Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作:載せられた人
これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語
ミチオはミリアとベスタの危機に間に合うことができました
しかし次の嵐が…
クーラタルの町 ミチオ邸 春の10日・昼前
俺たちが遅くなった朝食を食べ終わったころ、
ゴンゴン
と玄関のノッカーが叩かれた。
思わず、顔を見合わせてしまう。
ゴンゴンゴン
「では、私が…」
「いや、俺が行く」
食堂を出て、玄関に向かう。
すると、
ピコーン
好感度
ロクサーヌ:
ルティナ :
ミリア : 90/100 弟が助かった! ご主人様凄い! 大好き! でもどうしたのかな?
ベスタ :
セリー : 85/100 もうっ、迎えに来ないし、心配だから来たけど、泥棒猫の匂いが……
「セリー!!」
俺は玄関の扉を引き開けた。
「はいはい、旦那さまの元2番奴隷で、側室筆頭のセリーですよ」
でも、ちょっと可愛い服をきて、トランクを持ったセリーがそこにいた。
「セリー…」
「もうっ、迎えに来てくれないので、こっちから来ましたよ。か、感謝してくださいね」
ちょっと赤面してそっぽを向くセリーはかわいかった。
「せりー!*1」
思わず
「も、もう旦那さまは…」
「俺が甘かったんだ。言い訳になるけど、セリーのことも調べようと思っていたところだったんだ」
「…そうだったんですね」
「ああ、後回しにしてすまなかった、セリー」
トランクを置いて、その細く力強い腕で抱き返してくれた。
その
「セリー…」「旦那さま…」
再会のキスを交わしていたところ、
「あぁ~っ、セリー様」
「あのっ、旦那様?」
「あっ、セリー、です」
セリーが眼を見開いて、舌の動きが止まった。
唇を放して、
「こほん、セリーです。ただいま戻ってきました」
ロクサーヌをじっと見る。
「ロクサーヌさん、あなたには言っておきたいことが…」
「待ってくれ、セリー。ロクサーヌは前回のことを覚えていないんだ」
「…どういうことですか?」
「それについても、俺の隠してきたことも話したいので、食堂に来てくれ。すまんがミリアの弟君は…」
ゴンゴン
「購入された品をお届けに参りましたー!」
「…今開ける! すまんがみんな食堂で水でも飲んで待っていてくれ」
セリーがトランクを持って、食堂に入るのを待ってから玄関を開ける。
道の方を見ると、馬に引かれた荷馬車一台に、普通サイズのベッドが一台とベッドサイドテーブルが二個載せられていた。
「今回も、玄関から入った所まで運んでくれ」
ベッドと新品のマットレス、サイドボード2つを苦も無く運び込むと、
「毎度ありがとうございましたー!」
と、さっさと帰っていた。
その後やってきたロクサーヌ達に、一通り拭いてもらった後に、二人掛かりで1階の部屋に運び込んだ。
ミリアが、敷いてあったマットとその上の毛布を避けてくれたので、そこに配置する。
その後、新品のマットレスを運び込むと、ロクサーヌがシーツや毛布等をベッドメイクしてくれた。
その間に、ベッドサイドテーブルもベッドの隣に配置して、
コップと水差しを一つずつ用意してもらった。
「ミリア、俺達が話をしている間、弟君はこの部屋にいてほしいんだが、構わないか?」
「わかった、です。マックスはここに寝る、です」
まだ病み上がりだからな、大事を取ってここに寝てもらってくれ、とお願いする。
中古のベッドだが、新品のマットレスにシーツを前に、ちょっとおっかなびっくりしながらもベッドに入ってくれた。
『トイレは、部屋を出た向かいにある。何かあったら隣にいるから声をかけてくれ』
『わかりました。あの…ありがとうございました。あのままいたら姉弟揃って焼き殺されていました』
『! えっ、どうして!? なんで!?』
『それも説明するから、食堂に戻るぞ』
ミリアの頭を撫でながら、それじゃ、と言って部屋をでる。
もう一つあったベッドサイドテーブルは、ルティナが2階の寝室に持っていってくれたようだ。
ちょうど階段から降りてきていたので、一緒に食堂に戻る。
食堂ではコップが足りなくなっていたので、ロクサーヌとルティナが同じコップを使ってくれている。
イスも、俺の前にセリーとミリア。俺の隣にロクサーヌとルティナが座っている。
「待たせてすまなかった、セリー」
「いいえ、旦那さま。それで一体どうして2回目が起こったのですか?」
俺は一口水を飲むと、
「それには。最初に
これから、途方もないことを言うけど、聞いてほしい、とセリーとミリアをじっと見つめた。
となりでロクサーヌがミリアにバーナ語で通訳していた。
「…それは前回、私達にも秘密にしていたことですか?」
そうだ。内密で、と誤魔化してきたことだ、と告げる。
「それを今回は話してくれるのですね」
セリーの瞳が好奇心で光った。
「複数ジョブを持っていたこと、私たちのジョブを換えられたこと、装備品に
他にも色々とありましたが、それらについて教えてくれるのですか? と聞いてきた。
「ああ。前回は結局誰にも話さなかったことだが、今生では、ロクサーヌに、パーティのメンバーに、できるだけ本当のことを伝えよう、隠し事はしないでいよう、ってそう
ミリアもロクサーヌから聞いて、眼を見開いている。
「俺は
異世界…?とセリーが呟いている。
「そうだ。こことはまったく違う世界から来たんだ。例えば…」
として、以下の例をあげた。
・迷宮が無かったこと
・魔物が居なかった
・人間しか住んでいなかったこと
・魔法が無かったこと
・ジョブが無かったこと
「迷宮が無いのに、どうやって生活していたんですか?」
「科学技術が発展していたんだ。迷宮の代わりにね」
「それに、ジョブを無かったって……どうやって仕事していたんですか?」
「代わりに教育が充実していたんだ。6歳から18歳まで12年かけて、
さらに高等な教育として、大学という4年から9年かけて学ぶところもあった、と答えた。
「そんな教育制度は聞いたことがありません。全く違う世界から来た、ということが少しわかりました」
どうりで、この国──帝国の常識を知らないところがある、と思いました、と納得している。
そこで、高等教育を受けている途中だったこと、それまでの学校でいじめを受けていたこと、剣術や組み打ち術を習って対抗したら無視されるようになったこと。人生なんてくだらないと思って自殺を考えていたこと、でも自殺することは怖くて決意が固まらなかったこと、を話した。
「剣術を習っていたのですか。どれくらい強かったんですか?」
「そうだな。それなりに力があったので、ひょっとしたらなんとかなるような気がしないでもない、と言ったら嘘になる……ことはないと思わなくもない、なんて思ってる程度かな?」
「はぁ、
久しぶりにセリーに呆れられた眼で見られた気がする。
「そこで偶然見つけた『自殺を決意する前に』という所で『この世界で生きづらいなら、異世界で生きればいいじゃない』と書いてあるのを見つけたんだ」
「もしかして?」
恐らくその通りだ。そこで、たくさんの選択肢があって、それを選んでいった。
「剣と魔法の世界、人間と
「…それだけの選択肢の中から選んだのであれば、この世界を選んだのは必然なのかもしれませんね」
「ミリアたちのいる所を選んだ、です」
ありがとう、セリー、ミリア
「で、最後に、使用する言語にブラヒム語を選んだ」
「だから前回は、ブラヒム語以外は話せなかった、と。納得しました」
で、最後に
「ちょっと待ってください。
ロクサーヌとルティナには見せたし説明したが、実は、この世界はすべてのジョブにレベルがあるんだ。そして、レベルを1上げるとBP1ptもらえる、そういう具合になっているんだ。
「…そういえば前回の時に、村人のLvの話をしていたことがありましたね」
でも、その時は、探索者は経験を積むとアイテムボックスの枠がだんだん大きくなるのをレベルと呼びます、と説明したような…
「その時はその話で誤魔化したし、その後真実をいう機会が無かったので告げなかったが、
「それは…でも他のジョブは、レベルを知ることができませんよ?」
「
「旦那さま、すごいです! これって神の知識です。旦那さま神の使徒かなんかですか?」
「いや、それは無い」
神の使徒ではない。
これは言ってもいいのか…いや、言おう。
「ただ、この世界の
「管理者権限?」
「つまり、ジョブの設定等に、神に等しい権限をもっている、ということだ。大したことではない」
これについては、後々聞きたいなら話そう、と流した。
「それで、BPだが、ジョブを固定化したときに、特別な物を得たり、強くなったりするのは、このBPを使うからだと思う」
これは聞いたことがあるだろう?と聞くと、はい、あります、と返ってきた。
「そのBP99ptとキャラクター再設定を持って、春の1日にこの世界に降りたって、ソマーラ村の盗賊襲撃に巻き込まれて、それを撃滅したのが始まりだった」
「最後はいきなり過ぎです! それを剣術の腕で乗り切ったのですね」
「いや、それもないではないが、向こうは平和な……魔物がいない世界で、剣術も剣道……剣の道と書いて、実戦よりも鍛錬に、精神修行に重きを置いたものでしかなかったんだ」
訓練用の竹刀……木刀に似た物を使って、訓練用の防具を付けて1対1でやるだけさ。だからBPでだした武器のおかげだよ、と告げる。
「でも、盗賊を倒すと決めたのは、旦那様の勇気です」
「ありがとう、ロクサーヌ。確かに向こうでは盗賊退治なんてしたこと無かったからな。少しは勇気があったのかもしれない」
「やっぱり信じられないよな」
いえ、そうではないのですが…と顔をしかめるセリーに、
「では、これからセリーをパーティのメンバーに加える」
「…あっ、入ります」
パーティ
・加賀道夫
・ロクサーヌ
・ルティナ
・ミリア
・ベスタ
・セリー
ピコーン
好感度
ロクサーヌ:
ルティナ :
ミリア : 91/100 難しい話はよくわからない。でもご主人様って凄いんだ。大好き!
ベスタ :
セリー : 88/100 前回秘密にしていたことを話してくれる。旦那さまも成長してる?
うん。
立ち上がって、テーブルの向こうに廻り、セリーとミリアの間に立った。
「これから、ミリアとセリーのジョブ設定を見せるから。ロクサーヌとルティナも見たいならこっちに来て」
「うそ…、これは本当ですか? 私、隻眼Lv75だったんですか? って待ってください。鍛冶の皇ってなんですか?」
「あー、多分隻眼Lv50で発生するはずの上位ジョブだな。なにか条件が欠けているのでLvが無いんだな。初めて見たよ」
どれどれ
ピコーン
「上位ジョブの中には、探索者と冒険者のLv50が必要っていうんだから、普通いないわな」
あと、
「…どうして知ってるんですか?」
なぜ引くっ!
そして、その眼っ!
「それは、ミチオ様が色魔系のジョブを極めているからです」
だから、なぜお前が得意そうなんだ、ルティナよ。
「旦那さまのジョブを見せてもらえますか?」
ああ、わかった。セリー……だから引くなよと念を押して置く。
「ああ、赤字がマスタージョブな。系統毎に並べることができるようになって、少し見やすくなったかな」
「…旦那さま、色魔系のジョブの詳細は?」
「ああ、わかった。セリー……だから引くなよ」
こ・の…
「バカちんがっ!!」
セリーに思いっきり頭を叩かれてしまった。
「たったの、十日で一体何無茶やったんですか?」
なんとか続きを更新します。
万を満たして、セリーの登場です。
といってもまだ嵐の前の静けさでありますが。
当二次創作は“基本的に”スーパー・イージー・モードです、迷宮は。
なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。
PS.レベル-経験値換算表の間違いを確認したため修正しました。