ハイスクールD×D〜悪魔な2人の仮面ライダー〜   作:エルドラス

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リアス・グレモリー&眷属達との邂逅

レイナーレ逹と一悶着があってから数日が経ち、ネクスと真は賞金引換所でマスターと駄弁っていた。

 

「で、その女堕天使逹を弄り倒したって訳か?」

 

「まぁね、俺っち好みの良い女逹だったぜ」

 

「はっはっはっ!相変わらずだなネクス!」

 

「…笑い事じゃないですよ」

 

大笑いするネクスとマスターだったが、真はテンションが低かった。

 

「おいおい相棒、まだ気にしてんのかよ。良い加減慣れろよなぁ」

 

「…どの口が言ってるんですか?」

 

ジト目でネクスを睨みつける真を見てマスターは苦笑いをしていた。

 

暫くして真は席を外し、賞金首のリストが貼ってある看板の前に行く。

 

すると、『はぐれ悪魔』バイサーの名が真の目に止まる。

 

「マスター、このバイザーと言う悪魔は結構な額ですね…」

 

「ん?あぁ、そいつは主を裏切ってこの町に潜伏し、人間をおびき寄せて喰らうはぐれ悪魔だ。喜べネクス、バイザーは上半身裸の女悪魔らしいぞ」

 

上半身裸と言う素敵なワードを聞き、「え、マジで!」と喜んだネクスだったが、相手がはぐれ悪魔と言うことを思い出し、直ぐにダメだと落胆する。

 

「女と言ってもはぐれ悪魔。欲望を晒け出し過ぎると心も肉体も醜悪になる。そう言う奴は俺っちの好みの範囲外だ」

 

「ははっ、そりゃそうか」

 

それを聞いた真は、はぐれ悪魔バイサーの手配書を手に取って懐にしまう。

 

「マスター、このはぐれ悪魔が何処にいるか分かりますか?」

 

「あ~。少し離れた廃墟で何人も行方不明者が出てるって聞いたから、多分そこじゃないか?」

 

「ありがとうございます。ネクス、行きますよ」

 

「りょーかい」

 

そして、真とネクスは代金を払い、走って目的地まで向かう。

 

真はこれ以上被害を出さない為に…

 

ネクスはナンパの為の軍資金を稼ぐ為に…

 

 

 

 

それから暫くして、真とネクスは廃墟に着いた。

 

「此処が例の廃墟ですね」

 

「あぁ、此処からでも血の匂いがしてクセェ。間違いなく此処に例の悪魔がいるぜ」

 

二人がいざ行かんと1歩足を踏み出そうとした時、彼等のすぐ近くで魔方陣が浮かび上がる。

 

いきなりの事態に思わず飛び退いた二人は、何事かと警戒を強める。

 

魔方陣から出現したのは、紅い髪を靡かせる女性と黒髪のポニーテールをした和風美女、剣を持ったイケメンに小柄な美少女…

 

そして何より、二人を驚かせる存在がそこには居た。

 

「っ!?真!コイツこの前堕天使に殺されてた高校生だぞ!」

 

「っ!?何でこんな所に!いやそもそもなんで何で生きて…!?」

 

「堕天使!?お前、もしかして夕麻(ゆうま)ちゃんを知ってるのか!?」

 

 

 

只今説明中……

 

「そう、偶然イッセーが殺される現場を見てしまったって訳ね」

 

「えぇ、そんな所です。ところで、貴女達は一体…」

 

「あら。人に名前を聞く時はまず自分から名乗るのが礼儀じゃなくて?」

 

「んぐっ」

 

「言われちまったなぁ」

 

そして二人は自己紹介を始めた。

 

「私は、五十嵐真と申します。バウンティハンターです」

 

「俺っちはネクス、真の相棒でバウンティハンターだ。つーかその制服、確か私立駒王学園(くおうがくえん)って所のだよな?」

 

「えぇ、その通りよ。じゃあ次は私逹ね。祐斗、あなたから自己紹介してくれる?」

 

「はい。初めまして、僕は木場祐斗(きばゆうと)。駒王学園2年生です。えーと、悪魔です。よろしく」

 

「よろしくお願いします、祐斗さん」

 

「宜しくな、イケメン」

 

「…………1年生。………搭城小猫(とうじょうこねこ)です。よろしくお願いします。………悪魔です」

 

「よろしくお願いします、小猫さん」

 

「宜しく」

 

「3年生、姫島朱乃(ひめじまあけの)ですわ。よろしくお願いしますね?これでも悪魔ですわ。うふふ」

 

「よろしくお願いします、朱乃さん」

 

「宜しく…それにしてもおっぱいでかぎゃっ!」←真に蹴られた。

 

「2年の兵藤一誠(ひょうどういっせい)、最近悪魔になりました。よろしく五十嵐さん、ネクスさん」

 

「よろしくお願いします。それと、私の事は名前で呼んで頂けると嬉しいです」

 

「俺もだ。俺達はイッセーって呼ぶからよ」

 

「分かった。よろしくな、真、ネクス」

 

「えぇ、よろしくお願いしますイッセーさん」

 

「宜しくな、イッセー」

 

そして三人は握手を交わす。

 

「最後は私ね。私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、真、ネクス」

 

「っ!貴女様がこの町を領土にしているグレモリーの…ネクス?」

 

「…アンタ、随分と揉み心地の良さそうなおっぱいしてんなゲバブっ!?」←再び真からのタイキックを受けるネクス

 

「部長のおっぱいを揉むのは俺だ!」

 

すると一誠が二人とリアスの間に入って来た。

 

「あらあら、ネクスさんはイッセーくんと同じくらいエッチな子ですわね」

 

朱乃の言葉にネクスは一誠にある質問をする。

 

「一誠。お前、女の裸は見た事あるか?」

 

「ブッ!部長逹の前で何聞いてんだ!?」

 

「あるのか無いのかどっちなんだよ?」

 

「ちょっとネクス!そんなこと聞かれて答える人なんて…」

 

いない。そう答えようとした真だったが、一誠はフフンと鼻を鳴らして自慢気に答える

 

「俺は一昨日の朝、部長のおっぱいを見た!」

 

「そこ普通に答えるんですか!?」

 

「イッセー。あまり大きな声でそういう事を言わないで。流石に恥ずかしいから」

 

「そりゃそうでしょうね!」

 

「……じゃあよう、乳首を味わった事あるか?」

 

ネクスの言葉で一誠だけでなく真を含めた全員がフリーズした。

 

「………何て?」

 

「そのままの意味だ。女の乳首を舐めたり、吸ったりして味わった事はあるかって聞いてんだ」

 

「な………無い」

 

「ほーん…乳輪を指でなぞった事は?」

 

「………無い」

 

「乳首を摘まんだ事は?」

 

一誠はその場に沈黙した。

 

「何だ無いのか。俺っちは全部した事があるぜ。それだけじゃなく首筋、鎖骨、脇の下、わき腹、腿、尻。女の性感帯と言う性感帯を全て味わってきたぜ」

 

「………ド変態」

 

「ゴフッ!」

 

小猫の言葉がネクスではなく何故か真の心に刺さる。

 

「とにかく、おっぱいを見ただけじゃあまだまだだな」

 

「そ、そこまで自信満々に語るって………お前まさか!?」

 

「ふんっ。11歳で童貞を卒業したぜ」

 

「ぐああああああああああああああああああああっ!!」

 

「あ、因みに相棒も11歳で童貞卒業してっから」

 

「ごはああああああああああああああああああああっ!!」

 

ネクスの童貞卒業発言+真の童貞卒業発言に打ちのめされた一誠は、その場で倒れ伏した。

 

そしてその顔は完全に敗者の物となっていた。

 

「んんっ。ところで真にネクス、貴方達はここに何をしに来たのかしら?」

 

「実は賞金首のはぐれ悪魔の討伐に来たんです。彼女なんですけど…」

 

真は懐に入れてた手配書を取り出してリアス逹に渡す。

 

実はリアス逹も逃げ込んだはぐれ悪魔の討伐の為にここに来たのである。

 

「私達バウンティハンターは討伐対象の一部を持っていかなければならないんです」

 

「それがバウンティハンターの仕事なのね。でも、私達も大公から依頼を受けてるの。貴方達にだけ手柄をやるなんて出来ないわ」

 

リアスは腕を組んでそう答える。

 

引く気はないなと考えた真は、ネクスと相談して討伐はリアス達に任せることにした。

 

そして一同が廃墟の中に入る。

 

中は血の臭いが漂っており、小猫は制服の袖で鼻を覆う。

 

真とネクスは職業上、何度も嗅いだ事があるので気にしてはいなかった。

 

「リアス・グレモリー様、気になっていたのですが、悪魔は大昔に堕天使や神と長年争っていたんですよね?戦争自体は数百年前に終結したと聞いていますが、今はどうなんですか?」

 

「確かに我々悪魔と堕天使、そして天使を率いる神は大軍勢を率いて、永久とも思える期間、争い合ったわ。その結果、どの勢力も疲弊し、勝利する者もいないまま、戦争は終結したの」

 

「悪魔側も大きな打撃を受けてしまってね。二十、三十もの軍団を率いていた爵位を持った大悪魔の方々も部下の大半を長い戦争で失ってしまったんだ。もはや、軍団を保てない程にね」

 

リアスの語りに祐斗が続き、更に朱乃が説明を続ける

 

「純粋な悪魔はその時に多く亡くなったと聞きます。しかし、戦争は終わっても堕天使、神との睨み合いは現在でも続いています。いくら、堕天使側も神側も部下の大半を失ったとはいえ、少しでも隙を見せれば危うくなります」

 

私が思ってる以上に自体は深刻なんですね。と、真はしみじみと感じた。

 

そこでリアスが再び語り出す

 

「そこで悪魔は少数精鋭の制度を取る事にしたの。それが『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』」

 

「「「イーヴィル・ピース?」」」

 

聞き慣れない単語に疑問符を浮かべる真とネクスと一誠。

 

「爵位を持った悪魔は人間界のボードゲーム『チェス』の特性を下僕悪魔に取り入れたの。下僕となる悪魔の多くが人間からの転生者だからって皮肉も込めてね。それ以前から悪魔の世界でもチェスは流行っていた訳だけれど。それは置いておくとして。主となる悪魔が『(キング)』。私達の間で言うなら私のことね。そして、そこから『女王(クイーン)』、『騎士(ナイト)』、『戦車(ルーク)』、『僧侶(ビショップ)』、『兵士(ポーン)』と5つの特性を作り出したわ。軍団を持てなくなった代わりに少数の下僕に強大な力を分け与える事にしたのよ」

 

真は長話になりそうだと思いながらも、聞く姿勢を崩さない。(因みにネクスは興味なさげだ)

 

更にこのチェスのルールが爵位持ちの悪魔に好評であること、『レーティングゲーム』と呼ばれる上級悪魔同士の戦いが悪魔の間で大流行し、大会まで行われる程発展した事も聞かされた。

 

悪魔の間では駒の強さ、ゲームの強さが地位や爵位に影響される程になっていると言う。

 

「あん?ちょっと待ってくれ。今転生つったよな?イッセーが生きてんのはその悪魔の駒(イーヴィル・ピース)が関係してんのか?」

 

 

「良いところに気付いたわねネクス。そう、イッセーは『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』で悪魔に転生させたの」

 

「へ~」

 

「成程…」

 

「あっ、部長。俺の駒は、役割や特性って何ですか?」

 

「そうね、イッセーは…」

 

大事なところで言葉を止めたリアス。

 

その理由は、何かが放つ殺意・敵意と言った空気が濃度を増したからである。

 

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?甘いのかな?苦いのかな?」

 

不快極まりない声音が聞こえてきた。

 

真とネクスはその方角を睨む。

 

「はぐれ悪魔バイサー。あなたを消滅しに来たわ」

 

リアスがそう言うと異様な笑い声が辺りに響き、暗闇から上半身裸の女性が姿を現した。

 

「おっぱい!」

 

「そこじゃないでしょ」

 

「イッセー、よく見ろ」

 

そう。現れたのは女性の上半身と獣の下半身を持った化け物。そして両手には槍が1本ずつ存在する。

 

「主のもとを逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れまわるのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」

 

「こざかしいぃぃぃぃ!小娘ごときがぁぁぁ!その紅の髪のように、お前の身を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁ!」

 

小悪党感丸出しの台詞にネクスは『お決まりな奴だな』と溜め息をつく。

 

「雑魚ほど洒落のきいたセリフを吐くものね。祐斗!」

 

「はい!」

 

近くにいた祐斗が命令を受けて、物凄い速さで飛び出す

 

「早いですね」

 

「あぁ、あいつ結構なスピードだな」

 

「お前ら反応出来たの!?」

 

一誠が驚いたような声を上げる中、リアスが悪魔の駒イーヴィル・ピースの特性について説明を続ける。

 

「祐斗の役割は『騎士(ナイト)』、特性はスピード。『騎士』となった者は速度が増すの。そして、祐斗の最大の武器は剣。目では捉えきれない速力と、達人級の剣さばき。2つが合わさる事で、あの子は最速のナイトとなれるの」

 

『騎士ナイト』の説明が終わると同時に化け物の両腕が切断されていた。

 

悲鳴をあげる化け物の足元に小猫が近付いていく。

 

「次は小猫。あの子は『戦車(ルーク)』。戦車の特性はシンプル。バカげた力と屈強なまでの防御力。踏みつけぐらいでは小猫を潰せないわ」

 

「本当ですね。全然余裕で持ち上げてます」

 

「すっげぇ」

 

化け物の足をどかした小猫はジャンプし、どてっ腹に拳を打ち込んだ。

 

化け物は後方へ大きく吹っ飛び、瓦礫の下敷きとなる。

 

「最後に朱乃ね」

 

「はい、部長。あらあら、どうしようかしら」

 

「このままいくと、朱乃さんは『僧侶(ビショップ)』辺りですか?」

 

「いいえ。朱乃は『女王(クイーン)』。私の次に強い最強の者。『兵士(ポーン)』、『騎士(ナイト)』、『僧侶(ビショップ)』、『戦車(ルーク)』、全ての力を兼ね備えた無敵の副部長よ」

 

チートですね。

 

チートだな。

 

「ぐぅぅぅぅ……」

 

「あらあら、まだ元気みたいですね?それなら、これはどうでしょうか?」

 

朱乃が手を上に翳と、化け物に雷が落ちた。

 

激しく感電する化け物に対し、朱乃は頰を赤らめながらただ不敵に笑う。

 

「あらあら。まだ元気そうね?」

 

カッ!

 

再び雷が化け物に落ちる

 

一誠と真は完全にビビっていたが、ネクスは軽く笑い声をあげていた。

 

「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。雷や氷、炎などの自然現象を魔力で起こす力ね。そして何よりも彼女は究極のSよ」

 

「何となく分かる。あれは天性のドSだな」

 

トンでもない事をサラリと言うリアスとネクス。

 

「あれはSってもんじゃないでしょう!」

 

「怖い、怖いです」

 

「普段は優しいけれど、一旦戦闘となれば相手が敗北を認めても自分の興奮が収まるまで決して手を止めないわ」

 

「そりゃあ良い。特に残虐な化け物相手に優しくする必要なんて微塵も無いからな」

 

「あら、あなたもなかなかのSね」

 

「そりゃどうも」

 

「褒めてませんよ」

 

その間にも朱乃の雷攻撃は続き、一息ついたところでリアスが化け物へ近付く。

 

「最後に言い残すことはあるかしら?」

 

リアスが聞くと、化け物から発せられたのは「殺せ」の一言だけだった。

 

「そう、なら消し飛びなさい」

 

冷徹な一声の直後、手のひらから魔力の塊が撃ち出され、化け物は完全に消滅した。

 

グレモリーの力を目の当たりにした真とネクスは思わず息を飲んだ。

 

「これが、グレモリーの戦い方」

 

「すっげぇ…」

 

これにてはぐれ悪魔の討伐が終了した。

 

リアス達が帰り仕度を始めた時に、一誠は疑問を思い出した

 

「部長、聞きそびれてしまったんですけど。俺の駒……っていうか、下僕としての役割は何ですか?」

 

「『兵士(ポーン)』よ。イッセーは『兵士』なの』」

 

紅髪のリアスは微笑みながらハッキリとそう答えた。

 

『兵士』、簡単に言えば1番の下っ端。

 

それを聞いたネクスは笑いを堪えるのに必死だったが、結局耐えきれず大爆笑していたが、真に蹴られたので直ぐにやめた。




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