歩夢と侑とシオンが乗った特急「サンダーバード」は金沢駅に到着した。
「やっと、金沢ね。」
「うん。」
「俺は、侑と歩夢と一緒に行くのは初めてだな。」
「えっ、本当なの。」
と、歩夢はシオンに言った。
兼六園
日本三名園として有名な兼六園。国の特別名勝に指定されています。広大な園内には築山、池、茶屋などが点在しており、それぞれの景観を楽しみながら廻遊する庭園となっています。四季を通じてさまざまな自然美が堪能でき、雪から木の枝を守るために施される“雪吊り”は金沢の冬の風物詩として、ぜひ見てみたい景色です。夜のライトアップでは幻想的に彩られた庭園が広がります。
「歩夢、待ってた。」
「今は、兼六園で紅葉を見ていたところよ。」
「そうなんだ。」
「美しいわ。」
「何か、ロマンチックって感じだわ。」
と、侑は言った。
武家屋敷
昔ながらの土塀や石畳の小路が残り、豪壮な武家屋敷が立ち並ぶ長町武家屋敷跡。伝統環境保存区域および景観地区に指定されていて、今でも趣のある景観が維持されているエリアです。冬になると町並みの土塀を雪や凍結から守るために「こも掛け」が行われ、金沢の冬の風物詩を見るために観光客が訪れます。この界隈から繁華街の香林坊に抜ける鞍月用水沿いには割烹、郷土料理店、カフェなどが立ち並び、たくさんの人で賑わっている。
「おい、何で手をつないでいるんだよ、歩夢。」
「だって、金沢へ行ったら一度はやって見たかったのよ。」
「おいおい。」
と、そう言って2人は武家屋敷を歩き回った。
そして、兼六園を見物した歩夢と侑とシオンはひがし茶屋街へ向かった。
「やっぱり、いいわね、金沢は。」
「本当だよ、いつもは名古屋から特急「しらさぎ」に乗って金沢へ行ったから、今回は京都から特急「サンダーバード」に乗れるなんて夢にも思わなかったよ。」
「あのー、あなたも旅行に来ていたんですか。」
「ええ、この2人は東京から来た友達で、俺は名古屋から来たんですよ。」
「えっ、そうなんですか。」
「はい。」
「あなたはどちらから来たんですか。」
と、歩夢は1人の女に言った。
「私は、東京から来たんですよ。」
「あら、奇遇ですね。」
「実は私と侑ちゃんも東京から来たんです。」
「そうなんですか。」
「それで、次の旅は何処へ行くんですか。」
「私は、次の日に七尾線に乗って能登へ行くんです。」
「へぇー、俺たちも明日行くんですよ。」
と、シオンは言った。
「まぁ、そうなんですか。」
「ええ。」
次回は、特捜班の登場です。