「じゃあね〜テミー!」
「ニンゲン!キャワワ!」
手を振ってくれてるし挨拶なのかな?テミーアーマーが買えなかったのは残念だけど先に進んでたらそのうちに貯まると思うしいっか!
「って暗いな!?え〜何これ全然見えないよ。あ、懐中電灯」カチッ!
「キノコが見えない。ここには光るキノコはないみたい」
でも奥の方に一輪だけ咲いてるエコーフラワーは見えるね。ここはエコーフラワーにアンダインの声が録音されててっていうか既に後ろ取られてるんだよね。ほ〜ら耳を澄ませてごらん?
「『後ろだ』」
「え、二重に重なって」
「っ!サツキ!後ろに居る!」
細かい違いだけど。アンダイン自身は声を出してなかったじゃん!ここにも原作改変の影響が出てるの?
「………7つ」
「…フリスクちゃん、私の後ろに」
フリスクを後ろに隠すのと同時におもちゃのナイフを構えて攻撃に備える。こうなったら少年がこっちに来ない可能性のある。その為の保険だ。
「7つの人間のタマシイ。それさえ手に入れば我らが王はアズゴア・ドリーマー王は……神となる」
「神様?それは凄いね。お祈りしたらきっとご利益があるよ」
(サツキが間延びしてない!?それだけ危ない状況なの!?)
横に草むら、そこに飛び込めばワンチャン逃げれるかもしれないけどあそこはどこに繋がってるのか分からない道、最終手段にしないと。
「あぁ、だがそれはお前たち人間にではない。我らモンスターにだ」
よし、作戦が決まった。アンダインは正々堂々とした騎士だ。なら一対一の状況に持ち込んでフリスクに逃げてもらう。
「そう、タマシイさえ手に入ればアズゴア王は遂にバリアを破ることが出来る。人間共の手から地上の世界を奪還し…我らが味わった苦しみをお前たちにそっくりにそのまま返してやるのだ」
「…なるほどね。つまり今度は私たちを地下世界に閉じ込めるってことか」
けどそれって当時の人間が生きてないと復讐にならないと思うんだけど。
「よいか、人間…これは貴様たちにとって最初で最後の償いのチャンス己のタマシイを差し出せ。さもなくば」
「…さもなくば…なに?実力行使ですって?流石の私も顔も知らない。生きてもいない赤の他人のための罪を背負うつもりはないんだ」
幾ら何でもそれは無理があるって話だよアンダイン。それに私はいますっごく忙しいからね!
「そうか……ならば!」
来る!
「アンダイン!俺も一緒に戦うぜー!!」
「「「………」」」
ここは原作と変わらないのね。身構えて損した。
「すっげえ!アンダインに会えたじゃん!!やったな!!しかも戦うところこんな近くで見られるぜ!?」
「そ、そう、だね?」
その相手は私なんだけど、アンダイン〜!早くこの子連れてって〜!
「…あれ?アンダイン、誰と戦うの…??」
あ、ガシッと掴まれた。しかもさっき捕まった時と寸分違わず同じ場所を……。
「わ…わーちょっと!このこと、父ちゃんと母ちゃんには言いつけないよね?」
アンダインの怒気が凄かった。うん。
「助かった……の?」
「…あのモンスターには偶然とは言え助けられたな」
「あはは……いや〜ほんとそうだね〜」
((あ、間延びした喋り方に戻った。もう安全だ))
良かった〜ここはそのままで、袋小路だったから逃げられないかと思ったよ。
「…んぇ?二人ともどうしたの?そんな心底安心した。みたいな顔して」
「いや?」
「別に」
「「ね〜?」」
−−−仲良いねキミたち、今のポーズ待ち受けにしたかった