Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作:載せられた人
これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語
あの、どんでもない想定外が来た理由は?
クーラタルの町 ミチオ邸・食堂 春の15日・夕方
帰ってきたロクサーヌとセリー、ミリアに、応接室でのできごとを話したところ、
おかげで俺はキレなくてすんだ。
「
「まぁ普通に考えて1番隊とかが花形だよなぁ」
「それに
「まぁ、『医師』を持つ俺は毒物は全部解毒できるからなぁ」
「
「だって、セリーがこんなに怒ってくれるから…」
それに、ルティナに対してとんでもないことを企んでいたから、
セリーはそれを聞いて
「プライドの高いエルフが、
と滅茶苦茶いい顔をしている。
「セリーは前回も傲慢なエルフが大っ嫌いだったもんなぁ」
でも、それとこれとは話が別です、とまたキレる。
「だいたい、なんであんな
「この件な、…実は
「わたくしが! いったいなんで!?」
あの男はカシアに執着していたんだ。
「だから、カシアの従姉妹のルティナのことも知っていて、ずっと狙われていたんだ」
だから、仮にセルマー伯に帝都の別宅に軟禁でもされていたら、そこから救い出す、という名目で手を出されていたかもしれない…んだ。
「ルティナは、
「ミ、ミチオ様、相手が気持ち
俺に飛び込んできたルティナを抱きしめる。
怯えて震えている。
いっそカシアを狙ってくれればよかったのだが、
「というわけで、あの男は
と俺がアレで
「それでカッサンドラおばばもなんとかしようと大慌てしてだな」
おばばも、最初はちょっと面倒な奴を送り込んで、対処できないようなら
「でも、
だから、あの騎士隊の隊長の目的は、秘密裏にルティナを手に入れることで、本来の
「まぁ、俺も少しキレちゃったから、手紙の上にこんなこと書いちゃった」
と言って、食堂に常備しているメモ書き用のパピルスにペンを使って書いた。
100点中0点
次は、
セリーは最高にいい顔をしている。
ルティナはちょっと青い顔をしていた。
「ミチオ様、本当にこう書いたんですか?」
「おばばも、あの男が、使者として割り込んできたのには焦って、釘を打ってはいたんだ、が、相手の思惑までは知らなかった。結果的に、こっちに始末を任せるような奴を寄こしてきたんだぞ?」
俺が
「同情の余地なんか
ルティナも鑑定する習慣を身につけるようにしないとな、せめてハーブティーを鑑定するくらいはしような、と諭す。
「まぁルティナが相手を鑑定していたら、あまりの気持ち悪さに冷静でいられなかったと思うが……」
「えっ、あの男何を考えていたんですか?」
「そりゃあ…」
「ちょっと待ってください。カッサンドラおばばは、そこまで酷い人が送り込まれてきたことを…」
「知っていた。だから、くれぐれも穏便に済ますように! 謝礼も払うように! と強く釘を刺してはいたんだが…」
どうも、あの男は、一応全エルフ最高代表者会議所属の6番隊という、エルフの騎士隊の中でも金持ちのボンボンの息子たちが集められたという、元々問題が多かった隊の隊長でな、その権力で色々と好き放題してきた、札付きの
断定口調で言うのがおかしいと思ったのか、セリーが、
「もしかして、
と心配そうな顔をして聞いてきた。
「鑑定した結果、あまりにも下衆なことを考えていたので、
あのまま、俺を始末すると脅迫して、ルティナを連れ去って、拉致監禁して好き放題する気だったんだぞ、許せるわけないだろう?
それに、あそこにいた騎士は「捨て駒」扱いで、拉致に成功したら、俺と相打ちになったことにして口を封じる予定だったんだ。
「そんな奴を寄こしてきたんだ。それも釘を打っただけで済ましてしまったおばばを、手紙で『耄碌しましたね』と書かずにいられなかった」
そして、ニヤリと笑って続けた。
「それにな、一緒に『中忍』の暗示も同時にかけてやったんだ」
「権力を使って好き放題してきたことは、あの男にとって誇るべきところだったようでね」
今ごろ、エルフの騎士隊は、蜂の巣をつついたような大混乱に陥っている。
「それに、何をされても
全エルフ最高代表者会議所属の騎士たちは、6番隊隊長が自ら悪事をボロボロと告白していくので、呆れ返ってカンカンになっている。
「それに、強引に使者に割り込んだのも、密かにルティナを拉致監禁しようとしてことも全部
一頻り笑った後、
「とまぁ、色々と告白してくれるので、今まで好き放題されてきた
少なくともあの男のいる
「ぅわぁ…」
「それに、前のセリーの予想通り、カッサンドラおばばがルティナ宛に書いた手紙の件でも、セルマー伯をルティナに一目でもいいから会いたいとか言って、いびり倒していた」
それも、ねちねちと、厭味ったらしく、ね。
さすがのセルマー伯も、これはルティナの不在を気づかれたな、と悟ってしまった。
「なので、セルマー伯側の騎士の狙いは、実は俺が主ではなくて、
まさかの事態だよ。
「とにかく、カッサンドラおばばも、駄目な奴を送ってしまったことは気になっていたが、あの男に釘を刺すことで良しとしてしまったんだ」
結果、
「あの男は好き放題、その権限を使ってごまかそう、ってやってきてしまった」
カッサンドラおばばの状況も言うと、どうも、ネスコの迷宮が新たに西と南にもできてしまったので、一族の総力をあげて討伐することになったらしくてな、その隙を突かれた、という面もあるようなんだ。
と。
まぁアカシック・レコード先生のおかげだが。
「おまけに、その尻馬に乗ってあの男を責めていたセルマー伯も、ボロを出してズタボロになっている」
これからどうなると思う、とセリーに尋ねた。
そうですね……、としばし考え込んだあと、
「結局ルティナの失踪はバレたのですか?」
「おう、得意気に『失踪した
「……おばばの一族の者へする対応じゃありませんよね」
「ついでに、これまでの誇るべきこととして、悪事の証拠品とかも盛大にばらまいているからな。今、1番隊とカッサンドラおばばが主導して、口封じされないように守っているところだ」
もちろん、容赦無く取り調べはされているがな、と愉快そうに教える。
「なにせ、すべて
「セルマー伯は?」
「こっちはおばばが押さえているぞ。これまでの怠慢もあって、
もちろん、次期当主はルティナじゃあないぞ、ルティナの親戚辺りに声がかかっている、と教えてあげる。
そして、今のところ、ルティナは単身父親に逆らって、迷宮の攻略に身を投じた孤高の令嬢で、札付きの駄目男をいてこました英雄扱いになっているな、と状況を教える。
「それと、ルティナの元婚約者だが、あの男の
「わたくしと会うたびに、下卑た視線を感じていたのは勘違いじゃなかったのですね」
「というわけで、エルフの方は大騒ぎになった」
「こっちとしては、カッサンドラおばばに、ルティナの代価としてなら、ネスコの迷宮を3つとも討伐してもいいと提示しようとは思っていたんだ…」
この際、『エルフの懐刀』になるくらいなら問題無いと思っていたんだが、なぁ。
「存在の秘匿を条件にあげて。叙爵されるよりもお前たちと一緒でいたい。今度はみんなで子供を産んで育てるんだ」
「では、もし、次もバカなエルフが来たらどうしますか、旦那さま?」
「その時は
たかが中級ジョブ程度では絶対に防げない、
「
或いは、山を一つ吹っ飛ばす。
総Lv1万9000以上の本気の『魔法制限解除』されたメテオクラッシュを撃ち込む。
「そうだな、相手が無茶をいう度に山や森を吹き飛ばしてやる」
次も脅迫してくるようなら、やり返す、と続けた。
「今生では、鏡のような対応を考えている。善意には善意を、悪意には悪意を。脅迫してくるなら、脅迫をやり返す」
まぁ
「
とセリーに
その後、手を押さえて痛がっている。
俺は、急いで
「大丈夫か、セリー。でも、基本方針は、鏡のように、で行くぞ」
眼には眼を、歯には歯を、俺の世界では有名な
「こうなったんだ。向こうの出方次第で、エルフの味方にでも、敵にでもなってやるさ」
「となると、手紙に書いた、明後日の会談は…?」
「おそらく延期になる可能性が高いな」
そうだな、え~と、うん、いまあの男の告白を聞いて、裏取りを始めたところだから……そうだな、1週間は掛かるとして……じゃなくて、5日程度は延期になるんじゃないかな、と告げる。
「なんというか、
少々頭痛が痛いが*1情報が筒抜けだからな。
「では、当面こっちに手を出す余裕はない、と?」
「では、こっちはレベル上げに勤しめますね。それに…その……旦那さまとの…初めても……」
「そうだな、ちょいと買い物と仕掛けを作るから、その、二人きりで……」
「……その、いいの? ミチオ……」
はい!はい!!はい!!!
「旦那様、私も二人っきりでしたいです!」
ロクサーヌが勢い込んで提案してくる。
「じゃあ明日から
「そんな……わたくしってかなり先になってしまうのでは?」
「だから、
「???」
クーラタルの町 ミチオ邸・寝室 春の15日・夜
みんなでお風呂に入った後、
「では、セリーを頼む、俺」
「了解した。ロクサーヌたちを頼む、俺」
キャミソールドレスを着たセリーをお姫様抱っこした俺を寝室から見送る。
なんのことはない。『中忍』の
別に戦闘中以外に出せないわけではないのだ。
あの後、みんなで帝都の洋品店に行った。
ウサギの毛皮を売って、例の
そして、ロクサーヌが巫女のジョブを取得するために必要な滝行用の
さらに、
さらに、ちょっと高級そうなカンテラも2つ買った。
クーラタルの町 ミチオ邸・衣装部屋 春の15日・夜
寝室とは逆側に置かれたベッドに、
シーツと毛布をめくって、
キャミソールドレスを着たセリーを横たえる。
「まさか、旦那さまが二人になるとは思いませんでした」
「クーラタルの迷宮での修行のときも一人出していただろ?」
「…そういえば、一度出した後は、ずっと一緒に居ましたね…」
そういうこと。
俺はベッドのヘッドボードに置いたランタンに
「これが魔道具…」
「そうだ。このカンテラの光が当たっている範囲の音は外に漏れない。火が消えたら切れるが」
今でも皇帝の後宮とかでは使われている代物らしい。
「賢者以上であれば、作ることができるんだ」
「でも、気を使ってくれてありがとう、旦那さま……ミチオ」
そう、寝室にも置いてあるので、あっちの音が聞こえてくることも無い。
ちょっと不自然な静寂の中、セリーの上にのしかかった。
マットレスのきしむ音が響いた。
でも、外には聞こえてないのだ。
「セリーには本当に感謝してるんだ」
ちゅっ、と軽いキスを上から落とす。
我が家の石鹸で洗ったセリーの髪は、しんなりとしている。
触れると柔らかくて、まるで絹のようだ。
それが枕の上に広がっている。
指通りのいい髪を梳いていく。
「今回が始まってから、俺は浮かれていた」
セリーが叱ってくれなかったら、俺は自分に都合のいい解釈をしたままだった、
そう告げた。
「ミチオ…」
「それに、もしかしたらセリーが来てくれないかもしれない、って思ったのも事実なんだ」
「ばかっ! 皇帝相手に啖呵をきってくれたミチオを、……その…愛してるのに……来ないわけないです…」
「俺は前回、セリーを2番奴隷として買って、そして、どんどん好きになって、あ、愛するようになった」
でも、
「今回は、セリーは、自由民セリーとして俺の所に来てくれた」
「ミチオ…」
「そうやって、二人っきりのときとかに名前で呼んでくれるの、うれしかったんだ」
旦那さま呼びも嫌いじゃないけど。
「だって、前回パーティのメンバーとの約束を守って、つ、妻に迎えてくれたから…」
ご主人様じゃなくて、旦那さまって……呼ばないと。
「ありがとう、セリー」
「それじゃあ、私を可愛がって……ください」
「セリー」
唇を押し当てる。セリーとのキスはいつもはゆっくりしている。
でも、今日のキスは熱く、激しいものだった。
ちゅっ、ちゅ、ちゅぴっ、ちゅっ、ちゅぅ…ちゅぽっ
唇を合わせて、舌先を舐め合う。時に吸って、舌を絡める。
キャミソールドレスの上から、セリーの胸に手を当てる。
「ん、ふ…、ん。んふ、ふぅ、ふっ、あふっ」
セリーは小さいと謙遜するが、胸のサイズは体格の割には大きい方だ。
それに張りがあって温かい…いや熱いくらいだ。
それに、手に収まる感じがいい。
キャミソールドレスの前のひらいたところから、手を入れる。
熱い、セリーが濡れてる…
「んっ、あっ、もう…、お願い、ミチオ…」
俺はキャミソールドレスの裾を持ち上げると、セリーと協力して上から剥いた。
裸のセリーを抱きしめる。すべすべの肌が温かくて…、
「ねぇ、ミチオ…」
「私の初めてを奪って…下さい……」
「セリー」
俺は枕を掴んだセリーの手を、恋人つなぎで握りしめた。
「いくぞっ」
「あ、入ってくる。ミチオが入ってくる…う゛…あっ」
「大丈夫そうか?」
「へ……平気です…っ、」
「ミチオ…ミチオの好きなように…して欲しいんです」
「セリー…ィッ」
「あ゛っ、ふあ゛っ…あ゛っ、あっ…、うっ…ああ゛っ、ミチオっ、ミチオっ」
「私…ミチオの赤ちゃん…赤ちゃん産めるん……ですよね…」
セリーの眼から涙が零れ落ちていた。
「ああ、産んでもらうからな。俺とセリーによく似た赤ちゃんをな」
「セリーッ」
「こんなっ、あっ、あう゛っ、うああ゛あ゛っ」
「セリー、セリー、セリ…ィ」
「
「セリーっ、ぐっっ」
「あ、熱いっっ、ミチオのっっ、来た…っ、あぁあ゛あぁっ、」
「私のっ、今生でも、初めてをっ、ミチオにっ、あげられたっ、嬉しいです…」
セリー
俺はセリーの涙を上から舐めとっていく。
「明日の探索は、セリーとミリアはお休みだぞ」
「ねぇ、ミチオ……」
「どうした、セリー」
「もう少し、もう少しだけこのままでいて下さい…」
セリーの眼から涙が溢れている、
「どうしたんだ。痛いのか?」
「ううん、違うのです」
「お願い。このまま朝まで抱きしめていてほしいのです…」
「…重くないか?」
「この重さを朝まで感じてたいのです…二人っきりのときだけでいいから…」
「…よろこんで…」
俺は脱力すると体重をセリーにかけた。
なんとか続きを更新します。一応おばば編は最後まで書けました。
とんでもない想定外が来た理由、それは…
実はルティナって本当にヤバかったんです、という話です。
ハルツ公爵が強くルティナをミチオに勧めた理由の一つとしています。
本二次創作は“基本的に”スーパー・イージー・モードです、迷宮は。
なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。