「また電子版だ。ここ電子版多いね〜。どれどれ?北の間には大いなる財宝が眠る…財宝?」
確かこの先はピアノがある部屋だったよね?
「ピアノ?こんなところに?」
「不思議だね〜」
でもピアノ以外には特に何もないので戻って右の道を進むことにした。
「あ、これさっきの続きになってる…人間にはこれに対抗する手段はない。彼らは我々のタマシイを奪うことは出来ない。モンスターが死ぬとそのタマシイは直ちに消滅する。また、生きたモンスターからタマシイを奪うには途方もない力が必要になるのだ」
つまり人間はモンスターのソウルを奪えない、もしくは奪い辛い。
「ただし、1つ例外がある。「ボスモンスター」と呼ばれる特殊な種族のタマシイだ。ボスモンスターのタマシイは強く、 死後もすぐには消えない。僅かな時間だがその場に留まり続けるのだ。これを人間が取り込むことは可能だろう。しかし、これまでに実例はない。そして今後もそのようなことは起こり得ない」
うへぇ〜これ多分研究者の記録か何かだ。しかも大分と前のやつ。なんでこんなところに置いてのかな?
「ウォーターフェルって歴史博物館みたいな感じのところが幾つかあるよね。古代文字だけど」
「う、うん」
これを解読出来たフリスクってかなり凄い子だよね!私なんてカンペ使ってるのに。
「ねぇ、あそこに像が置いてるよ」
「ほんとだね〜。それにあそこだけ雨が雨が降ってるよ」
「…あ!あっちに傘がある!持ってくるから待ってて!」
「はいは〜い!」
そうだ!フリスクが傘を取りに行ってる間に無くした糸がないか確認しとこっと。えっと〜。赤い糸はある、青もある、白もあるし金もある、緑と黒もある。うん!全部ある!
「持ってきた!いま傘を差してあげるね」
「〜〜〜♪」
フリスクが傘を石像に差すと心地の良いオルゴールの曲が流れ始めた。
「…凄い。綺麗な音楽……なんだか懐かしい気持ちになるね」
「……“Memory“」
「…え?」
とっても穏やかになれるメロディーだけど。どこか切なさを感じるこの曲は大好きだ。でも、地下世界に起きた出来事とを思うと悲しくもある。
「サツキ、お前、この音楽を知ってるのか?まさか」
「あ……ちょっとだけね。それとキャラ、私はキミが思ってるような存在じゃないから安心してね。私は新崎皐月、ここではただの人間でキミの友達だよ」
「…そうか。なら良い、お前はお前だ。そもそも、お前みたいなお人好しがあいつらをどうこう出来るとは元から思ってない」
「2人とも、なんの話をしてるの?」
フリスクは知らなくても良い話だよ。今も、これからも、誰の操り人形でもない子供なんだからね。
−−−私は不思議そうな顔をするフリスクの頭を優しく撫でた