Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを   作:載せられた人

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 これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語

 取り戻される方の事情、その2です



第28話 Re:ガールズサイド2

 

 

 夕方、

 

 ロクサーヌ達が帰ってきたことを感じて、セリーと敷地の入り口まで迎えにでた。

 

「お帰り、ロクサーヌ、ルティナ、ミリア。弟くんも」

 

「ただいま、旦那様」

 

 みんなの笑顔がそこにあった。

 

 だからこそ、ベスタと合流する日が待ち遠しくなった。

 

 

 なお、2階のベッドとクローゼットは明日の昼頃運んでもらうことになった、とのことだった。

 

 

 その日の夕食は、ミリアが来たので当然魚料理にした。

 

 最初は、一人に一匹ずつ尾頭付き! と提案したのだが、それには調理道具が足りない、それにベスタが揃っていないのでその時に、とミリアが言うので、白身を使ったホワイトシチューを作って食べた。

 

 そのとき、ベスタを遠隔視を発動(ラン・クレアボヤンス)したが、なぜか視線に気付いて流し眼をされてしまった。

 

 これもパーティを組んだ効果…なのだろうか?

 

 もちろん、合図(うでくみ)は無かった。

 

 

 

 その後、お風呂タイムと洒落込みたいところだったが、正直言って今日は色々とあって精神的に疲れていた。

 

 しかし、セリーとミリアにお風呂を入れてあげたい、という思いもある。 

 

 

 ルティナと一緒に風呂のお湯張り(プロダクト・ホットウォーター)を終わって、食堂のイスに座ったところまでは覚えている。

 

 そこで、セリーがマッサージをしてくれたような……

 

 そこで俺の意識は遠くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 私のマッサージを受けてうつらうつらしている旦那さまが、とうとう深い眠りに落ちた。

 

 ベスタが戻っていった後、二人だけになった時に、キスの合間に聞いたところによると、文字通りミリアと弟を危機から救出して、ベスタを助けに行って(村人にジョブを換えて)、最後に私の説教と懺悔することになったようで、精神的にいっぱいいっぱいだったのでしょう。

 

 前回の最期のころ……よりは断然顔色は良いし、なんていうか筋肉がみっちみちになっていて、バルクは変わっていないのにデフィニションが良くなった、というかキレのある体つきに変わっている。

 

 

 この肉体(からだ)に直接肌を触れ合って抱きしめられたら…

 

 ごっくん

 

 ……思わず唾を飲み込んでしまった。

 

 

 ちょっとだけ強く触れても起きる気配はない。

 

 ミリアに目配せすると、静かに扉を開けてくれる。

 

 

 旦那さまを抱えて2階の寝室のベッドに運んでいくと、ミリアがめくった毛布の所に寝かせる。

 

 その後、横に座って、

 

 旦那さまの髪を梳いて、

 

 頭を撫でる。

 

 

 洗い物の終わったロクサーヌさんとルティナも顔を出したので、口に手を当てると、毛布をかけてから寝室をでた。

 

 

「さて、せっかく旦那さまとルティナがお風呂を入れてくれたのだから、ありがたく入りましょう?」

 

 と三人を誘って風呂に入ることにした。 

 

 なお、空気を読んだミリアの弟くんは、尻に帆をかけて1階の部屋に入って(逃げて)いった。

 

 

 手前の部屋で服を脱いで、かけ湯をするとさっさとお湯に浸かる。

 

 前回の最後から数えて10日、すっかりお風呂のある生活に慣れていた私にはつらい10日間だった。

 

 おずおずと手で胸を隠して湯船につかるロクサーヌさんと、慣れた手つきで髪をまとめてつかるルティナにご機嫌なミリアを見て、ホントにロクサーヌさんに記憶は無いのだな、と実感した。

 

 

「あ、あの…」

 

 私に声をかけるのもおずおずとしている。

 

「なんですか? ロクサーヌさん」

 

 

「…なにかお話があるのかな、と思いまして」

 

 ふむ、

 

「今のロクサーヌさんに言うことではありません。でも、前回の何かを感じているのなら…」

 

 旦那さまもぐっすりと眠ってくれたことだし、

 

「色々と話してあげますよ」

 

 私とロクサーヌさんの間柄ですから、なんでも包み隠さず、と続けた。

 

 

「では……その…本当に2回目、なんですか?」

 

「ええ、少なくとも私とミリア、それにベスタとルティナにとっては間違いなく」

 

 私のジョブは、なんと『隻眼』なんですよ、と伝える。

 

「ミリアは『刺客』、ベスタは『竜騎士』、ルティナは『魔導士』です。この年で凄いなんてもんじゃありません」

 

「それはそうですが…」

 

 

「それとも、旦那さまと仲良くしているのが気にいらないですか?」

 

「それも…正直言うと少しあります」

 

「そうやって素直に言ってくれるとうれしいです。前回のロクサーヌさんは、序列と迷宮にはこだわっていましたが、それ以外には、『従順さ』と『忠義心』で飲み込んでいましたから」

 

 微笑みながら、まぁそれほど隠せていませんでしたが、と追加した。

 

 

「心当たりがあるようですね」

 

「私は性奴隷になることを承認させられました。だから身体(からだ)も命も差し出す代わりに『心』だけでも自由にって思っていました。多分、従順であること、忠義心を持って仕えること、で自分の砕けそうな『心』を守ろうとしたんだと思います」

 

 そして、今回?は、その『心』も欲しい、と言われて、なんて酷いことを言う人なんだろうって、言っちゃいました、そう言って舌先をちょんと出した。

 

「でも、本当に待ってくれたんです。とっても…その…性欲はあるようでしたが。でも、ルティナ…さんが現れて、前回のことを聞いて、なら今度こそ私が一番に!って思ったんです、けど…」

 

 

 はぁ〜っ。大きく溜め息をつくと、

 

()()()()

 

「ぴっ。だって、セリー様って、前回第二夫人(人間の嫁)の味方ばっかりして、それに側室筆頭だったし、ミチオ様にもいっぱい頼られていて、そのくせミチオ様を叩いたりするし、憎まれ口を利くし、それならわたくしが代わりに側室筆頭になってもいいじゃないですか!」

 

 こ・の…

 

「大馬鹿者っ!!」

 

 とルティナの頭を上から(はた)いていた。

 

「言ってることは支離滅裂だし、だいたい奥様(人間の嫁)のことを私が()()()喜んで手伝っていたとでも思っているのですか! ()()()()()知ってるでしょう!?」

 

「だってだって…」

 

 

 眼の前でミチオ様死んじゃうし、

 

 眼が覚めたら死んだ父が生きてるし、

 

 父と口論したら監禁されそうになるし、

 

 逃げ出したらミチオ様に奇跡的に会えるし、

 

 今回は、ミチオ様と、あ、赤ちゃんも作れるって言うし、

 

 ロクサーヌお姉さまはいるし、

 

 セリー様はいないし、

 

 これはもう逝くっきゃないってっ

 

 

 そう叫んだ後に、うわ〜〜ん、と大声で泣き出してしまった。

 

 

 はぁ、よしよし、と抱き寄せて頭を撫でてあげる。ほら、ロクサーヌさんもそっちから頭を撫でてやって。

 

 カガ家の金庫番として気張っていたが、まだ甘えたなところのあるルティナには、この一連のできごとは耐えられなかったのでしょう。 

 

 

 かくいう私だって、最初は混乱した。

 

 そこに兄が前回と同じく負傷して死にそうになったので、アイテムボックスにあったエリクシールで治療をしたのよ。

 

 

 そして、この薬を私にくれた人に恩を返しに行くといって、迷惑をかけるといけないから、とわざわざ両親と縁を切って……いや、正確には父親と()()縁を切ってきたの。

 

 その辺の手続きでちょっと時間がかかってしまったが、無事縁を切る契約を結ぶこともできて、自由民セリー爆誕である。

 

 

 その足で元奥様(人間の嫁)の所へ向かって、エリクシールを餌に記憶の有無を確かめた。

 

 無い、とわかったときの顔は……きっと旦那さまには見せられない。

 

 これまた契約とエリクシールの出番である。

 

 

 あの元奥様(人間の嫁)にしてはぬるい対応であったが、目の前で死にそうな夫を前にしてはどだい無理なことではあったのかもしれない。 

 

 それに、どう考えても元奥様(人間の嫁)にとって、旦那さまの嫁という立場は貧乏くじだったとしか思えなかったのだから。

 

 前回は本当にお疲れ様でした。あんまり頼りなさそうな夫に見えますが、お元気で、末永くお幸せに。ありがとう、そして、さようなら。

 

 

 後は、あの浮気相手と思われるド腐れエルフのカシアをどうにかできればよかったのだが、腐っても公爵夫人である。

 

 もしかして旦那さまならなんとかできるかも知れないが、それでは本末転倒になってしまう。

 

 

 というわけで、本当に旦那さまが迎えに来られると不味いので、さっさとこの家に向かった。

 

 えっ、迎えに来るのが遅いって文句を言ってたって? 照れ隠しにきまっているでしょ。

 

 

「それにしても、ルティナが先に来て、()()()()()になっているなんて……」

 

「でもでも、わたくし嘘は言っていません!」

 

「一応、事実関係()()は嘘は言っていないみたいよ、ロクサーヌさん」

 

「はぁ」

 

 

「思いっきりルティナの()()()()()()になっていたみたいだけど、それに言わなかったことも。あと旦那さまもかなりネガティブになっているみたいで、それを助長していたみたいね」

 

「へぇ」

 

 

「ルティナ、もう一度()()てあげる」

 

「ぴっ。お許しください、セリー様。わたくしが悪かったのです」

 

「反省だけならエルフでもできるわ」

 

「いえ、あの、わたくし、エルフなんですが…」

 

 しくしくと泣き始めた。

 

 

「ほら、逆上せる前にあがって洗うわよ」

 

 正室(ロクサーヌ)側室だけ(セリー・ミリア・ベスタ・ルティナ)でお風呂に入るときは、各自で洗っていたが、今日は…

 

「ミリア、ロクサーヌさんを洗ってあげなさい。ルティナは」

 

「セリー様を洗わせてもらいます」

 

 

 くっ、豊かな胸(D・E・Fカップ)が並んでいる。

 

 

「それでルティナ、眼が覚めましたか」

 

「はい、きっちりさっぱりはっきりしました。わたくし、()()()()暴走してたんですね」

 

「ちょっとどころではないですが、自覚したようで助かります。だいたい元奥様(人間の嫁)の手伝いはルティナ、貴女が()()()()ので、私が()()()()やらされていたことではないですか」

 

 

 パーティのメンバーでの()()()()だった()()ですよね? と声に怒りを載せる。

 

 

「はい、そうです。皇帝の件もそうでしたね。当代皇帝を踏むの嫌がってましたし」

 

「思い出させないで下さいっ! クーラタルの迷宮への皇帝親征のときに、いったい何度踏むことになったと思っているんですかっ! 一階層に一回では全然足りなかったのですよっ!」

 

 

 でも、旦那さまは、皇帝の『セリーを献上せよ、これ勅命にするぞ?』という脅しに負けず、逆らって私を守ってくれました!

 

 あのときの旦那さまを思い出すと顔が崩れてしまう。

 

 迷宮討伐が都合一つ増えたけど、それは必要な犠牲というものですよね。

 

 

「はいはい、ご馳走さまです。わたくしだって、親の決めた元婚約者から守ってもらいましたし!」

 

 あのときの『ルティナは俺の女だ!』という宣言には、惚れ直してしまいました、と赤面しながら話している。

 

 

「あの……、皇帝って、この帝国の皇帝ですよね? 元婚約者ってお貴族様ですよね?」

 

「ロクサーヌさんも、ハルツ公爵に色目を使われたとき『ハルツ公爵の全てと引き換えにしても譲らない』ってあったじゃないですか」

 

「それも、冒険者時代に1回、結婚してからも別の貴族から2回もありましたよね? …って、ロクサーヌお姉さまは覚えていないようですが」

 

 

「いえ、実はハルツ公爵と聞くたびにおぞましい気持ちと、さあ()ってしまえ! って気分になるんです」

 

「これは、思ったより覚えているようですね。ではあのド腐れエルフ(カシア)については?」

 

「あの告白(懺悔)を聞く前から、敵がいる、旦那様を護らなくては、ヤられる前に()るんだっ! って、頭のどこかで囁かれているみたいなんです」

 

 

 あっちゃ~~っ。

 

「無いならさっぱり無ければいいのに、なまじっか残っているというのは厄介ですね」

 

 

 お願いですから、暴走しないで下さいね、とロクサーヌさんに詰め寄る。

 

「ロクサーヌさんの速さで動かれると、旦那さまの速く動くスキルでしか止められませんからねっ」

 

「あの…その……できるだけ、気を付けます」

 

 

「ロクサーヌさんは暴発した()()があるんですからね。これはフリじゃあないですからねっ! 今回は旦那さまの子供を生んで育てるんですからねっ!!」

 

 誰に恥じること無く子供を育てるつもりですからっ! と鼻息も荒く言いきった。

 

 

「そうです。赤ちゃんの方が大事です。カシア姉さまとは距離をおいて……って言っても残念ながらわたくしの一族で従姉妹なのです」

 

「ハルツ公爵と面識を持ったのは春の水害の災害派遣が最初のハズです。春の35日前後です。旦那さまも、今回は冒険者のふりをしていませんから、()けようとしているようですが……」

 

 

 その、ルティナ。

 

「貴女の父親は、いつまで貴女(ルティナ)が失踪したことを隠せますか?」

 

 

「たいして腹芸もできませんから、15~30日も隠せればいい方ではないでしょうか」

 

「となると……早めに動いた方がいいですね。ベスタは間に合いませんか」

 

 はい。そうなると思います、とルティナも頷いた。

 

 

「カッサンドラおばばをこちら側につけないと、ルティナは()()ます。それに、ド腐れエルフ(カシア)にも記憶があった場合……」

 

「それです! カシア姉さまはいつミチオ様に抱かれたんですか?」

 

 

「おそらく、あの日の三日前、私が解放会のロッジの図書室の奥の奥に落ちていた、あの文献を見つけた日。旦那さまに大急ぎで伝えたくて、セバスチャンに無理をいって呼んでもらおうとしたとき、ふと漏らしたんです」

 

「何と?」

 

「今日会場にはいらっしゃいませんでしたね、と小声で呟いたのを。その後、トイレにでも行かれているのでしょう、お待ちください、って誤魔化されて」

 

 その後、ちょっと慌てた旦那さまが来たのだけれど……そのとき()()()()()がした…ような気がするんです、と。

 

 

「あの時、拗ねずに、もったいぶらずに旦那さまに言っておけばよかったのかもしれない、『異種族とも子供ができる可能性が見つかりました!』って。私もちょっと浮かれていたので…」

 

「三日前ですか? あの日は…ミチオ様は、わたくしたちよりも随分と早くお風呂に入られましたね。石鹸の新作を試すんだ、と言っていた覚えがあります」

 

 ルティナもよく覚えているわね。

 

 

 そして()()()ロクサーヌさんを見る。

 

「気付きますよね?」

 

「ええ、絶対に気付いていたと思います。ロクサーヌ()が保証します」

 

 

「と、こうなってくると、あの悲劇の始まりのラッパを鳴らしたのは…」

 

「カシア姉さまの可能性がある、と…」

 

 

「そいつをぶち殺せばいい、です?」

 

「ミリア、そんなに簡単なことじゃないの。それに()()()()困るわ」

 

「ご主人様が、前回『氷で凶器を作ればバレない』って言ってた、です」

 

 

「いえ、普通に魔導士に疑惑がかかるじゃない。でも、そうね。ルティナ、貴女の仕事になりそうよ」

 

「わたくし()()魔法使いですので、できませんの。インテリジェンスカードを確認してもらっても構いませんわ!」

 

 とルティナは得意そうに笑った。

 

 それに前回の父の仇の妻ですし、でも身代わりミサンガもしているでしょうから、都合よく2回も殺せるかどうか…と割とマジになっているルティナの頭を(はた)く。

 

 

「もう、少しくらい冗談を言わせてちょうだい」

 

「えっ、違うんですか? なら、毒針なら身代わりミサンガも効かないと思います」

 

 私は無言でロクサーヌさんの頭も叩いた。

 

 

「隻眼の腕力大上昇が効いていて、とても痛いですぅ…」

 

「なによ、ルティナ。ベスタの体力上昇が効いているから痛くないでしょう?」

 

 それとも、旦那さまの、英雄系のマスタージョブである『覇者』の全パラメータ極大上昇が付いているから、どうなるのかしら?、と呟いてしまう。

 

 

 えっ、旦那様って英雄のジョブを持っているんですか? と驚くロクサーヌさん。

 

「ええ、()()まで()()にも()()にしていましたが、あっさり教えてくれましたよ」

 

 

 ルティナを洗い終わったので、桶に湯を汲んで泡を洗い流す。

 

 はぁっ、この(Dカップ)が憎い、捥いでしまいたい。

 

「セリー様、物騒なことは言わないでください。だいたいあっちに比べると」

 

 といって、ミリアとロクサーヌさんに眼をやる。

 

 

 豊かな胸(Eカップ)豊満な胸(Fカップ)が泡の中で揺れていた。

 

「それに、ドワーフの中では一番おっきい(Cカップ)ってミチオ様が言ってましたよ」

 

 あと、とても()()()()はいい、って、とルティナが言ってくる。

 

 ふん、持たざる者の嘆きを、持つ者は理解できないのよ、と頭からお湯をかけた。

 

 

 

 泡を流してから全員で再びお湯につかる。

 

「でも、ミチオ様が本当に浮気をしたことも不思議なんですが、ずるずると不倫したというのがもっと信じられません」

 

 実際、刺殺されてロクサーヌさんへの愛に眼が覚めた、ってちょっとおかしいです、とルティナがぼやく。

 

 

「ええ、私達が……特にロクサーヌさんが、旦那さまから、()()()()搾り取っていたのに浮気する余地があったのがわけわかりません」

 

 奥様(人間の嫁)もいたというのに…と私も呟いていた。

 

「あ、あの…それは別のロクサーヌ()であって、今の(ロクサーヌ)ではありませんっ」

 

 

 ルティナをじっと見る。

 

 じっと見る。

 

 見る。

 

 

「その…ロクサーヌお姉さまに十分素質はあると思いますが、今のロクサーヌお姉さまでは無理ですよ?」

 

 まだ、片手に足りるほどしか抱かれていませんし、と。

 

「それに、ミチオ様がとっても紳士なんです。なんかちょっと()()()()しまいます」

 

 とルティナが照れている。

 

「この間なんて、最高の起こし方を実践してくれたんですよ」

 

 遂にのろけだした。

 

 

「そうですね。今?の旦那様は、とっても私に寄り添ってくれるんです。だから浮気したというのも信じられなくて」

 

 ロクサーヌさんもそう言いだした。

 

「たしかに、女にだらしがないところはありましたが、それも私達パーティのメンバー()()にでしたからね。貴族に叙爵したときの、人間の女の攻勢(ハニートラップ)にはなびきませんでした」

 

 そう、私達をハーレムとしてから(ほか)には……奥様(人間の嫁)は居ましたがアレを除けば、眼が行くことはあっても、ホントに手をだしたりはしませんでした。

 

 旦那さまもそう言ってました。

 

 

「それに、ド腐れエルフ(カシア)から誘惑()()()のですよね、今日の告白(懺悔)を聞く限り」

 

「たしかに、わたくしたちエルフの中でもずば抜けた美人ではありましたが、それなら従姉妹の()()()()がいましたし」

 

「はいはい、でもルティナを側室にしているのに誘惑するなんて、かなり()()()()()ありませんか?」

 

「ぴっ、す、すみません。って、そうじゃなくて、なんかヤバい薬でも盛られていたのかな、って」

 

 

「もしかすると、そういう系統のスキルを持っている可能性がある、ということですか?」

 

 とロクサーヌさんが言いだした。

 

 そういえば、旦那さまと子供を作る方法を探して過去の文献を調査している時に見た覚えがある。

 

 たしか、

 

「「エルフの一撃」」

 

 ルティナと眼を合わせてしまう。

 

「なぜルティナが『エルフの一撃』のことを知っているんです?」

 

「エルフの一撃という魅了(チャーム)の伝承を母から聞いたことがあります」

 

 

「…私が見た文献にもそう書いてありました」

 

 …そうなると、カシアを見ると不味い? それとも見られると不味い? 近づくと不味い? 認識されると不味い?

 

 あの文献は帝都の図書館? もしロッジの図書室だとすると確認できない。

 

 いや、エルフの伝承ならエルフに聞くという手も…

 

 

 最後に、とんでもない爆弾を落として、その日は終わった。

 

 

 ロクサーヌさんとは、今生でも仲良くやっていけそうだ。

 

 前回ほど序列に拘らない様子に、前回との違いを感じていた。

 

 ちょっと自己主張(わがまま)嫉妬(やきもち)を表面にだしそうだ。

 

 でも、素のロクサーヌさんってこうだったのかもしれない。

 

 

 

 風呂から上がって、私は10日ぶりに旦那さまの隣で一緒に寝たのだった。

 

 

「もう二度と離れません。ずっと一緒です、子供も作りましょうね、旦那さま」

 

 今回はロクサーヌさんにも誰にも殺らせません。

 

 ド腐れエルフ(カシア)にも、魅了されないようにします。

 

 そのためになら、旦那さまからもらえる新たな力も使いこなしてみせましょう。

 

 うふふふっ、ふふふっ、むふふふっ。

 

 私は決意を新たに、旦那さまを私の美乳で包み込んた。

 

 旦那さま……愛していますよ。

 

 





 なんとか続きを更新します。

 このセリーも()()歪んでいます。

 でも、旦那さまが大好きです。


 当二次創作は“基本的に”スーパー・イージー・モードです、迷宮は。

 なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。

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