目が覚めたらそこは地下世界だったとさ   作:CoCoチキ

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三話 なんでセーブポイントが見えるんですか

 

 「あ!どうも!私は新崎皐月って言います!」

 「私は…フリスク」

 

 あらら?フリスクちゃんはさっきので警戒してるのかな?

 

 「…凄い…モフモフ」

 

 違ったわ、むしろ触れ合い動物園でカピパラを前にした私みたいな感じになってたわ。

 

 「あらあら!元気な返事ね!私は時々あなた達みたいな地上から落ちてきた子達がいないか見回ってるの、さ、こっちに来て」

 

 やっぱりトリエルさんが優しいな〜滲み出るオーラが既に優しい。

 

 「………」

 「?…どうかしたのかい?キャラ」

 「…いや、なんでもない」

 

 ……やっぱり気にしてるのかな。トリエルさんのこと。いや、気にしない筈ないか、でもそれは今は解決できないから後回し!

 

 「ここがお家よ」

 

 うん、動画で見た通りの造形をしてるんだけど。なんか見える。気のせいかな?黄色くひし形に輝く“何か“があった。

 

 「サツキ、あれ何?」

 「あ、あ〜フリスクちゃんにもあれ見えてるのか。なんだろうね」

 

 おかしいな…私は決意を持ってない筈なのに、なんでセーブポイントが見えてるんだろう?

 

 「二人とも、どうかしたのかしら?」

 「いや!なんでもないですよ?」

 

 トリエルさんには見えてないだろうし言わない方が良いよね。

 

 「とりあえず、触ってみるか」

 

 セーブポイントに触れてみると目の前にメッセージボックスが出てきた。

 

 『夢にまで見た世界に足を踏み入れたあなたは『忍耐』と『不屈』を抱いた』

 

 『シンザキサツキLV1 遺跡の入り口』

 

 「んぇ!?」

 「どうかしたの!?」

 「あ、いや、なんかセーブって出てきた」

 

 嘘でしょ?それに決意を抱いたじゃなくて忍耐と不屈?セーブ&ロードは決意の力が一番強い人しか使えないんじゃ?

 

 「…念の為、フリスクちゃんも触ってみる?」

 「そうする」

 

 う〜ん、この場合はセーブデータが別々で用意されてるのかな?それとも一緒になってるのかな?

 

 「ふ〜ん、お前もセーブが使えるのか」

 「む、なんだその訳知りみたいな言い方、何か知ってるのなら教えてもらおうじゃないか!」

 「簡単な話だよ。ゲームみたいにセーブが使えるってだけさ」

 

 だからなんで私がそれを使えるのって話なんだってば!おかしいよね!?

 

 「あんまり気にしてるとハゲるよ」

 「ハゲ!?え〜?そんな細かいこと気にしてるのか?普通ゲームみたいなセーブが使えたら不思議に思わない?」

 「逆にこう考えれば良い、地下世界で生き残る術を手に入れてラッキーってね」

 

 そんな楽観的になれないんだよねーだってこれが原因でいろんなことが起こるんじゃないか。

 

 −−−動画でしか見たことのない光景を思い出してゾッとした

 

 

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