魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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まほあこラジオ終わっちゃった…まさか、いずみふさんの口から無修正で体液とかいうワードが聞くことになるとは。

前編です。長くなりそうなので…結局、分けました。


エピソード24

「心愛~」

「えーと、後はタオルタオル…どうしたの?」

「どこかに行くっチか?」

「明日エノルミータのみんなと一緒に海へ遊びに行くの…はぁ、何を言っても付いてくる気でしょ?」

「いや、その逆っチ。ちょっと、会社に呼ばれてて…明日はキミのそばにいられないっチよ。」

「そう。じゃあ、転神ステッキを返し…」

「心愛が持っててくれっチ。」

「…はぁ?」

「いやー、最近はいつ魔幻獣が出てくるか分からないっチから…持ち出し許可の申請をしておいたっチよ。とりあえず、聖幻エネルギーで別のに見えるようにしておくっチよ。」

「…」

「まぁ、普通に楽しんでくるっチ。こりす、うてなちゃん、真珠ちゃん、ネモちゃん…後は薫子ちゃんにも転神石を渡してあるっチから魔幻獣が出たらよろしく頼むっチ。…出ないとは思うけど。」

「フラグを立てないで…」

 

ーーー

 

翌日、心愛たちは海へと向かう電車の中にいた。

 

「これで!アタシの…勝ちだ!!」

「…また負けた。」ずーん

「心愛ちゃん…」

「ん…」ポンッ

 

ババ抜きで負けて肩を落とす心愛の頭をこりすが撫でる。

 

「おい、そろそろ目的の駅だぞ!」

「みて!海が見えてきたわよ!」

「本当ですか!」

「ん!」とんとんっ

「こりすちゃん、トランプを慌てて片付けなくていいからね?」

「ん…」

 

6人は下車し…そのまま砂浜へと着いた。そして、目の前の景色に全員のテンションが上がる。

 

「海だーー!!」

「日頃の労いに旅行なんてヴェナもいいとこあるわね~」

「ヴェナ?」

「え、えーと…キウィの親戚だよな。」

「そ…そうそう。今、ホテル建ててるみたいでさ…」

「へー、そうなんだ…(やば、踏み込みすぎたかな?)」

 

軽率な発言に内心焦る心愛。そこに知り合いの声が聞こえてきた。

 

「おーい!心愛ちゃん!うてなちゃん!」

 

「あ!はるかちゃん!」

「小夜さんと薫子さんも。…心愛ちゃん、早く着替えに行こうか!」

「そうだね。はるかちゃん、ちょっと水着に着替えてくるから、また後でね!」

 

………

 

更衣室へと移動し…水着へと着替え始める6人。そして、心愛は真珠の胸を見つめていた。

 

「…」じー

「…何?ジロジロみてきて…着替えにくいじゃない…」

「胸デカい…羨ましい…」

「おい!真珠の胸はアタシのだからな!やらねぇからな!」

「アンタのでもないわよ!…心愛、アンタも成長期でしょ?その状態でいられるのは今だけだから…こうなったら結構面倒よ。」

 

自身の胸を持ち上げる真珠…心愛は自分の胸に手を当てて…がっくりと頭を落とす。

 

「そうかもしれないけど…それでも、キウィちゃんや真珠の(それ)は羨ましいのよ…」

「しょうがないわね。真珠がすぐに大きくしてあげようかしら?やり方知ってるわよ。」

「そうなの!?是…」

「やめろ!!お前が揉んでいいのはアタシの胸だけだ!」

 

手の指をワキワキと動かせる真珠に待ったをかけるネモ。真珠はすぐに手を下ろした。

 

「…冗談よ。」

「…今さらだけど…真珠とネモって…そういう関係?」

「「ーーっ!!」」かあっ

「否定しないのね…聞いたこっちも恥ずかしくなってきた…」かあっ

 

顔を赤くする3人…その後ろでスリングショットの水着により顔を赤くするうてなの姿もあった。そんなことがありながらも着替え終わり…はるかの元へと合流する。

 

「みんな~!こっちこっち~!」

「うてなさんと…そちらの3人はお友達?(あれ?前に見かけたような…)」

「こりすちゃんと…真珠ちゃんとネモちゃんです。」

「どーも~♡」

「…ども。」

「本当に偶然だね!皆集まるなんて!」

「そうだね。」

 

うてなははるかたちに新しい友達を紹介した。

 

「ケッ…こんな遠く来て見たなかった顔もいてはるけど。」

「あぁん!?それはこっちのセリフなんですけど~?」カチン

「誰もあんたはんのことやなんて言うてませんけど?」

「舐めた口きいてっとお団子引きちぎんぞ?アタシの真似してんじゃね~よ?」

「望むところや。ちぎり返して三兄弟にしたるさかい。」

「っしゃ!かかってこいオラぁ!!」

「海の藻屑にしたるわ!!」

 

ドボンッ

 

口喧嘩の後、海へと飛び込み泳ぎ始めるキウィと薫子。

 

「こりすちゃん、お砂だけど…これくらい?」

「ん!」

「はいはい、ここに積んでおくね~」ドサッ

「ん♪」ペタペタ

「あ!こりすちゃんたちはお城を作ってるの?あたしもやっていい?」

「ん…」こく

「はい、ヘラどうぞ!」

「ありがとう!」

 

砂で作品を作り始めた心愛とこりすとはるか。

 

「ちょっと!うきわ貸しなさいよ!」

「やだね。」

「真珠が泳げないの知ってるでしょ!」

「うきわを忘れたオメーが悪い。」

 

「「どいてろ!バカップルどもォ!!」」

 

バシャァァン

 

「ぎゃー!!溺れる!!」

「おい!しがみつくなボケ!!」

 

キウィと薫子の勝負に巻き込まれる真珠とネモ。

 

「あはは…」

「みんな、はしゃいでいるわね。」

「あ、小夜さん。」

 

そして、そんな皆の様子を遠くからうてなと小夜が眺めていた。

 

「うてなさんは泳がないの?」

「日焼け止めを塗ってからにしようかなと…」

「そうね…私も塗り直そうかしら…そうだ!うてなさん、私があなたに塗ってあげるわ!」

「え?いや…そこまでしてもらわなくても…」

「いいからいいから!」ぐいっ

「ひゃっ!」

 

小夜はうてなをシートに寝かせ、日焼け止めを塗り始めた。足の指から丁寧に塗っていると…うてなのカバンが目に入る。

 

「うてなさんのそのバッグ…トレスマジアも好きなの?」

「えへへ…はい。このバッグ…雑誌の応募でしか手に入らないものでして…当てるために何冊も買ってやっと…」

「え、えぇ…知っているわ。」

「知っているんですか!?小夜さんもトレスマジア、好きなのですか!?」

「はいはい…落ち着いて。」ぬりぬり

「はぅ!?」びくっ

「そうね…私も好きよ。」

「推しとか誰ですか?」

「推し?推し、というのはよく分からないけど…全員好きよ。」

「箱推しですか!わたしもそうなのですよ!マゼンタの元気いっぱいなところもいいし…アズールの凛としたところも素敵ですよね!サルファのはんなりしてるようで実は…みたいなところとか!」

「う、うぅ…(照れるわね)!」かあっ

「…あ!あの…すみません。塗ってもらっている途中なのに…たくさん、喋りまして…」

 

ハイテンションから自己嫌悪により話のトーンが急激に落ちるうてな…小夜は慌ててフォローを入れる。

 

「大丈夫よ…引いたりしてないから。その…うてなさんはどうしてトレスマジアが好きになったの?」

「そうですね…悪に立ち向かう…決して折れない姿がとても素敵で…」

「ー!彼女たちが聞いたら喜ぶと思うわ。」

「えへへ…そうかな?」

「それじゃあ…早いところ、塗ってしまうわね。」ぬりっ

「ひゃう!?小夜さん、そこはお尻…」ビクッ

「塗り残しがあったらいけないから…念のために水着の中も…」ハァハァ

「小夜さん?もう大丈夫だから…それ以上はやめ……あっ、あぁん♡」ビククッ

 

うてなの喘ぎ声がビーチに響いた。

 

ーーー

 

その後、自分の作品にドヤ顔をする心愛(作品:人っぽい何か)とはるか(作品:なめ茸の何か)、その2人を冷たい目で見るこりす、うきわに乗りジュースを飲む薫子、それを泳いで引っ張るキウィ、ビート板で泳ぐ練習をする真珠、それを見守るネモの姿があり…最後はうてなと小夜も加え、全員が水を掛け合ってで遊んだのだ。ここで真珠が溺れて海水を大量に飲んでしまったのもあり、休憩を挟むことになる。

 

「テメー薫子!ズルしてたろ!!」

「知りませんけど?てか何なんそのタコ?頭に付いててきしょいわぁ。」

「後で食べんだよ!!…あれ?うてなちゃんは?」

「飲み物買いに行ったよ?」

「アタシも行ってくるわ~!!ついで全員分のジュースとお茶適当に買ってくるな~!」

「よろしくねキウィちゃん!…真珠ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫よ…はるか、ありがとう…」ぴゅ…

 

はるかはキウィの背中を見送り…お腹が膨れた真珠のお腹を押し海水を吐き出させる…ここで心愛は小夜に質問を投げる。

 

「小夜、デカイ胸ってうきわにならないの?」

「ならないわよ…これだけで身体全体は流石に…」

「むしろ、抵抗少ない心愛の方が浮きやすいだろ。」

「ネモ…あんたは私と大して変わらないでしょうが…」

「別に胸なんてどーでもいいだろ。」

「私はどうでもよくないのよ…」ずーん

「ん!」どやっ

「こりすちゃん…それは水着が伸びちゃうから止めなさい。」

「ん…」しゅん

 

心愛は城を作る時に使用したコップを胸に入れたこりすを注意する…と、ここで突然に悲鳴があがる。

 

「エノルミータだあああぁぁぁ!!」

 

『!!』

 

「避難しないと!」

「こりす、心愛を頼んだ!!」

「ん!」

「あたしたちは他の人を避難させるから!」

「ネモ…はるかちゃん…分かった!!こりすちゃん、行くよ!」

「ん!」

 

心愛とこりすは急いで…自身の鞄のあるロッカーへと移動した。そして、鞄の中からカレイドステッキを取り出した。

 

「…とりあえず、転神はしようと思うけど…こりすちゃんはどうする?」

「ん!」すっ

 

こりすが取り出したのは四芒星(エノルミータ)の変身アイテムではなく、ブレスレットと転神石だった。

 

「…まぁ、いっか。氷のビームは使っちゃダメよ。とりあえず…マジアベーゼをいい感じに遠くに蹴り飛ばすだけ…いい?」

「ん!」こくっ

「よろしい…じゃあ、一緒に転神しようか。」

 

心愛が手に持ったカレイドステッキは転神ステッキへと変わり、こりすはブレスレットを装着して…2人同時に呪文を唱えた。

 

「「リリカルマジカル、トランスマジカル…チェンジ!」」

 

ピカーン

 

「転神!超空転神トランセイザー!!」

「転神。超空転神トランチアー。」

 

超空転神トランセイザー&トランチアー!

篠原心愛と杜乃こりすは転神のかけ声とともに空気中の聖幻エネルギーを物質化して身にまといトランセイザー&トランチアーへと変形変身する!

その間わずか0.021ミリ秒!!

 

ーーー

 

「これって絶対キウィだよな…」

「あのバカ…早く、真珠たちも行くわよ。」

「へいへい…」

 

「見つけたエノルミータ!」

「レオちゃん、煙幕!」

 

ボンッ

 

変身(トランスマジア)

 

『転神』

 

「逃げた!?」

「いえ…集結したみたいよ!」

 

煙が晴れると9人の変身者たちの姿が見えた。

 

「今回は3人…あなたもマジアベーゼの仲間だったのねロコムジカ。」

 

1人目…トレスマジア『マジアアズール』

 

「…え?3人?」

 

2人目…エノルミータ『ロコムジカ』

 

「(…やっべ、使う変身アイテム間違えた。とりあえず、トランセイザーの近くにいよ。)」

 

3人目…トランチアー『グリーン・ドラゴン』

 

「出し惜しみはせえへんで!」

 

4人目…トレスマジア『マジアサルファ』

 

「おうおう…それはこっちの台詞だっての!」

 

5人目…エノルミータ『レオパルト』

 

「ん!」

 

6人目…トランチアー『パープル・ウィッチ』

 

「トランセイザーさん!?いたんだ!」

 

7人目…トレスマジア『マジアマゼンタ』

 

「はぁ…トランセイザー様だぁ♡」

 

8人目…エノルミータ『マジアベーゼ』

 

「さっさと片付けるわよ!」

 

9人目…『トランセイザー』

 

3つのグループが互いに…いや、トランセイザーとトレスマジアの2つのグループがエノルミータへと敵意を向けていた。

 

「ベーゼちゃん…これ、普通にヤバくね?」

「レオパルト…元を辿ればアンタが原因でしょうが!!」

「落ち着いてください…今回は勝つ必要はないのですよ?早く終わらせましょう…」

「そうね…」

 

「何をごちゃごちゃと…いくで!」

「えぇ!」

「覚悟しなさい!」

「ん!」

 

最初に動いたのはトレスマジアの3人とパープル・ウィッチ…槍、氷の剣、ナックル、左足と構え、エノルミータへと迫る。

 

「…散開。」

 

マジアベーゼの言葉に従い、レオパルトがトランセイザーへ…ロコムジカがグリーン・ドラゴンの元へと向かう。

 

「バラけた!!」

「チャンスや!このままマジアベーゼを倒すで!」

「ん!」

 

「…」にやり

 

ボンッ

 

ここでマジアベーゼはあるものを鞭で叩く。すると大量の触手のようなものが現れ…トレスマジアたちを捕らえたのだ。

 

「なっ…何やのこれぇ!?」

 

その触手の正体は…巨大なタコの魔物。

 

「あ…アタシのタコじゃん。」

「先端からさらに腕が増えてる!?」

「ベーゼ…あんな巨大な魔物を…」

「さっきの煙幕に紛れて…」

「ん!んん!!」

「それでどうして………ロコたちも捕まってんのよぉ!!」

 

タコの魔物はマジアベーゼを除き、全員を捕らえていたのだ。

 

「フム…意思のあるのは操りづらいですね…」

「落ち着いてんじゃないわよ!!…ちょっ!?いや…こいつ…服の中に…!」ビクッ

「え……くっ!密着し過ぎて見れねぇ…」

「見ようとするな!?…アンタはダメージなさそうね。」

「う、うるせぇ!マジアベーゼ、早く止めろ!!」

「えへえへえへ…」

「お前、本当にバカだな!…おい、レオパルト!」

「ベーゼちゃんを感じる…」びくん

「バーカ!!」

「ん!んん!」ジタバタ

「パープル!?くそっ…すぐに助けやる!」ガブッ

 

グリーン・ドラゴンは舌を伸ばして自身の首に付いた短剣の一本を口で抜きとり、噛むようにくわえた。そして、パープル・ウィッチを捕らえたタコの腕に狙いを定めて…エネルギー弾を吐き出した。

 

竜の吹き矢(ドラゴンショット)

 

ブチッ

 

「ん!」

 

エネルギー弾と共に放たれた短剣が腕に命中したことで切り落とされ、パープル・ウィッチが解放される。

 

「ナイスよグリーン!パープル!そこにあるライトセイバーを取って!」

「ん!」こく

 

そして、捕らわれているトランセイザーへとライトセイバー渡す…トランセイザーもタコの腕を切って解放された。トランセイザーはグリーン・ドラゴンとロコムジカを捕らえたタコの腕へとライトセイバーを向けるが…グリーン・ドラゴンがそれに待ったをかける。

 

「せっかく2人が動けないんだ。マジアベーゼを倒すチャンスだから…そこを逃すな!(ロコロコロコロコ…)」

「…分かった。パープル、いくよ!」

「ん!」

 

ライトセイバーを手に、トランセイザーとパープル・ウィッチはマジアサルファのそばにいるマジアベーゼへと向かおうとした…その時だった。

 

ピカーン

 

「ゲルゲルガー!!」

 

「魔幻獣!?」

「ん!?」

 

上半身がタコ、下半身が人の姿をした魔幻獣が現れたのだ。

 

 

「出番だよ魔幻獣。茶番とはいえ…3対6はきついからね。ベーゼ、これはボクからのサービスだよ…是非とも楽しんでほしいね。」

 

黒いマスコットはその言葉を残し…黒い空間へと消えた。

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