Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作:載せられた人
これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語
二人目がなぜか…
「お~~い、ロクサーヌ、戻ってこ~~い」
俺のキャラクター設定を見た後に、呆けてしまったロクサーヌがいた。
「ちょっとごめん」
頭を軽く
「はっ、いけない、迷宮の中でした」
まぁ自分もビックリするくらいだから、仕方がない、
「すっごくたくさんのボーナス・スキルがありました!」
「どうどう、おちついて、ロクサーヌ」
「でもBPの数も…って、はっ」
スンスン
「他の探索者が近付いてきていますね」
ま、そういうことだ。
「それではこの部屋から出るぞ」
「はいっ」
腰高さの入口を抜けて通路にでる、と扉は自然に元の壁に戻った。
ベイルの迷宮 1階層
「それにしても内密の話をするためにも、場所が欲しいな」
「そうですね。宿では誰に聞かれるかわかりませんし、それなら家を借りられるのがよいと思います」
その通りだ。壁一枚隔てた先には隣人がいるし、
その、なんだ、今後ロクサーヌとえっちぃことをしていく訳で、自分はともかく、
ロクサーヌのえっちぃ声を他人の耳にはいれたくない。
一軒家であれば、誰も気にすることなくロクサーヌとの時間を謳歌できる。
それに、
「誰でも借りられる……んだよね」
「はい、ある程度大きな町なら大丈夫だと思います」
クーラタルの家であれば、お風呂も設置できるし、
「探索者ならクーラタルか帝都に住む人が多いと聞いています。ご主人の場合、
あの家に誘導したいところだ。
たしかに、ワープを使えるからどこに住んでもいい、とはいえ、
「まぁそうだが、探索者が住んでもおかしくない所に住むべきだろう」
偽装は必要だ。
「それなら、クーラタルに住む方がいいですね」
ヨシッ!
「そうだな。ホテル暮らしよりどこかに家を借りた方が安くすむか」
「そうですね。クーラタルの相場は知りませんが、部屋を借りるなら通常一年契約で1万~3万ナール、5万ナールも出せば大きな一軒家が借りられると思います」
ベイル亭が、夕飯付きで450ナール+お湯とカンテラで45ナール、1年365日でだいたい20万ナールくらいか?*1
ベイル亭の長期滞在よりもよほど安い。
「そんなものか。それに、迷宮攻略のためには、6人パーティを組む必要があるしな」
「はい、アレのジョブを極めるためにも、迷宮を討伐するためにもパーティは必要です」
まぁその後、
「……私の眼鏡にかなった
とポロリと小声で本音をこぼしてくれたが。
それを、かわいい、と思うあたり、
俺もロクサーヌのことをかなり重く想っているなぁ。
「掃除などは私がしますから」
「そうだな、俺もできることは手伝うよ。よ、嫁さんの手伝いならいいよね?」
「旦那……ご主人様、ありがとうございますっ」
おっ、またロクサーヌの尻尾がピクピクしてる。
そうそう、お約束だが聞いておこう。
「ロクサーヌって、料理はできる?」
「はいっ、多少の
「俺も(この世界では)珍しい料理とかできるから、一緒に作ろうな」
うふふふっ、まるで新婚さんみたいです、旦那様。
そう耳もとでささやいたあと、
「次はこっちです」
と走りだした。
この、小悪魔め。
「これは、魔物はいないが違和感のある小部屋だな」
「待機部屋ですね。1階層のボスがいます」
「というは、この扉の向こうのボスを倒せば、2階層への扉が開く、というわけだ」
「はい、ボス部屋に入っていいのは一組のパーティだけです。複数のパーティが入るとボスも現れず上への扉も開きません」
「で、ボス部屋で戦っているパーティがいる場合、この待機部屋で待つ、ということだな」
「そうです。ここで準備を整えてからボスと対戦します」
近づくと扉がゴゴゴゴゴゴゴゴと音をたてて開いた。
「まだ迷宮に入る人が少ないせいか、誰もいなかったのかもしれません」
躊躇せず入ろうとするロクサーヌ、なんてスパルタン!
「それでは行きましょう」
開いた扉から我先にと中に入って行く。
「運が良ければ、前のパーティの装備品が手に入ります」
「あぁ、前のパーティが全滅していたら、次のパーティが残った装備品を取得できるんだっけ?」
背後で入口の扉が閉まる音が響いた。
「あぁ一応聞いておくが1階層のボスはなんだ?」
「ええっと、忘れてしまいましたが、1階層のボスごときがご主人様相手に問題になることはありえません!」
ちょっとだけ白い眼で見てしまった。
「ロクサーヌ、迷宮を本気で討伐するつもりなら、その階層の魔物の種類とボスくらいは調べてからにするように」
「えっ、でも…」
部屋の奥に煙が集まり、魔物が姿を現しはじめる。
「実力の問題じゃない。心構えの問題だ。来るぞ」
「う、は、はいっ、行きます!」
ロクサーヌが駆けだして、俺もその横について、
抜刀したロクサーヌは、ウドウッドの攻撃を前にヤッと素早く右から逆袈裟気味に斬り上げ、
俺は、やや左周りに近付いて左から袈裟斬りを入れて、左に離れた。
もちろん、一撃(わざとロクサーヌの攻撃に合わせた)で撃破する。
「ロクサーヌ、いい動きだったな」
「そうですか? まぁニードルウッドよりは速かったですが、私たちの一撃で撃破です!」
納刀しながら答えるロクサーヌはやや不満そうに見える。
「ああ、一撃で撃破できる、しかし、迷宮の討伐はパーティ全員の勇気が問われるものだ」
俺も納刀しながら答える。
「向こう見ずに突進して、パーティの仲間が倒れてから後悔しても遅いんだぞ」
「でも、そもそも魔物の攻撃に当たらなければ…」
「当らなければどうにかなる、と傲慢になってないか?」
ロクサーヌの言葉に被せるように言い切った。
きついことを言うようだが、将来のイケイケ階層アップ防止とパーティメンバーのためだ。
ここは、心を鬼にして、
「迷宮の23階層から魔物は全体攻撃魔法を使ってくる。避けることはできない」
静かに、冷静に、
「それは…… 詠唱遅延か詠唱中断の付いた武器で攻撃して」
「後衛が撃ってきたら?」
平坦な口調で答えていく、
「一人で突っ込んでいっても袋叩きだ」
「そこは当たらないように…」
「では、残りのパーティのメンバーはどうなる」
声を荒だてず、なだめるように。
「そもそも、その武器はどうやって準備する?」
「ただ、魔物を倒せるからと階層を上げていく、それは単なる肉体的な勇気で、ただの蛮勇じゃないか?」
『遊び人』のスキル設定に『中忍』の
「32階層から魔物は6匹出てくる」
分身を5体。ロクサーヌを
本体を入れて6体。
『中忍』の分身は、忍者や忍の
「全部かわせる?」
素早く反応して囲みから抜けようとするロクサーヌを、
「なっ!」
「ねっ?」
分身を順番に消していって、ロクサーヌの背後から活殺に手を当てていた本体だけになる。
「ちょっと脅かしたけど、迷宮とは真摯に向き合わないと、だぞ」
嫌われたかな…
「す、」
「す?」
「すごいですっ! 旦那様っ!!」
あっ、こう来る。
「眼にも止まらない速さ…ではなかったのですが、とにかく速いです! 凄いです!!」
「速いんです! 旦那様!!」
あんまり速い速いといわれると凹みますが、だって男だもの、byミチオ
「私も。
少しは自信があったのね。
「これからは、これまでの400倍の早さで強くなっていくからな」
─なお、ミチオの付けている獲得経験値5倍も効いて、2000倍になっています─
「これからも鍛えていけば、いつかできるようになるから」
後の『
そうそう、
「だから、安易に階層を上げるとか考えないように」
「はーーい」
「ほらほら、
「はい」
ピコーン
ロクサーヌがジョブ『薬草採取士・Lv1』を取得しました。
ヨシッ!
「まぁ、2階層には来たけどね」
「どうしました、ご主人様?」
「いや、」
「2階層からは最大2匹なんだっけ」
「はい、4階層から3匹で、4匹は8階層からだと聞いています」
「で、16階層から5匹で、32階層から6匹になるんだな」
「もーっ、意地悪です。もう反省しましたっ!」
「ごめん、ごめん。でも
そうやって、
ベイルの迷宮 2階層・ボス部屋
「今日は3階層の入ったところまでで止めて、昼からクーラタル
「はいっ、クーラタル
ということで、ワープ、クーラタルの迷宮の入口
クーラタルの町 クーラタルの迷宮前
そしらぬ顔で、迷宮の入り口に立つ騎士の間を抜けて出ていく。
たしか、迷宮の北側にあった金物屋だったな。
「いらっしゃいませ」
<オネスタ・37歳>6区の世話役。お見合いの斡旋と、他人の恋愛沙汰に興味津々。
商人:Lv44
そうそう、中年ちょい手前くらいの
商人Lv44って微妙にレベルが高い気がしたのを覚えている。
って。相手の趣味丸わかりだな、看破。
「何かお探しですか? それともお住まいをお探しでしょうか?」
「ああ。ところで、この町には誰でも住むことができるのか?」
「ええ、インテリジェンスカードのチェックはしますが、特に制限はありません」
まぁ盗賊は無いよな。
「であれば問題ないか」
「探索者には、いろいろな方がなりますからね。この町ではお互いの素性についての詮索はタブーです」
でも、他人の恋愛沙汰には興味津々なんだよな。
「うちは6区の世話役なので、川の上流にあたって良い所ですよ。住まいを探されるのでしたら是非こちらにご用命ください」
まぁ
「探索者の方ですか?」
「そうだ」
「どのような物件をお探しでしょう」
「そうだな、年4万ナールくらいで借りられるところで、ほかには特に条件はない」
すでに狙っている家があるとは言えんしな。
「お二人でお住みに?」
「当面はそうだが、今後は…」
「なるほど。探索者ですからね」
みなまで言わせずに
「いや、まぁそうだが、」
ロクサーヌの方にちらりと目をやると、次に俺の顔を見ていやらしく唇のへりをあげた。
実は、今回ロクサーヌには首輪も腕輪も足輪も付けてはいない。
のだが、ロクサーヌが奴隷とわかったのか、恋人とでも思ったのか、身を乗り出して、まじまじと見ている。
これが6区の世話役の実力というものかっ!
「……あの」
「なるほど。
「いや、多少遠くても構わない。が、これは恋人だ。あとはわかるな?」
「冒険者でないなら、遮蔽セメントを使っている家がいいですよね」
ロクサーヌを見ると、恋人、恋人とつぶやいている。
「そうだな。」
「衝立などをしっかりセットすれば、移動できないわけではないので、将来冒険者になられても大丈夫ですよ」
「一度みせてもらおうか」
「分かりました。準備してきます」
「行ってらっしゃいませ」
店番に見送られて、案内されていく。
いかん、思わず先に立って歩いてしまいそうだ。
途中で旦那の村人:Lv53に会って挨拶をするのも
「この町には魔物がどこでも現れます。迷宮を取り囲んで作られていますから、城壁には意味がありませんからね」
まぁ町の作りからしてそうなるわな。
「魔物を怖がる人にはこの町には住めませんよ。私も亭主も三日と空けず迷宮に入っていますからね」
そういえば、ロクサーヌも、
「何の問題もありません」
そうだったな。
「さあ、着きましたよ、あそこです」
白い二階建ての家を指さした。
懐かしいな。
この辺りやベイルの町でもよく見かけるような家で、普通の一軒家だけど結構大きかったな。
たしか、
この部分は庭ですか? そうです。好きに使ってください。荒れてますね。空き家ですからこんなもんです。
そうそう、ベスタのハーブ園があったんだよな。
「…家のほうは、この前木窓の修復を行って掃除もしたところなので、家具を運び込めばすぐにでも住める状態ですよ」
家の中はコンクリートむき出しの無機質な部屋があった。
「おお、やはり大きい」
前回の領城とは比べるべくもないが、日本的な感覚では、もう邸宅と言ってもいい。
「前の住人が色々と手直しをしてしまっているので、中はどんな改装をしても構いません」
トイレに案内される。
「特に手を加えてしまったのは水洗トイレですね。上の容器に水を入れると外のドブへ流れる仕組みです。近くの川から取水してるのでドブも特に汚いということもありません」
まぁ原始的だが、肥溜め式よりも良い。
「この場所は水を用意するのもやや不便なんですけどね…前の住人の趣味でね。他にも作ろうとしていたのでやめさせました」
そう言って、お風呂場(予定)の扉を開けた。
「途中でやめさせたのでわかりませんが、排水口だけがつながっています」
多分、洗濯か風呂にするつもりだったんだろうな。
っと、ロクサーヌは、キッチンのチェックを
念のために二階を見てくるか。
ここが主寝室だな。
おっ、ロクサーヌの場所がだいたいわかる。
パーティ
・加賀道夫
・ロクサーヌ
ピコーン
好感度
ロクサーヌ: 299/100 旦那様はすごい! 速い! それに恋人だって言ってくれたの
セリー : 85/100
ミリア : 70/100
ベスタ : 80/100
ルティナ : 90/100 もうミチオしかいない。あの家に居たくない。お父様のばかっ
えっ?
主寝室の窓を開けて、辺りを見廻してみると、ちょうど軒下の陰に隠れるようにうずくまって座っているエルフの少女の姿が…ってルティナじゃん!
なんとかなんとか書けたので、投稿します。
ロクサーヌとのゆずれない場面(笑)がありました。
が、最後はルティナ落ちです。
当二次創作は、基本的にスーパー・イージー・モードです。
なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。
こんどこそ、しばらく更新は不定期になります。ご容赦ください。