魔法少女なヒロインにあこがれて   作:アマノジャック

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あらすじ、書き直しました。今回も日常回です。


エピソード9

トランセイザーである篠原心愛はエノルミータの一員である杜乃こりすと共に下校していた。

 

「こりすちゃん、今日は『ドキドキプリキ○ア!』のトランプで遊ぼうか。私はキ○アソードが好きだから…スペードは譲らないよ。」

「ん…」バッ

「それは…手ハート?つまり…こりすちゃんはキ○アハートが好きなんだ!今のが終わったら次は『ドキドキプリキ○ア!』を見せようかな~。」

「ん!」ぐっ

 

何で遊ぶかを話していると…遠くから誰かの声が聞こえてくる。心愛とこりすは声の方へと顔を向いた。

 

「こーりすー!今帰りかー?」

「奇遇…って心愛ちゃん!?」

 

「うてなちゃんとキウィちゃん?こりすちゃんと知り合いだったの?」

「…」こく

 

「ん?心愛こそ何でこりすといるんだ?」

「この子の親、遅くまで不在だからその間に面倒をね…」

「ふーん…そうだ!今からこりすの家、遊びに行こう!」

「えぇ!?」

「ちょちょちょっ!突然過ぎるって!」

「こりすも心愛と2人よりかはアタシとうてなちゃんを加えた4人の方がいいだろ?」

「いいの…かな?」

「ん…」こく

「いいんだ…」

「こりすー、うちどこー?」

「(…対エノルミータへのリハビリだったけど…まぁ、いっか。)こらっ!勝手に先にいかないの!」

「…」じー

 

そして心愛はうてなとキウィを加え、こりすの家へと向かうこととなった。

 

ーーー

 

「いえーい!またアタシの勝ち!」←大富豪

「…んっ!」←富豪

「ちょっとキウィちゃん!私ばっかり狙ってんじゃないわよ!」←大貧民

「あははは…」←貧民

 

家へと入り、4人で始めた大富豪…10回くらいしたにも関わらず、順位が変わることがないままだ。大貧民の続いた心愛が痺れを切らす。

 

「次でラストよ!最後は私の所のルールでいくわよ!ジョーカー、2、8切り、ジョーカーに対してのスペ3、革命時の3でのあがりは禁止よ!ついでに階段も無し!」

「まだやるの!?」

「別に~、いいけどぉ~?それで心愛はアタシに勝てるの~?最後に大貧民だった奴が罰ゲーム、とか追加していいぞ大貧乳~?」

「上等だ、このダンゴ乳が!テメェを都落ちにしてケツと乳つなぎ合わせた後に串刺して、本物のダンゴにしてやるわコラッ!」

「心愛ちゃん、キウィちゃん!こりすちゃんの前!こりすちゃんの前!」

 

「…」クスッ

 

「あれ?今、こりすちゃん笑った?」

「…?」かくん

「気のせい…だった?」

「うてなちゃん、トランプ切って!私が有利になるように!」

「えぇ!?」

「無駄無駄無駄!誰が切ろうとキウィちゃんの勝利は揺るがない~!」

「ん…」

 

そして、合計11回目も行われた大富豪のラストはこりすが勝利し、都落ちでキウィが大貧民となり幕を閉じる。心愛が力業でキウィの上半身を捻って胸と尻をくっ付けようとしたものの…うてなとこりすの制止により有耶無耶になった。

 

「…」じー

「そのトランプ気に入った?」

「ー!」はっ

「気に入ったのね。じゃあ、これは…こりすちゃんに持っててもらおうかな。また、それで一緒に遊ぼっか。」

「…」ぺこり

 

こりすはトランプを受けると…どこかへと歩きだす。

 

「あっ!おい、こりす~、どこ行くんだよ~。」

「そこはまだ私も入ったことな…」

「ん…」くいっ、くいっ

「入っていいの?」

「ん…」こく

 

心愛たちはこりすについていき、部屋へと入る。そこにはたくさんのオモチャやぬいぐるみを床へと並べられていた…ほとんどボロボロだったが。その中からキウィがウサギのぬいぐるみへと手を伸ばす。

 

「っしゃ!キウィちゃんが遊んでやっかんな~!ヴィーン、ブブーン、ドドドーン!」ブンブン

 

ぶちっ

 

「あっ…やべ。」

「『やべ』…じゃないよ!」

「キウィちゃん!?」

 

手に取ったぬいぐるみを振り回していると…ぬいぐるみの腕が千切れた。

 

「ちがうのー!最初からボロボロだったじゃんー!」

「…」サッ

「こりすちゃん…」

「…」ぐるぐる

「それで直すのはちょっと…貸してごらん。気休めだけど…」

 

こりすはセロハンテープでぬいぐるみの腕をくっつけるが…当然、すぐにポロっと取れる。それを見かねた心愛がぬいぐるみを手に取り、安全ピンを使い、直し始めた。

 

「なーなー、こりすー!この人形スゲーじゃん!何ていうの?アンティーク?」

「ー!」

「あー、でもこれも壊れてんじゃん~。」

「ん!」ぴょん

「お?なんだよ、こりす?返してほしいんか?このこの~!」ヒョイ

 

キウィはタンスの上で保管されていたアンティークドールを手に取った。それに気づいたこりすが慌てて取りにいくもキウィはそれを持ち上げ、こりすの反応をみる。

 

「キウィちゃん、ダメだよ…」

「はーい…」

 

うてなに言われ、キウィはアンティークドールをこりすへと返す。こりすがよほど気に入っているようだがボロボロであったため、うてなが直すと提案し…こりすはアンティークドールをうてなへと渡した。一方で、心愛が直し終わったのか立ち上がり、こりすにウサギのぬいぐるみを渡す。

 

「ほら、こりすちゃん!くっついたよ。」

「ん…」げんなり

「安全ピンを横に使えばそうならねぇのに…心愛お前、女子力無いな…」

「その子も一緒に直してあげるね…」

「……こりすちゃん。その…不器用でごめんね…」

 

大きな安全ピンにより間接が1つ増え、やや腕が延長したぬいぐるみがそこにあった。

 

ーーー

 

「よし、最後はこりすちゃんにご飯を作ってあげようか!」

「…」だらー

 

台所には米、玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、カレーのルー(甘口)、牛肉と並んでいた。誰がどうみても、カレーライスを作ろうとしている。こりすはキラキラと期待した目で心愛を見ており、口からヨダレを垂れて始めていた。

 

「凄いね…心愛ちゃんってカレー作れるの?」

「作ったこと無いよ。」

「…え?」

「うてなちゃん…アタシ、ヤバい予感しかしないんだけど…」

「…わたしも。料理ってそこまでしたこと無いけど…キウィちゃんは作り方はわかる?」

「まぁ、スマホみれば何とか…」

 

「2人とも始めるよ~!」

 

そこからは混沌とした時間となった。

 

ーーー

 

①米

 

「うてなちゃん、これって何?」

「それは米とぎ器だね…寒い時に便利だってお母さん言ってた。」

「なるほど…」シャカシャカシャカ

「心愛ちゃん、ある程度といだら…」

「ツノがピンと立つようになったらオーケー?」

「クリーミーな米とかはじめて見るのだけど!?」

 

 

②肉

 

「早速、大ハプニングだなぁ…」

「キウィちゃん…」

「心愛、今度はどーした?」

「一口大に切ってただけの筈なのに…こんなのになっちゃった…」

「何それ!?磁性流体!?」

 

 

③野菜

 

「…」むすっ←食材に触れることを禁じられ不貞腐れる心愛

「キウィちゃんは野菜の皮剥くの上手だね…わたしのジャガイモはかなり小さくなっちゃった…」

「えへへ…アタシも最初は下手だったけどスマホみて何回かしているうちに上手になっていったの。」

「そうなんだ。やっぱり、キウィちゃんは凄いね…」

「今では剥く前より大きくなってさ…ビックリでしょ?」

「何だろ…心愛ちゃんより凄いボケをかまさないでくれるかな?」

「私、別にボケてないからね!?」

 

 

④煮込み

 

「あれー?カレーのルーってこんなにふくらむものだっけー?」

「何で先にルーを入れたの!?そもそもカレーはふくらまないよ!?」

「何かお肉いれたら米も野菜も勝手に吸い込んでくれるようになったよ。楽になったね。」

「えぇ!あの磁性流体入れたの!?変な磁場が発生してない?」

 

『我ヲ呼ンダノハ貴様ラカ?願イヲ言エ。』

 

「過度に圧縮された混沌の空間とカレーが結びついて何か出てきたーー!」

「美味しいカレーをお願い…あと、ご飯も。」

 

『聞キ入レタ。デハ、サラバ。』

 

「心愛ちゃんが願い言ったら何か普通にカレーが完成しちゃったー!ご飯もまだスイッチ入れてないのに炊けてるし!?」

「ホテルちょうだいって言えば良かったな…」

「今日はカレーが優先よ!ほら、こりすちゃん!早く食べよう!」

「…」ひきっ

「心愛ちゃん!こりすちゃん、ドン引きしてるよ!本当に食べて大丈夫なの!?」

 

 

⑤実食

 

「…」じー

「ほら、あーん…」

「……。…ん!?」パクッ

「こりすちゃん、美味しい?」

「ーー!」パクパクパクパクッ

「慌てて食べないの……ふぅ。磁性流体が出来たり、魔神が召還されたりと色々あったけど…何とかなったね。私たちも食べ……んまー!!」

「本当だ!ルーもだけど米も凄くうまー!」

「あ…本当に美味しい。」

「また一緒に作ろうね!」

「「2度とごめんだよ。」」

「ん…」すっ

「お代わりね。ちょっと待ってて。」

 

 

何やかんやでカレー作りはうまくいったのだ。

 

ーーー

 

夕食後、うてなとキウィは先に家へと帰る。辺りはすっかり暗くなり…心愛とこりすがスマホでアニメをみていると…こりすの母が帰ってきた。

 

「ただいま~、こりす、心愛ちゃん、遅くなってごめんね。」

「…」ぐっ

「こんばんわ。今日も楽しく過ごさせていただきました。」

「いい匂いするわね…心愛ちゃんが作ったの?」

「勝手ながら台所を使わせいただきました…こりすちゃん、いっぱい食べてくれましたよ。何より魔神が用意した凄い逸品です。」

「…魔神?」

「ん…」ぐっ

「とりあえず、こりすに好評だったことは伝わったわ。後で私もいただくわね。」

「では、私は帰りますね…バイバイ、こりすちゃん。」

「ん…」こくり

「チーポさんによろしくね。」

 

心愛はこりすの家を後にする。

 

ーーー

 

マンションから出てしばらく歩いていると人型のチーポが隣へと並んできた。

 

「お疲れ様っチ、今日はどうだったっチか?」

「大富豪して、壊れたぬいぐるみ直してあげて、カレー作って、魔神を召還したわ。」

「…最後が何言ってるか分からないっチ。……え?カレー作った?心愛…こりすを殺す気なの?」

 

チーポの顔が真っ青になる。

 

「失礼ね!うてなちゃんとキウィちゃんもいたわよ!」

「いや、殺す人数の話じゃないっチ…この前の留守番事件のことをもう忘れたっチか?」

「事件って…ちょっと失敗しただけじゃん。」

「ちょっと?あの時、何を作ったか言ってみろっチ!」

「鶏肉のグリエ香草添えよ。」

「よくも曇りのない目で堂々と。香草は蒸発して、完全に焦げた塊…いや、黒い何かだったっチよね?どんぎょろーん、とか料理としてあり得ない音が出てたっチよね?」

「み、見かけはちょっと悪かったけど…ほら!切り心地は柔らかくて…」

「包丁いれると同時に音もなく雲散霧消したっチよね?」

「………はい。」

 

観念したのか心愛の言葉が弱くなった。

 

「うてなちゃんとキウィちゃんの苦労が頭に浮かぶ……あれ?今さらだけど何でその2人が?」

「こりすちゃんと友達だったみたいよ。」

「…え?中学生と小学生っチよね?どんなつながりが…」

「まぁ、今はいいわね。とりあえず、彼女と交流したことでエノルミータへの恐怖は無くなった…と思うわ。」

「後はあのマジアベーゼ(クソヤバ女)をぶっ倒せばいいっチね。回りには誰の気配も感じないし、景気づけに変身しとく?」

「そうね。」

 

心愛は転神ステッキを取り出し…呪文を唱える。

 

「リリカルマジカル、トランスマジカル…チェンジ!」

 

ピカーン

 

「転神!超空転神トランセイザー!!」

 

超空転神トランセイザー!

篠原心愛は転神のかけ声とともに空気中の聖幻エネルギーを物質化して身にまといトランセイザーへと変形変身する!

その間わずか0.021ミリ秒!!

 

 

「変身…出来た!」




次回、おそらくはベーゼVSアズールのになるかと…お楽しみに!
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