「さ!少年も帰ったことだしアンダインが来る前に先に行こっか!」
「う、うん」
ほんとはもう先にいるんだけど…ここ最近、何かしらストーリー進行に関することを言うとキャラがこっちを見てるんだけど。もしかしてずっと癖を見られてるのかな?やばいな、キャラには嘘付けないぞ。
「7つ。7つの人間のタマシイ…それが手に入ればアズゴア王は神となる」
Pルートの彼を見ると誇張じゃないってのは良く分かるよ。あの時の彼は凄かった。
「6つ。我々がこれまでに集めたタマシイは6つ、そう…貴様らで7つ目だ。貴様らのどちらかのタマシイが手に入れば全てが変わる。だがその前に、ここまで辿り着いた者には必ず。我々モンスターの悲劇について語り聞かせるのがしきたりだ」
そう、当時の私もこの時に地下世界の全てが分かると思っていたんだ。けど……。
「その発端は遠い昔………」
「……?遠い昔?」
「と、思ったが」
「ええい!めんどくさいっ!」
−テーッテッテレッテ♪!
「時間の無駄だッ!」
「どうせ貴様は死ぬのだッ!」
「ぬああああああああああ!!!」
「えぇええええええ!?」
「やっぱりそうなのね〜!」
アンダインの雄叫びと一緒に思い思いの事を叫んだ。まさかの一気に切り捨てられるとは思わなかったもん!
「おい、貴様!」
「……え、私!?」
「そうだ!!そこのヘラヘラと覇気のない笑みの貴様!貴様がいる限りモンスターには夢も希望もない!!!アルフィーに借りた歴史書に描かれた人間は勇敢だ。巨大なロボット、可憐な乙女剣士たち。だが貴様は」
悔しそうに口を歪めて拳を震わせたあとビシッ!と私に指を差した。
「ただの腰抜け!あの子供を利用して逃げようとするとはな!呆れて何も言えなかったぞ!」
「は?」
私が子供を利用して逃げる?
「それに!どうしても気になることがある…そこの小さい貴様を追い回している間ずっと、妙な感覚に囚われていた。何か温かい…遠い記憶のようなものを感じていたのだ。貴様と“もう一度“友達になりたいそんな気持ちだ…しかし!その気持ちのことは今はどうでも良い!今はそこの腰抜けを捕まえるのが先だからな!!貴様のことはその後だ!皆の夢と希望を守るため、このアンダインが蹴散らしてくれよう!」
ははは…腰抜け…ねぇ。しかも子供を利用して逃げようとした卑怯者か……。
『黒い風が頬を撫でる。あなたは『不屈』を抱いた』
『シンザキサツキLV1 アンダインの闘技場』
「覚悟は出来たか!」
「…良いよ。私が腰抜けでも卑怯者でもないってことを証明してあげるよ!アンダイン!!」
「ククク!もう逃しはしない!貴様は終わりだ!!
「守りに関しては私の方が上だってことを見せてあげる!」
−−−私はおもちゃのナイフを構えてアンダインを迎え撃つ