ハイスクールD×D〜悪魔な2人の仮面ライダー〜   作:エルドラス

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第一章 旧校舎のディアボロスと悪魔な二人
その二人、悪魔なバウンティハンター


人通りの無くなった真夜中、二つの影がまるで何かから逃げているかのように走っていた。

 

しかし、その二つの影は、誰がどう見ても人間ではないと答えるであろう異形だった。

 

『はぁ、はぁ、はぁ、ここまで来れば、追ってからまい』

 

『ったく、ビビらせやがって』

 

二体の異形はホッとしていたが、突如異形の一体に縄のような物が巻き付いた。

 

『なぁ!』

 

もう一体の異形は何が起こったのかわからず、その場に立ち尽くしていた。

 

「はぐれ悪魔ウィルビル、はぐれ悪魔マルバーラ、貴方達二人は罪を犯しすぎました。その命、頂戴します」

 

すると何処からともなく男の声が聞こえ、ウィルビルと呼ばれたはぐれ悪魔は声のした方向を向く。

 

そこには、白髪赤目の少年がいた。

 

少年はすかさずもう一本ロープを取り出すと、今度はウィルビルの足に巻きつける。

 

『い、嫌だ!せっかく自由に人間を食えるってのに、死ぬなんて嫌だ!』

 

すると少年は懐から『スタンプ』を取り出すと、それを自分の手に押す。するとそのスタンプから斧のような武器が出現する。

 

「私は賞金稼ぎ(バウンティハンター)、貴方達のような存在を狩るのが仕事です」

 

そして少年は斧を振り下ろし二体のはぐれ悪魔の首を刎ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処はバウンティハンターしか知らない秘密の酒場。此処はバウンティハンターが依頼を受ける為の場所でもあり、報酬を受け取る場所でもある。

 

そこに、先程はぐれ悪魔二体の首を刎ねた少年が、首を持って訪れており、少年は真っ直ぐカウンターへと向かった。

 

「おう(まこと)今日もお疲れさん」

 

「ありがとうございますマスター、早速換金をお願いします」

 

五十嵐真(いがらしまこと)、それが首を持ってきた少年の名だ。

 

主に主人の元から逃げ出したはぐれ悪魔の討伐や、刑務所から逃げ出した凶悪な脱獄犯を捕まえる事を生業としており、仕留めた賞金首は数百万にも及ぶ…。

 

「はいよ、今回の報酬だ。光熱費やその他諸々を差し引いてる額だ、悪いな」

 

「いえいえ、ありがとうございますマスター。私達は雇われの身なので、貰えるだけありがたいんです」

 

真がそう言うと、マスターは目を抑えながら少し涙を流していた。

 

「お前は本当、文句も言わずに依頼を引き受けてくれて助かるよ。…それに比べて『アイツ』は…」

 

「…もしかして『彼』、なんかやらかしたんですか?」

 

マスターのその言葉に心当たりがあるのか、真は申し訳なさそうに尋ねた。

 

「あーいや、問題を起こしたわけじゃ無いんだが…アイツ報酬を渡したら「少ねぇ!」って文句言い出しやがったんだよ」

 

「あー……すみませんでした」

 

「いやいや、お前が謝る必要はねぇよ」

 

そんな会話をしていると、隣の丸テーブルから大きな声がした。

 

「っしゃあ!フォーカードだぜ!俺っちの勝ちだぁ!」

 

「がぁ、くっそぉ!」

 

「また負けたぁ!」

 

そこでは、金を賭けたポーカーが行われていたが、その中心にいた者は、『異形』だった。

 

身体は黒い外皮鎧で覆われており、口にはギザギザの青黒い歯が生えており、その瞳は綺麗な水色をしていた。

 

その異形を見つけると、真は「はぁ」と溜息を吐きながら異形へと近づいて行った。

 

「またギャンブルをしてるんですか、『ネクス』」

 

ネクスと呼ばれた異形は、真の方へと振り返った。

 

「よう相棒!いやぁそれがさぁあ、俺っちお前より早く依頼が終わったのは良いんだけどよ、報酬が思ったよりも少なくてさぁ、んで、コイツらとポーカーで勝負してたんだよ」

 

「…お金を賭けて?」

 

「あーいや、その方が盛り上がるかなぁって…ダメだった?」

 

「…はぁ、もう良いです。それより、早く帰りましょう。…(最悪スタンプの中に閉じ込めますし)ボソ」

 

真はそう言って酒場から出ようとするが、それをネクスが止める。

 

「ちょいまち真、今日はたっぷり暴れたし…今夜もゆっくり出来ねぇぞ」

 

その言葉に真は大きく溜息を吐く。

 

「……今夜は何軒まわる予定なんですか?」

 

「へへへ!今日は三件だ!良い店教えてもらったからなぁ!

 

「……はぁ、あんまりお金使わないでくださいよ。この街ただでさえ賞金首が少ないんですから」

 

「だよなぁ。はぁ、なんで親父は日本に行ってこいなんて言ったんだ?此処カジノが違法だからは全然稼げなんだけど」

 

「さぁ、それに関しては私も分からないです」

 

「あーあ、おかげであっちで出来た女と離れなきゃいけなくなったし…こっちに来る時俺泣かれたんだぜ」

 

「…泣きたいのは私の方ですよ」

 

「それにしても、本当此処って賞金首少ねぇんだな」

 

「仕方がないですよ。此処はグレモリーの領土なんですから」

 

グレモリー、ネクスはその名を思い出した。

 

「あーそう言えばそうだったな。元ソロモン72柱上級悪魔、その領土だから、はぐれ悪魔も犯罪者も皆んな避けちまうんだったな」

 

「えぇ、でも平和なのは良い事です」

 

しかし実際そうで、稼ぎが少なくなるのは痛手だが、ネクスにとっては嬉しいことでもあった。それは…

 

「ま、良いや。俺っちは女を抱ければそれで♪さぁて真!今すぐに風俗店にレッツゴー!」

 

すると次の瞬間、ネクスはその身体を変化させる。

 

そしてさっきまでネクスが立っていた場所にいたのは、なんと真そっくりの人物だった。

 

「ナンパ♪ナンパ♪成功したらそのままホテル♪」

 

真そっくりに変身した後、そんな下品な歌を口ずさむ相棒、ネクスを見て真は、「はぁ、最悪…」と呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

しかし、グレモリーの領土へと訪れたことで彼ら、1人と、一体の運命は大きく変わるのだが、その事を2人はまだ知らない。




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