Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作:載せられた人
これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語
かくして盗賊と戦うことになったミチオ達
はてさてどうなることでしょう?
「どうだろう、アラン殿。なんなら俺を用心棒として雇ってみないか」
「ミチオ様を用心棒に……ですか?」
「そうだ。俺としても売った奴隷が悪さをしたとなると後味が悪い。それに、アラン殿の見立てた俺の働きぶりを、見てみたくはないか?」
「あ……ありがとうございます! だ…ご主人様」
ロクサーヌ、そこは旦那様でいいんだが。
「ふむ……それではお願いいたしましょうか。雇わなくても問題はないでしょうが、襲ってくる賊の規模はわかりません。それで、配置ですが…」
「表と裏、どっちから来ると思う?」
「…そうですね。手引きする者がいるのですから、表から来るのではないでしょうか?」
「では、表の方で。先鋒は任せるが、敵が予想外の時の後詰として働かせてもらおう」
「そうですか……。それで、こちらのエルフの方も?」
「もちろん、わたくしも参加いたします。盗賊退治は貴ぞ……こほん、自由民の義務です」
「いえ、自由民にそんな義務はありませんが……」
アランの俺を見る眼が、一瞬のうちに
「こいつは俺の師匠の弟子の一人でな。俺を頼ってついてきた…ということにでもしておいてくれ」
「はぁ」
「大丈夫だ。これでも魔法を使わせれば、
「ルティナと申します。お見知りおきください」
「ては、報酬は1000ナール、ミチオ様達が倒した場合には装備品とカードはお渡しし、追加の報酬も支払いましょう」
「わかった。では、いつ頃こちらに来たらいい?」
一応聞いておかないとね。
「…それならば、明け方でよろしいでしょう。賊が来るのはその時間になるはずです」
「こちらの予想とも同じだな」
「はい。当家にも戦闘奴隷はおります。普段は信頼できる者に率いらせ夜明け前から5人で迷宮に入っておりますので。賊がここを見張っている、というのなら奴隷たちの動きも把握済みでしょう」
ニヤリ
「襲ってくる賊を逆に罠に嵌めて待ち構えるのか」
「はい。明日は戦えない者をカモフラージュとして出すことになりましょう」
それに、と、
「私も第一線は退き、パーティも息子に譲りましたが、まだまだ盗賊ごときに後れをとるものではありませんよ?」
と胸を張って自信のほどを語ってくれた。
「それは心強いな」
前回結局アランは戦ったのだろうか?それとも指揮をしただけだったのだろうか。
「明け方来るときは、どこから入ったらいい? さすがに正面からは無理だ」
「裏口がこちらにございます。一本向こうの道に繋がっています。建物もあるので、出入りしたことはバレません。それに向こうの道に見張りを置いていても、どこに行ったかまではわからないでしょう」
裏口を開けて外を見せてもらう。これで場所を覚えたので、
「そこら辺は何とかしよう」
ワープが使えるようになった。まぁ前回の記憶にもあるが念のため、だ。
「それでは、怪しまれないように来た時と同じに出させてもらう」
そう告げると「
「!? これは…、確かに案内人を叱るのはやめておきましょう」
「それでは」
「ええ、本日はありがとうございました」
「ああ、世話になった」
監視している盗賊にも聞こえるようにした。
まぁ、聞こえていても、
仮に、客の出入りの人数を調べていたら面倒なことになるからな。
「ルティナ?」
「鑑定に反応しています。二人変わらずです」
「あの」
「? どうした?」
「わがままを言って申し訳ありませんでした」
「
「そうですよ、ロクサーヌお姉さま。こんなのはわがままとは言いません。わがままとは…」
そこで、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
「…わがままとは、もっと
あぁ、
ルティナは元伯爵令嬢だったわりには、比較的質素だったから、特にそう思うのだろう。
俺やセリーには内情がわかっていたので、それらを止められなかった。
俺の
そのためにも、もっと力をっ!
そして、出会いの回避をっ!
って、それは置いておいて、
「…だそうだ。それに、
「そうですそうです。ロクサーヌお姉さまは、迷宮討伐
おい、ルティナ、実はお前
「はいっ、ありがとうございますっ!」
その後は、市を普通に楽しんだ。
ルティナの服を追加で買ったり、ルティナとロクサーヌにお揃いのアクセサリー*1を買ったり、屋台でおやつを食べたりして楽しんだ。
面倒だったので、「
─実は幸運+999渾身のアシスト。ルティナを捜索する騎士と
クーラタルの家に早めに帰って、夕飯を三人で作って食べて、身を互いに清めあって、早めに寝た。
さすがに、斬った張ったの前日だけに、抱き合って眠る
ミチオ様、偽物ですか? なんて失礼なことを言うルティナを、
キス
そうしたら、ロクサーヌが羨ましそうにしていたので、ロクサーヌも同様に天国に送ることになったがな。
さすがに、前回の最期の1年のような
あのときは、パーティ・メンバーとの情事だけが、癒しであり、救いであり、慰めでもあったのだろう。
ただ、
あるいは、
まあそれも過去……未来の話だ。
実は、現在は
ちょっとアイテムボックスにあるエリクシールを1本、
俺はとても薄情なのだろう。
でも、どうしても取り戻したい、とは思えないのだ。
さようならだ、未来の息子よ。
もしまた俺の子供に生まれたいのであれば、ロクサーヌに宿ってくれ。
そうしたら今度
嫌なら、ルティナでもいいし、他のメンバーとの子でもいい。
或いは、今際の際でも、それこそ、日本に戻ったときに欠片も気にかけなかった俺を見捨ててくれ。
俺はロクサーヌと、
まあ、
クーラタルの町 ミチオ邸・寝室 春の7日・日の出前
少しのモヤモヤと、
今日は眼が覚めたら少し早く起こしてくれ、と頼んでいた。
ちゅっ、ちゅぅ、ちゅぱっ、ん…、んっ
ロクサーヌの舌が起きることを促すように、俺の舌を優しく
さらに、ロクサーヌの霊峰が胸に押し付けられて弾むのを感じていた。
その弾力を堪能しながら、俺も応えなければ…
そっと舌を差し出して、ロクサーヌの舌と
ゆっくりと往復し、ときに伸ばしては深く絡ませる。
あぁ、このまま……じゃない。用心棒の出番ですよ。
「旦那様、おはようございます。そろそろお時間です」
「あぁ、おはよう、ロクサーヌ。先に着換えて準備してくれ」
そう言って、
まず、身動きが取れないように、ぎゅっとルティナの手の上から覆うようにして強く抱きしめる。
その感触でまどろみから返ってきたところに、
ちゅーーっ
深く、ちょっと強引に、強めに吸い付いていく。
身体をくねらせるのを、腕と足で押さえ込む。
抵抗が弱ってきたところに、舌を差し入れて、ルティナの舌と絡めていく。
ルティナの青い瞳に光が宿ったところで、舌を強めに引き込んで吸い付く。
ぶるっ、と一震えしたところで、唇を
「おはよう、ルティナ」
「おはようございます、ミチオ様。最高の目覚めでした。…覚えていてくれたんですね」
「そりゃあ
他愛もない話だった。
パーティのメンバーと、迷宮のラスボスとの戦いの日に起きるなら、どう起きたいか、と、
その時に、各自の考える最高の目の覚まし方について話したことがあった、
それだけだ。
「もう、ミチオ様ってそういうところ外しませんよね」
「おう、起きて支度するぞ」
ロクサーヌにルティナの装備品を渡して支度を手伝ってもらいながら、自分のボーナス装備品をコマンド操作で一気に装着する。
ヨシッ!
その後、互いの装備を確認する。
一つ一つ、不備がないか、破損や緩みが無いか確認していく。
<ロクサーヌ・16歳>盗賊との戦いを前に、ちょっと緊張気味。旦那様は私が守るっ!
獣戦士:Lv15
装備 :『聖剣レギンレイヴ』レイピア 『聖レギンレイヴの盾・鎧・籠手・兜・脚甲』
身代わりミサンガ
<ルティナ・15歳>最高の目覚めで気分上々。ミチオ様に教わった新魔法で一掃よっ!
魔導士:Lv55
装備 :強権の聖槍 ひもろぎの硬竜革の鎧 駿馬のエナメル・ハイヒールブーツ
耐火の聖銀のサークレット マジカル硬竜革の籠手、防毒のボディークリップ
吸精の聖銀のダガー 身代わりミサンガ
パーティ装備制限解除があるので、ルティナはボディークリップとミサンガの両方を装備している。
なお、ルティナの場合、セット装備ではないが、代わりに装備の全スロットが埋まっている。かかった
俺も、『真・デュランダル』両手剣に、『真・アイギスの鎧・籠手・兜・脚甲』を身に纏っている。
前回であれば、ボーナス装備7(BP127)×5の超豪華仕様だ。…今では、たったのBP35だが。
「では、行くぞ」
「はいっ」「かしこまりました」
ワープ
行き先:ベイルの町・アランの商館の裏口
寝室の壁を抜けて道にでる。
パラメータの暴力にものをいわせた視力(物理)で確認する。商館裏の路地だ。
その裏口の扉をコンコンと小さくノックする。
扉はすぐに開いた。
「お待ちしておりました。こちらへ」
カンテラを持ったアランが、いつもの正装で小声で囁いた。
無言で頷いて中に入ると、音を立てないようにゆっくりと裏口を閉めた。
「灯りを持たずによく来られましたね」
「なに、問題ない」
但し俺だけ。嘘は言ってない。
アランの後に続いて階段を上がる。
「代わりの者を先ほど迷宮に出しました。おそらくもう少ししたら動き始めるでしょう」
二階に着くと、小声でざっと作戦の説明を始めた。
「それまではここでお待ちを。動きがあったら我々店の者が下に行って賊を迎え撃ちます。そのときは、階段を守り賊が上がらないようにしてください。賊がこちらの対応を超えているようでしたら、手助け願います」
「了解した」
「上の階には奴隷や世話をする係の人間など、闘えない者もおりますので、さすがに上から賊が入ってくることは無いと思います」
アラン、お前今、フラグ建てただろう! ルティナに眼をやる。
ルティナは静かに頷いた。お前も新しい魔法を使いたいだけだろう!
「では」
アランがカンテラの灯りを吹き消した。
あとはひたすら、
待つだけだ。
廊下には7人の戦闘奴隷がいた。
鑑定してみると、冒険者や戦士、僧侶などで、レベルが結構高い。
彼らでけりがつけばいいのだが…
じっとしていると、微かな音がしたので、ロクサーヌと共に立ち上がった。
続いて、他の戦闘奴隷たちも立ちあがる。
「動きがあったようです」
小声で状況を説明するロクサーヌ。
「ああ、それと予想より人数が多そうだ。ざっと30人は居そうだ」
右上の地図上に、赤い点が多数見えていた。
それに、
「ルティナ、ロクサーヌ、二階から侵入しようとしている者が3~4名いる。人質を取られると不味いので、早急に迎撃しに行くぞ」
あっちの方だ、と表側の右の方の窓のある部屋を指さした。
一瞬、ちょっと驚いた顔をしたが、ロクサーヌは頷いて静かに歩き出す。ルティナも後を追った。
後はロクサーヌならわかるだろう。
アランに向かって、
「こっちを片付けたら、外から下に向かう。挟み撃ちにすればいい」
「…それでは、二階の迎撃はお任せいたします」
アラン達は、階段上に一人残すと、音を立てないようにゆっくり階段を降りていく。
俺も音を立てないように気を付けながら右の方の部屋に向かう。
その盗賊は残忍だった。
無抵抗な人を甚振るのが大好きだった。
だから、二階へ突入する班の先頭で参加していた。
窓の下に梯子をかけさせる。
そして、そのまましっかりと押さえておくように命令すると、梯子に足をかけた。
窓の前に着くと、窓の扉に手を掛ける。
手筈通り、鍵が開いている。
ニヤリとすると、腰のシミターに手を掛けて…
「はい、さようなら」
目の前で窓が中から蹴り開けられる、同時に視界が高く跳んだ。
霞む視界の中、首を斬られた体から血が噴き出す自分の体が見えた気がした。
俺は、ロクサーヌに蹴り開けてもらった窓の外にいた、盗賊の首を刎ねると同時に、梯子に沿って飛び降りた。
首なし死体と、2〜4番目にいた盗賊をクッションにして、地面に見様見真似の五点着地で降りる。
ぐるりと1回転した身体を起こしつつ、クッション代わりにした盗賊の心臓を突いて止めを刺す。
唖然とした顔をしている盗賊の中で、俺は『覇者』の「クロックマスター」を念じた。
時間が止まる。
いや、止まったくらいに遅くなった世界を、一人だけ自分のスピードで駆けていく。
鑑定でレベルの高い物を狙いつつ、途中の雑魚も次々と切って捨てる。
Lv38とLv35の盗賊を斬り終えたところで、喧騒が戻ってきた。
さらに、遊び人にセットした英雄王の「オーバークロック」を発動させる。
レベルの高さから、こっちの方がひどかった。
完全に止まってしまった世界を、縦横無尽に駆け廻る。
商館の付近で外にいた盗賊を全滅させ、赤い点となっている冒険者と探索者を『真・剣神』の「手加減」を使って気絶させたところで、ようやく音が戻ってきた。
二階を見ると、ルティナが中級火魔法の
少し離れた所にいる、逃走用の馬車とそこにいる盗賊たちを始末するのだろう。
…昨日教えたばかりだというのに、器用に操っている。*3
俺は、二階に一度手を振ると、店内に入り込んだ盗賊を挟み撃ちにすべく、入口から入った。
右上の地図をズームアップして見ると、店内には、5人ほど押し入って闘っているようだ。
後は鑑定しながら、間違えないように後ろから倒すだけだ。
押されている戦闘奴隷から順番に助けていく余裕すらあった。
最後に、アランに取りついている盗賊の頭目らしきLv48の人物を後ろから殴り倒す。
「手前で最後だ」
「バカな、30人も揃えたんだぞ、」
「30人ね。盗賊は全員お寝んねしてるよ。もう二度と起きてこないが」
くそっ、と悪態をつくと“何か”をしようとしたので、念のために「クロックマスター」して手を斬り落とす。
やばい、毒針を多量に持ってやがった。
これでさらに、自爆玉とか持っていられると困る、
限りなく遅い時の中で、背後に廻って心臓を突き刺し止めを刺した。
そこで、音が戻ってきた。
「大丈夫か、アラン殿」
さすがのアランも息が切れているようだ。
「はぁ、はぁ、私が見込んだ以上の、ものがありました、はぁ」
「お疲れのところすまんが、二つ頼みごとがある」
先ず、指を1本立てる。
「逃走用らしき馬車が数台あった。ルティナが
馬鹿正直に言う必要もないからな。
次に、2本目を立てる。
「強奪用か逃走用に、冒険者と探索者が二人いたので外で気絶させている。確保しておいてくれ。ああ、息があるのはその二人だけだ」
「承知しました。インテリジェンスカードの確保も致しましょう」
「すまんな、手を掛ける。それでは消火してくる」
アランは戦闘奴隷に指示を出す。さらに、上に避難していた者にも頼むようだ。
「旦那様っ!!」
ロクサーヌが二階から駆け下りてきて、その勢いのまま飛び付いてきた。
危ないので受けとめ……きれずに後ろに倒れ込んでしまう。
ロクサーヌが怪我しないように手を廻して庇う。
結果、今日一番のダメージをうけてしまった。
「旦那様っ、旦那様っ、旦那様っ、旦那様っ」
「大丈夫だ、怪我一つしていない。……たった今したところだ」
「大丈夫ですか!? どこですか?」
「だぁーーっ、落ち着けっ」
しかたなく、ロクサーヌにディープなキスをする、そう、しかたなく。
半狂乱になっていたロクサーヌが落ち着いたところで、舌を絡めて……じゃなく、唇を放す。
「旦那様ぁ」
ぽやぽやになったロクサーヌの頭を、兜越しにぽんぽんとやさしく叩きながら、
「大丈夫だ。だから、安心しろ」
階段の方を向いて、ルティナをジト眼で見る。
「ああなったロクサーヌお……は、止められません」
それは知っている、パーティのメンバーの常識だった。
……そう、常識
何を言っても聞かなかった。
だからセリーはすぐに諦めたのに、ルティナはそれでも最後まで反対していた。
意外とこの辺がシコリになっているのだろうか。─実は正解です─
とにかく、火事になっても不味いので、ルティナとアクア・ボールを連打して、火を消し止める。
戦闘奴隷も、手傷を負った者もいたが、死傷者は無かった。
「それでは、今のうちに引き上げるとしよう」
「……では、騎士団には
ホント、アランの察しの良さには頭が下がる。
「よろしく頼む」
俺たちは、「認識阻害」を発動させて立ち去った。
「それにしても、外で賊を20人強を相手取って、全くの無傷ですか。本当に想像以上ですね」
アランの呟きは薄明の中、消えていった。
続きを更新します。
ミチオの
盗賊が対立よりも共闘を選び、商館襲撃が大規模化してしまいました。
が、当二次創作は“基本的に”スーパー・イージー・モードです、いろいろと。
なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。