長くなったので2つに分けました。
姉母ネモが目を覚ますと、包帯で覆われながらも所々から出血が見られるキウィの顔と…同じく包帯に巻かれたトランセイザーのマスコットであるチーポの赤い背中が目に入った。
「なっ!お、お前…」
「目が覚めたっチか…良かったっチ。大丈夫、エノルミータと魔幻獣はトランセイザーとトレスマジアたちが戦ってるっチ。」
「ー!(アタシがエノルミータってことはバレてないのか。)」
「あ!ボクはチーポくん、トランセイザーのマスコットっチ。実はボクも魔幻獣にボロ雑巾にされちゃって…マジアサルファに助けてもらったっチ。」
「…なぁ、その…ツインテールの女の子は見てないか?」
「ツインテール…真珠ちゃんのことっチか?」
チーポは返答に対してネモはチーポを睨む。
「お前…何か知ってるのか!教えろ!」
「落ち着いて聞いて欲しいっチ。真珠ちゃんには…トランチアーになってもらったっチ。」
「トランチアー?」
「トランセイザーのサポーターだっチ。トランセイザーが聖幻エネルギーを使い過ぎて…ピンチだから…協力をお願いしたっチ。」
「トランセイザーのサポートって…まさか!真珠を戦いの場に送ったってのか!おい!」
「…そうだっチ。トランチアーへ転神すればプリキ○アみたいに戦闘力が全体的に上がるし、万が一、転神が解けようものならボクの時空転移でここに戻すから…そこは安心して欲しいっチ。それにトレスマジアが来てくれて…トランチアーのサポートでトランセイザーが復帰して戦えれば…早く終われるっチ。…キミは真珠ちゃんたちの友達っチか?」
「そんな言葉で終わるほどの仲じゃねぇ!…ん?たち?」
「薫子ちゃん、こりす、うてなちゃんの名前は知ってるっチか?」
「…薫子って娘以外は知ってるよ。まさか…!」
「彼女たちもトランチアーだっチ。…今は薫子ちゃんとこりすが真珠ちゃんと一緒に戦っているっチ。うてなちゃんはまだ連絡に気づいてないみたいだけど…きっとすぐに来てくれる…」
「…お前はこれから何をするつもりだ?」
「マジアサルファに任されて…ここでキミたちのお守りだっチ。ついでにボク自身のケガの治癒をしつつ、報告書を作成してるっチ。」
「報告書?」
「ボクは魔幻獣に浄化するために聖幻界より派遣された聖幻獣…まぁ、キミたち基準でいえばサラリーマンと言った方が分かりやすいっチね。それで現状を会社へ報告しなきゃいけないっチよ。ついでに労災も…」
「生々しい裏側だな…」
「送信完了…ボクは回復に専念するためちょっと眠るっチ…うてなちゃん来たら起こして…Zzz。」
そういうとチーポは機械を閉じて…その場で横になり眠り始めた。数分後、キウィが意識を取り戻し…2人はこっそり、マジアベーゼとロードエノルメが戦っているナハトベースへと移動した。
ーーー
場所は戻って戦場…トランセイザー、トレスマジアの3人と魔幻獣3体の戦いとなっていた。
「このっ…!」
「ゲゲ。」
「やあぁ!」
「ルルッ…」
「凍りなさい!」
「ガッ!」コチコチコチ
氷漬けとなったスリーゲルガーの2体はあの後すぐに力ずくで氷を破壊し、トランセイザーたちに襲いにかかってきた。トランセイザーたちもそれぞれの武器で応戦する。
「ゲッ!」
「ぐっ…!このっ!」ガキン
「トランセイザー様!」
『アズールロケットパンチ』
「ゲッ…」サッ
マジアマゼンタ、マジアアズールが上手く立ち回っている中、トランセイザーは圧されていた。ピンチを感じ、マジアアズールが左手から氷の拳を放つも…かわされる。そして、マジアアズール自身が相手にしていた3本角のスリーゲルガーが爪を振るう。
「ガッ!」ブンッ
「受け流す…えいっ!」
このようにマジアアズールがトランセイザーをフォローすることで何とか拮抗状態を保っているのだ。そしてついに…トランセイザーの持っているライトセイバーから光の刀身が消え、ただのステッキへと戻る。
「トランセイザー様!」
「ここで使えなくなるか…」
「ゲゲゲ。」
1本角のスリーゲルガーが好機と捉え、爪を構えてトランセイザーへと距離詰めにきた。トランセイザーはステッキを投げ捨て、拳を構える。それと同時に遠くから猛スピードで紫色のミサイルが飛んできた。
「ん!」
ゲシッ
「ゲッ!」
「…パープル!?」
「ん!」ダキッ
「ちょ…ちょっと!?」
ミサイル…もとい、パープル・ウィッチは1本角のスリーゲルガーを蹴り飛ばした。そのままトランセイザーをお姫様だっこで抱えて…力強い脚力で走り出す。
「飛んできたわね…行くわよシルバー・ストーム!」
「せやな…『ブルー・ランス』!」
「「おらぁ!/でりゃ!」」
ブスブス…ブスリ!
「ゲゲゲッ!」
「ほな、その魔幻獣は頼みますえ!」
「…分かったわ。」
銀と青のトランチアーのいる所へと飛ばされた1本角のスリーゲルガーに槍とクナイの一撃が入る。そして、銀のトランチアー…シルバー・ストームはその場から離れ、青のトランチアー…『ブルー・ランス』が槍で1本角のスリーゲルガーを追撃し始めた。そして、シルバー・ストームが移動した所にトランセイザーは運ばれる。
「シルバー…」
「トランセイザー、今からウチらの聖幻エネルギーを送るさかい…動いたらあきまへんで。」
「ん!」
そう言うとシルバー・ストームとパープル・ウィッチは転神石の付いたブレスレットをトランセイザーのベルトへと近づけた。そして、ベルトに2人の手が触れると…何かが流れるような気配を感じるトランセイザー。立ち上がり、パープル・ウィッチから渡されたステッキを手に取って振るうと…再び光の刀身が現れ、ライトセイバーとなったのだ。
「すごい…力が戻った…」
「まぁ、例の必殺技は出来んやろけど…また戦えるようにはなったやろ?」
「うん…2人ともありがとう。」
「ほな…さっさと片付けますえ!」
「ん!」
エネルギーを補給したトランセイザーは3人のトランチアーが加わった戦場へと戻った。
ーーー
「ベーゼ!今、助けに…!?」
ルベルブルーメはキウィを背負い、ナハトベースへと移動する……が、そこでは角と羽が大きく成長したマジアベーゼが既にロードエノルメを圧倒していた。
「2人とも…ってキウィちゃんがボロボロじゃないですか。すぐに終わりますので、あと少しおまちください。」
「お、おう…」
そう言うとロードエノルメへと顔を向けるマジアベーゼ。ルベルブルーメは近くにいたヴェナリータへと顔を向ける。
「ヴェナさん…これはどういう状況だ?アイツは…マジアベーゼは何と話している?」
「いいところに気づいたねルベル…最早ベーゼはロードを見ていないよ。彼女の目に映るのはフィルタを通したロードエノルメだ。」
「???それは…何だ?」
「ロードのキャラクターが趣味に合わず苦戦したベーゼは…脳内でロードの像をねじ曲げ、自分の心が昂る姿へと創り変えたのさ。ロードを貶め甲斐のある姿にね。」
「えぇ…こわ…」
「やっぱベーゼちゃんはすげえや…流石アタシが惚れた女だ…」
「お前、本当にそれでいいのか?」
話している間にマジアベーゼはロードエノルメの手首と足首を拘束した後にパンツを下ろし…服をビリビリに破く。
「なっ…!やめ…うわあぁぁぁ!」
「うん…いいですねぇ♡そういえば、トランセイザー様って覚えていますか?」
「あの銀色の男か…なぜ今、ソイツが今出てくる?」
「中身は女の子ですよ。それで以前にわたしはトランセイザー様と戦って…見事に倒されましてね。その時にこれをやられたのですよ…」
バチンッ
「う"あぁ…!」
マジアベーゼがロードエノルメのお尻を叩く。顔に大量の星が表れたマジアベーゼに対し、額の星が減りつつあるロードエノルメにとっては1度叩かれただけでも大きなダメージとなる。結果、お尻が赤く腫れあがる。
「何だこれは!?貴様、戦いを何だと思って…」
バチンッ
「ああぁぁぁ!!」
バチン、バチン、バチン…
「ロードさん、これは戦いでもあり…お仕置きでもあります。はぁ…やっぱり、鞭で叩くのと手で叩くのは全然違いますねぇ♡」
ロードエノルメのお尻を叩きながら、マジアベーゼは軽くジャンプをする。そして、空中にいる間…叩く手を速めた。
ぺんぺんぺんぺんぺんぺんぺんぺん!
「あ…あ"あ"あ"あ"!」
「どうです?空中ですとより屈辱感が増すでしょ?」
「…キウィ?震えてどうした?」
「何だろ…?急に変な汗が出てきたな…」
「うぅ…ルベル!私を助けろ!そうすれば…今までのことは水に流す!!早くしろぉ!」
かつての仲間に助けを求めるロードエノルメ。それに対して、ルベルブルーメは怒りの顔を返す。
「水に流す…だと?違ぇだろぉ!ロコの忠告に耳を傾けず…一方的に甚振ったアンタが…ふざけんなぁ!!ベーゼ、もっともっと…ロコの分までやってやれっ!!」
「ルベル!貴様…」
「へー、そんなことがあったのですか。これはもっともーっと…反省させないといけませんねぇ!」
「ひぃ…!」
バチンッ!バチンッ!バチンッ!
「あ"あ"あ"あ"!な…何故だ…私は世界を…どうして…どうしてこんなことに…!?」
「ンなの、ベーゼちゃんを怒らせたからにきまってんだろ?」
「ロードエノルメ…ごめんなさいは?」
「ふっ…ふざけるな!誰が貴様らなんぞに…」
バァン!!
「うあっ…あぁぁぁ!!」
スリスリ…
「やめ…お尻を撫で…あぁあっ…!」
「ロードエノルメ、気づいて下さい。最早貴女には…何も無いんですよ?」
「う…うぐ…う"うぅぅうう…!」
お尻が赤くなったロードエノルメは大量の涙と共に…
「ごめ…ん…な…さい…」
「はい、良くできました♡」
謝罪の言葉を吐き出した。これによりエノルミータとロード団の戦いはエノルミータの勝利で決着したのだ。変身を解くうてな、それに抱きつくキウィ、一息つくルベルブルーメ…そんな中、うてなのスマホから通知音が聞こえた。
「…あれ?チーポさんから連絡が…え!?トランセイザー様がピンチ!?すぐに行かないと!」
「うてな、お前!まだ戦うつもりかよ!」
「うてなちゃん…無理しないでね?」
「2人ともありがとう…ルベルさん、チーポさんの所に行きたいから…近くまでつないでくれる?」
「…いる場所は知ってるから直接つないでやるよ。」
3人は倒れたロードエノルメをその場において…ナハトベースから去った。
「うん。もうすぐ戻ってくるみたいっチね…時空転移っチ。」
ーーー
キウィとネモが避難していた所に戻ってきたうてなは…眠っていたチーポを起こす。
「チーポさん…起きてください!」
「…ん?うてなちゃん!来てくれたっチか!」
「状況は?」
「仮面の魔物たちに加えて…成体の魔幻獣が3体現れたっチ。それでトランセイザーは長期戦を強いられて聖幻エネルギーの残りが不味い状況っチ!シルバーとパープル…後は新しいトランチアーの娘がフォローに行ってるっチけど…どうなったか…痛て。」
「…チーポさんもケガしてますね。大丈夫ですか?」
「今キミに抱きついてる娘ほどじゃないっチよ。早いところ転神して向かってくれっチ。これ…キミの転神石っチ。」
「分かりました。ネモさん…キウィちゃんを…」
「はいはい。」
うてなはキウィをネモに渡して、転神石の付いたブレスレットを装着し…右手を上げる。
『転神』
そして、トランチアーことレッド・ヒーローへと転神した。
「何これ!?すげーカッコいい!」
「真珠もこんな感じに…」
「うん!行ってくるから…ちょっと待っててね。」
「レッド・ヒーロー!ボクも連れててって欲しいっチ。」
「チーポさん…分かりました。待っててねキウィちゃん、ネモちゃん。」
「2人ともここで大人しくしてるっチよ。」
「はーい、うてなちゃん!」
「この姿ではレッドって呼んで欲しいかな…」
「待ってくれ!」
元気良く返事をするキウィ。それにネモが待ったをかける。
「ネモちゃん?どうしたっチか?」
「その…えーと…」
書き終われば、明日に投稿します。