魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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作者の体調不良により59話は休載…アニメの書き下ろしとか忙しかったでしょうか。続きは見たいですけど…お大事に。

長くなったので2つに分けました。


エピソード20

姉母ネモが目を覚ますと、包帯で覆われながらも所々から出血が見られるキウィの顔と…同じく包帯に巻かれたトランセイザーのマスコットであるチーポの赤い背中が目に入った。

 

「なっ!お、お前…」

「目が覚めたっチか…良かったっチ。大丈夫、エノルミータと魔幻獣はトランセイザーとトレスマジアたちが戦ってるっチ。」

「ー!(アタシがエノルミータってことはバレてないのか。)」

「あ!ボクはチーポくん、トランセイザーのマスコットっチ。実はボクも魔幻獣にボロ雑巾にされちゃって…マジアサルファに助けてもらったっチ。」

「…なぁ、その…ツインテールの女の子は見てないか?」

「ツインテール…真珠ちゃんのことっチか?」

 

チーポは返答に対してネモはチーポを睨む。

 

「お前…何か知ってるのか!教えろ!」

「落ち着いて聞いて欲しいっチ。真珠ちゃんには…トランチアーになってもらったっチ。」

「トランチアー?」

「トランセイザーのサポーターだっチ。トランセイザーが聖幻エネルギーを使い過ぎて…ピンチだから…協力をお願いしたっチ。」

「トランセイザーのサポートって…まさか!真珠を戦いの場に送ったってのか!おい!」

「…そうだっチ。トランチアーへ転神すればプリキ○アみたいに戦闘力が全体的に上がるし、万が一、転神が解けようものならボクの時空転移でここに戻すから…そこは安心して欲しいっチ。それにトレスマジアが来てくれて…トランチアーのサポートでトランセイザーが復帰して戦えれば…早く終われるっチ。…キミは真珠ちゃんたちの友達っチか?」

「そんな言葉で終わるほどの仲じゃねぇ!…ん?たち?」

「薫子ちゃん、こりす、うてなちゃんの名前は知ってるっチか?」

「…薫子って娘以外は知ってるよ。まさか…!」

「彼女たちもトランチアーだっチ。…今は薫子ちゃんとこりすが真珠ちゃんと一緒に戦っているっチ。うてなちゃんはまだ連絡に気づいてないみたいだけど…きっとすぐに来てくれる…」

「…お前はこれから何をするつもりだ?」

「マジアサルファに任されて…ここでキミたちのお守りだっチ。ついでにボク自身のケガの治癒をしつつ、報告書を作成してるっチ。」

「報告書?」

「ボクは魔幻獣に浄化するために聖幻界より派遣された聖幻獣…まぁ、キミたち基準でいえばサラリーマンと言った方が分かりやすいっチね。それで現状を会社へ報告しなきゃいけないっチよ。ついでに労災も…」

「生々しい裏側だな…」

「送信完了…ボクは回復に専念するためちょっと眠るっチ…うてなちゃん来たら起こして…Zzz。」

 

そういうとチーポは機械を閉じて…その場で横になり眠り始めた。数分後、キウィが意識を取り戻し…2人はこっそり、マジアベーゼとロードエノルメが戦っているナハトベースへと移動した。

 

ーーー

 

場所は戻って戦場…トランセイザー、トレスマジアの3人と魔幻獣3体の戦いとなっていた。

 

「このっ…!」

「ゲゲ。」

 

「やあぁ!」

「ルルッ…」

 

「凍りなさい!」

「ガッ!」コチコチコチ

 

氷漬けとなったスリーゲルガーの2体はあの後すぐに力ずくで氷を破壊し、トランセイザーたちに襲いにかかってきた。トランセイザーたちもそれぞれの武器で応戦する。

 

「ゲッ!」

「ぐっ…!このっ!」ガキン

「トランセイザー様!」

 

『アズールロケットパンチ』

 

「ゲッ…」サッ

 

マジアマゼンタ、マジアアズールが上手く立ち回っている中、トランセイザーは圧されていた。ピンチを感じ、マジアアズールが左手から氷の拳を放つも…かわされる。そして、マジアアズール自身が相手にしていた3本角のスリーゲルガーが爪を振るう。

 

「ガッ!」ブンッ

「受け流す…えいっ!」

 

このようにマジアアズールがトランセイザーをフォローすることで何とか拮抗状態を保っているのだ。そしてついに…トランセイザーの持っているライトセイバーから光の刀身が消え、ただのステッキへと戻る。

 

「トランセイザー様!」

「ここで使えなくなるか…」

「ゲゲゲ。」

 

1本角のスリーゲルガーが好機と捉え、爪を構えてトランセイザーへと距離詰めにきた。トランセイザーはステッキを投げ捨て、拳を構える。それと同時に遠くから猛スピードで紫色のミサイルが飛んできた。

 

「ん!」

 

ゲシッ

 

「ゲッ!」

「…パープル!?」

「ん!」ダキッ

「ちょ…ちょっと!?」

 

ミサイル…もとい、パープル・ウィッチは1本角のスリーゲルガーを蹴り飛ばした。そのままトランセイザーをお姫様だっこで抱えて…力強い脚力で走り出す。

 

「飛んできたわね…行くわよシルバー・ストーム!」

「せやな…『ブルー・ランス』!」

 

「「おらぁ!/でりゃ!」」

 

ブスブス…ブスリ!

 

「ゲゲゲッ!」

 

「ほな、その魔幻獣は頼みますえ!」

「…分かったわ。」

 

銀と青のトランチアーのいる所へと飛ばされた1本角のスリーゲルガーに槍とクナイの一撃が入る。そして、銀のトランチアー…シルバー・ストームはその場から離れ、青のトランチアー…『ブルー・ランス』が槍で1本角のスリーゲルガーを追撃し始めた。そして、シルバー・ストームが移動した所にトランセイザーは運ばれる。

 

「シルバー…」

「トランセイザー、今からウチらの聖幻エネルギーを送るさかい…動いたらあきまへんで。」

「ん!」

 

そう言うとシルバー・ストームとパープル・ウィッチは転神石の付いたブレスレットをトランセイザーのベルトへと近づけた。そして、ベルトに2人の手が触れると…何かが流れるような気配を感じるトランセイザー。立ち上がり、パープル・ウィッチから渡されたステッキを手に取って振るうと…再び光の刀身が現れ、ライトセイバーとなったのだ。

 

「すごい…力が戻った…」

「まぁ、例の必殺技は出来んやろけど…また戦えるようにはなったやろ?」

「うん…2人ともありがとう。」

「ほな…さっさと片付けますえ!」

「ん!」

 

エネルギーを補給したトランセイザーは3人のトランチアーが加わった戦場へと戻った。

 

ーーー

 

「ベーゼ!今、助けに…!?」

 

ルベルブルーメはキウィを背負い、ナハトベースへと移動する……が、そこでは角と羽が大きく成長したマジアベーゼが既にロードエノルメを圧倒していた。

 

「2人とも…ってキウィちゃんがボロボロじゃないですか。すぐに終わりますので、あと少しおまちください。」

「お、おう…」

 

そう言うとロードエノルメへと顔を向けるマジアベーゼ。ルベルブルーメは近くにいたヴェナリータへと顔を向ける。

 

「ヴェナさん…これはどういう状況だ?アイツは…マジアベーゼは何と話している?」

「いいところに気づいたねルベル…最早ベーゼはロードを見ていないよ。彼女の目に映るのはフィルタを通したロードエノルメだ。」

「???それは…何だ?」

「ロードのキャラクターが趣味に合わず苦戦したベーゼは…脳内でロードの像をねじ曲げ、自分の心が昂る姿へと創り変えたのさ。ロードを貶め甲斐のある姿にね。」

「えぇ…こわ…」

「やっぱベーゼちゃんはすげえや…流石アタシが惚れた女だ…」

「お前、本当にそれでいいのか?」

 

話している間にマジアベーゼはロードエノルメの手首と足首を拘束した後にパンツを下ろし…服をビリビリに破く。

 

「なっ…!やめ…うわあぁぁぁ!」

「うん…いいですねぇ♡そういえば、トランセイザー様って覚えていますか?」

「あの銀色の男か…なぜ今、ソイツが今出てくる?」

「中身は女の子ですよ。それで以前にわたしはトランセイザー様と戦って…見事に倒されましてね。その時にこれをやられたのですよ…」

 

バチンッ

 

「う"あぁ…!」

 

マジアベーゼがロードエノルメのお尻を叩く。顔に大量の星が表れたマジアベーゼに対し、額の星が減りつつあるロードエノルメにとっては1度叩かれただけでも大きなダメージとなる。結果、お尻が赤く腫れあがる。

 

「何だこれは!?貴様、戦いを何だと思って…」

 

バチンッ

 

「ああぁぁぁ!!」

 

バチン、バチン、バチン…

 

「ロードさん、これは戦いでもあり…お仕置きでもあります。はぁ…やっぱり、鞭で叩くのと手で叩くのは全然違いますねぇ♡」

 

ロードエノルメのお尻を叩きながら、マジアベーゼは軽くジャンプをする。そして、空中にいる間…叩く手を速めた。

 

ぺんぺんぺんぺんぺんぺんぺんぺん!

 

「あ…あ"あ"あ"あ"!」

「どうです?空中ですとより屈辱感が増すでしょ?」

 

「…キウィ?震えてどうした?」

「何だろ…?急に変な汗が出てきたな…」

 

「うぅ…ルベル!私を助けろ!そうすれば…今までのことは水に流す!!早くしろぉ!」

 

かつての仲間に助けを求めるロードエノルメ。それに対して、ルベルブルーメは怒りの顔を返す。

 

「水に流す…だと?違ぇだろぉ!ロコの忠告に耳を傾けず…一方的に甚振ったアンタが…ふざけんなぁ!!ベーゼ、もっともっと…ロコの分までやってやれっ!!」

「ルベル!貴様…」

「へー、そんなことがあったのですか。これはもっともーっと…反省させないといけませんねぇ!」

「ひぃ…!」

 

バチンッ!バチンッ!バチンッ!

 

「あ"あ"あ"あ"!な…何故だ…私は世界を…どうして…どうしてこんなことに…!?」

「ンなの、ベーゼちゃんを怒らせたからにきまってんだろ?」

「ロードエノルメ…ごめんなさいは?」

「ふっ…ふざけるな!誰が貴様らなんぞに…」

 

バァン!!

 

「うあっ…あぁぁぁ!!」

 

スリスリ…

 

「やめ…お尻を撫で…あぁあっ…!」

「ロードエノルメ、気づいて下さい。最早貴女には…何も無いんですよ?」

「う…うぐ…う"うぅぅうう…!」

 

お尻が赤くなったロードエノルメは大量の涙と共に…

 

「ごめ…ん…な…さい…」

「はい、良くできました♡」

 

謝罪の言葉を吐き出した。これによりエノルミータとロード団の戦いはエノルミータの勝利で決着したのだ。変身を解くうてな、それに抱きつくキウィ、一息つくルベルブルーメ…そんな中、うてなのスマホから通知音が聞こえた。

 

「…あれ?チーポさんから連絡が…え!?トランセイザー様がピンチ!?すぐに行かないと!」

「うてな、お前!まだ戦うつもりかよ!」

「うてなちゃん…無理しないでね?」

「2人ともありがとう…ルベルさん、チーポさんの所に行きたいから…近くまでつないでくれる?」

「…いる場所は知ってるから直接つないでやるよ。」

 

3人は倒れたロードエノルメをその場において…ナハトベースから去った。

 

「うん。もうすぐ戻ってくるみたいっチね…時空転移っチ。」

 

ーーー

 

キウィとネモが避難していた所に戻ってきたうてなは…眠っていたチーポを起こす。

 

「チーポさん…起きてください!」

「…ん?うてなちゃん!来てくれたっチか!」

「状況は?」

「仮面の魔物たちに加えて…成体の魔幻獣が3体現れたっチ。それでトランセイザーは長期戦を強いられて聖幻エネルギーの残りが不味い状況っチ!シルバーとパープル…後は新しいトランチアーの娘がフォローに行ってるっチけど…どうなったか…痛て。」

「…チーポさんもケガしてますね。大丈夫ですか?」

「今キミに抱きついてる娘ほどじゃないっチよ。早いところ転神して向かってくれっチ。これ…キミの転神石っチ。」

「分かりました。ネモさん…キウィちゃんを…」

「はいはい。」

 

うてなはキウィをネモに渡して、転神石の付いたブレスレットを装着し…右手を上げる。

 

『転神』

 

そして、トランチアーことレッド・ヒーローへと転神した。

 

「何これ!?すげーカッコいい!」

「真珠もこんな感じに…」

「うん!行ってくるから…ちょっと待っててね。」

「レッド・ヒーロー!ボクも連れててって欲しいっチ。」

「チーポさん…分かりました。待っててねキウィちゃん、ネモちゃん。」

「2人ともここで大人しくしてるっチよ。」

「はーい、うてなちゃん!」

「この姿ではレッドって呼んで欲しいかな…」

「待ってくれ!」

 

元気良く返事をするキウィ。それにネモが待ったをかける。

 

「ネモちゃん?どうしたっチか?」

「その…えーと…」




書き終われば、明日に投稿します。
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