魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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こりすちゃんの中の人がゲーム実況で時間停止魔法使ってて笑った。


エピソード38 『ドラゴンに氷は抜群で雷と水はいまひとつ』

「キシャャアァ!!」

 

ステージへと転がったタマゴが『歌星ぱある』のすぐそばで孵化し…現れた巨大な爬虫類の魔幻獣がそばで咆哮をあげる。

 

『ダークアナライザー……には何も登録されていませんね。チーポ、あの魔幻獣について何か知りませんか?』

「初めてみる魔幻獣っチ…でも、大型種!とりあえず、『トカゲルガー』って呼ぶっチ。」

「それより、ステッキを!」

 

「…何なのあの巨大な魔物は!?」

「ぱあるちゃん!逃げて!!」

 

「あ、ああぁぁ…」ガクガクッ

 

ライブ後の疲労と目の前の光景の恐怖で腰が抜けて、その場から動けなくなる『歌星ぱある』もといロコムジカ。篠原心愛は慌てて転神ステッキを取り出して呪文を唱えた。

 

「リリカルマジカル、トランスマジカル…チェンジ!」

 

ピカーン

 

「転神!超空転神トランセイザー!!」

 

超空転神トランセイザー!

篠原心愛は転神のかけ声とともに空気中の聖幻エネルギーを物質化して身にまといトランセイザーへと変形変身する!

その間わずか0.021ミリ秒!!

 

 

「シヤァァ!!」

 

トカゲルガーは口から複数本のケーブルを吐き出し、ロコムジカを襲う。

 

「あ、ああぁぁ…」

「やらせるかぁ!!」

「え?」

 

ブスブスッ

 

「があっ…!」

「…ルベル?」

 

影に潜んでいたルベルブルーメが短刀を構えてロコムジカの前へと現れる。しかし、ケーブルを数本弾くものの…残ったケーブルをモロに食らいそのまま変身が解け、姉母ネモへと戻ってしまう。

 

「ネモ…ダメよ。ロコを置いて…逃げて…」

「んなこと…出来…る、か…っ!」ガクッ

「ネモ!」

 

「シャアア……!?」ピタッ

 

不動遅延(Refusal of Gate)

 

「──ん!」スタッ

 

ネモはそのまま気絶する。しかし、トカゲルガーが攻撃の手を緩めることはない。追撃で再びケーブルを吐き出し、それがロコムジカとネモへ迫ると…ケーブルが空中で止まる。そしてロコムジカの目に1人のトランチアーの姿が映る…杜乃こりすが転神したパープル・ウィッチだ。

 

「パープル…あんた…」

「んん……!?」

 

ブスブスッ

 

「んっ!」

 

しかし、止まったの僅か数秒…ケーブルはそのままパープル・ウィッチへ向けて飛ばされ…そのままパープル・ウィッチは後ろの壁へと叩きつけられ…

 

「パープル!」ダキッ

「ん!?」

 

 

『アズールロケットパンチ』

 

コチコチコチ…

 

「シャシャッ!?」

 

突き飛ばされているパープル・ウィッチをトランセイザーが受け止める。さらに観客を全員避難させ、参戦してきたマジアアズールが氷の拳を放った。命中はしたものの、凍結はトカゲルガーが動いたことですぐに終わる。

 

「はあぁぁ!!」

「ふざんけんなコラァ!!」

 

マジアマゼンタとマジアサルファも続いて魔幻獣を攻撃し始めた。それに反応しトカゲルガーはそのままトレスマジアたちへと身体を向ける。

 

「パープル!チーポと一緒にこの2人を安全なところまで連れていってあげて!」

「…」こくっ

「ってことだからニコ、トランセイザーを頼むっチ!」

『分かりました。チーポはこの子たちの保護をお願いします。』

 

「何で…何でこんなことに…」グイッ

「…」グイッ

「パープル、レッツゴーだっチ!」

「…」こく

 

パープル・ウィッチはロコムジカとネモを抱え、チーポが自身の頭に乗ったことを確認し、そのまま猛スピードで走りだした。

 

 

「おらっ!潰れろコラッ!」

 

マジアサルファがナックルを装着して、魔幻獣へと殴りにかかる。するとトカゲルガーは目玉をスポットライトのように光らせ、マジアサルファの目を眩ませた。

 

「ぐっ…」

「サルファ!右から攻撃がきてる!」

 

「キシャャアア!」ブンッ

 

 

『サルファシールド』

 

「ごほっ!」バキッ

「サルファ!!」

 

ドーーン

 

マジアマゼンタの言葉を頼りにナックルからシールドへ切り替えたマジアサルファだったが、マジアサルファがトカゲルガーの尻尾攻撃によりシールドごと床へと叩きつけられる。

 

『ライトセイバー』

『アズールソード』

 

 

ガチンッ

 

トランセイザーとマジアアズールが各自の武器で攻撃をするもののトカゲルガーの表面に傷はない。

 

「硬い!この皮膚…いや?殻かしら?」

「どうしますか?」

『大型といえど相手は幻獣…必ず弱点がある筈です!』

「?どこからか声が?」

『あ!トランセイザーさんの持っています通信機からすみません、私は聖幻獣のニコと申します。魔幻獣のタマゴを探しにここに来た次第でして…』

「わぁ!その口調…ヴァーちゃんみたい!」

「弱点ねぇ…そうだ!ダークアナライザーなら…」

『すみません、未知の魔幻獣のため…まだ情報収集の途中です…』

「そっか…というかケーブル吐いたり、スポットライトが光ったり何なのよ?」

『魔幻獣は近くにあるものをトレースして生まれてきます。ここはテレビ局なのでそういう性質になったのかと…』

「だとしても倒さないと……サルファ、大丈夫?」

「…いけるいける。これはやり返さんとなぁ!真化!」

 

 

『マジアサルファ 電撃天使(ブリッツエンジェル)

 

マジアサルファは真化した。マジアアズールも自身の首のハートへと手を触れた。

 

「私も…真化。」

 

 

『マジアアズール 薄氷巫女(ウスライノミコ)

 

マジアアズールも続いて真化をする。マジアサルファはリングを足に装備し、マジアアズールは羽衣で剣を形成し、トカゲルガーへと攻撃を始めた。

 

「おらおらっ!遅い遅い!」さっ

「キシャア!」

「くらいなさい!」ブンッ

「キシャ……キシャアアア!!」

「これも通らないなんて…!」

「アズール、真下!」

「え……きゃあぁぁ!!」

 

マジアサルファが高速で動き回ることで翻弄し、隙が出来たところにマジアアズールが剣を振るう。しかし、有効とはならず…マジアアズールはそのまま尻尾攻撃により天井へと叩きつけられた。

 

「アズール!」

「私がいくわ!マゼンタさんはアズールを!」

「分かった。」

 

続いてはトランセイザーがトカゲルガーの首を狙って背後からジャンプで近づくも…

 

「…」ビュン

「なっ…ぐっ!」ボコッ

 

マジアアズール同様に尻尾の一振で飛ばされる。

 

「厄介ね…」

「トランセイザー様、私に1つ作戦が…」

「何?」

「マゼンタとサルファとの修行で出来た新技があります…それで、あの魔幻獣の動きを封じます。後は、いつものレーザーで…」

「…それしかなさそうね…分かったわ。」

「新技?アズールにそんなのあったかな?」

「まさか…」

「マゼンタとサルファは魔幻獣の相手をお願い。」

「分かった。いくよ、サルファ!」

「…」

 

首を傾げるマジアマゼンタと頭を抱えるマジアサルファ…マジアアズールは2人を魔幻獣の元へと向かわせ、トランセイザーの膝の上へと自身のお腹を置いた。

 

「…ん?どういうこと?」

「トランセイザー様、私のお尻を叩いてください。」

「…ふざけてるの?」

「説明します。私のカウンター技に『愛のアヴァランチ』というものがあるのはご存知ですよね。」

「うん、魔方陣から凄いビーム出してたけど…」

「アレは…魔幻獣には効かないと思われます。であれば…捕らえて動きを制限すれば良いと考えました。そこで新技です。」

「う、うん…で、どんな技?」

「氷塊を召還し、相手を封じ込めます。それを出すための条件が…お尻を叩いてもらうことです。」

「……何で?」

「詳細は省きますが…2人との模擬戦にて偶然判明ました。さらに試してみると…狙いを定めることも可能でした。さぁ、2人が魔幻獣を抑えてうちに早く!私の全魔力を込めます!」

「…信じるよ。」すっ

 

トランセイザーが右手を上げ…

 

『トランスマジカル…お尻ペンペン』

 

ペンペンペンペンペンペンペンペンッ!!

 

「あっ…あ♡あっ♡あっ♡あっ♡愛♡愛っ♡あっ♡ああっーん♡」

 

マジアアズールの尻を叩き出す。マジアアズールの目がハートへと変わり、その喘ぐ声が室内に響いた。

 

『トランセイザーさん!?』

「えぇ!?トランセイザーさん、アズールのお尻を叩いているよ!?何で!?」

「やっぱりか!やっぱりそうなるんか!マゼンタ、このまま攻撃を続けるで!」

 

「キシヤャャ!」

 

「危ないサルファ!」

「大丈夫やマゼンタ…!奴の尻尾をどないかせぇ!」

「うん、任せて!」

 

ケーブルを吐き出したトカゲルガーに対してマジアサルファはリングから生えた複数の拳で迎え撃つ。そして、マジアマゼンタが背後から槍を投げ、トカゲルガーの尻尾に突き刺した。

 

「今やトランセイザー!」

 

「アズール!そろそろ…」

「…分かりましたわ♡」

 

マジアアズールは手で光の輪を作りだす…それはトカゲルガーの真上にも魔法陣として現れており、そこから割れ目のある巨大な氷塊が召還された。

 

 

『愛のクレバス』

 

ドドドドッ…

 

「キシ…!?」みちみちっ

 

『やりましたね!しかし、これは一体?』

「アズールの新技や…詳細は知らん方がええわ。」

「これって新技だったんだ!?」

「何でマゼンタは分かってないねん…」

 

「嘘…ううん!よくやったよアズール!」

「れしたら…もっと…もっと、わらしの…おひりを…♡」

「これ以上叩けと!?」

「…いえ、今は魔幻獣にとどめをお願いします!」

「うわっ!急にマトモにならないでよ!」

 

巨大な氷塊はそのまま割れ目にトカゲルガーを封じ込め、その場で圧倒的な存在感を出しつつ地面へと置かれた。マジアアズールの真化が解かれて…その場で横になる。そして、トランセイザーは自身のベルトに力を込め始めた。

 

『マジカル☆プリ…』

 

ピキ…ピキピキピキ…ピキッ…バキンッ!!

 

「…うそ!?」

「んなアホな…」

「こ、氷にヒビが…」

『そんな…』

 

「キシャァァ!!」

 

トカゲルガーが分厚い氷塊を破壊して、再び咆哮をあげたのだ。そして、4人に向けて尻尾を振るう。

 

『トランスマジカル…鉄拳』

 

それに対してトランセイザーはチャージを止め、右手の一撃で何とか相殺し、距離を取る。そして、すぐに全体へと指示を出した。

 

「…マゼンタさん、アズールをここから避難させて!サルファは私の援護をお願い!ニコさんはマゼンタさんと一緒にチーポへ状況の伝達を!ここは私たちで食い止める!」

『は、はい!』

「了解や!」

「分かった、安全なところに避難させたら直ぐにまた来るから!」

「みんな…私が弱かったから…ごめんなさい…」

「ううん!アズールはよく頑張ったよ!」

 

通信機を受け取ったマジアマゼンタはマジアアズールを担ぎ、その場から離れた。

 

「サルファ、シルバー・ストームになってもらえるかしら?」

「…はんっ!アホォ抜かせ!あれ、全然ウチに合わへんねん…真化()の方が充分に戦える。見ときや!」

 

マジアサルファはリングを足に装備すると高速でトカゲルガーへと距離を詰めた。

 

「キシゃ!」ザザッ

「軽い軽い!」さっ

 

まずはトカゲルガーの吐き出したケーブル攻撃をすり抜ける。

 

「キシャァ!!」ブンッ

「遅い遅い!」さっ

 

そして、尻尾の一撃もかわし、トカゲルガーの前へと迫る。

 

「シャアァァ!」ピカーン

「2度も通じるかボケェ!」

 

最後の目眩ましも、リングから出た2つの拳を目の前へ移動させることで物理的に防ぎ…

 

「死ねやオラァ!!」

「キシャ……!?」

 

 

雷霆掌(らいていしょう)(かさね)

 

重ねたリングで出来た巨大な拳…そこから流れる電撃をトカゲルガーへと叩き込む。

 

「…すごいよサルファ!」

「おっしゃ!もう1発……は?」

 

「キシャャアアア!!!」ピカーン

 

しかし、トカゲルガーはさっき以上に目を光らせた。

 

「なっ…うぐっ!?」

「効いてない…むしろ、電気を吸収した!?サルファ、直ぐに離れて!」

「…あかん…目ぇやられた…」

「くっ…間に合えぇ!!」

 

 

『マジカル☆プリフィア☆スターライト』

 

ドシャャャャ…

 

「キシャッ!!」さっ

 

「サルファーー!!」ガシッ

「う…」グイッ

 

トランセイザーは腰のベルトから極太レーザーを発射する。トカゲルガーにはかわされたものの…トランセイザーはマジアサルファの手を掴んで引っ張り、距離を取り…物陰へと隠れた。

 

「キシャシャシャ…」

 

煙が晴れるとトカゲルガーがキョロキョロとこちらの姿を探していた。

 

「かわされちゃったか…」

「…すまんなトランセイザー。せめてウチだけで時間稼ぐから…マゼンタか他のトランチアーを連れて…」

 

「その必要は無いっチよ!」

 

目の前にチーポが現れた。

 

「チーポはん…それに…」

「パープルとブルーも…」

「ん!」ダキッ

「…魔幻獣、倒さないと。アイツは…絶対に許さない…!」ギリッ

 

トランセイザーへと抱きつくパープル・ウィッチ、歯を強く噛み締めてトカゲルガーを睨むブルー・ランスも合流してきたのだ。

 

「選手交代っチよ!マジアサルファ!トカゲルガーはボクたちに任せるっチ!」

 

「…せやな。」

「後はシルバー・ストームを呼びたいから…ある場所まで連れていって欲しいっチ。」

「──!…任せとき、トランセイザー…ここは頼んだで!」

「えぇ!」

 

そう言うとマジアサルファはチーポと共にその場から離れた。まずはパープル・ウィッチが背後からトカゲルガーへと蹴りを入れる。しかし…

 

「キシャ?」クルッ

 

「…ん!?」

 

トカゲルガーに自身の位置を報せるだけとなった。

 

「パープル!無茶したらダメよ!」

「…」こく

「そんな!パープルのキックが通じないなんて…」

「あの身体は物凄く硬いのよ。」

「ならトランセイザー、アンタのその身体…借りるわよ!」

「…え?」

 

一心同体(リキッドフュージョン)

 

ブルー・ランスの身体が液状化し、トランセイザーと融合した。

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