「あの少年、大丈夫かな?今頃お説教されてるんだろうな〜アンダイン怖かったし」
「説教で済むだけマシだろう?あのオーラだとゲンコツも食らわせそうだったし」
確かに!凄い怖かったしね!
心の中で密かに同意してるとエコーフラワーが幾つか近くに生えているのを見つけた。
「私の願い事、教えてあげても良いけど、笑わないって約束する?」
「笑うわけないでしょ!」
結局ここの会話って誰の会話なのかさっぱり分からなかったな〜
「私たちが閉じ込められてるこの山の頂上にいつか登ってみたい。空の下に立ってどこまでも続くこの世界をこの目で見てみたい…それが願いよ」
この人たちもモンスターなんだろうって言うのは分かるんだけど。う〜ん。
「ちょっと!笑わないって約束したじゃない!」
「ごめんごめん、だって、私の願い事と同じだったから…つい」
フリスクが私の手をギュッと握ってくる。心配なんだね。
「……ねぇ、サツキ、このまま地下世界を出ちゃったら…モンスターのみんなはこのまま…」
「へーきへーき、私に考えがあるからね〜…それに私たちはまだ地下世界を出てない。出るも出ないも、王様に会ってから決めれば良い」
それに最後はフリスクに任せることになるだろうし。おっと?この電子版は口に出さない方が良さそう。
『だが…地底の世界にはこんな予言も伝わる。地上を見し者、すなわち天使は舞い戻る。天使が戻る時、地底の世界は無人となるだろう』
正直、この天使って言うのはキャラのことだと言えるし、プレイヤーかもしれない。天使は神の使い…この世界の神はあの人だ。ならその使いは?間違いなくゲームのプレイヤー……じゃあ無人になるって言うのは?Gルートのことを指しているのかもしれないし。Pルートのことを指しているのかもしれない。
「…この記録を書いたのは……誰?」
「サツキ?」
「あ!なんでもないよ!なんだか凄い記録だな〜って思ってさ!」
いけないいけない!変なことを考えるよりも今はアンダインを何とかしないと!
「おーい!待てよー!」
「ん?お!少年!どうしたんだい?」
「俺、こんなとこにいんのがバレたら怒られちゃうんだけど」
じゃあ来ちゃダメじゃない!って言えたら良かったんだけどね〜。
「ちょっとお前に聞きたいことがあって……ヤベェこんなこと誰かに聞くの初めてだ。えっと…お前らってさ、人間なんだろ?ハ…ハハ」
「うん、私たちは人間だよ!」
「やっぱな!絶対そうだと思った!…ってかまぁ、絶対は言い過ぎか、実はさ、アンダインに言われたんだ…「あの人間とは関わるな」って」
アンダインからしたら人間ってだけで憎いんだもんね。そりゃ言われるよ。
「ってことは、つまり俺たち敵同士ってことになるっぽい。でもさ〜なんか俺そういうの苦手なんだよね…ハ…ハハ、だからさ、お前ちょっと意地悪なこと言ってくんない?嫌いになれるようにさ、な?」
「えっと、それは遠慮しとくね〜」
意地悪を言ってくれって言われたの人生初めてだよ私。
「なんだよー、じゃあ俺から言えって?はぁーあ、しょーがねーなぁ…お前、お前なんか大っ嫌い!何やってんだろ俺、帰るわー」
「あ、うん、じゃあね〜」
って、そうじゃない!ここで返したらあの子落ちるじゃん!
「わあっ!ちょちょちょちょっと!助けて!足が滑った!」
「遅かったぁ!?いま行くから待ってて!」
急いで橋を渡るとなんともデジャブを思い起こす板の折れる音と同時に少年の隣に私もずり落ちた。
「ってお前も落ちんのかよ!?何やってんだよ大丈夫か!?」
「あはは何やってんでしょうね?…ちょっと待ってね〜下から押し上げてあげるから」
−ガシャン −ガシャン!
あ、来た。
「…!」
今槍構えようと思って辞めたよね?腕がピクってしたもん。
「アンダイン!そこから動くなよ〜!いま動いたらどうなるか……分かるか!!」
「貴様!この私を脅すのか!」
「いいや!……私が落ちる」
「「「「…………」」」」
みんな、そんな可哀想な子を見るような目で見ないでよアンダイン、鎧越しでもそうゆうの分かるよ。
「あ、サンキュー!」
「……はぁ」
ため息残して帰っていっちゃった。そんなに呆れられるようなことってある?
「よっこいしょっと」
「…ねぇ、サツキ、お祓いとかしてもらった方が良いんじゃないかな?」
「俺もそう思うぞ」
そんなこと言われても、だって私こんなことになったの初めてなんだもん。って言うかむしろ取り憑かれてるのはフリスクの方でしょ!
「…おっと!マジでもう帰んないと、とーちゃんとかーちゃんが心配する!やっぱ俺らって友達やめられねーっぽいしな!またな!」
「うん!今度は落ちないでよ〜!」
「お前もなー!」
−−−でもこの先アンダイン居るんだよね。どうやって先回りしたんだろう?