光を支えるもの   作:黒の眷属

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魂の行方

~サイフォンSide~

 

 

 

 

まただ。またこの感覚。

 

俺はどうやら夢の中にいるようだ。だが、以前までと違い身体が動かせる。

辺りを見回していると

 

 

ぐす……ひっく……

 

少女の泣き声が聞こえてきた。俺はその方向に向かって進んでいると、人影が見えてきた。

 

そしてその姿がはっきり見えるところまで近づき、俺は自分の目を疑った。

そこには()()()()()()()のだ。だが何だか普段より小さく見える。

まさか――

 

 

「うん……?あっ!サイフォン!気が付いたんだね!」

 

フェイト?は俺に気付くと突撃してきて抱き着いてきた。

 

 

「え?あー、気が付いたって言っていいのかこれは」

 

「そっか。夢の中だもんね」

 

えへへと笑う少女は、フェイトとは違いえらく活発だった。やはりこの子は……

 

 

「なあ。ちょっといいか」

 

「うん?なーに?」

 

「お前さんは……アリシアか?」

 

「ん?そうだよー。わたしはアリシア。この前も自己紹介したじゃん!もう忘れちゃったのー?」

 

目の前の小さな少女は頬を膨らませてご立腹だった。

 

 

「すまんな。あの時はお前さんの声しか聞こえなかったんだ」

 

「そっか。じゃあしょうがないね。許してあげる!」

 

アリシアはふんすと鼻を鳴らしてふんぞり返っていた。

俺はその様子に苦笑しながら俺の状態について尋ねることにした。

 

 

「アリシア。俺がどうなったかって分かるか?」

 

「うん。わたしもフェイト達の様子を見ていたから分かるよ。サイフォンはね、ママの攻撃を食らって海に落ちちゃったの。でもそのあとなのは?って白い子がサイフォンを助けて、その後はリニスが治療してたよ」

 

「そうか……。フェイトは?あの子は無事か?」

 

「うん。サイフォンが守ってくれたから無事なんだけど……あの後のことはわたしも分からないんだ。サイフォンの様子を見る為に付いて行っちゃったから。あっ、そうだサイフォン。言うのが遅くなっちゃったけど、妹を……フェイトを助けてくれてありがとうね」

 

アリシアは笑顔でお礼を言っていたが、その表情は無理をしているようにしか見えなかった。フェイトはあの時呆然とした表情をしていたし、やはり心配なのだろう。

 

俺はその様子に胸が痛んだが、今は今後のことを考えることにした。まだ目が覚める気配がないし、アリシアと話せるうちに出来ることをやろう。

 

 

「なあ、アリシア。お前さんは前に自分は魂だけの存在だと言っていたな?」

 

「うん、そうだよ。いつからか分からないけど、死んじゃった筈なのに目が覚めて、ママ達の様子を見れるようになったんだ。それでそうなんじゃないかって」

 

「そうか……。そうだな……あと、お前さん自由に動けるんだよな?俺の様子を見に来るくらいだし」

 

「動けるよー。壁とかもすり抜けられちゃう!」

 

アリシアは腰に手を当て自慢げにこちらを見ていた。フェイトのお姉さんではあるが、こういったところは見た目相応に見えるな

 

微笑ましく思いながらも俺は考えをまとめていった。

 

 

(俺達の世界と違って魂を構成する物はエーテル――魔力ではないみたいだな。だから死んだ後も魂が霧散せずに残っている?魂が残っているのなら肉体さえ無事なら……あるいは……)

 

「どうしたのサイフォン?」

 

「ああ、いや。なあアリシア。お前さんの身体はやっぱりもうないのか?」

 

「ううん。わたしの身体はママが綺麗な状態で残しているよ」

 

「そうか……。アリシア、お前さんは……この世に未練はあったりするか?」

 

俺の問いに対してアリシアはうーん――と頭を抱え唸っていた。

やがて顔を上げると――

 

 

「ある……かな。前にも言ったけどやっぱりママとフェイトのことかな。後は……」

 

「後は――なんだ?」

 

「わたしが生きてた時にフェイトやアルフはいなかったから、家族皆で一緒に過ごしてみたかったかな……」

 

「そうか……」

 

この子は幼いながらも命を失ってしまった。どこの世界でも似たような悲劇は幾つもあるのだろう……。それでも俺は今、目の前にいるこの子を――俺の手の届く範囲にいるこの子をなんとかしてやりたいと思った。

 

故に俺は1つの賭けに出ることにした。出来るという保証もない……確率は1%にも満たないかもしれない……だが――少しでも可能性があるのなら……!

 

 

「アリシア。お前さんに頼みがあるんだ」

 

「うん?なあに?」

 

そして俺はアリシアに対して、これからやろうとしてること、アリシアにやってもらいたいことを話した。

 

 

「そんなこと……本当に出来るの?」

 

「分からない……だがやってみる価値はある」

 

「……わかった。サイフォンを信じるね」

 

「あまり期待はしないでくれ。だが、俺も最善を尽くす」

 

「うん……。ありがとうね、サイフォン」

 

すると頃合いを見計らったかのように、目が覚めてきたようで意識が遠くなっていく。

 

 

「ここまでの様だな……アリシア、俺はもう行くよ」

 

「うん。またね、サイフォン。今度は()()()で会えるといいね」

 

「ああ、待っててくれ。何とかしてみせるさ」

 

こうして3度目になるアリシアとの邂逅が終わった。

意識が薄れてゆく中、俺は誓った。フェイトやプレシアだけでなく、アリシアも救ってみせると。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

~アルフSide~

 

 

 

 

「ああっ……うっ――く、ああっ!」

 

「あれだけの好機を前にして――ただボーっと動かずにいるなんて!

 

「ごめん……なさい……」

 

「酷いわフェイト……!貴方はそんなに母さんを悲しませたいの!!」

 

「ああああっ!!」

 

フェイトがいつものように母親の部屋に報告に行ったらまた、いつものように鞭の音とフェイトの悲鳴が聞こえてきた。

 

なんで!どうして!?あの子が一体何をしたって言うんだ!!

ただ一所懸命、母親の為に頑張ってるだけだってのに!!!

 

そしていつの間にか鞭の音もフェイトの悲鳴も聞こえなくなっていた。アタシは急いで部屋に入ると、傷だらけで倒れていたフェイトを見つけ、直ぐに駆け寄った。

 

 

「フェイト!――フェイトォ!!!」

 

フェイトの意識は無く、弱々しく呼吸している姿にアタシはいてもたってもいられなくなった。アタシはそんなフェイトの身体を起こしその小さな体を抱きしめた。

 

 

「フェイト……ごめんね……。――っ!」

 

――もう我慢の限界だった。フェイトを傷つけ悲しませるアイツに――フェイトの母親に一言言ってやらないと気が済まなかった。

 

アタシはアイツが向かったと思われる方向に突き進んで行った。

そしてアイツのいる部屋の扉の前に立つと、怒りに任せて扉をぶち破った。

 

――いた!

 

アタシに全身に魔力を回してアイツに瞬時に近付き手を伸ばしたけど

 

 

――――バチバチバチバチ

 

 

「ちっ!」

 

「……」

 

強力なバリアによって弾き飛ばされてしまった。手にはバリアによる痛みが残った。でも――それでも、あの子の痛みに比べたらこれくらい!!

 

 

「ううううおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!――――あああああああああああ!!!」

 

アタシは再度アイツに突撃して、今度はそのバリアを力づくで破り、その胸ぐらをつかんだ。

 

 

「アンタはあの子の母親で!!あの子はあんたの娘だろ!!!!あんなに頑張ってる子に――あんなに一所懸命な子に、何であんな酷いことができるんだよ!!!!」

 

「……」

 

 

アタシはあらん限りの大声をあげた。感情を全て吐き出さんといわんばかりに。でもその声は届かなかった。

 

アイツはアタシの腹に手を翳し、魔力を放ってくると、アタシはそのまま柱にひびが入るくらい吹き飛ばされてしまった。

 

 

「うっ!?――ぐっ!!」

 

「邪魔よ――消えなさい」

 

「くっ!?」

 

このままじゃアイツに消される――そう思いアタシは即座に転移魔法を展開した。

アイツの攻撃は時の庭園の壁を貫通して、アタシは外に飛ばされてしまった。

でも転移魔法の発動は間に合った……あとは安全な場所に……!

 

「ごめんフェイト――少しだけ待ってて……」

 

 

そしてアルフの姿は時の庭園付近から消えていった。

 

 

 

 

――――アルフが消えた後の時の庭園にて

 

 

 

 

「フェイト――起きなさいフェイト」

 

「ん――はい……母さん」

 

意識を失っていたフェイトはプレシアの声で目を覚ました。

 

 

「貴方が手に入れてきたジュエルシード1()0()()――これじゃあ足りないの。手に入れてきて、母さんの為に」

 

「はい――っ?」

 

そしてフェイトは自分に掛けられていたマントに気が付いた。それは彼女の使い魔の物だったがその姿はどこにも感じられなかった。

 

フェイトはいつもそばにいた使い魔がいない寂しさから、思わずマントをぎゅっと握りしめていた。

 

 

「いいわね?フェイト」

 

「はい――母さん……」

 

返事をするフェイトは俯き暗い表情を浮かべながらも、それでも母の期待に応えようとしていた。

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

~サイフォンSide~

 

 

 

 

 

「う、うーん……」

 

目を開けるとそこはアースラの医務室だった。

身体を起こし辺りを見るとまだ1日しか経っておらす、ベッドの脇にはリニスの頭があった。

 

ずっと診てくれていたのだろうか、今は眠っていた。

俺は彼女をそっとしておき、自分の身体の調子を確認してみたが痛み等は無さそうだった。

恐らくリニスの治療のお陰だろう。それにアースラには優秀な医療スタッフもいるからな。

 

そして俺は現状確認の為にリニスを起こすか迷っていると、彼女が目を覚ました。

 

 

「あれ……私、いつの間に眠って……」

 

「おはようさん、リニス」

 

「サイフォン!?貴方……」

 

俺は以前のやり取りを思い出し、若干身構えたが予想に反しリニスはそのままの姿勢で震えていた。

 

 

「リニス?」

 

「心配したんですよ……あれ程の大威力の魔法を浴びて……海に落下までして……っ!なのはさんが引き上げて連れてきた際には顔色が酷く悪くて……本当に死んでしまうかと思ったんですよ……」

 

彼女は以前と同じように泣いていた。

また泣かせちまったんだな……

 

 

「すまん……」

 

「謝るくらいなら無茶をしないでください!!貴方を失ってしまったら私は――私は……」

 

「――すまん」

 

俺はただ謝ることしかできなかった。あの時はああするしかなかったとはいえ、リニスに心配をかけたのは事実だ。

 

 

「約束……してください」

 

「約束?」

 

「もう自分の身を危険に晒すような無茶はしないと。貴方は自分を犠牲にし過ぎです……」

 

いつの日だったか。同じことをあいつ(ウルカ)に言われた気がする。その時はお互い様だろと言って軽く流した気がするが――そうか。俺は今、あの時と同じ心配をかけてるんだな。我ながら成長していないもんだな……

でも――それでも譲れない時はある。

 

昨日のフェイトの件がそれだった。とはいえ――リニスのこの顔をみると、そんなことは言えないよなぁ……。

 

 

「わかったよ。()()()()()無茶はしないよ」

 

「――はぁ。わかりました……。今はそれで納得してあげましょう」

 

精神リンクで繋がってる分こっちの考えは読まれてそうだなこりゃ……

俺は苦笑しながら頭をかいていたが

 

 

「ただし!先に言っておきますけど、もし貴方が無茶をして死んでしまうようなことがあったら、私も後を追いますからそのおつもりで」

 

「はあっ!?何言ってんだ!!」

 

俺が想像以上に焦っているのを見てリニスは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。

 

 

「あら、私は使い魔なんですからマスターがいなくなってしまえば当然消えてしまいますよ?」

 

「それなら俺の時みたいに誰か別の契約者を探して――」

 

「そのつもりはありません。今の私のマスターは貴方であり、今後別の誰かに変えるつもりは毛頭ありませんから」

 

盲点だった。俺が消えても別の誰か……なのは辺りにでも再契約してもらえばいいやと思っていたが、これではその目論見が外れる。

 

恐らくこの使い魔は俺が死ぬようなことがあれば、迷うことなく後を追うだろう。さっきの発言にはそう思わせるだけの迫力があった。

 

 

「わかったわかった!今後死ぬような無茶はしないから、勘弁してくれ……」

 

「わかっていただければいいんです」

 

リニスは満足気に頷いていた。俺はその様子に肩を竦めながら、今の俺達の状況の確認をした。

 

 

「――はぁ。とりあえず現状の確認をしたいんだが、俺がフェイトを庇ってから何があったんだ?」

 

「はい。あの後、なのはさんが貴方を助けに行ってる間にアルフがジュエルシードを取りに行ったんです。それをクロノ執務官が防いだのですが、彼女に4つ取られてしまったんです」

 

「約半数を持ってかれたか……」

 

「ええ。その後、アルフは呆然自失のフェイトを連れてその場を離脱しました」

 

そうなると、向こうに10個でこっちに11個か。約半分ずつに分かれた感じか

 

 

「なのは達は今は?」

 

「なのはさん達は今地上の方にいますよ。今クロノ執務官達がプレシアの資料を集めていて、その間に少しご両親とお話ししては、ということで帰っているんですよ」

 

「そうか……。俺達は……って今の時期は父上も母上もいないか」

 

「ええ。例年通り、別の町の指導に出かけてますよ」

 

黒鐵の道場は元々近辺では有名だったらしく、毎年特定の時期になると余所の道場に指導や試合をしに行ってるのだ。

 

 

「なら俺はこのまま、アースラで待機してるか。お前さんはどうする?」

 

「誰かさんが無茶しないよう私もアースラにいますよ」

 

「そうかい。そいつぁ大変だ」

 

「ええ、全くです」

 

俺達は軽口を叩きあい、起きたことを伝えるためにもブリッジに向かうことにした。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

「「失礼します」」

 

「あら、サイフォンさん。もう大丈夫なのかしら?」

 

「ええ。お陰様でなんとか」

 

「なのはさん達も凄く心配してたし、あまり無茶はしないでね」

 

「うちの使い魔にも口酸っぱく言われたので大丈夫ですよ」

 

俺はジト目でリニスの方を見たが、リニスは笑顔でこちらを見つめるだけだった。

 

 

「君はいざという時の貴重な戦力なんだ。そこのところ考えてくれ」

 

「とか言って、クロノ君もサイフォン君のこと結構心配してたんだよ!」

 

「エイミィ!」

 

「そうか。わりいなクロノ。サンキュ」

 

「ふん」

 

知り合ってまだ少ししか経ってないが、心配してくれてたらしい。真面目な奴だからなクロノは。

 

その後、今の状況を軽く聞いた。どうやら海鳴市内になにかが転移してきた反応があったらしく、なのはとユーノがその付近に向かってるようなのでモニターしてるそうだ。

 

場所は……アリサの家か。そして問題の反応の主を見て俺とリニスは驚いた。

 

 

「「アルフ!?」」

 

「フェイト・テスタロッサの使い魔が何故……?」

 

「なんだってこんなとこに。それに怪我してんのかありゃ?」

 

身体には治療されたのか包帯が巻かれていた。

するとその場にいたユーノが念話をアースラにも繋いで話し出した。

 

 

『なのは、彼女からは僕が話を聞いておくから』

 

『うん、わかったよ。ユーノ君お願いね』

 

『あんたがいるってことは、管理局も見てるんだろうね

 

『うん』

 

『時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。正直に話してくれれば悪いようにはしない。君のことも。君の主のことも』

 

『……』

 

アルフはその言葉を聞いて黙っていた。まだ迷いがあるのかもしれない。

 

 

『アルフ、聞こえるか?サイフォンだ』

 

『――あんた!?大丈夫だったのかい?』

 

『『サイフォン君!?(さん!?)』』

 

『お陰様でな。なのはとユーノもおはようさん。言いたいことはあるだろうが俺の話は後にしてくれ。それよりアルフ、フェイトのことは大丈夫だ。俺が絶対にあの子を守る。だから安心しろ』

 

『あんたがそう言うなら……話すよ。全部……』

 

そしてアルフは、フェイトが目的も知らされずジュエルシードを集めさせられていたこと。普段から母親に虐待を受けていたこと。そしてフェイト自身は、ただ母親の為に頑張っていた女の子だったということを話した。

 

虐待についてはある程度予想はしていたが、まさかここまで酷かったとはな……!

リニスもフェイトが今まで受けてきた仕打ちを聞いて、つらそうな表情をしていた。

 

 

『なのは、聞いてたかい?』

 

『うん、全部聞いた』

 

『僕らはプレシア・テスタロッサの捕縛を最優先事項として動くことになる。君はどうする?高町なのは』

 

『わたしは――わたしは、フェイトちゃんを助けたい。アルフさんの想いと、それからわたしの意志。それにフェイトちゃんの悲しい顔は、わたしもなんだか悲しいの……。だから助けたいの!悲しいことから。友達になりたいって伝えたその返事もまだ聞いてないしね』

 

『そうか……。アルフ、それでいいか?』

 

『うん……。なのは――だったね。頼めた義理じゃないけど、だけどお願い。あんたもフェイトを――助けて……!あの子は――今ほんとに()()()()()なんだよ』

 

『うん……大丈夫。――任せて!!』

 

アルフの頼みになのはは力強く返事をした。その言葉は端から見ていた俺達にも頼もしく聞こえた。

 

方針は決まった。後はどうやってフェイトを救い出すかだが……

 

 

『フェイト救出の作戦はどうする?』

 

『一応……考えてることはあるんだ。サイフォン君にも協力してもらう必要があるんだけど』

 

『『『うん?』』』

 

『んぁ?俺?』

 

アースラ組は皆頭に疑問符を浮かべていた。特になんで俺まで含まれてんだ?

 

 

『内容についてはお家に帰ってから話すね』

 

『お、おう』

 

念話はそこで途切れた。いったいなのはは何を考えてるんだ?

まああの子の考えることだし、そこまで変なことではないだろう

 

アースラ組はその後、夜まで待機となりその場は解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

~なのはSide~

 

 

なのはは地上での休息時間を使ってアリサの家に行き、すずかも入れた3人で話したりゲームをして遊んでいた。今は休憩中で久しぶりに穏やかな時間を過ごしていた。

 

 

「はぁ~、中々燃えたわー!」

 

「やっぱりなのはちゃんがいた方が楽しいよ!」

 

「にゃはは、ありがとう」

 

「しっかし、アイツも来れればよかったのに」

 

「仕方ないよ、忙しいんだもん」

 

「サイフォン君も2人にごめんねって言ってたよ」

 

アイツというのはサイフォン君のこと。わたしが地上に時にはまだ意識が無かったから、2人には忙しくて来れないと伝えていた。

 

 

「多分――もうすぐ全部終わるから。そしたら大丈夫だから」

 

「なのは」

 

「ふえっ?」

 

「何か少し――吹っ切れた?」

 

「えっ?あ、えっと……どうだろう?」

 

自分では全然気づかなかったけどそうなのかな?

 

「心配してたってか、あたしが怒ってたのはさ――なのはが隠し事をしてることでも、考え事してることでもなくって。なのはが不安そうだったり、迷ったりしてたこと。それで時々、そのままもうわたし達のところに帰ってこないんじゃないかなって、思っちゃうような目をすること」

 

「アリサちゃん……」

 

そんな風に思われてたなんて。ずっと不安にさせちゃってたんだね……

だからわたしは言う。不安を払うように

 

 

「――わたしは行かないよ、どこにも……。友達だもん、どこにも行かないよ」

 

「そっか……」

 

「うん……」

 

「それに――わたしとしてはサイフォン君の方が、どこかに行っちゃいそうで心配だよ」

 

「あー、それは何か分かるかも。何ていうかアイツふーらいぼーみたいなのよ」

 

「確かにそうかも」

 

2人の顔からはいつの間にか不安の色が消えていた。少しでも2人が安心してくれてたらいいな。

 

それからわたし達は魔法のことは抜きにして、離れていた時のことを話していた。

 

明日はいよいよフェイトちゃんを助ける作戦の日。絶対に頑張ろう……!

 

 

 







今回はかなり無理やり詰め込んだなと
次回直ぐに対決させたかったし仕方ないね。

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