Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作:載せられた人
これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語
今回どれほどおばばが手を抜いていたのか…杞憂であればいいのですが
クーラタルの町 ミチオ邸・食堂 春の27日・夕方
無事にカッサンドラおばばとの交渉を終えて家に帰ってきた。
まぁカッサンドラおばばも、手を抜いてくれた、というところだろう。
何しろ、まったくこちらの情報が無いのだから仕方ないところもある。
これでも、十分に高く買ってもらった方だろう。
それにしても、
「しっかりと、こっちのスキルを想定してきているな」
「そうですね、旦那さま。威圧系のスキルを持っていることと、洗脳・暗示系のスキルを持っていることにはしっかり気付いてそうですね」
「まぁ、あの男からは無理としても、騎士からは聞き取りしたんだろうな」
いえ、それ以外にも、セルマー伯の騎士からも聞き取りしているでしょうから、潜伏系のスキルを持っている、と思っているかもしれません、とロクサーヌが追加する。
「そっちについては、まったく触れてこなかったな」
「さすがはカッサンドラおばば様です。ロクサーヌさん、それ以外に気付いたことはありませんか?」
「そうだな、ロクサーヌ、なにか匂いでわかることはなかった?」
それが…
「実は、応接室の手前の部屋で飲んだハーブティの匂いが強くて、あまりハナが利きませんでした」
と述べる。
「「あれか…」」
すっきりとした爽やかな匂いでしたが、狼人族等へのハナ対策でもあったわけですか…とセリーが独りごちた。
「まさか。あのお茶一杯にそんな意味があったとは、ね」
でも、多分私が飲むまでは待たされたと思いますよ、とロクサーヌが言う。
「あの侍女さんの注意が、ずっとわたしに向いていましたから」
「あの…わたくし、鑑定して「ハーブティ」となっていたので普通に飲んだのですが…」
いや、そこはちゃんと鑑定したルティナが偉い、と褒める。
俺もセリーも鑑定して問題無いことを確認はしていたが、さすがに露骨に合図はできなかったからなぁ、と述べる。
そうです。もちろん毒とか入っていれば止めましたが、とセリー。
「あと、香水も不自然でない程度に使われていました」
多分、匂いで何かを判断することは難しいでしょう、とロクサーヌが続けて言った。
「今更ながら、よく無事に帰ってこれたな、ルティナ」
「えっ、わたくし実はピンチだったのですか!?」
「いや、そうじゃないけど、ルティナの父親とか呼ばれていたら絶対一悶着あっただろうし」
「そうですねぇ」
とセリーが考えながら続けた。
「旦那さまと肉体関係にあることを隠さないことにしたので、父親がいれば揉めましたね」
ロクサーヌとミリアも、うんうん、と頷いていた。
確か、ルティナの父親の身柄って、カッサンドラおばばが押さえてるんだよなぁ、とボヤく。
「だから、こっちと拗れさせる気になれば出していたのかもしれないわけでさぁ」
それに、ルティナの弟や妹のことも、おくびにもださなかったし。
「直接やり取りするなんて、そらおっそろしいことよく…」
「したよなぁ」「しましたね」
セリーと感想が被ってしまった。
こっちが意図していない情報をどれだけ抜かれたのか、考えるだけで怖い。
今から会話を思い出すのも億劫だ。
「でも、最悪ではなかった」
「そうですね。想定する最悪ではありませんでした、旦那さま」
「正直
「ですよねぇ、ルティナの従姉妹ですからね」
「う~っ、すみません。やっかいな
「でも、おばば、最後は本気で笑ってた、です」
「そりゃあ、ルティナがそれまで何もしてなかったこと十分知ってるからなぁ。迷宮討伐を夏までにする、なんて笑い話にしかならんわな」
「いえ、多分できると思って笑ってた、ですよ」
「私もそう思います。おばばはなにか確信して、笑っていました」
思わずセリーと顔を見合わせる。
「なにかあったか?」
「そういえば、途中で旦那さまが色魔持ち、ってことにパーティのメンバーを見て気が付いてましたね」
「いえ、あのとき一瞬声が低くなりました。おそらく色魔持ちとなにかあったんだと思います、旦那様」
「あぁ、ちょっとやんちゃした先達がいたことか。どうもカッサンドラおばばの一族の女に「淫魔」の種付けで子供を作ったやつがいたようなんだ」
「…それをなんで知っていたんですか? 旦那さま」
「あぁ、アレで調べてしまった。俺が作ったと思われても困るしな」
「
セリーに頭をぶん殴られてしまった。
「
痛たたたた
「いや、俺の名誉に係わる問題だぞ。はい、
「いいえ、…たしか、色味も年もあわないって言ってましたから、多分引っかけです」
とセリーが言う。
「どうしましょう。わたくしミチオ様と赤ちゃんを産むと公言していました」
「え~、ごほん、そこはいずれ公言するので構わないでしょう」
ちょっと照れたセリーがそう締めた。
「そうだぞ。そうでないと俺たちの子供ということにならないしな」
「はい。では、色魔以外に何で確信したのでしょうか? セリーさん?」
「そうですね、ロクサーヌさん…」
三人で考えているところに、
「あの…わたしくの記憶では、カッサンドラおばばの夫も人間で、一代で叙勲されたとなっています」
そこに、なにか共通点を見出したのではないでしょうか?
とルティナが言いだした。
それはカッサンドラおばばにしかわからない感覚ですね、とセリーとロクサーヌは納得した。
「経験者は語る、ということになるとなぁー」
俺たちではわからない話だ。
「ミリアも、ご主人様は、普通の人間と違うと思う、です」
これは褒めてるんだよな?
後日、セリーやロクサーヌともう一度カッサンドラおばばとの会話を確認しよう、となった。
そして、夕飯作って食べた。
現在、クーラタルの迷宮の攻略は、セリー達の錆落としの3日間のあと、15日もあったのだ。
45階層から再開して、現在は85階層に達している。
昨日83階層を周回して、レッドダイアトロLv83のトロと、レアドロップの中トロ/カマを多量に仕入れた。
そして、今日は84層のシザーホッグLv84の豚ロースと、レアドロップのヒレも多量に仕入れた。
なので今日の夕食は、トロの煮つけと、そのつけ汁をつけた味噌とんかつもどき、となった。
そして、みんなでお風呂に入った後、寝室に集合して、現在のジョブについて確認をした。
ベッドの中央にあぐらをかいて座り、背後に嫁たちが集まる。
「それでは、ロクサーヌから」
ぴこーん
獣戦士は種族固有職だけあって、上がるスピードが遅かったが、ようやくLv99を突破して、最上位ジョブの「真・獣戦士」を得ることができた。
同じく、暗殺者もLv99を突破したので最上位ジョブ「忍」を、剣士もLv99となったので最上位ジョブ「剣豪」を、僧侶もLv99を突破したので最上位ジョブ「婆羅門」を得た。
探索者は驚異のLv1000オーバーである。最上位ジョブの「探索師」を得た。
滝行を行って巫女にもなったので、現在上位ジョブの「司教」も得ている。
ただ、最上位ジョブのLvがまだ低いので、獣戦士と暗殺者は有効ジョブに残している。
「次は、セリー」
ぴこーん
セリーも種族固有ジョブがようやくLv99を突破して、最上位ジョブの「真・鍛冶師」を得ることができた。
後は、
一応、表向きに隻眼を1stジョブに残しているが…
「次は、ミリア」
ぴこーん
ミリアも種族固有ジョブがようやくLv99を突破して、最上位ジョブの「真・海女」を得ることができた。
あとは、刺客(上位ジョブ)・くノ一(最上位ジョブ)に加えて、暗殺者Lv99を突破したので最上位ジョブ「忍」、また、僧侶もLv99を突破したので最上位ジョブ「婆羅門」を得た。
あとはもうちょっとで最上位ジョブに届きそうなものが多く、ちょっと停滞している感じかな。
「次は、ベスタ」
ぴこーん
完全にパーティ効果での養殖だ。
ベスタも種族固有ジョブがようやくLv99を突破して、最上位ジョブの「真・竜騎士」を得ることができた。
あとは、薬草採取師系の最上位ジョブ大薬師も得ている。結局今のところ僧侶系も巫女系も最上位ジョブと上位ジョブにあげている状況だ。
なお、1stジョブ対策で、村人がえらいことになった。まぁだからといって何もないが。
「最後は、ルティナ」
ぴこーん
完全に魔法使い系に仕上がっている。
あと、剣士がLv99を突破したので最上位ジョブ「剣豪」を得たのでそっちに乗り換えた。僧侶もLv99を突破したので最上位ジョブ「婆羅門」を得たが控えになっている。というのも、『医師』を目指して、錬金術系と薬草採取士系の最上位ジョブ「真・錬金術師」と「大薬師」を得て、上げているところだ。
探索者は驚異のLv1000オーバーである。最上位ジョブの「探索師」を得た。
魔法使いも1stジョブ対策で残しているため、こっちもLv1000オーバーである。
嫁たちはだいたいこんな感じだ。
パーティキャラクター設定により、ボーナススキルの詠唱省略を全員持っているので、パーティで魔法を撃つ、となると、俺(『森羅万象』+
或いは、ボーナス呪文のメテオクラッシュかγ線バーストを3人で同時に撃つのとどっちが悲惨でしょう? ってもんだが。
今のところ、ベスタは帝都の奴隷商人に預けられるようで、パーティを組んでいることはバレてはいない。
ベスタへの奴隷教育が終わったときには、合図を出してもらうようにしてあるから、早めに買えることを祈ろう。
迷宮討伐は、やっぱりパーティのメンバーが揃ってから、やりたいからね。今みたいに分身で補うというのは……
でも、そうだな。嫁さん達が妊娠・出産・育児している間は、分身を使わざる得ない、って感じになるのかな?
あぁ、早くロクサーヌとの赤ちゃんが欲しい……1番目っていう約束だから。
そして、セリー・ミリア・ベスタ・ルティナにも生んでもらいたい。
嫁と俺によく似た女の子たち…いいね。
もちろん、俺と嫁によく似た男の子でも歓迎するが。
そのためにも、ネスコの迷宮をさっさと討伐して、カッサンドラおばばに後ろ盾……まではいかなくとも、好意的中立くらいにはなってもらわないといけない。
ただ、今回の一件で、さすがにカシアにルティナのことはバレただろう。
おそらく背後に俺たちがいることも確信したに違いない。
アレはルティナを守るためには必要なことだった。
だから後悔はしていない。
していないが、果たしてこの結果が、カシアの行動にどういう影響を与えるのか?
セリーたちに相談する内容が増えてしまって申し訳ないが、一緒に対策を考えてもらおう。
カシアの行動への対応方法を。
そして、カシアが持っているであろう『エルフの一撃』を喰らわないようにする方法を。
或いは『エルフの一撃』への対抗手段を。
俺の愛する嫁たちとの、この異世界迷宮でのハーレムのために。
「では、今日の二人きりは私です、旦那さま……ミチオ」
俺は、俺に手を振ると、セリーをお姫様だっこで抱き上げた。
おばば編、エピローグを更新します。
今回おばばが、どれくらい手を抜いていたのか…これが杞憂であればいいのですが。
その一端をみんなで検討します。
この二次創作は“基本的に”スーパー・イージー・モードです、迷宮は。
なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。