夏油「そうか、入っておいで」
美々子「はーい、おいでジョージ」ガチャ
夏油(ジョージ……海外の猿か?)
ジョージ「うきっ?」
夏油「………えーと、その猿は?」
美々子「お猿のジョージ、賢い猿だよ」
ジョージ「ほほ、うきゃっ!」
夏油「……確かに私は猿を集めようとは言ったよ」
美々子「うん」
ジョージ「うき?」
夏油「だからって本物の猿を連れてくることあるかい?」
美々子「だって夏油様が猿をって言うから……ぐす」
ジョージ「ふぁ〜」ナグサメナグサメ
夏油「あぁ泣かないで美々子、伝え方が悪かったんだよね。それとそこの猿……あーとジョージ?責めるような眼差しでこっちを見ないでくれるかな、それから帰れ」
ジョージ「ふぁ!?」
夏油「君には保護者の黄色いおじさんがいるだろう?きっと心配してるはずだよ」
ジョージ「うきゃううぉううほっ」
夏油「はぐれて見当がつかない?だからと言ってもだね……」
美々子「流石夏油様、猿語を理解して会話してる」
夏油「……何で私は会話出来てるんだろう」
美々子「敵である猿をよく理解しているから?」
夏油「美々子、それ遠回しに私の事馬鹿にしてるからね。私のいう猿は呪力を持たない人間の事だから」
ジョージ「うきゃう」
美々子「人間も猿だけど種族的にはホモ・サピエンスだよ?ってジョージが言ってる」
夏油「何で美々子も言葉がわかるんだい?」
美々子「だってほら、ナレーションが入ってる」
夏油「あれ私の幻聴じゃなかったのか!?」
ジョージ「ふぁ〜」
美々子「ふぁー」
夏油「ふぁーじゃないんだよ」
美々子「そんな事より夏油様」
夏油「そんな事で済ませられないんだけどね、どうしたんだい?」
美々子「ジョージに人間達を集めるの手伝ってもらうのは?賢いからきっと集められる」
夏油「うーん、何となく嫌な予感がするんだけど……」
ジョージ「うきゃうぁぅぁぅ!」
美々子「ほら、任せて欲しいって顔してる」
夏油「……わかった、じゃあお願いしようかな。ジョージはちゃんと理解してるんだね?」
ジョージ「うきゃぅあぅ!」
夏油「まだ不安だけど、まぁそこまで言うなら任せてみようか。いいかい、くれぐれも余計なの連れてこない様に」
ジョージ「ふぁ〜」
美々子「ウケる」
夏油「美々子??」
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ジャパン旅行に来ていた黄色いおじさんと離れてしまったジョージは、原宿の片隅で震えていました。
元いた場所でも珍しい人混みで足早に歩いていく人々は、ジョージの目には怖く見えてしまった様子。
先行く人達はジョージをちらちらと見るばかりで関わろうとしなかった、ニューヨークなら声をかければ皆挨拶してくれたがジャパンはジョージを構う様子は無かったのでした。
その中で一人の女の子菜々子はジョージを見かけ、声をかけて連れ出してくれたのです。
そこからジョージは菜々子と共に街を散策して新作スイーツを堪能した後、菜々子の保護者である夏油傑の所にやってきたのでした。
理由やらはジョージは理解出来なかったが、どうやら猿である自分を必要としているのは分かったみたい。
おじさんが見つけてくれるまで、僕はこの人のお手伝いをしよう!
ジョージは菜々子の提案に乗り、ジョージは一匹駆け出して言ったのでした。
ジョージ「うきゃ?」
???「ん?こんな所に小猿?」
ジョージ「ふぁぅふぁふぁ」
???「うーん、何言ってるか分からないんだよね。僕に何かようなのかな?」
ジョージ「ほほ〜ぅ!」
???「絵を書いてるのかな?器用だね〜」
ジョージ「ふぁ〜!」
???「……これは、傑?」
ジョージ「うきゃぁ?」
???「夏油って言えば伝わるかな?」
ジョージ「あぅあぅ!」
???「っふ、前髪バナナでよく僕も分かったな。ぶっふふ」
ジョージ「きゃぅきゃう」
???「連れてってくれるのかい?じゃあ案内頼もうかな」
夏油「……マジか」
バカ目隠し「大マジ」
ジョージ「ふぁ〜」
ふぁ〜である。