ロコムジカ!」ブンッ

 

ロコムジカの音波攻撃が当たり、1本角のスリーゲルガーがロコムジカの方へと標的を変える。

 

「お礼はいいから早く倒しなさい!」

「クソッ!マジアベーゼも早く何とかしてくれよ!」

 

「ガ。」

「…ん!!」

 

3本角のスリーゲルガーが仮面の魔物を捕食しようとすると、ネロアリスは今度は仮面の魔物たちを一気にドールハウスへと閉じ込める。捕食を邪魔された3本角のスリーゲルガーがネロアリスへと狙いを定め爪を向けた。

 

「ネロアリス、危ない!おりゃ!」

「ガッ!」ブスッ

「ん!」

 

トランセイザーはライトセイバーを投げて、3本角のスリーゲルガーを地面へ突き刺した。それと同時に自身の右手へ聖幻エネルギーを込める。

 

『トランスマジカル…鉄拳』

 

バキッ

 

「ルッ…!」

 

『マジカル☆プリフィア☆スターライト』

 

ドシャァァァ

 

「ルルル!」

「おぉ!1体倒したっチね!」

 

『トランスマジカル…ヤクザキック』

 

ゲシッ

 

「ガッ!」

 

渾身の拳を当てて、隙が生まれた2本角のスリーゲルガーへ必殺技の極太レーザーを当てる。そのまま3本角のスリーゲルガーへと向かい…跳び蹴りをかました後、ライトセイバーを回収した。

 

「大丈夫?ネロアリス?」

「…」こく

「よかった…!そのまま、頑張って抑えてて!」

「ん…」

「もう2体…倒さないとね!行ってくるよ!」

 

『それを使っていいのは魔幻獣の時だけだよ。』

 

「…」

 

トランチアーとしての自分を頼ってもらえない寂しさで顔を下げるネロアリス。それを横にトランセイザーはライトセイバーを構え、3本角のスリーゲルガーへと向かった。

 

ーーー

 

「ルベル!アンタの『影操り』でもっとアイツの動き、抑えれないの?」

「ずっと、やってるよ!速くてなかなか……よしっ!捕らえ…チッ!悪い…長くは保たねぇわ!」

「それで十分よ!」

 

『ヴォア・フォルテ!』

 

「ゲッ!」ボンッ

 

「効いてる…わよね?」

「あぁ、違い…ないっ!?」ガクッ

 

ルベルブルーメの援護もあり、音波攻撃を1本角のスリーゲルガーに当てるロコムジカ。しかし、その直後にルベルブルーメが糸が切れたかのように倒れこんでしまった。

 

「ちょっと!大丈夫?」

「アタシはいい…あのバケモンに…集中しろ…」

「ーーっ!バカ言わないで!アレ以外にもロードの魔物もいるのよ!アンタがいなきゃ、どうしようも…ってアイツどこ行ったの!?」

「う…」

「ルベル!!」

 

「ゲゲ…」

 

ーーー

 

ライトセイバーで3本角のスリーゲルガーと戦っていたトランセイザーだったが…徐々に圧され始めていた。

 

「ガ!」

 

ガキンッ!

 

「くっ…!『トランス』……っ!力が…入らない…?」

「不味い…聖幻エネルギーの残りが少ないっチ!トランセイザー、ここは撤退するっチ!」

「ダメよ…この魔幻獣と戦えるのは私だけ…」

「そんなこと言ってる場合じゃないっチ!」

 

「ゲゲッ!」

 

そこに1本角のスリーゲルガーと…

 

「ルルッ!」

 

倒した筈の2本角のスリーゲルガーが合流してきたのだ。

 

「何で…私…さっきアイツを倒して…」

「まさか…3体同時に倒さないと…ダメというっチか!?」

「はぁ…はぁ…やるしかないわね…今は魔物よりも…私の方に注意が…向いてるみたいだし…」

「ダメっチ!これ以上はキミの命にも……危ない!!」

「え?」

 

3体のスリーゲルガーが同時にトランセイザーへと爪を構え…そのまま、引き裂きにかかる。反応が遅れるトランセイザー…気づけば目の前にまで攻撃が迫っていた。

 

「うおぉぉ!!やらせないっチ!!」バッ

 

「ゲ。」「ル…」「ガ!」

 

ザシュッ

 

「うっ…!」

 

トランセイザーの前まで移動し、スリーゲルガーの攻撃から庇ったチーポ…白い身体が赤く染まる。

 

「チーポ!!」

 

「ゲッ!」ブンッ

 

1本角のスリーゲルガーは自身の爪に突き刺さったチーポを遠くへ投げ捨てた。そして…3体のスリーゲルガーが再びトランセイザーへと爪を向ける。

 

「…来るなら…来なさい!」

 

「ゲゲゲ。」

「ルルル…」

「ガガガ!」

 

力強く言葉を発し、ライトセイバーを構えるトランセイザー…しかし、その足は絶望で震えていた。それを嘲笑うかのようにスリーゲルガーたちはゆっくりと歩いてトランセイザーへと距離を詰める。後、数メートルまで迫ったその時だった。

 

『マゼンタスピア』

『アズールWロケットパンチ』

 

「ゲ!?」サッ

 

「ルルッ!」コチコチコチ

「ガガッ!」コチコチコチ

 

槍を持った少女と…2つの氷の拳がスリーゲルガーたちを攻撃したのだ。1本角のスリーゲルガーは距離を取り、残りの2体はその場で氷漬けとなった。

 

「マゼンタさん…アズール…」

 

「トレスマジア参上!お待たせ!」

「大丈夫ですかトランセイザー様!」

 

トレスマジアの2人が到着したのだ。

 

「サルファ…は?」

「逃げ遅れたこりすちゃ…んん!4人(・・)の女の子を保護しているよ。」

「そうですか…(3人とも…変身が解けちゃったか…でも、無事なら良かった…あれ?4人?キウィちゃんか…うてなちゃん?それに…マゼンタさんとこりすちゃんって知り合いなの?)」

「トランセイザー様…今は休んでいてください。ここは私が…『真化(ラ・ヴェリタ)』!」

 

『マジアアズール 薄氷巫女(ウスライノミコ)

 

マジアアズールが『真化』へと姿を変えた。

 

「アズール、その魔幻獣…3体同時に倒さないと…復活する…」

「分かりました。」

「ただ…私はもう聖幻エネルギーがほぼなくて…決定打に欠けてる状態で…」

「1ヶ所に集め、高火力の技を当てる…それなら倒せますか?」

「…分からない。」

「では、試してみましょう。ですが、その前に…やぁ!」

 

コチコチコチ

 

「これであの魔幻獣だけに集中出来ますよ。」

「すごい…」

「マゼンタ、いける?」

「もちろん!はあぁぁ!!」

 

『羽衣・白藍…剣之型』

 

そして、魔力で周囲の仮面の魔物たちを一瞬で凍らせた後…羽衣を剣へと変形させて、マジアマゼンタと共に1本角のスリーゲルガーへと向かった。

 

ーーー

 

「……はっ!」

「ん!」

「チーポはん。」

「目を覚ましたわね…」

 

チーポの目が覚めると…身体には包帯を巻かれ、こりすの手に抱かれていた。周りにはマジアサルファ、真珠、倒れたキウィとネモがいたのだ。

 

「トランセイザーは?魔幻獣は?」

「今も戦っとるで…」

「ん!」サッ

 

こりすは手に転神石の付いたブレスレットを取り出した。

 

「こりす…?そのブレスレットは?」

「早く…トランセイザーの所へ…行ってあげて欲しいっチ…聖幻エネルギーが無くなりそうっチ…」

「ん!」こく

 

『転神』

 

ピカーン

 

こりすはトランチアーことパープル・ウィッチへと姿を変えて、猛スピードでトランセイザーの元へと向かった。

 

「…今の何よ?説明しなさいよ!」

「トランセイザーのサポーター…トランチアーに変身するためのブレスレットだっチ…。あの娘…トランセイザーを助けるためにこんな所まで…」

「(…え?こりすってエノルミータなのにトランセイザーの味方なの?)」

 

ネロアリスでは無い姿に変身したこりすに混乱する真珠…そんな彼女にチーボは顔を向けて…あるものを取り出した。

 

「キミ、名前は?」

「阿古屋真珠…」

「真珠ちゃん…こりすと一緒にトランセイザーのサポートに行って欲しいっチ。この転神石の付いたブレスレットを右手に付けて『転神』と叫ぶっチ…」

「…。後で詳しく説明してもらうからね!」

 

真珠はチーポに言われた通りに渡されたブレスレットを装着して…右手を上げた。

 

『転神』

 

ピカーン

 

真珠の全身が光る。髪が長く伸びたと思えば水色に近い青へと変色し身体にアーマーを纏った『トランチアー』となったが…それは最低限しか纏われておらず肩、胸の谷間、ヘソ、太ももが露出していた。トランチアー(青)は腕で胸を隠してその場でもじもじと立ちすくむ。

 

「…キミもトランチアーの素質があったっチね。」

「って待たんかい!…露出多過ぎやろ!アンタの趣味か?乳を強調しよってからに…」

「どんな姿になるかはボクにも分からないっチよ。」

「うぅ…これで…本当に戦えるの?せめて、武器とか…」

「隣に刺さってるっチよ。」

「隣って…この棒?」

 

トランチアー(青)は隣にある長い棒を持ち上げる…それは3つの穂が付いた長い槍だった。

 

「…近距離武器か…でも!やるしかないわね!行ってくるわ!」

 

トランチアー(青)はそのまま、パープル・ウィッチの後を追い始めた。

 

「サルファ…その…この2人はボクが見てるから…」

「分かっとる分かっとる…ウチもトランチアーとして加勢せえ、ってことやろ。」

「…トランチアーの1番の役割はトランセイザーのサポートっチ。だから今回、最優先にして欲しいことは『トランセイザーへの聖幻エネルギーの補給』…やり方は覚えてるっチか?」

「まぁ、岩の魔幻獣の後に必死になって覚えたからなぁ…任せときや!」

 

マジアサルファは変身を解き薫子となり…右手にブレスレットを付け…

 

『転神』

 

トランチアーことシルバー・ストームへと転神する。それと同時に5本のクナイがシルバー・ストームの周りへと集まった。

 

「シルバー・ストーム…頼んだっチ!後はボクの無事もトランセイザーに伝えて欲しいっチ!」

「チーポはんこそ、その2人を頼みますえ!」

 

シルバー・ストームもその場から風と共に飛び出した。




真珠のトランチアーの姿は俺ツイの『津辺愛香』が変身する『テイルブルー』というキャラをモチーフにしています…中の人つながりで。巨乳の『テイルブルー』ってことで!それより…アニメが放送されてたのが10年前って本当ですか?

月曜日か火曜日に後半戦を投稿予定です。評価の所に色が付いてました…高評価が多いみたいで嬉しく思います。本音を言うともっと付いて欲しい!

アニメに合わせるため、残り数話になるでしょうが…これからもよろしくお願いします。まぁ、売り上げいいみたいですし、2期は普通にあるかと思われますが。
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