Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作:載せられた人
これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語
ミチオはこの
でもミリアの状況は想像よりも…そしてベスタも
「まかせろっ!」
アカシック・レコード先生、
頭がクラっとする*1が、ミリアが支えてくれた。
『? ご主人様、どうしたの? 大丈夫?』
『大丈夫だ』
この村かっ……ミリアの家は村外れにある掘っ立て小屋じゃないか。
それに、村長と村人が集まって話していた。内容は……
「ミチオ様?」
「なに、ミリアの住んでいるところを調べただけだ」
「…あれを使ったのですね?」
「ああ、帝国東部の港のある村、その村はずれにある小屋に住んでいるようだ」
『! 凄いっ、なぜわかったの?』
「今度、ミリアにも説明するよ」
俺はアイテムボックスを開くと、薬の在庫を確認する。
万能丸、万金丹、エリクシール は十分にある。さらに上のネクタルまでも。
ジョブに、『
「とりあえず、ミリアの家に行って弟の容体を診てくる。ミリアをパーティに加えるぞ」
「はいです」
パーティ
・加賀道夫
・ロクサーヌ
・ルティナ
・ミリア
ピコーン
好感度
ロクサーヌ:
ルティナ :
ミリア : 85/100 弟が助かるかもしれない! ご主人様お願い! ご主人様大好きっ!
セリー : 85/100
ベスタ :
今まで、これについても、見過ごしてきたけど、これを見るに、ベスタも問題が起こっているようだ。
もうちょっとだけ待ってくれ。ミリアを助けたらすぐに行くからな。
「では、ミリアの弟を見てくる。ロクサーヌとルティナは、受け入れ態勢の形成と朝食の準備を頼む」
「私は一緒に…」
「ロクサーヌ達には、ベッド代わりに寝室のマットを使って一階の余っている部屋に寝床を作ってくれないか。できればベッドは無理でも、マットレスに毛布とか欲しいくらいなんだが…」
「でも…」「承りました。ロクサーヌお姉さま、手分けし準備しましょう?」
「すまん。流行り病のある所へ連れていきたくない、というのもある」
それに不穏な情報もあった。
ワープ
行き先:ミリアの家
ミリア、行くぞ、と言って闇に踏みこむと、ミリアの家の壁から二人で出てきた。
その家は、想像以上にボロだった。
6~8畳くらいの大きさだろうか? 一間しかない。
中央に囲炉裏があって、部屋を暖めているようだが、隙間風を感じた。
部屋の左右の奥の方に、藁を敷いたと思われる*3ベッドが2つあって、右奥の方に10歳くらいの少年が寝ていた。
ミリアが駆け寄る。
それになぜか右上の地図がゆっくりと点滅している。
黄色の点が、いくつかミリアの家の周りを遠巻きに囲んでいた。
こいつらは……と思いながら、
俺は、『料理の鉄人』のスキル浄化と、『医師』のスキル清浄化をこの部屋全体にかけた。
部屋が淡く光って、浄化され埃などがなくなり、清浄化されて殺菌できたはずだ。
『マックス、大丈夫? ご主人様を連れてきたよ! 助かるよ!』
『み、水……飲みたい』
『! わかった』
そう言って、外の井戸に水汲みに行こうとするミリアを慌てて止めて、
『! ありがとう』
ミリアが弟の身体を起こして、飲ませてあげている。
その間に、俺は『医師』のスキル診察を使って弟を診る。
診察 :対象 マックス HP:_______
状態 :衰弱大 ごく一般的な流行り病 但し、体力が低いため厳しい状況。虚弱体質
医療術 :中級以上
治癒薬 :万金丹以上
治癒魔法:
この世界では一般的な流行り病のようだ。
ただ、体力が低いため厳しい状況ともあるし、HPのバーの緑の部分が全体の3分の1弱になっている。
『治せるぞ、ミリア』
『! 本当?』
俺は、ミリアの弟の傍らに膝をついた。
『森羅万象』にある、
一瞬、俺の手元が光る。
淡く青白く輝いた。
その光が、ミリアの弟に吸い込まれていってすぐに収まった。
ついで、HPを回復させるために同じく特級治癒魔法のパーフェクト・ヒールをかける。
診療 :対象 マックス HP:_______
状態 :健康 栄養失調気味
さすがは特級治癒魔法の
まぁ栄養を補給したわけではないので、栄養失調は残ったが。
乱れた息が落ち着いて、顔色もよくなっている。
よし。これで命には別状ない。
『もう大丈夫だ』
『! 本当? ありがとう、ご主人様』
そう言って、弟に抱きつくと泣き始めた。
念のために鑑定もして置く。
<マックス・♂・10歳>これ以上お姉ちゃんに迷惑かけたくない。でも……今は苦しくない?
村人 :Lv1
装備 :
俺は、しばし感慨にふけった。
ミリアが、
と、
が、近くで立ち止まる。
……聞き耳を立てているのか?
なにかを確認したのか、そのままこっそりと立ち去った。
こいつら…
ミリアと弟が小屋にいるかどうか、確認しに来たな?
俺の
と、
こんなことは初めてだ。
右上の地図上の点が激しく点滅している。
周りを囲んでいた村人の黄色だった点が、赤色に変わって点滅していた。
『ふむ、ミリア?』
『? なにご主人様』
『ここから出て行くとして、なにか持ち出すものはあるか?』
『?? お父さんとお母さんの形見の銛くらいしかないよ』
部屋の壁に飾られた、ちょっと立派な銛を指さした。
『では、それは持っていこう。他には?』
装備品だったのだろう。アイテムボックスに収納できた。
『! 魚貯金が、いくつかと、……へそくりが少し』
自分の藁のベッドから小さいツボを持ってきた。
『ではすまんが急いで行くぞ』
『? どうして、ご主人様?』
『詳しくは家に戻ってから話す。弟くんにも大切なモノはあるか?』
『マックスでいいです。お父さんとお母さんのインテリジェンスカードを。他はいいです』
同じく寝床からカードを2枚持ってきた。
少しふらついているので、
『では、移動するぞ』
ワープ
行き先:・クーラタルの町 ミチオ邸・食堂
ミリアと共に壁に作った闇に踏み込んだ。
村人が、ミリアの家に火を放ったのは、その後のことだった。
食堂に入ると、マックスくんを降ろして、イスに座らせる、
前に、浄化と清浄化をかけた。
垢やホコリはとれたので、及第点としてミリアの席の隣、ベスタの位置に座らせる。
『? それでどうして急いだの??』
『あぁ、それはな』
「ミチオ様、お帰りなさい」
パーティの効果でわかったのであろう。ルティナが顔を出した。
「ただいま。ルティナ。ロクサーヌは?」
「毛布とかタオルを買いに行ってます。…もう帰ってきてますね」
『? どうしたの、お姉ちゃんは?』
「えーと、今買い物に行っています。ミリアさん、ロクサーヌお姉さまには前回の記憶がありません」
『? 買い物と、なに?』
ロクサーヌのことをバーナ語に翻訳して伝える。
『! そうなんだ。…道理でお姉ちゃん怖くなかったんだ』
そういえば、ロクサーヌの事情とかも言ってなかったな。
「取り急ぎ朝食を作りましたので、食べてください」
『! ハムエッグだ! マックス、ハムエッグだよ』
「ありがとう、ルティナ。ロクサーヌは…こっちか。ちょっと出迎えてくるので、ミリア達を見ていてくれ」
そうそう、朝食は先に食べてくれ、と言い残して外にでる。
「かしこまりました。ミチオ様」
パーティの効果で、いるところがなんとなくわかる。
買い物も終わって、もうすぐこの家に到着するようだ。
この家の敷地の入口まで迎えに行く。
「旦那様、お迎えありがとうございます」
「毛布は俺が持つよ。かして」
と、前に抱えている毛布を受け取って肩に乗せた。
「ふふっ、ありがとうございます」
そして、顔を曇らせた。
「さっきは心得違いなことを言ってしまいました」
「いや、ロクサーヌ達の懸念もわかる。でも、もう逃げたくないんだ」
もう状況に流されたくない。
玄関を開けて中に入る。
ミリア達は食堂にいて、食べているところだった。
1階の部屋に毛布を置きに行く。
寝室のベッドの横に置いていたマットが片隅に置かれていたので、その上に置いた。
それに、ベスタの方も調べてみないといけない。
アカシック・レコード先生、
次の瞬間、一瞬、クラっと来たのを堪える。
やっぱり結構頭にキツイな*4。
ベスタの方は……夏の休日に開催されるオークションに出すために奴隷商に預かってもらうらしい。
春の30日に引き取りに来るそうで、今日の昼から奴隷商によるインテリジェンスカードの確認がある……らしい!?
ちょっと待って!
俺は、ロクサーヌ達に一声かけると、時間がないので、
運よく人がいないことを確認すると、部屋の遮蔽セメントの壁に向かってワープと念じる。
帝都 ベスタの家族の部屋
俺が、闇から顔を出すと、
粗末なベッドの上で膝を抱えてうずくまっていたベスタが、気配に気付いたのか、顔を上げてこっちを向いた。
「よかった、ご主人様、よかった。このままではどうなるかと思っていました」
立ち上がって近寄ってきたので、慌てて全身を出す。
「遅くなってすまなかった、ベスタ。実はある方法で、だいたい状況はわかっている」
泣きながら抱きついてきたので、受けとめる。
くっ、ベスタの
「ざずが、ご主人様でず」
顔を上げると
「ベスタを一度パーティに加えるぞ」
「お゛願い゛じま゛ず」
パーティ
・加賀道夫
・ロクサーヌ
・ルティナ
・ミリア
・ベスタ
ピコーン
好感度
ロクサーヌ:
ルティナ :
ミリア : 90/100 弟が助かった! ご主人様凄い! 大好き! でもどうしたのかな?
ベスタ :
セリー : 85/100
うん。
「とりあえず、ジョブを10個にして、いくつかセットする。で、村人を1stジョブに変更しておく」
見たことないジョブがついてた、が話している時間が惜しい。
「あ゛り゛がどう゛ござい゛ま゛ず。ご主人様。ごれ゛で竜騎士どバレ゛な゛い゛で済み゛ま゛ず」
あ゛り゛がどう゛ござい゛ま゛ず、と涙ながらに繰り返すベスタを、
ワープと念じて、今の家の玄関に繋ぐと、ベスタを連れて移動する。
「ぐずっ、懐がじい゛でず。あ゛の゛家な゛ん゛でずね゛」
「そうだ、ベスタ、泣くな。この場所を覚えたな? もう一度戻るぞ。あと、ワープを教えるから、いつでもいいから、ベスタが抜け出せるときに会いに来ていい」
ワープを再度使って、ベスタのいた部屋に戻った。
「ぼん゛どでずが? あ゛り゛がどう゛ござい゛ま゛ず゛」
「ワープと念じるんだ。スキルを使うつもりで」
「ぐすっ、ヷーブ」
ワープ
行き先:?
「どこか、行き先が指定できます」
眼を見開いて驚いている。
涙も止まったようだ。
「そこで、 クーラタルの町 ミチオ邸・玄関 を選べば来れる」
「ほんとですか? こんなことできるようにしていいんですか?」
「ああ、構わん。お前は俺のベスタなのだろう?」
はいっ、と嬉しそうに返事する。
「では、ヷーブ、クーラタルの町 ミチオ邸・玄関 で」
闇を潜ると、再び。ミチオ邸の玄関にでた。
パーティの効果でわかったのか、ロクサーヌとルティナ、ミリアが顔を出した。
「旦那様?」
「ロクサーヌさん、ミリアお姉ちゃんにルティナさんもいる」
「もう。ベスタさん、涙の跡が…拭いてあげます」
「ありがとうございます、ルティナさん」
「ベスタ、すまんが、今の主人によって、ベスタは奴隷商に引き取られることが決まっている、ようだ」
なんで知っているんですか? と、眼をぱちぱちとしている。
「なので、それまでは何もできん。だから、引き取られる春の30日以降にベスタのいる奴隷商に買いに行くようにするから、それまでは目立たぬように我慢してくれ」
「はい、ありがとうございます。ご主人様、愛しています」
ベスタが上から、愛情一杯のキスをしてきた。
俺の口の中全部を舐め廻してくる、ベスタのねっとりとしたテクニックを懐かしく思いつつ、舌を絡めて受け止め……ながらも、
俺は
俺が魔法使いになる前から、ワープは使えたから、ベスタにもいけると思ったが、問題なく使えた。
なお、魔法使いのジョブも取れてはいなかった。
「あとは、できるだけ前回と同じように動くんだ、村人として。最も遅くなっても、俺が夏のオークションで必ず競り落とす」
「わかりました、ご主人様。…心細いけど頑張ります」
「遅くなってすまなかった、ベスタ。俺が甘かった」
「…いいえ。ありがとうございます」
「それに一人でいてくれてよかった」
「ああ、それは、今日の昼に奴隷商人がインテリジェンスカードを確認に来るから、と部屋に待機するように言われたからです」
本当に間に合ってよかったです、とようやく笑顔を見せた。
俺は……
KOOL*5になるんだ。
もう、ただ前回と同じようにしていれば上手くいく、なんてことは無いのだ。
「む、誰か──今のベスタの主人の使いかな? がベスタ達の住む小屋に近付いてきている」
背伸びして、彼女の頭を抱えて、
「もし、もしもだが、何か前回と違うことがあったらワープでここに逃げてこい」
念のためにそう告げた。
「ご主人様。…わかりました」
食堂の遮蔽セメントの壁に向かってワープと念じる。
帝都 ベスタの家族の部屋
「連絡方法も何か考える。だから、それまで待っていてくれ」
「ベスタさん、無事を祈ります」「また会えるのを待っている、です」「えっと、お待ちしています」
三人の声を聞きながら、ベスタの部屋に移動する。
「はい。ご主人様」
…まだ距離はあるが、万が一見られるとヤバイ。
名残惜しいが、またな、と振り切ってワープを使って、家の玄関に戻った。
「ミチオ様、大丈夫ですか?」
「ああ、最悪の事態からは逃れられたと思う」
帝都の方を向いて、
主人の使いは、特になにも気付かず、ベッドに座っていたベスタを呼び出して、本館へと連れていった。
本当にギリギリだった。
俺は、食堂に入ると、自分の席についた。
「旦那様。大丈夫ですか?」
みんながイスに座って心配そうにこっちを見ていた。
「あぁ、なんとか間に合ったみたいだ」
ほっとした雰囲気となった。
「では、遅くなったが朝食を食べよう」
この後、
これまでの甘えた俺を吹き飛ばすような嵐が、
近付いていることに気付きもせずに。
「はっ、泥棒猫に先を越された気がします」
続きを更新します。
ミチオは
でもミリアの状況は想像よりも、酷かったのです。
そして、ベスタも危機一髪なところでした。
当二次創作は“基本的に”スーパー・イージー・モードです、迷宮は。
なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。
PS.KOOLは意図的誤字です。ご指摘ありがとうございました。