ハイスクールD×D〜悪魔な2人の仮面ライダー〜 作:エルドラス
今回も駄文です。
「やったな真、それに一誠も良いパンチだったぜ!スカッとした!」
「あぁ。……アーシア、五月蝿くてごめんな?でも、もう終わったぞ」
一誠がアーシアの頭を撫でるが、その表情は曇っていた。
仇の秋風を倒したところで、アーシアが生き返る訳ではない。そう思うと気分は晴れなかったが真はあることに気がづいた。
「一誠さん、貴方は一度死んだんですよね?その後はどうやって生き返ったんですか?」
「え?それは部長から
「そうか!それを使えばアーシアを生き返らせることができるのか!」
真が思い付いたのは、アーシアを悪魔に転生させると言う方法だった。
「あ、でも…そういうのってやっぱり契約の一環になると思うから、代価が必要に……」
「なら私が契約すれば良い話です」
「勿論俺っちもな」
なんと真とネクスは自ら
命を生き返らせる契約なので、代価として何を取られてもおかしくない。
だが、二人の顔には何の迷いも無かった。
「良いのかい?人の命を生き返らせる代価に、何を要求されるか分からないよ?」
「私達は構いませんよ」
「あぁ、腕だろうが足だろうがくれてやるよ」
木場の言葉にも怯まず、二人はは胸を叩いて答える。
鎧を装着したままだから鈍い金属音が鳴り、二人の身体は振動を受ける。
「一誠さんは嫌ですか?アーシアさんが悪魔になるのは…」
「嫌なもんか!」
「「じゃあ決まり(ですね)だな」」
二人は笑顔で一誠に握手を求め、一誠も新の手を取り握手を交わす。
「随分と楽しそうじゃ無いか、私も混ぜてほしいなぁ」
耳を疑わざるを得ない声。
声がした方角を向くと、瓦礫の山から秋風が起き上がってきた。
「いやぁ、危ない危ない。下級悪魔君の攻撃ならともかく、君たち二人の必殺技を受けていたら危なかったよ」
少し身体に傷は付いていたが、大したダメージは負ってない様だった。
秋風は体に付着した土埃を払い、一歩一歩近づいて来る。
「そ、そんな……!効いてなかったのか!?」
「くそっ!そのまま大人しく死んどけよ!」
「これ、かなりまずい状況ですね」
するとレイナーレ達は秋風の足元を見て驚愕した。
何故ならそこには、男の堕天使だった。
「ドーナシーク!ドーナシークなの!?」
レイナーレのその叫びにドーナシークと呼ばれた堕天使は小さな声で答える。
「れ…レイナーレ様、申し訳…ございません」
そう言うとドーナシークは気絶してしまった。
「ッチ!やはり元に戻っているか…役立たずが!」
秋風はそう叫ぶと、ドーナシークを蹴り飛ばす。
「全く、私は少々君達を侮り過ぎていた様だ。特にそこの下級悪魔君はとても厄介だ。やはり今ここで始末しよう」
そう言った秋風の魔力が爆発的に膨れ上がり、天井や壁が揺れる。
一誠はもう戦える状態ではない。
真、ネクス、祐斗、小猫は構えを取る。
「そこまでよ」
次の瞬間、ドンッ!と秋風に向けての魔力の塊が飛んでくる。
秋風はそれに気付き、体をずらして回避する
「この消滅の力…グレモリーか!」
秋風が新達の後ろを激しく睨む。
そこにいたのは、グレモリー家の次期当主リアス・グレモリーと姫島朱乃だった。
「リアス・グレモリー様!それに姫島さんまで…!」
「全く、随分と遅い登場だな」
そしてリアス・グレモリーは、秋風に対して話しかける。
「ごきげんよう、秋風湊。私はリアス・グレモリー、グレモリー家の次期当主よ。どうぞお見知り置きを」
「挨拶さんのは良いけどよ、どうしてアンタらここにいるんだ?」
率直な疑問を投げかけるネクス。真と一誠も頷いていた。
「あらあら。知りたいですか?」
「以前、イッセーを襲った堕天使ドーナシークと出会った時から、この町で複数の堕天使が何かの計画を立てているのは察していたわ。けれど、それは堕天使全体の計画だと思って、私は無視していた。いくら私でも堕天使全体を敵に回すなんて愚は冒さないわ。でも、何やら突然こそこそと動き出したと耳にしたから、私は朱乃を連れてお話をしに行こうとした。そしたら、教会の前で妙な化け物達がお出迎えをしてくれたわ」
「数が多くて大変でしたわ」
リアスの言っていた別行動とは、教会周りを見張っていた敵の始末だった。
一誠は感動して泣きそうになり、ネクスはヒュウッと口笛を吹き、真も成程と納得していた。
「ほう、見張りをさせていたギフジュニアを全て倒したか。やはりギフジュニア程度では足止めすらできなかったか」
「その一撃を食らえばどんな者でも消し飛ばされる。滅亡の力を有した公爵家のご令嬢。部長は若い悪魔の中でも天才と呼ばれる程の実力の持ち主ですからね」
「別名『紅髪べにがみの
(((なんて物騒な二つ名だ………)))
真、ネクス、一誠は同じ事を考えた。
そんな中、リアスが一誠の籠手と鎧姿の真とネクスを交互に見る。
「……赤い龍。この間までこんな紋章はなかったはず……。そう、そういう事なのね」
「リアス・グレモリー。1つだけ質問させてもらうぞ。その少年が宿している
「ご明察。イッセーの
「っ!やはりか…!」
つまり、一誠の力を1に例えると。10秒で2、更に10秒で4、8、16、32、64と延々と増幅していく事になる。
「まあ、どんなに強力でも時間を要する
確かにその通りである。
「私も質問して宜しいかしら?今の真とネクスの姿について何か知ってるの?」
リアスのその質問に、秋風はくくくと嗤笑しながら答える。
「知ってるも何も、その鎧…いや、その男が腰に巻き付けている『リバイスドライバー』は元々、我々デッドマンズの物だったのだからな!」
「っ!これは元々貴方達の物だったのですか⁉︎」
「あぁそうさ。……実はね、そのリバイスドライバー、いや、その原型となる『ライダーシステム』はね、元はギフ様を守護する為に開発する予定だった。だが!その時が来る前にギフ様は封印されてしまったのだ!それも!三代勢力と協力した人間、
「っ!五十嵐誠也⁉︎お祖父様が⁉︎」
「そうだ!貴様の祖父は当時戦争状態にあった三代勢力共通の敵としてギフ様を討つ様に手を取らせたのだ!……だが、ギフ様は必ず復活する。それを信じた私達は悪魔の力を具現化するドライバーと、その力を定着させる鎧を開発したのだ。…だが!その直後五十嵐誠也の息子である
「五十嵐元徳って、俺っち達の親父じゃねぇか!」
真が使用していたオーインバスター50や、今身体に纏っている鎧は、目の前にいるデッドマンズ達が作り上げた物だったと言うことに、真やネクスを含めた全員が驚愕していた。
「親父の奴、ただの女たらしじゃなかったんだな」
秋風は憎々しげに力の正体を吐いた後、不敵に笑う。
「つまり、リアス・グレモリー。貴様の前にいるそいつ等は、全ての魔族の敵とも言える我等王を守護する鎧を着けている。悪魔や堕天使を滅亡させようとした我らと同等の力を持っていると言う事だ」
「…この期に及んで、二人は私達の敵だと言うつもり?随分と程度の低い言い訳ね」
「言い訳、か。そう思いたいなら勝手にするが良いさ。…忌まわしき男達の血を引く者よ。1つだけ言っておくぞ。貴様はいずれ我らと同類になる。ライダーシステムを身に纏うと言うことがどう会う意味を持つか…その身で知ると良い!」
秋風は意味深な台詞を残して姿を消した。流石に数で不利だと判断したのだろう。
「……」
「っへ!何がお前等と同じになるだ。俺っちは俺っち、真は真だ」
真とネクスはリアス・グレモリーに近づき、あの話を持ち掛ける。
「リアス・グレモリー様、お願いがあります。彼女を…アーシアさんを悪魔として蘇らせていただけませんか?」
「一誠を転生させたんだからできるよな?」
「出来るわ。ただ、それは契約として受けとるから、それなりの代価を払ってもらうわよ?」
「元よりそのつもりです」
手か?足か?寿命か?
覚悟はしていたが、やはり要求する代価が分からないので唾を飲む。
「じゃあ新、この子を転生させる代わりに……私の眷属となりなさい」
代価の内容に真もネクスも思考が一瞬止まった。
それは一誠も同じで、祐斗は"やっぱりね"と言う顔をしていた
「どうしたの?二人とも間抜けな顔になってるわよ」
「い、いや…てっきり腕の一つや足の一本持っていかれるかと…」
「それ俺っちも思った」
「場合によってはそうかもしれなかったですわ」
笑顔で返す朱乃。
((笑い事じゃ(ないですよ)ねぇよ))
それはさておき、リアスは
「あなた達に説明するのが遅れたけど、爵位持ちの悪魔が手に出来る駒の数は『
リアスは死んでいるアーシアの胸に『
「『
そう言って、リアスの体を紅い魔力が覆う。
そして、悪魔への転生の儀が始まった。
「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、アーシア・アルジェントよ。今再び我の下僕となるため、この地へ魂を帰還させ、悪魔と成れ。汝、我が『
駒が紅い光を発しながらアーシアの胸に沈んでいくのを確認してから、リアスは魔力の波動を止めた。
そして、アーシアの目がゆっくりと開き始める。
「あれ?」
二度と聞けないと思っていた少女の声に、一誠は涙を止められなかった。
「悪魔をも回復させるその子の力が欲しかったからこそ、私は転生させたわ。新の契約と共にね。さて、次は二人よ。受け取りなさい。あなたは今日から私の『
リアスが真とネクスに
変身を解除した二人は、『
体の中に悪魔の魔力が入り込み、二人の背中から蝙蝠の様な翼が生える。
「これからよろしくね?真、ネクス」
「仰せのままに、リアス・グレモリー様」
「どうぞよろしく」
こうして真とネクスはリアス・グレモリーの『
「あ、そういえば忘れてたけどよ、あいつらどうする?」
ネクスがレイナーレ、カラワーナ、ミッテルト、そして気絶しているドーナシークを指差すと、3人(ドーナシークを除く)はビクッと裸体を震わせる。
「本来なら消し飛ばすつもりだったけど、貴方達に任せるわ」
「それはどうも。殺したら苛め甲斐がなくなっちまうからな」
(やっぱり苛めるつもりだったんですね…)
翼を閉じた二人は堕天使に近づいていく。
「な、何をする気……?」
「うちらを……殺すの……?」
「そんな事しませんよ」
「その通り、だがもうこれでお前らの出世の道は絶たれた訳だから……いっそ、バウンティハンターやってみねぇか?」
「「「「「「「えっ?」」」」」」」
ネクスの提案に真以外の全員の声がハモる。
「賞金首にはぐれ悪魔も多いから、悪魔を滅する力を持つ堕天使は仕事で使えるなって思ってたんだよ。それに、お前ら3人とも結構好みだし」
「勿論そこにいるドーナシークさんも一緒にです」
「冗談じゃないわ!悪魔ごときに成り下がった貴方達の下僕になれって言うの!?」
「下僕じゃなくて仕事仲間ですよ」
「それに、どうせあの秋風って奴からデッドマンズ全体に俺達の名が広まっていくだろ。お前らだって例外じゃない。そうなったら何処にも逃げられねぇ。この町に残るしか方法は無いって事だ」
「むぅ……確かに一理あるが……」
「で、どうするんだ?それとも今ここで死にたいのか?」
ネクスの眼光に堕天使3人はビビる。
悪魔の提案に乗るのは屈辱だが、死にたくない。そんな思いから取った行動は……
「………仕方無いわね、乗ってあげるわ。私だって死にたくないもの」
「じゃあ、交渉成立」
真とネクスはレイナーレ、カラワーナ、ミッテルト、ドーナシーク4人の堕天使を飼う…ゲフンゲフン…もとい、仕事仲間に加えた。
ー真&ネクスの家ー
「つー訳で、今日からお前らはここに居候させるから、仕事はキッチリしてくれよ?」
「言われなくても分かってるわよ」
「お風呂ひっろ~!エロいだけじゃなくてセンスあるぅ~」
「どれもこれも上質な酒ばかりだ」
「おう、丁度今が飲み頃だぜ。今夜はパァーっと飲み明かすか」
「え…」
「良い度胸ね。酔い潰させてあげるわ」
「上等。酒に溺れる程、俺は落ちぶれちゃいねぇぜ?な、真」
「はぁ、もう知りませんよ」
ーリアス邸ー
「良かったのかリアス?あれは最後の『
「えぇ、お兄様。彼等の力はそれ位の価値があったの。イッセーと同じ様に。それより………先程のお話の続き」
「うん。デッドマンズについてだね?とうとう奴らが動きを見せてきたか………リアスも覚悟しておいてくれ。この先、近い内にデッドマンズの幹部が集まるかもしれない」
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