初心者粉眠くんのデュエル日誌   作:XX

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 エヴァのピコピコ中学生伝説久々に読んでこんな面白かったっけって思いながら読み直してます。


異星人爆誕!!

 

 試験当日。

 今日は待ちに待ったわけではないけれど、大切な試験日だ。

 

 今日の試験の結果次第で僕はブルーへの昇格ができるようになる。

 そしてブルーへ昇格ができれば愛理ちゃんと大人の段階に上れる…………かもしれない。

 愛理ちゃんがどこまで許してくれるのかはわからないけれど、一縷の望みにかけてこの試験、何としても最良の結果を出したいところである。

 

 自信は…………正直あまりない。

 この試験までに必死になって筆記の勉強はしてきた。

 それでも元から苦手な勉強。

 どこまでやれるかわからない。

 

 最悪、赤点さえ免れればイエローを維持できるとは思う。

 その場合ブルーへの昇格はまた今度という結果になるが、残念ながら受け入れるしかいだろう。

 

 ともかく、多大な不安を抱えた僕であるが、やる気と体力だけは十分にある。

 これから始まる試験、全力で挑む!

 

「さあ行くぞッ! いざ戦場へ………!」

 

 弱気になりかける自分の頬を叩いて気合いを入れた僕は筆記用具とデッキを手に戦場となる教室へと向かった。

 そして始まった筆記試験、英語・数学とそれぞれの試験問題を僕は苦戦しながらもなんとか解いていった。

 そして…………。

 

「あ~終わった~~!!」

 

 教室、その机の上に頭を押し付けながら僕は2重の意味で終わったことを実感して深く息を吐いた。

 

「おっ! その様子だと俺の予想通りの結果だったか」

「……うるさいよ三沢君。今は放っといてくれ~」

 

 僕は三沢君に力なく答えてダラリと体から力を抜いた。

 

 そうして落ち込んだ様子を見せている僕の様子に予想通りの結果だと言う風に三沢君が「うんうん」と頷きながら満足そうな顔をしている。

 その様子を見るに僕とは違って三沢君の方は満足の行く手応えで筆記試験を終えれたのだろう。

 機嫌よくしている。

 

「まあそう落ち込むな。お前の本領はこの後の実技の方なんだ。昇格に関してはまだ希望はあるさ」

「実技かあ。そっちでどれだけ評価してもらえるかだなあ。………いや、実技では満点を取ってみせる。そうすればきっと………ッ!」

 

「うーんコナミ君には悪いけど、いくら実技がよくてもダメだと思うわよ。昇格は実技と筆記の両方がよくないと上がれないから…………」

「え、愛理ちゃん。そんな出鼻をくじくようなことを言わないでよ。今ちょっとナーバスになってるんだからさ」

 

 僕が三沢君と話してなんとか実技に希望を託そうとしていると、横から愛理ちゃんが話しかけてきた。

 その顔は満足気であり、恐らく愛理ちゃんも三沢君同様いい結果を残せたのだろう。

 僕はその様子に軽い妬ましさを感じながらも、それでも一縷の希望にかけて実技で頑張ればブルーに上がれると信じていこうと決めた。

 

「よしっ! 筆記の結果は忘れる! 僕の主戦場は実技だ。そこで最高の結果を出してやる!」

 

 そうして気合いを入れた僕は三沢君と愛理ちゃんを置いてズンズンと実技試験が行われる教室へと向かっていった。

 

 デュエルアカデミアでの実技試験は同じ寮生徒とのデュエルの内容によって評価される。

 基本的には普通にデュエルを行えばいいのだが、万丈目君との初めてのデュエルの時のような1ターンで決着をつけるのはあまりよろしくないと思われる。

 できるかどうかはわからないけれど、仮にできる手札だったとしてもしない方がいいだろう。

 

 先輩に聞いたが、試験において最も高評価を得る方法は相手のエースを敢えて出させたうえで勝利すること。

 それが最も高評価を得やすいのだと言っていた。

 逆に1ターンキルなどは一定の評価は得られるが最高評価は得られにくいらしい。

 相手の戦術との駆け引きが見られないからかもしれない。

 

 だから、参考にするならリスペクトデュエルだろう。

 丸藤さんのような相手の全力を受け止めたうえでの勝利を目指すデュエル。

 あれが上手いことできれば、最高評価も夢ではないはず。

 

「僕なりのリスペクトデュエルで次の試験、勝って見せる!」

 

 そうして意気込んで入った教室、そこにはすでに監督官の先生と対戦相手となる堂本 工事君が僕のことを待っていた。

 実技試験は観戦が許されているためか、周りの観客席にはちらほらと生徒がおり、中には十代君や翔君たちもいた。

 

「堂本君だったよね。今日はお互い頑張ろうね」

「ウフッ♪ ええ、お互いの魂が燃え上がるような素晴らしいデュエルをしましょう。あなたとデュエルできるなんて楽しみだわ」

 

 堂本君はいわゆるオネエ系ってタイプの生徒だ。

 特に偏見とかは持ってはいないけど、初めて話した時は驚かされたものだ。

 

「うん、最高のデュエルにしよう。僕のデュエルで今日を忘れられない一日にしてあげるよ!」

「………すっっっごい楽しみだわ! あたしに、あなたを感じさせて!!」

 

 お互いにデュエルの準備ができたことを確信した僕らはデュエルを開始した。

 

「「デュエル!!」」

 

「あたしのターン、ドロー!」

 

 先攻は堂本君か。

 初めて戦う相手、どんなデッキを使ってくるか楽しみだな。

 

「あたしは手札から増援を発動! デッキから戦士族1体を手札に加えるわ。あたしは切り込み隊長を選択。そして攻撃表示で召喚!」

 

 

《切り込み隊長》 攻撃力1200 守備力400

 

 

 切り込み隊長…………!

 ロック効果と追加の戦士族召喚効果を併せ持つ強力なモンスター。

 増援も使用してきたと言うことは堂本君のデッキは戦士族デッキかな…………?

 

「切り込み隊長の効果発動! このモンスターが召喚された時、手札からレベル4以下の戦士族モンスターを特殊召喚できるわ。あたしは2体目の切り込み隊長を特殊召喚!」

「先行で2体の切り込み隊長!?」

 

 

《切り込み隊長》 攻撃力1200 守備力400 ×2

 

 

「うふ。その反応、切り込み隊長の効果は知っているようね」

「切り込み隊長は他の戦士族への攻撃を封じる効果を持っている。2体も場に揃えば僕の攻撃を封じるロックが完成される」

 

「そうよコナミちゃん。あたしはあなたが強いことを知っている。下手を打てば一瞬で敗けてしまうかもしれないってね」

「だから1ターン目からロックの布陣を敷いてきたってわけか。やるね、堂本君」

 

 先攻で切り込みロックの完成か。

 面倒な布陣が敷かれたな。

 堂本君のデッキの全貌はまだわからないけれど、そう簡単には勝たせてはくれなさそうだ。

 

「あたしはさらにカードを1枚伏せてターンエンドよ。さあ、あなたの熱を感じさせて…………!」

 

 堂本君の1ターン目はまさに盤石な態勢で終えてきた。

 切り込みロックに伏せカードまである。

 さて、1ターン目の行動にして完璧と言える戦術に僕はどう対応するか……。

 

「僕のターン、ドロー!」

 

「僕は手札からスネークレインを発動! 手札を1枚捨てて、デッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送る!」

「デッキから4枚ものモンスターを墓地へ?」

 

「僕はデッキからゴギガ・ガガギゴ、サイレントアビス、そしてギゴバイト2体を墓地へ送る」

「切り札のゴギガ・ガガギゴを墓地へ送るなんて。何を考えているのかしら…………?」

 

 デッキから4枚のモンスターを送った僕の行動の意味が読めず、堂本君は首を傾げている。

 確かに、通常ならあまり意味があるとは思えない行動だが、切り込みロックでモンスターへの攻撃を封じられているこの状況。

 ロックを打破する手段のない今の僕の手札ではこの行動が最善の動きとなる。

 

「僕は手札からギゴバイトを攻撃表示で召喚!」

 

 

《ギゴバイト》 攻撃力350 守備力300

 

 

「そしてギゴバイトに光学迷彩アーマーと守護神の矛を装備!」

「2枚の装備カード!? その効果は…………?」

 

「光学迷彩アーマーはレベル1のモンスターに直接攻撃を可能に、守護神の矛は墓地の同名カード1枚につき900ポイントの攻撃力をアップさせる。墓地のギゴバイトは2体。よって1800ポイントアップ!」

 

 

《ギゴバイト》 攻撃力2150 守備力300

 

 

「ギゴバイトの攻撃力が2150に…………!? そうだったのね。スネークレインはこのために、そして直接攻撃効果の付与によって切り込みロックも意味をなさない。すごいわコナミちゃん。あたしの想像以上の強さ!」

「ありがとう堂本君。それじゃあバトルだ! ギゴバイトで堂本君にダイレクトアタック!!」

 

 守護神の矛を装備したギゴバイトが堂本君に向かって槍を突き刺した。

 

「アァンッ!?」

 

 

《堂本》 残 LP 1850

 

 

 よし、攻撃が通った。

 あのリバースカードが不安要素だったけど、杞憂に終わったな。

 あとは返しのターンで堂本君がどういう戦術を使ってくるかだ。

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンド。君のターンだ」

「ふふ、素敵な攻撃だったわ。ギゴバイトに装備魔法のコンボ、あたしも敗けてられないわね。あたしのターン、ドロー!」

 

「あたしは手札からカードを1枚捨てて、THE トリッキーを特殊召喚!」

 

 

《THE トリッキー》 攻撃力2000 守備力1200

 

 

 トリッキー…………?

 あのモンスターは魔法使い族だったはず。

 堂本君のデッキは戦士族中心のデッキかと思ったけれど、そうでもなさそうだな。

 それに彼のあの自信が生んだ笑み。

 トリッキーではギゴバイトには及ばない以上、何か来る…………!

 

「コナミちゃん、あなたの強さに答えるために、あたしの切り札を召喚するわ! あたしは場の3体のモンスターを生贄に捧げる!」

「3体の生贄を要求するモンスター…………!?」

 

 堂本君が生贄に捧げる宣言をした瞬間、切り込み隊長たちとトリッキーが光の粒子となって上空に生まれた白く輝く球体の中に吸い込まれていった。

 

 3体の生贄を要求するモンスター!

 どんなモンスターを召喚してくるにせよ、強力なモンスターであることは確実…………!

 何が来るッ!!

 

「これがあたしの切り札! あたしたちの魂を燃やすモンスターよッ! あたしはモイスチャー星人を攻撃表示で召喚!!」

 

 眩しいほどに輝く光の中から生まれた宇宙人のような姿をしたモンスターが堂本君の場に召喚された。

 

 

《モイスチャー星人》 攻撃力2800 守備力2900

 

 

「モイスチャー星人…………! そうか、これが君の切り札か!」

「このモンスターであたしはあなたに勝って見せるわ!!」

 

 モイスチャー星人の真価を発揮するためには3体の生贄が必要とされる。

 僕はてっきり切り込み隊長を守りに回して新たな戦士族の切り札を出してくる戦術だと思っていたけれど、読みが外れたな。

 切り込み隊長もトリッキーもモイスチャー星人を召喚するための布石だったか…………!

 

「モイスチャー星人の効果発動! このモンスターの召喚に3体の生贄を要した場合、あなたの場の魔法・罠を全て破壊する!」

 

 モイスチャー星人の手に持つ光線銃からビームが発射されて僕のカードが破壊せんと迫ってきた。

 

「ぐっ、この瞬間! チェーンして凡人の施しを発動! デッキからカードを2枚ドローして通常モンスターを1体を除外する。僕は島亀を除外する」

「手札を補充したわね。でも、これであなたの場には無防備なギゴバイトしかいなくなった。この攻撃は防げないわ。バトルよ! あたしはモイスチャー星人であなたのギゴバイトを攻撃! ビーム・ストライカー!!」

 

「ぐぅぅぅッ!!」

 

 

《コナミ》 残 LP 1550

 

 

「あたしはこれでターンエンド。どうかしら、あたしの全力の一撃。あなたの魂に届いたかしら………?」

「くっ、いい攻撃だったよ。今のは効いた。それじゃあ僕のターン、ドロー!」

 

 さて、この状況はどうしたものかなー。

 堂本君の場には最上級モンスターのモイスチャー星人がいる。

 対して僕の場はがら空き。

 

 予定ではジ・アースのお披露目をするつもりだったんだけど、そんな余裕を与えてくれる相手じゃないな。

 この場は凌ぐしかない!

 

「僕はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」

「あたしのターン、ドロー! ……あたしは手札からブロックマンを攻撃表示で召喚!」

 

 

《ブロックマン》 攻撃力1000 守備力1500

 

 

 ブロックマン…………。

 フィールドにいたターン数分のトークンを生み出せるモンスター。

 モイスチャー星人や他の上級モンスターのためのモンスターか!

 

「ふふふ。さらにブロックマンに装備魔法 魔導師の力を装備するわ。あたしの場には魔導師の力を含めてカードは2枚。1枚につき500ポイント攻守をアップさせるから、ブロックマンの攻撃力は1000ポイントアップよ!」

 

 

《ブロックマン》 攻撃力2000 守備力2500

 

 

「これで、あたしの場にはあなたのライフを超えたモンスターが2体。コナミちゃん、あなたとのデュエルがこれで終わると言うのは寂しいけれど、仕方ないわね。バトルよ! モイスチャー星人とブロックマンであなたにダイレクトアタック!!」

 

 モイスチャー星人が光線銃にエネルギを溜め、ブロックマンが体を分解して宙に浮かせて攻撃の準備をしてきた。

 

「堂本君、まだだよ。まだ終わらせなどしないさ! 僕はリバースカード リビングデッドの呼び声を発動! 僕の墓地からサイレントアビスを攻撃表示で特殊召喚!」

「リビングデッドの呼び声ッ!? だけど無駄よ! そのモンスターではモイスチャー星人の攻撃力には及ばないわ!」

 

 

《サイレントアビス》 攻撃力2000 守備力1500

 

 

 確かに、サイレントアビスの攻撃力ではモイスチャー星人には及ばない。

 このまま戦闘を続けられれば破壊され、戦闘ダメージを僕はくらう。

 

 ゴギガ・ガガギゴがいながらサイレントアビスを蘇らせるなんて、このモンスターの効果を知らない人だったらプレイミスを疑われる選択だろう。

 

 だが、サイレントアビスには破壊された時に他モンスターを道連れにする効果がある。

 堂本君の選択次第では彼の場を一気に破壊することができる…………!

 

「ゴギガ・ガガギゴを蘇らせないなんて、単純なミスねコナミちゃん。攻撃力の高いゴギガ・ガガギゴならモイスチャー星人に攻撃されることもなかったでしょうに。バトル続行よ! モイスチャー星人でその蛇ちゃんを攻撃! 破壊しちゃいなさい!!」

 

 攻撃続行の宣言を受けたモイスチャー星人のビーム光線によって墓地から蘇ったサイレントアビスが再び破壊されて墓地へと送られてしまった。

 

「ぐうぅぅ!」

 

 

《コナミ》 残 LP 750

 

 

「……だけど、この瞬間サイレントアビスの効果が発動する! このモンスターが戦闘で破壊された瞬間、場の水属性以外のモンスターを全て破壊する!」

 

 デュエルフィールドの中央の地面から垂直に飛び出してきたサイレントアビスが場のすべてのモンスターを破壊せんと大きく口を開いてモンスターたちを呑み込まんと迫った。

 

「そう簡単にはいかないわよ! あたしはリバースカード 亜空間物質転送装置をモイスチャー星人に発動! エンドフェイズまで亜空間に送るわ!」

 

 亜空間物質転送装置!

 1ターン目に伏せていたリバースカードか!!

 

 サイレントアビスがブロックマン諸共モイスチャー星人も呑み込もうとしたが、その寸前に堂本君の場に現れた転送装置がモイスチャー星人を異空間へと送ってしまった。

 

 結局、破壊できたのはブロックマン1体のみ。

 1番の目当てだったモイスチャー星人には生き残られてしまったか…………。

 

「………すごいね」

「当然。言ったでしょう、あたしはあなたが強いことを知ってるって。守りは何よりも重視しているわ。アタシはこれでターンエンド。そして亜空間へと飛んでいたモイスチャー星人は戻ってくる」

 

 ………強い。

 想像以上の強さだ。

 試験では比較的実力のあった相手同士が組まれると聞いていたけれど、ここまで堂本君が強いとは思わなかったな。

 やっぱりこの学園にはまだまだ僕の知らない実力者がいっぱいいる…………。

 

「僕は君のエンドフェイズにリバースカード 第六感を発動! 僕は5と6を選択、サイコロを振り出た目が選択した数字だった場合その枚数分カードを引き、違った場合はデッキの上から墓地へと送る」

「一か八かのカードね。そんなカードを使うなんて、あなたが追い詰められている証拠かしら」

 

 第六感は上手くいけば大量ドローを可能とするが、その代わり失敗すれば多くのカードが墓地へと送られかねないギャンブルカード。

 あまり使いたい類のカードではないし、運任せになるため敬遠されやすいカードだ。

 

「そうだね、失敗すれば多くのカードが墓地へ送られるギャンブルカードだ。ここまでしないと君には勝てそうにないんでね」

「ふふ、そじゃあ振りましょうか。ダイスロール! …………出た目は4ッ! 残念、失敗ね」

 

 僕は軽く気落ちをしながらデッキからカードを4枚墓地へと送った。

 ここで引けておけば一気に流れをこちらに向けれたのに。

 まったく、ままならないね。

 

「僕のターン、ドロー!」

 

 引いたカードは…………バブルマンか!

 よしっ! まだ僕の勝利の目は尽きてはいないな!

 第六感は外してしまったけれどそのおかげで引けたと考えれば、あながち失敗とも言えなかったかな…………?

 

「僕は手札からE・HERO バブルマンを守備表示で特殊召喚! このモンスターが召喚された時、場に他のカードが存在しなければカードを2枚ドローできる! 僕は2枚ドロー!」

「ここにきてバブルマンによるドロー効果。流石の引きね。それで、いいカードは引けたのかしら?」

 

「ああ……どうやらまだ僕にもまだ勝ちの目は残っているみたいだ! 僕はさらに強欲な壺を発動! カードを2枚ドローする!」

「強欲な壺ッ!? 引きがすごいとは聞いてたけれど、なんて引きなの…………!」

 

 バブルマンで引いたカードと強欲な壺で引けた2枚のカード。

 この3枚のカードを組み合わせれば…………。

 

「堂本君、そろそろ終わらせようか。このデュエル………!」

「………そう。いいカードが引けたのね。ええ、見せてちょうだい! あなたの魂のビートをッ!!」

 

「行くよ! 僕は手札からミラクルフュージョンを発動! 場と墓地のHEROたちで融合召喚を行う! さらにチェーンして連続魔法を発動! 手札を全て捨ててミラクルフュージョンを再度発動する!!」

「連続融合召喚!?」

 

 これが僕の勝利のためのダブルフュージョンだ…………!

 連続魔法と組み合わせた融合召喚、そうして召喚されるHEROを見せてやる…………!!

 

「僕は墓地のE・HERO オーシャンとフォレストマンを融合しE・HEROジ・アースを融合召喚!! そして場のバブルマンと墓地の憑依装着ーアウスを融合! E・HERO ガイアを融合召喚!!」

 

 

《E・HEROジ・アース》 攻撃力2500 守備力2000

 

 

《E・HERO ガイア》 攻撃力2200 守備力2600

 

 

 僕の場に2体のHEROが召喚された。

 どちらもアウスとのデュエル後に手に入れたカードであり、ジ・アースは勿論のこと、ガイアもまたHEROの中ではかなり希少な部類に入るカードだった。

 

「──すごいわッ! 見たこともないHEROが2体もッ!」

「E・HERO ガイアの効果! このモンスターが融合召喚に成功した場合、相手モンスター1体の攻撃力を半分にしてガイアへと吸収する!」

 

 

《モイスチャー星人》 攻撃力1400 守備力2900

 

 

《E・HERO ガイア》 攻撃力3600 守備力2600

 

 

「アタシのモイスチャー星人がッ!?」

「まだだ! さらにジ・アースの効果発動! 僕の場のE・HERO1体を生贄に、その攻撃力をジ・アースに吸収する! ジ・アース マグマ!!」

 

 

《E・HEROジ・アース》 攻撃力6100 守備力2000

 

 

「本当にすごい…………ッ! この熱量、受け止めて見せるわ!」

 

 ジ・アースに吸収されたガイアによってジ・アースは赤く染まり、両手に灼熱の剣が生まれた。

 

「これで終わりだ! ジ・アースでモイスチャー星人を攻撃! アース・マグナ・スラッシュ!!」

 

 ジ・アースの両手の剣で切り裂かれたモイスチャー星人が破壊され、その余波で発生した膨大な炎が堂本君を襲った。

 

 

「ああッ!!」

 

 

 

《堂本》 残 LP 0

 

 





 モイスチャー星人って人型だったんだなって子供の頃は知らなかったよ。
 3体生贄はロマンでいいよね。

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