魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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単行本買いました。


エピソード3

場所はとある神社…エノルミータの女幹部とマジアアズールが交戦していた。といいつつも、女幹部が逃げているだけだったのだが…女幹部が咄嗟にお面を魔物化させ、マジアアズールの視界を奪ったことで形勢が逆転した。見えないながらも戦っていたマジアアズール…しかし、ついに女幹部により握っていた剣が弾かれた。そして…そのまま、その場で顔に女幹部の手を触れられる。

 

「これで…歯向かう術はないですねぇ…」

「はっ…あっ…やめろ…。私に…さわるな…」

 

女幹部の手がマジアアズールの顔から手へ…手から胸へと伸び…なすがままにされる。さらにその手は太股の内側へと伸びてきたその瞬間だった。

 

「マジアアズールから離れなさい!」ゲシッ

「ぐっ……痛っ!?トランセイザー…また、あなたですか?」

 

銀色のヒーローことトランセイザーが不意打ち気味に女幹部へと蹴りを放ったのだ。女幹部のガードは間に合わず、そのまま数メートル飛ばされる。

 

「はぁっ……はぁっ……何が…?」

「じっとしていて!」

「…え?」

 

トランセイザーはマジアアズールに貼り付いた仮面を片手で掴み…そのまま破壊する。

 

「トランスマジカル……アイアンクロー!」

 

バキッ

 

「あっ…明る、い…」

「敵は…!?」

「もういないっチ。伝言だっチ…『また、楽しいことをしましょうね。』とのこと。今度こそレコーダーを準備して…」

「だから、止めんか!」

「…あ…は…」

「マジアアズールさん!大丈夫ですか?」

「変身が解けるっチね…さてさて、正体は…」

「見る訳にはいかないわ!マジアアズールさん…ごめんなさい。私はもう行きますね。さようなら!」

「耳はやめるっチ!せめてお腹を…」

「うぅ…」

 

トランセイザーはチーポの耳を掴み、その場から去った。それと入れ替わるようにマジアマゼンタとマジアサルファが合流する。同時にマジアアズールの変身が解ける。

 

「アズール!!」

「敵は…逃げたんか?」

「と…」

「と?」

「トラン、セイザーが…助け、て…くれた…」

 

その言葉を最後にマジアアズール…否、小夜は意識を失った。

 

ーーー

 

「ということで…例の女幹部について話し合いたいと思います!」

 

はるかが宣言をする。小夜と女幹部が戦った数日後、トレスマジアの3人はファミレスに集まり、会議を始めたのだ。

 

「あのけったいな格好した女なぁ…」

「今のところ、ずっといいようにされてるじゃない?」

「…」

「小夜ちゃんもこの前ひどいことされたでしょ?」

「…」

「小夜ちゃん?」

「…えっ!?う、うん…そうね…」ビクッ

「トランセイザーはんが来たからええものの…このままやとうちらの立場がないで?」

「…それは本当にそうね。」ずーん

「い、今はあの女幹部について…ね?」

 

薫子の正論に落ち込む小夜…はるかが慌てて話を戻す。

 

「私たちと同じくらいだと思うのだけど…正体つかめないかな…」

「無理やろねぇ。うちらと同じ認識阻害(・・・・)の魔法で守られてるさかい…変身されたら誰だか分からへんよ。」

「…あれ?今さらだけどトランセイザーに私たちの魔法効いているのかな?」

「効いてると思うわ。…私の正体を見ずに去った人…はぁ…どんな殿方かしら…♡」

「小夜…まさか…」

「え?え?」

 

魔法の効能について答えたのは小夜だった。そして、そのままうっとりした顔になり…薫子からは怪訝な顔を、はるかからは困惑の顔を向けられた。

 

ーーー

 

「チーポ、こっちであってるよね?」

「間違いないっチ!もうすぐだっチ!」

「今回こそ間に合わせ……る!?」

 

夜になり、トランセイザーが再び、エノルミータとトレスマジアの戦いへと乱入しようとしていた。しかし、現場に着くとマジアサルファが蝋燭の魔物に拘束され、女幹部により露になった胸へと蝋を垂らされていたのだ。

 

「貴様!」

「…あはは。やはり、来ましたねトランセイザー。ですが…無駄でしたねぇ。今の状況…わたしが言わなくても分かりますよね?」

「くっ…」

「怯んじゃダメっチ!キミまで捕まったら本末転倒だっチ!」

「で、でも…」

「わたし…あなたのことは邪魔だと思っているのですよ。魔法少女側の味方に男のサポートキャラは要りません。タキ○ード仮面も…怪盗ミスティ○イトも…ブラッ○ペッパーも…わたしにとっては解釈違いです。」

「世代の範囲が広いっチね…今時の子はブラペしか分からないだろっチ。」

「それ以前に私は女だからね!?」

「そんな華麗なるV字でメロン好きそうな魔物の声で女って…無理がありますよね?」

「いや、どんな声よ!?」

「フフフ…」

 

パァン

 

「きしゃゃ!!」

 

女幹部が花を鞭で花を叩くと、見覚えのある姿へと変化した。

 

「ー!花の怪人!」

「まずはトランセイザー、あなたの心を折りましょう。マジアサルファを目の前で堕とすことで…ね?」

「マジアサルファさ…」

 

花の怪人の蔦がマジアサルファに迫ったその瞬間だった。

 

ボッ

 

「「「!?」」」

 

いきなり、花の怪人と蝋燭の魔物が消し飛んだのだ。女幹部…さらにはトランセイザーとチーポも混乱する中、1つの声が聞こえる。

 

「なるほどなぁ…その鞭で魔物を造り上げとったんやねぇ。」

 

「!!」

 

「どんな仕掛けがあるんかいなと思って様子見しとったんやけど…2度も同じ手が効くと思たら…大間違いやわぁ!!」

 

「デカイ…メリケンサック?」

「防御タイプじゃなかったっチか!?」

 

そこには胸を露にしながらも両腕に巨大なナックルを装備したマジアサルファが立っていたのだ。

 

「な…何ですかそれ?」

「うちはこういう方が好きなんやけど…ちぃちゃい女の子が見たら怖がるさかい…ヒミツやで?」

「ー!」

 

マジアサルファのナックルが女幹部を襲う。女幹部は直前で回避出来たもののかすったのか身体の左半分の肌が露になる。

 

「おーおー…逃げるんだけは達者やねぇ。」

「くっ…!」

「ん~?これで抵抗しとるつもり?ナメとったら…シバくで?」

 

ボッ!

 

「ほな、さいなら…!?」

 

マジアサルファのナックルが女幹部の身体を貫通した、かと思えばドロドロと溶け出した。

 

「凄い…一撃で溶かした!」

「いや、どう見ても蝋人形だっチ。直撃してないっチ。」

「やっぱし…逃げ足だけは達者なモンやねぇ。なぁ、逃げる前に…あんたはんの名前教えてぇな。」

「そういえば名前知らなかったっチな。『怪人サド女』ってボクは思っているっチ!」

「…どの世界でもマスコットのセンスって共通なのですか?」

「チーポ、黙りなさい。」ブンッ

「分かったからライトセーバーを向けるなっチ。」

 

「わたしの…わたしの名前は…ベーゼ。『マジアベーゼ』。あなたたちの悪となる者。」

 

「マジアベーゼか…おもろい子。」

 

女幹部…もとい、マジアベーゼはその場から完全に消えた。

 

「…」

「せや心愛。うち疲れてもう全然動けんさかい…家まで運んでくれへんか?」

「いや、マジアサルファさんの家って………心愛?」

「バレバレやで…少なくともうちにはな。」

 

マジアサルファが変身を解く…そこには心愛の親友である天川薫子の姿があった。

 

ーーー

 

「はっ…は…」

「うてな、大丈夫かい?まさかサルファがあんなり強敵だったとはね。トランセイザー共々これは考えなければいけないね。」

「…はぁっ…はぁ…」

「収穫はあったよ。キミのお陰でトランセイザーは女だということが分かった…これで対策の手段も絞れてくる。…うてな?」

「ふふふ…」

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