新解釈 ナイトガンダム物語 ラクロアの勇者 作:(MINA)
タイトルの『新解釈』は、先に打ち明けてしまいますが『新解釈 三国志』から使わせていただきました。
拙作だと思いますが、楽しみの一つにでもなっていただければ幸いです。
序章001 伝説の始まり
それは何処かには繋がっていることは間違いないと思われる空間。
四方は紫色の雲で囲まれており、明確に上下左右を判断することは難しいだろう。
一つの黄金色の球体がバチバチと稲光を纏いながら、周囲の雲に干渉されることなく突き進んでいた。
この空間に終着点があるのかどうかはわからない。
ただただ進んでいた。
上下左右の感覚があるような場所ではないので、進んでいるといっても、それが正しいのかどうかもわからない。
黄金色の球体にそのような事を考える意思があるのかどうかもわからない。
そもそもこの球体が何なのかを正確に回答できる者は、ここにはいない。
ある世界で落雷が起き、その時一人の戦士もしくは武人の姿がなくなったのだが、その正体がこの黄金色の球体であるかを断言することは難しい。
それを証言してくれる者はここにはいないのだから。
そこに黒い球体が出現した。
この球体は自然に発生したものなのか、何者かの差し金でこの空間に召喚されたのかもわからない。
黒い球体はその姿を肉厚のある巨大な三角柱に姿を変えていく。
先端はとても鋭利であり、触れるモノは何でも両断できるだろう。
明らかに向かってくる黄金色の球体に対して悪意があるのは明白だ。
『抗う』という行為が
球体は針路を変えることなく、直進しようとする。
しかし、黒い三角柱がその勢いに吞まれることはなく、黄金色の球体の形が変わっていく。
黒い三角柱を通過する時には、一つだった球体は二つに分離していた。
その大きさは一つだった時と変わらない。
外見だけでは二つに分かれた事で、何か変化が起きたのは全くわからない。
もう一度、一つに戻ろうと二つの黄金色の球体が互いに稲光を出して、再融合を試みようとする。
バチバチと稲光が音を鳴らしながら、ほんの少しだけ二つの黄金色の球体の距離が近くなった。
だが、叶わなかった。
二つの球体は反発するかのようにして、再融合しなかった。
あるいは『できなかった』『したくなかった』のかもしれない。
そう、まるで『意思を持った』ような動きだ。
そして二つの黄金色の球体は分離したまま、最初の直進とは違う方向から空間に漂う雲の中に入ってしまい、その姿は完全に見えなくなった。
その先には何があるのか、何が待ち受けてるのかなど誰にもわからない。
この黄金色の球体がもう一度再融合するのか?
それとも、分離したまま終わってしまうのか?
その答えを出してくれる者はここにはいない。
*
伝説の幕が開く。
*
SDガンダム外伝
新解釈 ナイトガンダム物語
ラクロアの勇者
STORY START
仮面ライダー電王LYRICALシリーズを執筆しています(MINA)です。
この度は「新解釈 ナイトガンダム物語」を読んでいただき大変ありがとうございます。
二次小説を数多に執筆する方を「よく、次々と思いついて書けるよなぁ」と常々、思い、羨ましいと思ってたりします。
まだこれは序章なので、本格的な話はもう少し先になります。