「さぁ、トラン……んん!心愛、もうすぐよ♡私たちの愛を深めるわよ♡」
「…あ、うん。」
篠原心愛は現在、水神小夜により俵のように担がれており…死んだ目の状態で何処かへと運ばれていた。
時間は数十分前…突然、小夜が心愛の家に遊びに来たかと思えばそのまま無言でハグをされて捕らえられ、家の外へと連れられたのだ。心愛は最初こそ抵抗していたものの小夜には効果は無く、逆に喜ばせていることを覚り…早々に諦めた。現在は真夏…凄く暑いはずだが、心愛は身体の震えが止まらなかった。
「…あら?あれって…うてなさん?」
「え?」
突然、小夜が止まったかと思うとうてなの名前が聞こえ、心愛は小夜と同じ方向を向く。そこには神社の前で膝をつく柊うてなの姿があったのだ。
「うてなさん、どうしたの?こんな所で…熱中症?」
「小夜ちゃんと……心愛ちゃん!?え?そっちこそどういう状況?」
「…私も聞きたいわよ。小夜、何のつもり?」
「ここ、うちの神社なの。まずは日の当たらないところに移動しましょうか。」
3人は神社の影のあるところへと移動し…そこでようやく心愛は解放された。小夜は心愛とうてなにスポーツドリンクを渡してうてなへと話しかける。
「…うてなさん、何か悩みがあるのかしら?」
「はい…訳あってあまり詳しいことは話せないのだけど…今は自分自身の事がよく分からなくなってまして…」しゅん
「うてなちゃん…」
心愛をチラチラと見ながら悩みを打ち明けるうてな…話終わると同時にさらに顔を落ち込ませた。小夜は何かを考えるような顔になり数秒動きが止まる。そして…
「分かったわうてなさん!私に任せて!」
「え…?任せるって…」
「いいところがあるの!心愛と一緒に案内するわ!少しだけ待ってくれるかしら?」
「いいところ?」
「私が行くのは確定なのね…」
───
バスを降りて木々に囲まれた道を移動し、行衣へと着替えた心愛と小夜とうてなの3人…目の前には大量の水が流れる滝…そう、滝である!
「小夜ちゃん、ここって…滝?」
「そう!ここはマイ滝よ!」
「舞茸?」
「はるかちゃんが喜びそうな響き…」
「滝行は自分と向き合うのに最適なのよ!さぁ、心愛!うてなさん!存分に愛を…んん!自分に向き合いましょう!」
「えーと…」ちらっ
「うてなちゃん、私も初耳だから…でも、ちょっと打たれてみようかな。…だから、そんな不安そうな目で見ないで。」
「すぅ…いくわよ!ラブラブピョンピョン!」
「何その恥ずかしい呪文!?」
「さぁ、2人も!」
「「ラ…ラブラブピョンピョン!!」」
我先にと先頭を進む小夜に続き、心愛、うてなも水の中へと入る。そして滝の下へと着き、3人並んで打たれ始めると…1分も経たない間に心愛とうてなは水の勢いに押し潰され体勢が崩れた。
「冷たっ!ちょっと小夜!いくら夏だからって…」
「…」
「す、すごい!小夜ちゃん、何て集中力!わ、わたしも…」
「えー…」
小夜の様子に感化され、うてなも滝行へと集中し始める。右には恍惚な顔になる小夜、左には苦しそうな顔になるうてな…どちらも同じ滝に押されている状況だが真逆な反応に心愛は考えるのをやめ、自身も滝に打たれながら目を閉じた。
………
目を閉じたはずの心愛…当然、視界は真っ暗になる。しかし、何故か誰かがそこにいた。
「…あれ?ここは…え?」
『くっ…』
『大丈夫マゼンタ?』
『1人で突っ込むからや!ったく…』
『次は私が行くわ!』
『話聞いとったか?1人で行くな、って今ウチ言うたよな…"アルジェント"?』
心愛の目に映ったの魔物と戦うトレスマジアの3人…否、銀色の魔法少女が加わった4人。
「あれって…私?」
『アルジェント、1人でダメなら私と2人で行くわよ!』
『オッケー、アズール!』
マジアアズールとアルジェントと呼ばれた魔法少女がそれぞれの剣を構えた。
『『クリスタルクロス』』
『ぐおぉぉぉ!!』しゅぅ…
氷の剣と銀の剣による斬撃で魔物は消滅した。
『お疲れ様アズール、アルジェント!』
『ウチは全然暴れれへんかったな…』
『なら今度のはサルファとマゼンタにいってもらおうかな…』
『とはいえ、全員無事で良かったわ。』
『ありがとうトレスマジア!』
『これからも頼んだよー!』
『マジアアズールとマジアアルジェント!カッコいい!!』
「私が変身したらライトセイバーだったわよね?…まぁ、こんな世界もあったかもしれないってことか。」
………
「…え?おいおいおい…」
心愛が目を開ける…すると右にはマジアアズールとなった小夜、左にはマジアベーゼとなったうてなが滝に打たれていた。しかし、互いにかなり集中しているのか気づく気配はない。心愛は現状から逃げるようにもう一度目を閉じた。
───
再び目を閉じた世界…心愛の目にはエノルミータのメンバーが映った。
「ここって…ナハトベース?」
マジアベーゼ、レオパルト、ネロアリス、ロコムジカ、ルベルブルーメ…そして、銀の棺桶。
「あれも…私?」
『さぁ、皆さん!次の作戦を話し合いましょう…題して『マジアマゼンタ真化計画』です!』
『ベーゼ、それよりも私やアリスちゃん、ロコとルベルを真化した方が…』
『おい
『そういう場でしょうが!』
『まぁまぁ、これはバランスの話ですよ。わたしたちエノルミータは『シルバメイデン』さんが加わったことで6人になりました。対してトレスマジアは3人…数的に倍の戦力差があります。向こうがメンバーを増やさない限りはパワーバランスがこちらに傾き過ぎています。』
マジアベーゼが力説をしている中でネロアリスが銀の棺桶のそばへと移動した。
『…♡』パカッ
『ん?アリスちゃん?また入りたいの?』
『…』こく
『分かったわ…おいで。』
『…♪』
ネロアリスは棺桶の中へと入っていった。それをロコムジカとルベルブルーメがドン引きした顔で眺めていた。そして、数秒経ち…包帯にグルグル巻きにされたネロアリスが出てくる。
『…♪』ギチギチ
『アリス…楽しいか?』
『…』こくっ
『そっか…ならいいんだ…』
『いや、何も良くないわよ。』
『おら!テメーら!ベーゼちゃんの話をちゃんと聞けやコラっ!』
『それでこちらの3人が真化して逆転すればもっとトレスマジアと楽しめて…ぐへへへ!』
「…せめて、私の顔くらいはみたかったわね。」
………
「…(どうなったのだろ?)」
「…」
「…」
「─!(と、トランチアーになっとる!?…あれ?何か聞こえるような…)」
再び目を開ける心愛…小夜は橙のトランチアー、うてなはレッド・ヒーローに転神していたのだ。今度は少し耳を傾けることにした。
「心愛…はぁ、私はどうしてあなたの正体に気づけなかったのかしら?でも、あの状況はエノルミータが心愛の正体を知った可能性も否定出来ないわね。私はマジアアズールであり、トランチアー。そんな私がおはようからおやすみまでずっと一緒にいれば…」ぶつぶつ
「心愛ちゃんはトランセイザー様。少しでもわたしは一緒にいたいのに…小夜ちゃんは何故心愛ちゃんと一緒に…?しかし心愛ちゃんがトランセイザー様と分かった以上、エノルミータとしては変身前に捕らえてしまえば…ううん。柊うてなとして、トランチアーのレッド・ヒーローとしてわたしがおはようからおやすみまでずっと一緒にいれば…」ぶつぶつ
「(何これ!?どっちも同じこと言ってて怖いんだけど!?)」
「(ん!んんん!!)」
「(え?こりすちゃん!?テレパシーか何か飛ばしてるの?それとも私の幻聴!?)」
「(ん…んん。んんん。ん…!)」
「(こりすちゃんまで同じこと言わないでくれる!?)」
「(心愛ちゃん!ラブラブピョンピョン!)」
「(はるかちゃんもなの!?あとその台詞って何か色々と間違ってない!?)」
トランチアー化している2人の台詞に頭が痛くなる心愛。さらにこりすとはるかの声まで聞こえ始め…ここで心愛の意識が完全に途絶えた。
───
「起きて私。」
「早く起きなさいよ私。」
「…え?」
心愛が起き上がると目の前に銀の魔法少女と銀の棺桶…先ほど目を閉じた時にみた自分の姿があったのだ。ライトセイバーを杖代わりに起き上が…
「え?私が2人?てか私…転神してる!?…あれ?声がオッサンじゃない!」
「起きたわね…じゃあ…」
「戦いますか!」
「待て待て待って!私が3人いるってどんな状況なの?私、あんたたちの名前知らないわよ!篠原心愛で合ってる?」
「合ってるけど…私も2人のその姿での名前知らないわ…」
「私も…」
3人同時に頭を抑える。そして、最初に口を開いたのはトランセイザーだった。
「…とりあえず、この姿の情報くらいは共有しようか。私は『トランセイザー』…魔幻獣に対してのパワードスーツらしく、チーポっていうマスコットが力をくれた。」
「…魔幻獣?そのチーポってトレスマジアなの?エノルミータなの?」
「いや、どっちでも無いわよ。もうひとつの世界から来たとか言っていたような…」
「何よそれ…」
「トレスマジアのマスコットと思ったら違っていたのよ…格好もあんたみたいなの期待してたのにこの通り特撮風のゴツいやつ…」
「あんたも似たような境遇なのね…次は私が話していくわ。」
そういうと銀の棺桶が喋り出した。
「私は『シルバメイデン』。ヴェナリータってやつに騙されてエノルミータに入ることに…基本的にトレスマジアからの攻撃を防ぐ盾のように扱われているわ。」
「ずっと棺桶の中にいるの?」
「うーん…出れることは出れるのだけど…」パカッ
「「ぶっ!?」」
銀の棺桶の中から胸と腰、手首と足首のみに包帯を巻いたシルバメイデンが出てきたのだ。その露出の多い姿にトランセイザーと銀の魔法少女の目玉がスポンと飛び出した。
「何よその格好!?」
「…エノルミータでは普通よ。」
「いや、確かに納得だけど!我ながら見てられないから早く、引きこもってなさいよ!」
「酷い…私だって好きでこんな姿になった訳じゃないのに。」
シルバメイデンは再び棺桶の中へと入った。
「最後は私ね…私は『マジアアルジェント』!トレスマジアの1人よ!」
「う…羨ましい!!」
「…」
「まぁ…私ならそうなるわよね。…あれ?あんたは羨ましくないの?」
「実は…その姿になってるといえばなってたの。」
「えぇ!?そうなの!?」
「というか2人ともどうやってなったの!?」
「えーと、マゼンタに誘われて2人目として…」
「2人目!?アズールやサルファよりも前なの!?」
「うん…そうなるわ。」
「私は生身でアズールを助けようとしたら…マゼンタが変身アイテムを投げてくれて…」
「そんなパターンもあるのか…」
「と言ってもこれって私の妄想の世界よね?」
「えぇ、エノルミータじゃない私がいるなんて…」
「トレスマジアじゃない私がいるなんて…」
「「「え?」」」
また3人の声が同時に重なった。
「…とにかく名前は知ったわね。」
「それじゃあ戦う?」
「そうね…いくわよ!」
トランセイザーがライトセイバーを、マジアアルジェントが銀の剣を、シルバメイデンが棺桶の隙間から包帯を出し…戦闘が始まった。最初に動いたのはシルバメイデン…包帯を拳の形に変えて伸ばしトランセイザーとマジアアルジェントを捕らえにかかる。
「そんなものこれで…切れない!?」
「刃物対策はバッチリよ!」
「じゃあ…殴る!」
『トランスマジカル…鉄拳』
「なら…こうよ!」
「うおっ!まとめて、私に来た!?」
マジアアルジェントは剣で、トランセイザーが聖幻エネルギーを込めた拳で迎え撃った。結果、トランセイザーへと向かってきていた分の包帯も全てマジアアルジェントの方へと向かいそのまま捕らえたのだ。
「なっ!」ギチギチッ
「捕まえたわよ、その魔力を吸い尽くす!」
『エナジードレイン』
「あああぁぁぁ……なめないで!」スパッ
包帯が銀色に染まり、マジアアルジェントから魔力を奪い始める。しかし、マジアアルジェントは冷静に銀の剣を構え…力いっぱい振るうと包帯が切れた。そこにトランセイザーがシルバメイデンの背後へとまわり跳び蹴りを繰り出した。
『トランスマジカル…ヤクザキック』
ゴーーン
キックは棺桶へと当たり、当たりに金属音が響く。そのままシルバメイデンは棺桶ごと地面へと叩きつけられ、中からシルバメイデンが叩き出された。
「…ぷはっ!トランセイザーの私、強すぎでしょ!ちょっと、本気でいかないとね!」パカッ
「なら、私も!」
マジアアルジェントは首のハートへ、シルバメイデンは棺桶の四芒星へ…要するに自身の変身アイテムへ手を置いた。
『
「…え?えぇ!?」
『マジアアルジェント ナイトオブピーコック』
『シルバメイデン プロセスクレオパトラ』
マジアアルジェントとシルバメイデンの2人から大量の四芒星が溢れ出したかと思えば…その姿が変わる。
マジアアルジェントは武器の剣が肥大し、大きなマントを纏う銀色騎士となった。
シルバメイデンは包帯の上からカラシリスが追加され、さらに手首と足首には分離した棺桶のパーツが装着される。最後に余った棺桶の全てのパーツがコブラの形をした白銀の額当てへと変わり、額へとつけられた。
「真化…嘘でしょ?」
「へー、真化自体は知っていたんだ。」
「まぁ…最後に勝つのは魔法少女の私だろうけど…この姿…あんまり保たないから一気にいくわよ!フェザーオン!」
マジアアルジェントのマントがたくさんの小さな羽へと形を変え…剣へと集まった。そして、そのまま剣を大きく振るうと、銀色の斬撃が大量の羽と共に放たれる。
『フェザ~&ウェ~ブ』
「ふんっ!そんな斬撃で私のアーマーは壊れないわよ!!はあぁぁぁ!!」
シルバメイデンが全身に銀のオーラを纏ったかと思えば…額当てのコブラが空に向けて何かが発射し、無数のエネルギー弾が降り落ちてくる。
『メテオ◆シャワー◆』
「え?ええ?もう必殺技を使うの?えーと…」
トランセイザーは腰のベルトに聖幻エネルギーを溜めて…極太ビームを発射した。
『マジカル☆プリフィア☆スターライト』
3つの大技がぶつかり合い…その場で大爆発が起きた。
───
「…こ…。お…て、心愛!」
「心愛ちゃん!」
「…へ?あれ?私…」
心愛が目を覚ますと小夜とうてなが自分を心配そうに見ていたのだ。
「滝に打たれて急に倒れたかと思ったらずっと起き上がらなかったの…身体が冷え過ぎたみたいね。」
「良かったぁ…心愛ちゃんが無事で…」
「小夜…うてなちゃん…」
「夏とはいえ、やり過ぎるのは身体に毒ね。今日はこのくらいにしておきましょう。」
「そうだね…」
「…くしゅん!」
心愛がくしゃみをすると、小夜が新たなタオルで心愛の髪を拭き始める。
「せっかくだから銭湯にでもいきましょうか。うてなさんもいかがかしら?」
「うん、わたしも一緒にいくよ。心愛ちゃん、背中洗ってあげるね。」
「じゃあ、私は前の方を洗うわ。」
「え?えーと、お尻を洗うよ!」ハァハァ
「他にも髪や腕や足も…もう、心愛の全身ピカピカになるように洗ってあげるわ!」ハァハァ
「私は犬か…自分で洗うから大丈夫よ。」
3人は行衣から私服へと着替えるとそのまま滝からバス停へと向かっていった。そして3人の姿が見えなくなったと思うと…入れ替わるように2人の少女が姿を表した。忌田シオンと多田蘭朶である。
「えへへ…シオンちゃん。アイツら帰ったね。」
「…」
「…シオンちゃん?」
シオンは何かを考えているようで顎に手を当てたまま上の空となっていた。
「シオンちゃん?どうしたの?お尻、触るよ?」
「やめるの☆…蘭朶、さっきの篠原心愛についてどう思う?」
「ん?別に何も?シオンちゃんとあたしがいれば楽勝だよ?」
「…ちょっとは考えて欲しいかな☆篠原心愛が…トランセイザーである彼女が…トレスマジアとエノルミータの変身アイテムで変身出来たことについて。」
───
シオンと蘭朶が見ていた景色について少し語ろう。それは最初こそ、小夜、心愛、うてな、の3人がただ滝に打たれていただけの筈だった。
『シオンちゃん、自分自身と向き合うのに滝に打たれるって…何?』
『…蘭朶って意外とまともなツッコミするの。』
『えへへ…あれ?何か様子変じゃない?』
『何だろ…へ?』
心愛たちの滝行を冷めた目でみていたシオンたちだったが…無意識か小夜はマジアアズールにうてなはマジアベーゼに変身していたのだ。
『わぁ…敵対してる相手の前で変身って…よく気づかないの☆』
『…篠原心愛は気づいてる…みたい?』
『あっ、そう♡』
しばらく見ているとマジアアズールの左手が心愛へと触れる。すると…
『…は?ちょっと、待つの!前に没収したのは……ここにあるの!あの娘、まさか…変身アイテム無しで魔法少女になった!?どうなってるの?』
『マジアアズールの力が流れてる?でも本人は気づいた様子はない。えへへ…分からないや。』
銀色の魔法少女の姿があった。しかし、マジアアズールの手が離れると同時に心愛へと戻る。
数分後…今度はマジアベーゼの右手が心愛へと触れる。するとまた心愛の姿が変わったのだ。それは胸と腰回りのみを包帯で巻いた露出多めな…トランセイザーとも魔法少女とも真逆な姿。
『…今度はエノルミータの姿!?変身すらしたこと無いのに…何がどうなってるの?』
『包帯グルグル…わたしに似てる姿。わたし、あれ嫌い。』
『嫌いとかそんな話じゃないの!』
そして、マジアベーゼの手が離れたことでまた心愛の姿がへと戻った。それと同時にマジアアズールとマジアベーゼの腕輪が光り…2人はトランチアーへと転神する。
『また別の変身!?アイツら、滝行で何がどうなってるの!?』
『冷たくて…おかしくなったのかな?ラブラブピョンピョンとか言ってたし。』
『いやいやいや!おかしいの内容がおかしいの!』
『…あ。篠原心愛、倒れたよ。魔力不足かな。』
『えぇ…?トランチアーの2人も元の姿に戻ってるし…』
そして、現在へと戻る。
───
「…シオンちゃん?別に気にすることじゃないよ?例えば、柊うてなと水瓶白湯(?)も魔法少女とトランチヤ(?)の2つの姿がある訳だし…」
「それは魔力と聖幻エネルギーという別ベクトルの力だから成立するの!でも、篠原心愛はトレスマジアとエノルミータの力を…魔力と魔力という同じ力を併用した。」
「…シオンちゃんは人のこと言えなくない?」
「黙れ蘭朶。」
「えへへ…ごめんね。でも簡単な話だよ。トランセイザーでもトレスマジアでもエノルミータでも…シオンちゃんが気に入らないと思ったら…ボコボコにすればいいよ。」
「蘭朶…そうなの☆私たちがすることは変わらないの☆…その、ありがとなの♡」チュッ
「えへ…えへへへ…!シオンちゃん、またキスしてくれた…♡」
結局、2人は深く考えることをやめたのだった。