Re:異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作:載せられた人
これは“ミチオ・カガ”が取り戻す物語
ミチオとロクサーヌはたくさん話し合ってたくさん約束をしました
ベイルの町 517号室
「──ん……」
目覚めると、ロクサーヌを抱き枕にして眠っていた。
左側にロクサーヌを寝かせ、両手を背中に廻している。
朝か…?
まだ薄暗い。
心地よい目覚めだった。
眼の前でロクサーヌが、すーすーと寝息をたてている。
こんな寝起きが
ロクサーヌのすべすべとした肌が気持ちいい。
柔らかく、そして優しい肌触りだ。
抱き心地も素晴らしい。
肌と肌が触れ合ったなめらかさと温かさ
左腕をロクサーヌの下に滑り込ませているが、それほど重くないし、しびれてもいない。
人の重みがこんなに心地いいなんて知らなかった。
軽く抱き寄せ、背中をなでた。
ふんわりとした背中の感触を楽しむ。
ああ、まだ、ロクサーヌ
と、頬に感触があって
ちゅーーーーーっ
と、突然、唇が覆われる。
ロクサーヌがキスをしてきたのだ。
「おはようございます。旦那様」
そうだ、取り戻しただけじゃない、それ以上を手にしたんだ。
「おはようロクサーヌ。ありがとう」
目を開けたが、ロクサーヌの美しい顔は見えなかった。
「背中をなでたときに起こしてしまったかな」
「いいえっ、問題ありません」
「そうか」
触感だけを頼りに抱き寄せて、こっちからもう一度、
ちゅーーーーーっ
見えなくてもキスはできた。
と、
チュル チュプ
ロクサーヌが、唇の間から舌を差し込んできた。
こちらもゆっくりと誘うように舌を動かし、ロクサーヌの柔らかい舌を絡め取る。
即座に絡め返されて、吸い出されてしまう。
ペロッ レロォ ニュル チュゥゥゥゥゥ
昨日は結局お話しだけで終わって『おあずけ』だったから、このまま押し倒したくなってくる。
が、
キスをしたまま、手を頭の方に持っていき、髪をなでる。
なめらかなすべり心地を楽しんだ後、口を放した。
荒い息をなだめながら、
「このままっていうのもいいんだけど、約束通り迷宮でロクサーヌと一緒に戦ってみようか」
と提案した。
「はい…」
惚けていたロクサーヌも、
「旦那様……いえ、ご主人様」
と、眼付をキリッとさせた。
名残惜しいが、ロクサーヌを放して上体を起こす。
身を起こしてベッドに腰かけると、
「シャツをお持ちしますね」
おっ、着せてくれるのか。
なつかしいなぁ。叙爵された後は、
「悪いな」
「いいえ、どうぞ」
まだ慣れていないのか、どこかぎこちない。
と、首を通すときに、ロクサーヌの
「す、すまん」
「くすくすっ、私の方こそすみません」
慣れていないというか、真っ暗だからか。
「暗いのに、大丈夫か?」
「その、あまり夜目が利くほうではないんです」
「あぁ、そうなんだ。でも、無理しなくてもいいぞ」
他の服は受け取って、自分で着ることにする。
ズボンを履いて、上着を着て…
さて、ロクサーヌは?
廻りを見ると、レベルが上がって基礎ステータスがあがったからなのか、
着替えているロクサーヌの輪郭がほんのり見えた。
本当にスタイルいいよなぁ、
って、覗いているようでバツが悪い。
自分の分のボーナス装備品の武器と防具の7をそれぞれ取り出した。
『真・デュランダル』両手剣に、『真・アイギスの鎧・籠手・兜・脚甲』のセット装備だ。
防具7はセット装備だけあって、見た目の調和がとれているのもいいところだ。
その後、ロクサーヌの装備もアイテムボックスから取り出した。
『聖剣レギンレイヴ』レイピアと、『聖レギンレイヴの鎧・聖籠手・兜』を取り出して机に置く。
昨日の夜中、
ロクサーヌとたくさん話をした。
条件付き奴隷になった経緯
バラダム家の娘との決闘
人間関係特に男関係で色々と面倒があったこと
昔組んでいたパーティのこと ─新参で扱いが悪かったこと─
叔母の農家にやっかいになったこと
両親が探索者で迷宮で倒れたこと
そして、たくさん約束もした。
いずれ結婚すること
その時は奴隷から解放して妻になること
子供が欲しいので人間の固有ジョブを極めてほしいこと
─すでに極めていることをロクサーヌに言えませんでした─
それまで迷宮の攻略を進めること
そのためにパーティを作ること
でもパーティの
─女奴隷に限定しなかったのは、実は幸運+99のアシスト─
その代わりハーレムはパーティ上限まで認めること ─側室・妾としてなら─
─当作では+9人いけますがロクサーヌは知りません─
そして私が一番に子供を産むこと
いつか迷宮を討伐すること
私を一番に愛して浮気しないこと ─側室・妾以外は浮気判定とのこと─
もしかして、ロクサーヌにも記憶が戻っているんじゃないだろうか?
全部ではなくとも一部だけでも。
狙ったかのように、ピンポイントで
これがロクサーヌの
そろそろ着換え終わったようなので、
「窓開けるけどいいか?」
と確認すると、
「大丈夫です」
と応えがあった。
返事を待って窓を開けると、朝まだ淡い朝日が入ってくる。
…やはり、ロクサーヌは美しい。
薄っすらとした朝日のなかで煌めいているようだ。
「ロクサーヌはこの装備品を装備してね」
「ふふっ、はいっ、ありがとうございます」
互いに手伝いながら、装備品を身に着けていく。
鎧は、頭から被って脇や腰のベルトを締めないといけないからね。
当然なことに、ロクサーヌの鎧は、セリーがロクサーヌ専用に竜硬革と竜鱗、それに
なので、
その上から剣帯を付けて、
最後にリュックサックを背負う。
仕上げに、ロクサーヌに確認してもらう。
すっかり『迷宮モード』になっているロクサーヌのチェックは厳しい。
問題無し、となったので、今度は俺がロクサーヌのチェックをする。
うん、問題無し。でも、正直低階層の探索者の恰好には見えないかな。
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「はいっ、…ご主人様」
部屋に鍵をかける。それを旅亭の受付で預ける。
気をつけてな、の声に手を振って返した。
まだ薄暗い町の大通りを、ベイルの迷宮目指して二人で手を繋いで歩いていく。
西門を出て森まで畑の中を歩く。
森に入ってすぐのところに、土が不自然に盛り上がった小山があった。
その山の側壁に短い洞窟ができて、その奥に真っ黒い壁が張り付いている。
早朝すぎる時間だからか、迷宮の前には誰もいなかった。
「それじゃあ、入るぞ」
「はいっ」
ずぶぶぶっ、と黒い壁に入っていく。
一瞬だけ真っ暗な領域を通って、迷宮の中に出る。
ベイルの迷宮 1階層
「…これが」
「ベイルの迷宮…」
出た場所は、洞窟風の小部屋だった。
それも結構な大きさの石が組まれた風になっており、所々表面を木の根が伝っていた。
人気のない古代遺跡みたいにも見える。
5~6メートル四方はありそうな、正方形に近い小部屋だった。
明るくはないが、
遠くが見にくい以外、灯りの心配はなさそうだ。
小部屋からは道が延びていた。
前に一本、右に一本、左にも一本。
後ろには黒い壁がある。
そこが出入り口であり、俺が入ってきた場所だろう。
小部屋から延びる道は、どこかのトンネルのような、薄暗い空間だった。
通路の幅は3メートルくらいで、割と狭い。
更に、薄暗いため、奥の方まで見通すこともできない。
前の道は、すぐ先が十字路になっているようで、結構複雑にできているようだ。
まぁ、地図が右上に見えている俺には関係ないが。
既に1階層の地図になっているようで、ところどころに赤い点が見える。
黄色い点が見えないので、他人は居ないようだ。
アイテムボックスから
「じゃあ奥に行こうか」
「はいっ、お任せください」
そして、歩き出そうとして、ロクサーヌを見る。
…ロクサーヌを見る。
…見る。
あれっ?
「あ、あのぅ…私の顔になにかついてますか?」
あっ!
「い、いや、さて、どっちに行けばいいかなぁって」
ロクサーヌがかわいくハナをスンスンと鳴らした。
「ご主人様、魔物をお探しなら、近くにいるのは右です」
「え? わかるの」
「はいっ、匂いがします」
「特段、何も匂わないが」
そうだった。初めて迷宮に入った時に教えてもらったんだった。
「狼人族だから?」
「狼人族の中でも、私は特にハナが利きます」
魔物を感知するのは得意です、と、ぐっと拳を握りながら教えてくれた。
「すごいよなぁ…」
「あ、ありがとうございます」
ちょっとテレてる。
「じゃあ魔物に近い所を頼めるか」
「わかりました」
ロクサーヌのアドバイスに従って、右の通路を進む。
こっそりと右上の地図を確認してみたところ、たしかに最寄りの赤い点があった。
一分も歩かないうちに、ニードルウッドが現れた。
「おっ、いたいた」
ロクサーヌすごい。
見て良し、迷宮で良し、ベッドで良し……って今生ではまだだけど
とにかく三拍子揃っている。
「じゃあ、ロクサーヌから攻撃して」
「はいっ、行きます!」
ロクサーヌがレイピアをバッと抜きながら風のように駆けだした。
俺も後を追って駆けだした……もちろん
接敵したロクサーヌは、ニードルウッドが攻撃してくる前に、
「えいっ」
素早く突いて一撃を入れて、サッと離れる、
その一撃で魔物を倒してしまった。
「よし、低階層なら一撃で倒せるな」
ロクサーヌを見ると、信じられないような顔で
「あの…私、こんなに強いはずありません。このレイピアがすごすぎるんです」
たしかに、隻眼セリー渾身の作品だ。
スキル融合前でも十分な攻撃力を持っている。
が、それ以上に俺のジョブの
なにせ、ジョブ『
それ以外のマスタージョブも大抵、効果の一番高いステータスは極大か特大だ。
『
それに、効果は低くても、Lv5246を誇る探索者に、
ぶっ壊れ性能を誇るのが、効果設定が8個*1できるようになった、Lv5231の遊び人だ。
効果を8個、Lv5231で運用できるとか、もはや何でもアリでしょ。
「それに鎧も軽くて、するするで、全然動きの邪魔になりません」
そうだろうそうだろう、
素材も竜硬革と竜鱗、聖銀とオリハルコンを使った超軽量仕様だ。
それに、セリーが血涙を流しながら、ロクサーヌの身体を採寸して動きやすいようにデザインしていたからなっ。
なぜか得意気な顔でブランチを回収して、ロクサーヌの後ろのリュックサックに入れる。
「次はどっちに行けばいい?」
スンスン
「このまままっすぐです」
「わかった、まっすぐだな」
「あ、ありがとうございます」
奥にまっすぐに歩き出そうとすると、ロクサーヌがペコリと頭を下げてきた。
「ん、なんで?」
「昨日もお話ししましたが、昔組んでもらっていたパーティで私は新参だったので、意見など聞いてもらえませんでした」
「そうだったな」
「戦闘の時も、遠巻きに見ていろ、とか、後ろから攻撃しろ、って……」
ロクサーヌの自己評価が低い原因なんだろうな、でも、
「もったいない。せっかく能力があるんだから使わなきゃ」
「はいっ!」
ロクサーヌの表情が、パァッ、と明るくなった。
「お役に立ててうれしいです!」
守りたい、この笑顔。
「よろしく頼む。次は俺の番だ」
そうそう、ダメージ限界突破は外しておかないと。
「はいっ。こちらです」
ロクサーヌは先に立って歩き出した。
おっ、喜んでる喜んでる、
尻尾がピクピクしてる。
今生では初めてになるのかな?
数分もしないうちに魔物の居る所に着いた。
いや、ホントに頼りになります。
これで一般の探索者に比べると倍以上の効率になる。
魔物? もちろん、一撃で倒したよ。
そうやって1階層を探索する。
あるところに来たところで、
「ロクサーヌ、廻りに別の探索者がいないか確認してくれ」
とロクサーヌに確認してもらう。
「はいっ。今この階層にはいないと思います」
念の為、右上の地図も確認する、黄色い点無し、ヨシッ。
「では、今から
「えっ?」
一息ついて、
「覚悟はいいか? 俺はできてる」
「はっ、はいっ」
左手で腰の高さくらいの凸型の石壁を押す。
その部分がズズズ…と奥に開いていく。
「行くぞっ」
「はいっ!」
…なぜかロクサーヌは喜んでいるようにみえた。
互いの背後をカバーしながら、一撃で一体ずつ相手を倒していく。
自分の死を意識した場所、
異世界とはいえ現実だと実感した場所、
倒されることは絶対の死を意味すると感じた場所、
でも、
その場所を、ロクサーヌと蹂躙している。
俺は負けない、
ロクサーヌと幸せを掴んでみせるっ!
「うおおおおぉぉぉおおおおぉぉぉぉーーーっっっ!!!」
ロクサーヌを背後から襲おうとした
斬って斬って斬って、突いて斬って突いて、
最後の敵をロクサーヌと同時に斬り裂いた。
少しだけ荒くなっていた息を整える。
ロクサーヌも上気した顔で、
「すごい、すごいです旦那様、すごいんです」
その興奮を抑えきれていないようだ。
「私たちならやれます! 魔物なんて! 迷宮なんて!」
クルクルと廻りながら、手足を振って、
「迷宮なんて討伐しちゃいます!
全身で喜びを表現している。
「そうだな」
少しだけ落ち着こうか、お願いだから刃物を抜き身で振り廻さないでっ
「あはははははっ、あはははははっ、あはははははっ、ゴホッゴホッ! あっ」
笑い過ぎて
後ろ向きに倒れそうになったところを支えて起こして、背中を擦ってあげる。
「す、すみません。ちょっと、はっちゃけてしまいました」
まさかロクサーヌのてへっペロッを見れるとは思わなかった。でも、
「いや、気持ちはわかる」
俺も色情狂のジョブを得たときには、似たようなもんだった。
あれだ、テンション・アゲアゲってやつだ。
ロクサーヌが落ち着くまで、彼女の頭をポンポンと撫でるのだった。
なんとか書けたので、投稿します。
前回のロクサーヌが受け入れられた?ようでホッとしています。
それなら、今回のロクサーヌもいけるかなぁ
原作を読んでいてロクサーヌの迷宮への執念を考えていたら、こうなりました。
繰り返しですが、当二次創作は、スーパー・イージー・モードです。
なので「ついて行けない」「合わないな」と思われた方はブラウザバックをお願いします。
PS.レベル-経験値換算表の間違いを確認したためミチオのLvを修正しました。