「じゃあ行こうか!」
私が先頭になって前に進んでいくことにして次の部屋に入ると『お一つどうぞ』と書かれた看板と飴の入った入れ物があった。
「では!遠慮なく!」
フリスクちゃんの分も合わせて二つ取っちゃう!
「はい!フリスクちゃんの分ねこれ〜」
「ありがとう!…でも良いのかな?お一つどうぞって書かれてるし」
「え?一人一個じゃないの?」
……まぁいっか!
「おぉ?」
『フロギーが立ち塞がった!』
「またキミか!」
「…ゲコ」
そう言えば私のコマンドをよく見てなかったね。
『しらべる』『ほめる』『けなす』『カエル語』
……ん?なんか変なのが一つあるぞ。もしかしてさっきの会話で?
「ケロケロ」(やぁ〜さっきの人間じゃないか)
「ケロロケロ?」(さっきのって、もしかしてさっきのフロギー?)
「ケロケロ」(そうそう)
なんか分かんないけどフロギーの言葉が分かるしカエル語が話せるんだけど。
「…ケロリンサツキ」
「ケロッケ!!」(だからなにケロリンサツキって!!)
「ケロ〜」(ケロリンサツキって名前なんだね、よろしく)
「ケロッケケロ」(ケロリンサツキじゃなくて新崎皐月ね)
フロギーの間でケロリンサツキの名前が広がるのは防がねば!
「ケロ」(サツキだね。分かった)
「ケロリケロリ」(そう言うこと、ところでキミはここで何を?)
「ケロッケ」(日課の散歩さ、ここでは話をすることとパズルしかやることがないからね〜)
『フロギーは戦う気がないようだ!』
今ので1ターン!?攻撃すらされてないんだけど!?
「ケロ〜」(そろそろいかないと)
「ケロケロ」(そっか、じゃあまたね〜)
『フロギーを見逃した!0EXPと2ゴールド入手した!』
やっぱりメッセージボックスの内容が違うな〜なんだろう?それと少し財布が膨らんだような。
財布を開けて見ると2枚の硬貨が入っていた。
「……え、何これこわ〜い、なんでお金増えてるの?」
「それがこの世界のルールだからだ。あまり気にしない方が良いぞ、ケロリンサツキ?」
「キャラ!やめてそれ!」
これから初対面の人に会う度に「あ、ケロリンサツキと言うのですね!」なんて言われちゃうじゃないか!
「えぇ〜?可愛いじゃないか。ケ・ロ・リ・ン♡」
「キャラ〜私はケロリンじゃないってば」
「あ〜楽しい、お前を揶揄うのは楽しいよ」
「それ褒めてるの?」
「もちろん」
全然嬉しくないんですけど。
「……まぁ、フロギーが出たら私に任せてよ。なんか言葉分かるし話せるから」
「世界のどこを探してもフロギー語を話せる人間はサツキだけだろうね」
「…それ凄いの?」
−−−聞き返すと案の定、含み笑いで肩を竦められた。