最初アウスの一人称僕で考えてたけど、一人称が同じだと誰が喋ってるのかわかりにくくなるね。
漢字とカタカナとかでわけないといけないわ。
「「デュエル!!」」
「ボクの先行、ドロー!」
先行はアウスになったか。
彼女は地属性の精霊。
アウス自身がデッキに入ってるのは当然として、問題はどんなモンスターをエースに戦ってくるかだ。
流石に精霊自身とはいえ霊使いがエースになることは難しいだろうから、代わりとなる強力なモンスターがいるはず。
霊使い以外の強力なモンスターと彼女自身のコントロール効果。
注意すべきはその二点だ。
幸いと言うべきか僕のデッキのほとんどは水属性で構成されている。
霊使い特有のコントロール奪取効果はそこまで警戒しなくても問題はないだろう。
「ボクはモンスターをセット。カードを1枚セットして、ターンエンド!」
「僕のターン、ドロー!」
アウスの場は守備モンスターに伏せカードか……。
先行のプレイヤーが行う戦術としては手堅い選択をとってきたな。
あのモンスターがリバースモンスターかそれとも守備力の高いモンスターかはわからないけど、攻めて見ればわかること。
アウスのデッキを確認することも含めて、まずはこいつで攻める!
「僕は手札からガガギゴを攻撃表示で召喚!」
《ガガギゴ》 攻撃力1850 守備力1000
「バトルだ! ガガギゴで守備モンスターを攻撃!」
ガガギゴがアウスの場の守備モンスターを攻撃したが、体の右半身が植物でできている人型のモンスターの腕にはじかれてしまった。
「ふっ、残念だったね。ボクが伏せていたのはE・HERO フォレストマン。守備力は2000だ」
《E・HERO フォレストマン》 攻撃力1000 守備力2000
《コナミ》 残 LP 3850
「E・HERO…………フォレストマン?」
なんだ…………あのモンスター。
E・HEROは知っている。十代君とも何度も戦ったし、個人的に調べたこともある。
だけど、フォレストマンというモンスターは見たことがない。
完全に未知となるHEROだ。
「僕はカードを伏せてターンエンドだ」
僕はフォレストマンを警戒しながらアウスにターンを回した。
あのモンスターは守備力が高さが売りのクレイマンと同タイプのHEROなのか、それとも何らかの効果を持っているのか…………。
「ボクのターン、ドロー! この瞬間、フォレストマンの効果発動! 自分のデッキ及び墓地から融合魔法カードを手札に加えることができる!」
「融合サーチか!」
あのフォレストマン…………強いな。
守備力2000と下級モンスターとしては申し分ない守備力にデッキからだけでなく墓地からも融合を持ってこれる。
しかも、毎ターン使えるともなればかなり厄介な効果になる。
融合を多用するE・HEROならではの効果だな。
「ボクは手札からE・HERO クノスぺを攻撃表示で召喚!」
「またHERO………HEROデッキか!」
《E・HERO クノスぺ》 攻撃力600 守備力1000
アウスのデッキがHEROデッキというのは少し意外だったな。
もっと地属性に寄ったデッキだと思ったんだけど。
そしてフォレストマンはともかく、クノスペの方は知っている。
あれは他のHEROがいれば直接攻撃ができて攻撃力も上がっていくモンスター。
攻撃力こそ低いけど、他のモンスターがいると攻撃対象にできない効果まで持っている。
フォレストマンもそうだけど、残しておくと面倒なモンスターが並んでしまった。
「バトルだ! クノスペは他のHEROがいれば直接攻撃ができる! クノスペでダイレクトアタック!」
「くっ」
《コナミ》 残 LP 3250
「この瞬間、クノスペの効果発動! このモンスターがダメージを与えるたびに守備力を100下げる代わりに攻撃力を100上げる!」
《E・HERO クノスぺ》 攻撃力700 守備力900
「ボクはこれでターンエンド」
「僕のターン、ドロー!」
まずいな、完全に後手に回っている。
ダメージは少量とはいえ、この状況が続けば取り返しのつかないことになる。
まだ、E・HEROの本領である融合を使っていない以上、このターンで状況を五分五分にはしておきたい!
「僕はガガギゴに黒いペンダントを装備! 攻撃力を500ポイントアップする!」
《ガガギゴ》 攻撃力2350 守備力1000
「そして手札から闇魔界の戦士 ダークソードを攻撃表示で召喚!」
《闇魔界の戦士 ダークソード》 攻撃力1800 守備力1500
「バトルだ! ガガギゴでフォレストマンを、ダークソードでクノスペを攻撃!」
「ぐぅぅぅッ!}
《アウス》 残 LP 2900
「くっ、ボクはクノスペが破壊された瞬間! ヒーロー・シグナルを発動! デッキからE・HEROを特殊召喚する! ボクはデッキからE・HERO オーシャンを特殊召喚!」
《E・HERO オーシャン》 攻撃力1500 守備力1200
「…………後続を呼ばれたか。僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「ボクのターンドロー!」
E・HERO オーシャン…………。
フォレストマン同様、僕の知らないHEROを召喚された。
フォレストは森、オーシャンは海か。
森に海、どちらも自然に関する名を持っているHERO。
融合素材として持ってきたか、それとも何らかの効果を求めて召喚したか。さて…………。
「ボクのスタンバイフェイズ、E・HERO オーシャンの効果発動! 場か墓地にいるHEROを1体手札に戻す!」
「オーシャンはHEROの回収能力か!?」
フォレストマンは融合魔法の回収。
オーシャンは素材となったHEROの回収。
いずれも強力で無駄のない能力だ。
フォレストマンにオーシャンか…………僕も欲しいな。
その時僕は不思議とアウスの使用した2枚のHEROに惹かれていた。
あの2枚を…………そしてその先にいるであろうHEROを手に入れれば僕のデッキは更なる先へと行ける!
「ボクは手札から融合を発動! 手札のフォレストマンと場のオーシャン融合!」
来るッ! 僕の求めるHEROが──ッ!!
僕はこれから訪れるであろう窮地に反して湧き出てくる興奮を抑えられず口に笑みをこぼしながらその召喚を待った。
「現れろ! E・HERO ジ・アース!!」
《E・HERO ジ・アース》 攻撃力2500 守備力2000
アウスの場に新たなるHEROが現れた。
ジ・アース、そのHEROは白き体に胸に赤色のコアが付いたHEROだった。
「これがフォレストマンとオーシャンが一つになったHERO………地球の名を持つHEROか!」
「そう。ジ・アースはプラネットシリーズの1体。この地球を背負うHEROだ」
地球を背負うHERO…………!
十代君が見たら大はしゃぎそうなHEROだな。
「プラネットシリーズ?」
「世界に1枚しか作られていないそれぞれが星の名を冠したカードたちの総称だよ。ジ・アースはその内の1枚。地球の名前を持つ」
「プラネットシリーズ、星の名前のカードか。すごいな、僕も欲しい!」
「ふふふ、ボクに勝てればジ・アースは君の元へ行くかもしれないね。ボクはさらに手札からフェイク・ヒーローを発動! 手札からE・HERO エッジマンを特殊召喚!」
《E・HERO エッジマン》 攻撃力2600 守備力1800
「フェイク・ヒーロー………だけどそのカードで召喚したモンスターは攻撃できずこのターンの終わりに手札に戻ってしまう」
いくら攻撃力の高いエッジマンを召喚しても意味はないはずだけど…………。
「ボクがエッジマンを召喚したのはジ・アースのためだ。ジ・アースの効果! ボクの場のE・HEROをリリースすることでその攻撃力分、自らの攻撃力を上げることができる!
《E・HERO ジ・アース》 攻撃力5100 守備力2000
「攻撃力5100!?」
生贄を要求されるとはいえこんなに容易く攻撃力を上げてくるなんて…………!
「君のライフは3250。ダークソードを攻撃すれば3300のダメージを食らって君は敗ける。ボクの勝ちは決定だね」
「それはどうかな。確かにジ・アースの効果も、その攻撃力も凄まじいけれど、勝負は最後まで分からないものだよ」
「強がりだね。それとも牽制のつもりかい? ボクがそのリバースカードを警戒して攻撃しないとでも?」
「どうとでも受けとればいい。選択するのは君だ」
「…………」
状況は圧倒的に僕の不利。
アウスの言う通りジ・アースで攻撃されれば消し飛ぶライフポイントだ。
だが、今アウスは悩んでいる。
状況的に攻撃しない手はないけれど、万が一を考えて及び腰になっている。
ありえないけど、これで引いてくれれば儲けもの。
それでなくても更なるカードを使わせれればってところだな。
「ボクは手札から賢者ケイローンを攻撃表示で召喚!」
《賢者ケイローン》 攻撃力1800 守備力1000
賢者ケイローン…………!
相手のリバースカードを破壊できるモンスター。
この局面で出してきたってことは効果を使ってくれるつもりだな。
煽った甲斐があったな。
「その効果により、ボクは手札の魔法カードを1枚捨てて君のリバースカードを破壊する!」
「僕はチェーンしてリバースカード シールドスピアを発動! ターン終了時までダークソードの攻守を400ポイントアップする!」
《闇魔界の戦士 ダークソード》 攻撃力2200 守備力1900
「シールドスピア!? くそっ、誘いだったか」
「へへ。上手くいってくれた」
一瞬、チラッと見えたけど彼女がケイローンの効果で墓地へ送ったのはメテオ・ストライクだったな。
装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時貫通ダメージを与える装備カード。
いいカードを消費させることができた。
「計算が狂ったけれど、やることは変わらない。ボクはジ・アースで君のガガギゴを攻撃!
「ぐぁあああ!」
ジ・アースの両手にマグマが噴出しているがごとき剣が現れ、その剣でガガギゴを切り裂くことによって僕は大ダメージを受けた。
《コナミ》 残 LP 500
「ぐぅ、なんとかライフが残すことができた。ガガギゴが破壊されたことで墓地へ行った黒いペンダントの効果で君は500ポイントのダメージを受ける」
「ふん、こんなもの大したことはないね。ボクはこれでターンエンドだ」
《アウス》 残 LP 2400
「僕のターン、ドロー!」
さて、この状況どうしたものかな。
僕のライフはギリギリ、リバースカードで守ろうにもアウスの場にはケイローンがいて、半端なリバースカードでは次のターンに手札を捨てて破壊されてしまう。
そうでなくてもジ・アースとケイローンの総攻撃を受けたらジ・エンドか。
「僕は手札から漆黒の闘龍を召喚! そして効果によりダークソードに装備!」
《闇魔界の戦士 ダークソード&漆黒の闘龍》 攻撃力2200 守備力1900
「バトルだ! ダークソードで賢者ケイローンを攻撃!」
「…………ッ!」
《アウス》 残 LP 2000
「僕はカードを1枚伏せてターンエンド!」
とりあえずジ・アースを処理する方法を持たない以上はケイローンを倒してチャンスを待つしかない。
ジ・アースの効果を使われないことを祈るしかないな。
「ボクのターンドロー!」
どっちだ…………HEROか、それ以外か…………!
「ボクはジ・アースでダークソードを攻撃! アース・インパクト!!」
「ユニオン状態のダークソードが破壊されるとき! 装備されている漆黒の闘龍を代わりに破壊することができる!」
ジ・アースが攻撃してきた瞬間、ダークソードは漆黒の闘龍から飛び降りて地面に着地し、そのままジ・アースに向かっていった身軽になった漆黒の闘龍がジ・アースの攻撃で破壊された。
「でも、ダメージは受けてもらうよ」
「ぐあっ!」
ジ・アースの攻撃によって発生した超過ダメージが僕へと与えられた。
《コナミ》 残 LP 200
「ボクはカードを1枚伏せて、浅すぎた墓穴を発動! お互いに墓地のモンスターを選択して守備表示で召喚する! ボクは賢者ケイローンを召喚!」
《賢者ケイローン》 攻撃力1800 守備力1000
「はぁ、はぁ………僕は漆黒の闘龍を選択する」
《漆黒の闘龍》 攻撃力900 守備力600
浅すぎた墓穴の効果によって墓地から召喚するモンスターの選択に少し僕は悩んだが、場に残っているダークソードとのシナジーを考えて漆黒の闘龍を呼び戻した。
「漆黒の闘龍………ふん、またユニオンしようとしているのかい? でも……君のライフは200。今のターンと同じようにジ・アースの攻撃を受けることはできない。先は見えている。エリアには悪いけど、君は勇者の器ではない。痛い目を見る前にそのクリスタルを渡すんだ」
アウスが心底残念と言った風に僕に手を伸ばしてくる。
それは敗北を認めサレンダーしろと言っているのと同然の申し出であった。
「アウス、僕はまだ負けてはいない。その申し出は受けれないな」
「…………君はまだ勝てると思っているのかい。ジ・アースの力は十分わかったと思うんだけどね」
「違うよアウス。僕はね、ジ・アースに勝ちたいんだ。そいつを倒して、僕は更なる高みに昇る。そのために必ずそいつを倒して君に勝って見せる! 僕のターン、ドロー!!」
僕はこのデュエル一の力と意思を込めてデッキの上からカードを引いた。
「僕は漆黒の闘龍をリリースして騎竜を攻撃表示で召喚!」
《騎竜》 攻撃力2000 守備力1500
「そしてダークソードに装備! このモンスターを装備したダークソードは攻守が900ポイントアップして直接攻撃できる!」
《闇魔界の戦士 ダークソード&騎竜》 攻撃力2700 守備力2400
「直接攻撃? ジ・アースを倒すと言いながら先ほどの言葉は嘘かい!」
ユニオンした騎竜の効果を聞いたアウスが失望したとでも言いたげに僕に怒ってきた。
「そんなはずないだろう。勇者たる者、嘘はつかないよ。ジ・アースは倒す。君も倒す。両方やってのけてこその勝利だ! 僕はこのターンで君に勝って見せる! バトルだ! ダークソードでジ・アースを攻撃!」
「ぐっ、ジ・アースがっ!」
《アウス》 残 LP 1800
「だけど、やっぱりボクの勝ちだよ! ジ・アースが破壊された瞬間、リバースカード 英雄変化ーリフレクター・レイを発動! 破壊されたE・HEROのレベル×300ポイントのダメージを君に与える!」
ジ・アースが破壊された場所から天高く光り輝く閃光が放たれて僕へと落ちてくる。
リバースカードによるバーンダメージ…………!
ジ・アースのレベルは8! 2400のダメージか!!
だけど…………!
「まだ、諦めるには早すぎる! 僕もリバースカード ホーリーライフバリアーを発動! 手札を1枚捨ててダメージを0にする!」
降り注いだ光のダメージを僕を守るように周りに生まれたドーム状の壁が防いでくれた。
「これも防がれたか。思った以上にしぶとい! だけど君の攻撃はこれで終わり。これ以上はもう何もできない!」
リフレクター・レイによるカウンターを狙ったダメージを防がれたことをアウスは悔しそうに眉間に皺を寄せながらも、僕に勝つための算段が付いているのかその顔に勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「終わりか、それはどうかな。アウス、僕はこのターンで終わらせると、そう言ったはずだ。そのためのカードがある! これが最後のカードだ! 僕は手札からコンビネーション・アタックを発動! ユニオン状態のダークソードと騎竜を解除。再び攻撃できる!」
「なにッ!?」
《闇魔界の戦士 ダークソード》 攻撃力1800 守備力1500
《騎竜》 攻撃力2000 守備力1500
「ダークソードと騎竜が別れたッ! バカな、これは…………2度の攻撃権の付与!? ユニオン対応の融合解除のようなものか!」
これが僕の最後の奥の手、コンビネーション・アタック!
ユニオン状態のモンスターをもう一度攻撃できるようになる速攻魔法。
ユニオンモンスターは合体するのに他のカードを必要とはしないと言う利点がある。
だからこういう追撃を狙うと言う場面で万が一倒しきれなくても再びユニオンし直すことができる。
そういう意味では融合モンスターよりもユニオンモンスターの方が優れていると言えなくもない。
ともかくもうアウスに身を守るカードがない以上、騎竜とダークソードによる連続攻撃で終わらせることができる。
「僕は騎竜で賢者ケイローンを攻撃!」
「ぐっ、そんな………ボクの計算では勝っていたはずなのに!」
「そしてダークソードで君にダイレクトアタックだ!」
「う、ぁああああ!!」
《アウス》 残 LP 0
これはアニメ世界だからマンガ世界の設定は全て無視させてもらう!
プラネットシリーズは大層な名前持ってるんだから何かすごい力持っててほしい。