ロリ程危険な存在はいない 作:祝福
※評価ありがとうございます
※何度も言うべきか悩みましたが、構成上の見せ方はロボトミ本編に近い動きで見せてますので、原作と変化がない部分はカットすることがあります。
※なので大きな変化があった部分は現在→過去という流れで書く必要があります。
※作品を取り扱う関係上、リスペクトはほぼ必須事項です。
※なので、出す必要がある情報は小出しするし、今出すとネタバレになる部分は後出しする、という作りとなっております。無論、感想に対する返信ですら徹底してます。
※ロボトミ本編のストーリーの見せ方を徹底してリスペクトしております。
※なのでカットした部分は本当に変化がないっという解答です。
※逆に言えば、変更がある部分は過去話でも描写します。
※今回は過去話となります。
※ウェルチアース飲むか……
補習授業部
それは──得点が足らない、授業の出席回数が足らない、長期間の休みで単位が足らない、そして──
不良予備軍と思われる生徒に与えられたチャンスである。
ヒフミ、ハナコ、アズサ、コハル。
この4人は今、ゲヘナで合宿を行っており、日夜勉強漬けである。
大体はハナコとヒフミが教師役をやり、先生が全体を見て教える場所を教える──というやり方だ
その中で、1回目の追試で惜しくも合格点を逃したコハルの内心は、それどころでは無かった。
彼女は──正義実現委員会のメンバーであり、この状態に1番不満があるのだ。
トリニティは赤点なら学区内で済ませる追試で合格すれば良いだけだ。なのだが、何故か巻き込まれた形でコハルは補習授業部に入れられたのだ
(……同盟に対する牽制も兼ねてる?)
コハルの中で浮かんだ疑問は、答えと言える内容であった。
明白な部分での妨害もある。学生では解けない難問を複数出している事だ。
先生は問題を作ったのは小テストだけで、他はトリニティから送られてくる追試用用紙だ。それが問題だった。
ミレニアムで出されてる高等難問が出題されているのだ。先生も流石に首を傾げているので、最初から合格させるつもりが無いのがわかったのだった。
ヒフミは何とか解こうと頑張り、ハナコと先生がそれに付きっきりとも言える状態だ。
アズサも時折聞きに行き、席に戻ってペンを走らせる。コハルも同様の事をして、試験範囲に意地でも追いつこうとしていた
このゲヘナに移動したのは、学力試験直前で会場変更があったからだ。
この変更はまさに、妨害工作と言えるだろう。
その違和感に気づいたハナコは、先生に尋ねた
「先生。運良く風紀委員の巡回に助けられましたが、それが無ければ……」
──移動で試験参加募集時間に間に合わず全員退学、てパターンがあったかもね
先生でも流石にこの状況は出来すぎていた為、ナギサに打診をして試験開始する日付を1日ズラしてもらった。ヘルメット団に襲撃され、疲弊した状況下で試験なんて出来るわけが無いからだ。
ましては成績が低いなら尚更、時間が必要なわけである。
なお風紀委員の巡回範囲がマーケットの方にまで行っていたのは、副委員長の巡回範囲であったからで、現在不在なので代理で巡回に来ていたイオリが巡回してた所──という事だ。
運が良かったと言うべきか、副委員長万歳と言うべきか
「条約前だから範囲拡大して万全を期して貰いたいのもある、とも言ってましたね」
──感謝しかないね
恐らく、ホシノにもアドバイスをくれたであろう
返ってきた返事は『どこで手に入れた問題ですか?その問題はセミナーで脳体操に使われる内容です』と来た
ミレニアムでは普通なのかと聞けば、『セミナーでは普通ですね。ですが、普通科目では出す事はありません。出版してるミレニアムの問題集に載ってる内容のようです』と来た。
確かに違法じゃないかもしれないが、普通科目では出さないので、解けない前提で組まれた事の裏付けが取れてしまった。
追加で『普通科目でやるテストに出されるとか、理数系の2級以上の資格でも取らせるつもりなんでしょうか?』と来た。
隠しきれないと思い、事情を説明すると『ゲヘナで退学が決まったら、それこそ条約が駄目になるじゃないですか。利敵行為と見られても可笑しくないですよ』という返答だった。
それもそうだ。態々ゲヘナでやる必要が無い。しかも、トリニティの問題児をゲヘナで退学させるのは、敵地の真ん中に囮を放つ様なモノだ
「……どうでした?」
先生はハナコとヒフミに話す。流石にないわー、ぐらいは反応があると思っての内容だ。
すると──
「ここまでされれば流石にそう思います」
ハナコの言葉に頷くヒフミ。それを聞いていたコハルとアズサも「ですね」と答えた。
そこで、ハナコは何故っという部分が浮かび上がったのがわかった
(……他にも赤点や成績が良くない生徒がいる中で、私は兎も角コハルちゃんは……正義実現委員会に対する人質?)
仮にもトリニティの最高戦力の中にいるだけあり、コハルはこのメンバーの中でも純粋に強いのだ。
アズサ程では無いにせよ、少なくともハナコでは手も足も出ない。ヒフミでも、だ。
それだけ強いのに、何故補習授業部に入れられたのか?
牽制や人質、これに尽きるだろう。戦力を削られるのは何時何処どんな組織でも痛いのだ
(……本当かどうかはわかりません。ですが、完全に無関係のコハルちゃんはとばっちりじゃないですか)
コハルの対面にいるアズサは素行不良で選ばれ、ハナコの目の前にいるヒフミは試験をすっぽかしたから選ばれた。ハナコ自身も問題行動をしてる為選ばれた。
コハルは無関係なのだ。多少問題はあるものの、不良からの押収品の戻し忘れがあったりするぐらいで、それ以外は赤点は取っててもすぐに盛り返す事が出来る生徒である。しかもちゃんと正実の仕事をしてた上で、だ
(……ナギサさんが言ってた裏切り者は、誰なんでしょうか?)
尻尾すら見せない以上、的外れである可能性がある内容に、ハナコと先生は内心で頭を抱えていた
────
「……今の情報、送った?」
「ああ、これで合否関係無く──我々の勝利だ」
コハルが先生の近くにある机に仕込んだ小型集音器から得た音声を、アズサがガスマスクに仕込んだ小型送信機で同盟派のリーダー──ミカに送っていた。
情報が素通りされている事実に誰も気づけないのである。
(人質にされてるのは、もうわかっていた事なの)
コハル自身はとうに気づいていて、それを最大限利用する方針に自らミカに言い出したのだ。
アズサは万が一があった場合の護衛も兼ねて、情報収集の役割を2人で共に行う事を選んだのだ。
無論、先生の護衛が表向きの内容だ。表面上は他の面々と同じく勉強である
(──ごめんね……ヒフミ、ハナコ)
中立だろうが条約側だろうが、2人に申し訳ない気持ちがあるコハルは、教会では無い上にゲヘナに用意されてあった部屋で懺悔をした
「私達が、裏切り者です」
傍で聞いていたアズサも、その言葉に俯いて目を背けた
2人から齎された情報によってトリニティ上層はナギサを見限り、ミカをホストにする事を既決した。
ナギサの耳に入らないように徹底された情報統制の上で、同盟が既決した事が発表された。
学力テストは無事全員合格となり、ペロロバッグを大きく揺らして喜んでいるヒフミを横目に、アズサと手を繋いだ
不安と罪悪感を少しでも紛らわせるように、アズサは少しでも心を守る為に、強く握り返した
それを見たハナコは──
それが喜びで震えを抑えている訳では無いのを気づきながら、条約の行く末を悟る
(──ああ、裏切り者は)
1人とは言ってない
大事そうに採点したテストを抱えている先生を守るように前を歩き、トリニティに移動をする。
心の内で募っていく不安が、微笑みを絶やさないようにした顔を少しずつ侵食していくのを感じていた
ああ、神様
どうして世界はあの子に厳しいんですか
──なら、願うなら
願うだけなら、良いですよね
エンジェ
エンジェを──
蘇らせてください
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ハナコ
既に詰んでいる事に気づいた為、原作でやっていたイマジナリーヒフミによる友情ごっこでナギサの脳を破壊する計画を建ててない。百合も良いかもしれないと思い始めている
コハル
補習授業部1の被害者。数ある赤点習得者の中でネームドだからって理由でぶち込まれた可哀想な存在。
なお裏切ったと思い込んでいるが、そもそも別陣営の存在なのに無理やり組み込された為、反抗されても文句が言えなくなっている為、裏切りですらない。
身の丈に合った仕事をしっかりやりきった。
アズサ
(ᓀ‸ᓂ)
コハルの付き添い。選ばれたのは自業自得と納得している。
ペロロをかわいいと思う感性は変わってないが、下手に話題に出すとヒフミが暴走する為、なるべく離れている
ヒフミ
なんで離れるんでしょうか……?
先生
若干察しつつも、ナギサの妨害によって条約所の話じゃなくなる可能性があるので、合格した事で話をつける気でいた