花に嵐   作:上枝あかり

22 / 72
高瀬舟 13

 道なき道をガサガサ突き進みます。急斜面に体力を取られどんどんバテていき、体力宇宙の奥村くんも熱帯夜の暑さに汗をかいていました。でも、辛いなんて言ってられません。意地で顔を上げ歩きます。少しして木々の開けた場所に出ると、目の前には建物がありました。

「えっ!? なんだこりゃ……!」

 正しくは建物ではありません。城や寺院のような建物に見える菌塊です。一城ほどの大きさになる、って本当にお城になるんですか。汗を拭って、息を整えます。ああ、こんななら水も持ってくればよかった。

「どんどんフツーの建物みてーになってきたぞ!」

「……クソッ、早よせんとマズイんかもしれん! ……急がんと!」

 中央に鎮座する胞子嚢はコゴミのような形から洗練された丸い形になっていて、もう見間違いようがありません。今のところは大人しいですが、いつどうなるかわかりません。でも、この建物っぽい菌塊、踏んでいいやつなんでしょうか。踏んでいいにしても登るのには骨が折れそうです。

 急に、茂みの方からガサ、と音がしました。まさか藤堂。構えても音の方に人影はなく、やがて出てきたのはにゃーんと鳴く一匹の猫又(ケットシー)

「クロ!」

 旅館の方で見ないと思ったらこんなところに。クロは奥村くんに向かって、何かを伝えようとするように動きもつけてにゃーにゃー鳴いています。

「え!?」

 奥村くんが相槌のようなやつをうってます。坊は混乱した目で奥村くんとクロを交互に見ます。

「不浄王の事か? わかってるけどそーゆーワケにいかねーんだ。俺達はコイツ倒すために、上まで登んねーと」

 坊がしばらく視線を往復させた後、困ったようにこっちを見ました。そっと、奥村くんが悪魔の言葉をわかることを耳打ちします。その事実を知っていても、ちょっと困る光景ではあるんですが。クロはなおも必死に奥村くんに訴えているようです。

「でも誰かがやんねぇとヤベーんだよ」

 雰囲気的に、危ないからやめろと言いに来てくれたのでしょうか。奥村くんの言葉に、クロは一瞬黙った後、ボン、と煙をあげて見上げるような、乗用車くらいのサイズに巨大化しました。……巨大化!?

「まじで!?」

 たぶん、奥村くんの言った「まじで」と私達が今思ってる「まじで」はちょっと意味が違います。そっか、巨大化……門番ってこういう……。何でもアリやな……。

「クロ……! なんていい奴だ! 勝呂、鶯花、乗っけてもらおう!」

 奥村くんは興奮して、私より事前情報がなくて放心している坊の背をバシバシ叩きます。

「え゛ェ゛ッ、のる!?」

 私と坊でハモりました。う、うそやろ。乗る、て。つい一・二時間前まで抱っこしてたネコに乗るって。鞍もないのにネコに乗るって。慌ててクロを見ても、さあ乗れと言わんばかりにこちらを見つめるばかり。坊の頭の上の伽樓羅(カルラ)もすまし顔です。

「よし、落ちたらあぶないから鶯花は真ん中な! ってことで勝呂、のる場所ジャンケンポイ!」

 奥村くんの唐突な振りに坊は何故か出しにくそうなチョキを咄嗟に出しました。奥村くんは単純明快なグー。まだ事態を飲み込みきれない私達を置いて奥村くんはよっしゃ勝った! と喜びます。

「俺前もーらい! クロ! しゃがんでくれ!」

 奥村くんの言葉で、クロは四肢を折ります。奥村くんはクロの背中、首の後ろに跨り、そして私に手を伸ばしました。

「ほら、早く来いよ。……あ、鶯花は俺の後ろじゃ怖いか……?」

「こ、怖くあらへん! 奥村くんの炎、しえみちゃんは燃やしとらんかったし安全なんでしょう! きっと! ええわ! もう乗る! 乗ります!」

 覚悟を決めて瞼をギュッと閉じ、奥村くんの手を取ってクロの上に乗ります。奥村くんの瞳やらクロに乗ることやら不浄王に近付くことやら和尚(おっさま)や蝮ねえさまの容態やらもう怖いことだらけでちょっと恐怖心が麻痺して開き直ったとも言います。一歩では背骨の山までたどり着けず、ぬいぐるみのように柔らかな毛並みを踏むのを躊躇って二歩目が出せずにいると、そのまま奥村くんが引っ張り上げて乗せてくれました。坊も小さく「ええい!」と気合いを入れてから塀を乗り越えるような要領でクロに登ります。

「坊、しっかり掴まってくださいね」

「言われんでも……うお!?」

 変に途切れた言葉に背後を振り向くと、坊はクロの片方の尻尾に胴体を巻き取られ、腹ばいのような形になっていました。クロに直接捕まっている分、私に掴まってるよりは安全そうです。……でもアレ、どっかの遊園地にあるらしい怖いジェットコースターの乗り方で見たことあります。クロがにゃん、と鳴きます。

「しっかり掴まったか?」

 奥村くんの通訳に、慌てて奥村くんの貫頭衣(ポンチョ)の裾を握って返事します。坊も四つん這いのような姿勢になって私の貫頭衣(ポンチョ)の裾を掴んで返事しました。

 途端。お尻の下の筋肉が躍動して、重力を感じました。顔面に風を感じてみるみる地面が遠ざかって不浄王は近づいて、私、今、飛んでます。

「ぎゃっはははは!! やべーたけえ!」

「っ」

 歯を食いしばっていたので、悲鳴が上がりませんでした。跳び上がったクロの体は今度は重力に従い落ちていきます。内臓が浮く感覚に手汗が滲んで、息が止まります。正直、めちゃくちゃ怖い! 例えるならジェットコースターが生き物で出来ててレールも安全ベルトもなくてさらに不浄王がいる感じにボーナスで目の前に青い炎と結びついた奥村くん。あかん全然例えられてへん。もうあてどんな絶叫マシンも怖くないかもしれへん。

「ぐわ゛あ゛ああ! シッ、シヌ!」

「ウヒヒ!」

 坊の悲鳴はよくよくわかります。今息してたら、私も大音声で叫んでいたでしょう。むしろ何で奥村くんそない楽しそうなん。あて泡吹きそう。クロが出窓のような菌塊に着地して、再び跳躍。その直後クロが振り返って、上ばかり見ていた私も振り返ると、さっきまで建物のようだった菌塊は今までのように不規則に成長してこちらを追ってきていました。クロは体をよじって菌塊を避けます。う、うわ。

「これでは触地印……結界の中心点を穿つ場所がないな」

「それ以前にゆっくり(まじな)い唱える余裕もないわ!」

 伽樓羅(カルラ)の静かな声と、坊の焦った声。坊の結界完成までは干渉を防ぐため私の結界を張るのは避けたいですし、私が来たのは本来その為ではありません。

「クロ! どっか胞子嚢に一番近い、足場になるような場所はないか?」

 奥村くんが坊の言葉を受けて、回廊のような場所を走るクロに聞きました。

「なんちゅうデカさや」

 坊の声。振り返れば坊は胞子嚢を見ていました。巨大な胞子嚢。あの中には人を殺せる瘴気がパンパンに詰まっているわけで。見れば見るほど、考えれば考えるほど恐ろしさしか感じません。心配事だって山積みです。でも、ええい! 坊のため明陀のため京都のため、自分で来た以上やれるだけやるしかありません。やることだって決まっていて一つしかありません。でも、私にちゃんと軍荼利(クンダリ)さんを喚べるでしょうか。見ればお山の裾には広がる京都の夜景。私の震える背を掴む坊の腕。

 寒くもないのに震えている体を叱咤していると、急に内蔵の動くような音が聞こえました。

「あー、アレ巨大な肉まんに見えてきた……。やっぱ団子だけじゃ足んねーよな……」

 奥村くんです。胞子嚢を見てその反応って大物なんですか阿呆なんですか。

「……お前よくそんな平気でおれるな……! 俺は正直、恐ろしい」

「そりゃお前がジャンケン負けたからしょーがねーだろ!」

「そーゆう話やないボケ! お前かて剣抜けへんねやったら、ただの棒キレ持った怪力やろ! ちっとは怖くないんか!?」

 奥村くんはそれに答えませんでした。空元気なのでしょうか、と思った途端クロが回廊から飛び降ります。いきなりのことに少しゆるんでいた口元は悲鳴を留められません。

「きゃあああーーーー!!」

 慣性に負けてお尻が浮きかけて、坊の手がそれを引き戻してくれます。 そして着地。あ、あかん、怖かった、涙ちょっと出た。クロが着地したのは菌塊に覆われていない岩場でした。これ、お寺のどこでしょう。先に坊がクロから降りて、それに続いて毛並みの上を滑り降ります。奥村くんはクロに乗ったまま言います。

「――よし、ここで勝負決めようぜ!」

「お前、また自暴自棄になっとるんやないやろな」

 坊の言葉に、奥村くんは少し穏やかに笑って言いました。

「……なってねーよ、()()。つーかお前らこそビビッてんじゃねー!」

 奥村くんは今度は不敵に笑って言います。まるで余裕有りげに、難無いことのように。

「多分みんな、今頃やれる事やってんだろーから俺達もやれることやろうぜ! 勝呂姫は結界つくるのに集中しとけ!」

 つい吹き出しました。姫。坊が姫。脳内に十二単やらピンクのドレスやらを着た坊が現れます。

「だ!? 誰が姫やドツキ回すぞア゛ア゛ア゛!? 鶯花も笑うな!」

「そりゃメソメソしてっからだろ。俺だってお前みてーなゴツイ姫の騎士(ナイト)なんてごめんだよ。なー鶯花?」

「や……、フフ、あては案外本望かも……。フッ、坊がひいさま……」

 笑うなと言われて笑いをこらえても肩が震えます。さっきまでの嫌な震えとは違う震え。体の芯が暖かくなって、今ならきっと軍荼利(クンダリ)さんを喚べます。

「クッソ! お前なんぞに言われんでもやるわ!」

「おうッ、よろしく頼むぜ!」

 そして不浄王を見上げた奥村くん。この世のものとは思えない巨大な悪魔を前にして奥村くんは言います。

「勝つぞ!!」

 その、刀を握った手が少しだけ震えているのに気づいてしまいました。ああもう、見覚えがあります。兄という人種は年の差関係なくこうなのでしょうか。自分だって怖いのに、怖くなんてありませんって顔して発破をかける。

「行くぜ愛馬クロ!」

 奥村くんはクロを降りて飛び出して、坊は手に数珠をかけて真言を唱え始めました。私はその斜め後ろに正座して、荷物をおいて懐剣を取り出して、ついでにいつでも鞄の中身がとれるようにします。奥村くんは青い炎を散らしながら菌塊を蹴散らしていて、目を逸らして坊の背を見ます。そして長い真言の終わり、坊が触地印で地に触れた時、坊の頭の上にいた伽樓羅(カルラ)は大きくなって赤い炎を溢れさせました。

「勝呂竜士、お前の結界呪……、確かに聞き届けた」

 そして炎の軌跡を残しながら大きく頭上に上がっていき、シャボン玉のように赤い炎が覆っていきます。暗い夜空を炎が照らして、それがあまりにきれいで。

「きれい……」

「すげーー勝呂! やっぱカッケーなクソ!」

 坊は一仕事終えて息をつきました。こんなきれいで大きくて、きっと複雑で強力な結界見たことありません。伽樓羅(カルラ)劫波炎(ゴウハエン)があっても維持には力がいるでしょう。見とれている訳にはいきません。それに、どんどん菌塊の動きが速くなっています。

「雪……男?」

「奥村前!」

 急にここにいない弟を呼んで振り返った奥村くんに坊が注意を促しました。私は数珠を手に掛け、正座で刀を抜きます。本当なら、これだけで。もしくはここで真言を唱えるだけで喚べねばならないのですが。刀身に向け語りかけます。

「私は宝生が盟友冬隣の十八代若僧正鶯花。十七代若座主勝呂竜士が怨敵不浄王を封ずる結界を張るのを助ける為、力を貸してください」

 刀の切っ先で軽く手の甲を切り、浮いてきた血を刀身に落とします。そして、来るとだけ信じてあんなに沢山練習した真言を。

「ナウボウアラタンナウ・タラヤヤ・ノウマクシセンダ・マカバサラクロダヤ・トロトロ・チヒッタチヒッタ・マンダマンダ・カナカナ・アミリテイ・ウン・ハッタ・ソワカ!!」

 唱えきって現れた、腕に巻き付く白い蛇体。赤い炎にきらめく鱗、金色の目。それには少し宝生のあねさまらを思い出します。無事に軍荼利(クンダリ)さんを喚べました。そして安堵と同時に襲いかかる、体が軽くなる感覚と体の自由が奪われる感覚。軍荼利(クンダリ)さんは私に巻き付いたまま、私の手を動かして髪の毛を懐剣で切らせます。

「蟒の許可は得ていないだろう。髪をもらうぞ」

「ええ、すんまへん、事後承諾になります。今回は、訓練やないんです」

「さっき聞いた。不浄王とはな。こちらが協力したくとも、お前が倒れたら私も消える。全身全霊で維持しろ」

 軍荼利(クンダリ)さんはそう言うと、頭を指先の方に向けてシュルシュル動きます。手で坊の肩に触れると、軍荼利(クンダリ)さんは私の腕から坊の肩口へ潜り込むように消えました。

「! 体が軽い……」

 坊が言いました。軍荼利(クンダリ)さんは、一言で言うと元気をくれるのです。詳しくは潜在生命エネルギーとか色々ありますが、そういうことは今考えられません。軍荼利(クンダリ)さんを召喚したときには私にあったその効果が今は坊にあるので、今私はドーピング無しで相性の悪い軍荼利(クンダリ)さんを維持しなくてはならないのです。体力が奪われ、眠気が容赦なく襲いかかります。

 首を上げようとしては落ち、上げようとしては落ち。首を上げていなくては眠ってしまいそうですが、首を上げている体力がないのです。どんどん活発になる菌塊を奥村くんが払って払って、坊がすぐそこまで迫った菌塊に奥村くんを呼んでまた払って。奥村くんがクロを呼んだり、坊が後ろを警戒するように言ったり。少し遠いように、速回しのようにそれらを感じて。体が重くてどんどん沈んでいきます。

「鶯花!」

 坊の声。奥村くんが駆けてきます。背中が重いの、これひょっとして、私の体力じゃなくて菌塊ですか。奥村くんが背中を鞘ごとの刀で払います。青い炎が視界の端をちらついて、体が少しだけ軽くなった気がして気合いで顔を上げて。その時。

 何か、とても大きな音がしました。太鼓のような、遠雷のような。

 それが胞子嚢の破裂した音だとわかったのは、顔を上げた先の胞子嚢が消えて、凄まじい量の煙のような瘴気が押し寄せて来たときでした。目を瞑り、面布(マスク)を顔に押し付けます。瘴気の煙が去った後、目を開ければ、そこには城とは違う、悪魔らしい本体のような巨大なものがそびえ立っていました。

 それは口から瘴気を吐き、また私たちは瘴気に包まれます。

「ぐわッ、くっせ!」

「あ、あれが……不浄王の心臓か……!」

 坊が言いました。心臓というより、もはや本体と言ったほうが正しそうに見えます。凄まじい瘴気にもう面布(マスク)なんて気休めにしかならず、息継ぎした途端に私と坊は激しく咳き込みました。

「鶯花? 勝呂!?」

 気道が狭くなっているようで、咳の合間に息を吸ってもヒュウヒュウと喉がなります。内臓が裏返りそうなくらい咳き込んで、咳き込みすぎてなけなしの胃の中身すら出そうなのに咳が止まりません。酸欠をおこしそうで、せっかく起こした体が倒れ込みます。軍荼利(クンダリ)さんの恩恵で坊の方はまだ軽そうなのが、救いでしょうか。凄まじい眠気と相まって彼岸すら目を凝らせば見えそうです。

「おい! 大丈夫か……、な……」

 確か旅館から、何か、何か盗んできたはず。懐剣を持ってない方の手を鞄の中にやりながら、奥村くんの不穏に止まった声に後ろを振り向いて、そこには、そびえ立つ不浄王。

「勝呂!! 鶯花!!」

伽樓羅(カルラ)! 俺らを守れ!」

「……判った」

 真上から赤い炎が落ちてきて、渦のように私と坊を囲みました。赤々と燃え盛る炎が迫っていた不浄王本体を退け、本体は悲鳴のようなものを上げます。その時、目的のプラスチックが指先に触れてそれを鞄から引っ張り出します。

「なんとか不浄王は退けたが、竜士、この二重の構えはかなり体力を消耗する。覚悟しろ」

 気管支拡張薬。咳のひどい、喘息などに使う薬で、魔障用ではなく医療用の薬です。本当なら医師等や上級の医工騎士(ドクター)しか使えないやつです。坊は現状薬にアレルギーはありません。見れば坊は二重の構えのため両手が塞がっています。酸欠で震える手でボタンを押し込んで内蔵の薬を吸入器にセットしました。いつの間にか、雨が降り出していました。

「大丈夫か!?」

「坊、息はいて」

「!? な、なんや」

「吸入薬です、虎屋から、失敬したやつ」

 坊は息を吐きます。吐ききったその口元に吸入器を当てます。

「力いっぱい、すって、ちぃと、息、とめとってください。粉ですけど、むせんで、くださいね」

 指示通りにした坊が上手に吸入したのを確認して、吸入器を口元から外します。そこで目眩を起こして伸び上げた身体が崩れて、両手を付きます。それでもがたがた震える腕を動かしてもう一回分カチャンとセットすると私も吸入します。四つん這いから正座に戻れません。直に奥村くんが駆け寄ってきました。

「な……何をしたんだ!?」

「……結界を少し切り崩して竜士らの守護に使ったまでだ。術者が倒れてしまっては元も子もないからな。不浄王は生者の生気に惹き寄せられるが火の性質に弱い。これで暫くは寄りつかないだろう」

 奥村くんの声に伽樓羅(カルラ)が答えました。ぐるぐる回る目眩。激しい眠気。もう指一本動かせなさそうな疲労。急に立ち上がったのがまずかったのか。

「そうか、じゃあ……」

「その代わり、この結界はあと四十分持つか判らん……」

「四十分? な……何でだよ!?」

「俺と鶯花の体の限界や。鶯花、もうええ、消し」

 首を、横に振ったつもりでしたが、実際は髪の毛一本動きませんでした。

「早う」

 意識の底の糸を意識します。そこにいる、軍荼利(クンダリ)さんとつながる糸。その先が、私と坊に言います。

「……相性が悪いからな。どんなにこいつが頑張ってどんなに私が居座ろうとしても、命まで取れるほど維持できやしない」

「……そうか。お前はいっつも、変なところで強情を張る」

 坊の声。変なところて、そんな、ははは。

「……子猫も、志摩も、結局間に合わへんかったな……。みんな、無事やとええけどなあ」

 無事に決まってんだろ!!

 きっと奥村くんの返事。全部、全部遠い。




 腹ばいとかうつ伏せで乗るジェットコースターはフライングコースターと呼ぶみたいです。オリ主の地位については色々考えましたがあってるか不安なのでさらっと流してください。軍荼利さんの能力は曲解と捏造で出来てるので将来的に原作に登場したら骨は拾って下さい。
 そしてお薬は医師薬剤師の指導のもとで使用して下さい。超法規的措置です。たぶん服用法間違ってますし、何かあったらこのまま死にます。吸入とか言ってますが、ドライパウダー型のイメージで書きました。専用の吸入器で粉を吸う、インフルエンザのお薬とかにもあるやつです。複数回分入ってるのが普通のようなので一個しか持ってこなくても安心。八百造さんらの症状を見るに魔障で咳が激しいこともあるようなので虎屋に置いてあった設定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。